劇場公開日 2025年1月17日

「王九のMonica」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 kuroneliusさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0王九のMonica

2025年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

なんとなく映画館で予告を観て、アンディラウ✖️トニーレオンのゴールドフィンガーとどっちにするかめちゃくちゃ悩んだ末に、トワイライトウォーリアーズを鑑賞。
ただの痛快アクション映画と思って鑑賞したら、予想の遥か斜め上を行く面白さ。始まりから終わりまで喜怒哀楽の感情を揺さぶられまくりのジェットコースター映画でした。普段人に映画を勧めることはあまりしないのですが、損はさせないので観てほしいというどの立ち位置から言ってるのかわからない勧め方で、5人くらいに一気にLINEしてしまうくらいの勢い。
前情報なしで観たので、恥ずかしながら、九龍城砦のこともほとんど知らなかったので後で調べまくりました。主人公の陳洛軍がどうしてもちゃんぴおんずの大崎に見えてしまい困ったことを除けば最高です。
兎に角、登場人物が全員、漫画並みに見た目も性格も特徴ありすぎて最高。80年代の香港が舞台なのもあり、ヒールの王九のキャラと衣装にあっとゆうまにメロメロになってしまった。
広東語のダンシングヒーローやモニカが流れてテンションもあがる。アクションもるろうに剣心のアクション監督を務めた谷垣健治で最高。音楽も川井憲司で親和性抜群でした。
兄貴たちの過去のしがらみに囚われず、自分の気持ちに素直に敵味方関係なく大切なものを守るために戦う彼らの熱い友情にも感涙。
そして兄貴たちのすれ違う想いにも。
73歳のサモハンキンポーの動きもまだまだキレッキレ。
なにより一番素晴らしかったのは、九龍城砦の美術。迷路のように入り組んだ通路、剥き出しの水道管や、ひさしを使ったバトルも映える。
ガラスは何枚ぶち割れるのか、割れたガラスの破片で相手を痛めつけたり、デスマッチさながらのカンフーアクションがカッコ良さを引き立てていた。
ラスボスがドラゴンボール的展開でパワーアップするところもよかった。子どもやおばあちゃんの使い方も上手かったなぁ、タバコやら凧あげの凧がキーアイテムになってたり。。いいところしか思い出せない💦
活劇にとどまることなく、個人が自由に安全に暮らせる世の中は幸せなことだと感じる場面もあり、邦題がダサいですが、たくさんの人に観てもらいたいと久々に思えた映画でした。

kuronelius