「お隣の国の作品としてはかなり見やすくおすすめ。」トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
お隣の国の作品としてはかなり見やすくおすすめ。
今年21本目(合計1,563本目/今月(2025年1月度)21本目)。
タイトル通りかな、といったところです。
序盤のごく例外を除いて、スラム街と化している砦…というか建物密集地の中以外に行動範囲がないのでストーリー展開が容易にわかりやすく、そのために集中しやすい映画でもあります。また、なぜか日本語ネタも出てきます(ネタバレ回避)。
香港映画なのですが、純粋たる中国映画とは別扱いらしく、中国映画で必ずといって出てくる「検閲済み」とか、妙に当局をよいしょするような部分は存在せず、ほぼ95%アクションで楽しめた点は良かったところです。
しいていえば、字幕の一部が抜けているところでしょうが、漢字文化圏である日本ではある程度推測してみることができるので、そこはまぁ良いかなといったところです(この論点が生じるのは、日本・韓国(北朝鮮)・中国・台湾・香港、およびベトナムほかいくつかの「伝統的な」漢字文化圏「以外の国で」見るときには生じる。
採点上特に気になる点はフルスコアにしています。
なお、多少なりとも行動範囲が狭い関係で「暗い」映画なので、気にされる方は前方推奨です(ちかちかするシーンは存在しない)。
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(減点なし/参考/香港麻雀で西を捨てて3人にロンされるか)
香港にも麻雀はあり、現在(2024~2025)ではより発展した日本式、あるいは中国式で遊ばれることも多いですが(実際、ゲームセンター等ではオンライン対戦ではマッチングの関係から日本式が遊ばれることもある模様)、ここでは伝統的な香港的な解釈をします。
香港の麻雀というと、これまたいわゆる雀荘で遊ぶレベルからそこらの道端で遊ぶレベルと色々ありますが、いわゆる「3役縛り」になっていることが多いです(逆に1役縛り、0役縛り(=役なしでも上がれる、ということ)も存在はする模様)。この場合、平和だけでは条件を満たしません((←日本麻雀と違い、日本以外では4面子が順子であれば頭が何であるかは一切問わないのが普通。日本だけが異なる解釈になっている)。香港麻雀に一気通貫などという役は存在しない。俗にいうハイテイロンは存在するがそれも1役でしかなく2役にしかならないため)。
考えられるのは混一色(3役。鳴いても役数は減らない)で、3人が頭待ちにした状態で誰かが捨てると3人ロンが発生しますが、そもそも3人ロンを認めるかという問題以前に(日本もここは解釈が分かれる)、そもそもそんな場の状況で、明らかに捨て配からして通りそうにない牌を切るのかという根本的な問題もありそうです。