名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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キャストの生歌唱が圧巻、音楽映画として見応えあり
当時のボブ・ディランをリアルタイムで見聞きした世代ではないし、好んで聴いてきたわけでもないので一般常識程度にしか彼の曲を知らない、そんな私だがティモシー・シャラメとエドワード・ノートン目当てで観に行った。
これは、ある程度ディランの知識があること前提で作られているのかな……と思われるくだりがちらほら。詳しい人なら、シャラメの寄せ具合を個人的に評価したり、さらっと流された登場人物について「あーあの人が出てきた」とか「あの笛はあれだな」とニンマリしたりという楽しみ方ができるのだろう。
残念ながらそういう方向性の味わい方はできなかった私だが、ディランがブレイクした時代の空気、そして彼が評価されている理由がこの伝記映画の内容としては短い5年間の物語に詰まっていて、彼のエポックメーカーたる所以を感じることはできた。
それにしても、ティモシー・シャラメの芸達者振りには驚くしかない。歌唱シーンは全てシャラメ自身が歌い、事前録音ではなく撮影現場の生の音源が使われているという。
5年半トレーニングしたからといって、誰もがボブ・ディランを名乗って遜色のない歌唱と演奏をものにできるわけではない。それだけの努力に加えて、これまでの彼の演技の経験が、演奏にオーラをまとわせることに一役買っているように思えた。
ジョーン・バエズを演じたモニカ・バルバロの歌声も素晴らしい。役が決まった時点では、歌も演奏も未経験だったという。いやいや……信じられない。
エドワード・ノートンも、フォークの大御所然とした美声をさらっと披露する。ピート・シーガー役は元々ベネディクト・カンバーバッチが演じる予定だったが、スケジュールの問題でノートンに変更になったという。出演時間は多くはないが、実力派が当てられるところにシーガーという人物の重要性を感じる。
全編にあふれるフォークソングとディランの歌が、彼らのパフォーマンスによってとても新鮮に聞こえ、フォークのよさもディランのロックの新しさも感覚的に分かったような気分にさせてくれた。
しかしまあ、ディランの恋愛スタイルはかなりアレですな。どこまで事実通りかは知らないが。
私はすっかりシルヴィの目線になってしまって、結構きつかった。居候している彼女の部屋にジョーン・バエズを連れ込み、その後帰宅したシルヴィを平然と出迎えるところなどは、なんやこいつ……という目で見ていた。別れたバエズのもとにふらりとやってきてこれみよがしに作曲作業をするところなんかは、冷静に見れば結構イタい。これ、ディラン設定で顔がシャラメだから絵的に許されるやつね(バエズには許されてなかったが)。
確かに、若き日のディラン本人もなかなかのイケメンではある。シャラメは顔の造作はそこまで似てはいないが、眼差しの強さやそこに宿る影は本質的にディランと同じであるように見えた。
物語自体は、割とあっさり流れていく印象を受けた。確かに彼が時代を拓いたことは伝わってはきたが、一方で彼の内面が主観で描かれることはほとんどない印象だ。
彼の無名時代については、ウディ・ガスリーに傾倒していること、かつてサーカス団と共に過ごした時期があったこと(これは調べてみると事実ではないようだが)、本名はボブ・ディランではないことといったほのめかし程度の描写があるのみ。名曲が生まれるきっかけ的なエピソードはない。シーガーとは音楽性において袂を分かったようで、その時の2人の関係の変化はドラマとしては面白そうなのだがそれもない。ノートンの使い方がもったいないように思えた。
ディランに関する知見の少ない私から見れば、映画の中のディランは最初から天才で、天賦の才を世間に認めさせるだけの行動力と運の強さもある人間だった。その彼が5年という短期間でサクサク成功し(たように映画の中では見え)、ロックへ路線変更してゆく(本人はただ良いと思った音楽をやっているだけなのだろうが)が、その過程や心の動きにあまり深入りしない語り方は、いささかカタルシスに欠けた(物語の面だけの話。キャストの歌唱は別)。モデルとなった本人が健在なので、内面に切り込んで解釈をほどこすことは遠慮したのだろうか。
一方で、赤狩りやキューバ危機、ケネディ大統領暗殺といった出来事から感じるあの時代の空気感、その中で生きていた人々にディランのプロテストソングが刺さるのは何となくわかる気がした。
人間ディランの内面のドラマとしては若干物足りないが、ミュージシャン・ディランのすごさや魅力は十二分に伝わってくる、そんな映画。
Like a Rolling Stone
ミュージシャンたちの伝記映画が絶えず止まずお送りされる時代ですが、今作もボブ・ディランにフォーカスを当てた1本。
生涯を描くのではなく、一つの時代を切り取って描いているというのもあってしっかりまとまっていました。
時間軸としてはニューヨークにやってきた若者・ボブ・ディランがニューポート・フォーク・フェスティバルでのステージまでを描くというシンプルな構成で、これはありがたいわ〜となりながら観ていましたが、どうにも音楽以外のシーンにそこまでそそられないというのが惜しいところでした。
スターダムに駆け上がっていく前から鼻につくところはありましたが、しっかり人気者になってからはお調子者になっているのでヤなやつだな〜とは思いつつも人間くさい青らしさは良かったと思います。
スターダムへのスピードが早く、半世紀以上前の出来事というのもあり、ライブハウスからホール、ホールからアリーナへのスピードが早いなぁと才能を見せつけられるのと同時にもっとカタルシスを感じたかったなぁというのが正直なところです。
良くも悪くも音楽の伝記映画での女性関係は激しいものが多い印象なんですが、ボビーはなんというか中途半端な関係の2人とのイチャイチャ未満な事しかやっておらず、年齢的なものを考えたらまぁ確かに…とは思えましたが、くっついて離れてのバランスが微妙でこれなら音楽に極振りしてくれた方が良かったのではと思わんこともないです。
フェスのコンセプトに合わない音楽をやろうとしたらそりゃ怒られるわなと思いつつも、んなこた知らんわロックをやってやるよという傲慢さがあったからこそ音楽の転換点になったのかなと思うと複雑なところです。
非難されながらも己の音楽をやりきるステージでようやくボブ・ディランのことをカッコいいと思えたのが不思議でした。
お客の求める音楽に応えないスタイルを続けていたからこそそのプライドが光り輝いており、ファンの気持ちに応えていないというところには引っかかりつつも、ライブシーンでは一番映えていたかなと思いました。
役者陣は素晴らしかったです。
ティモシー・シャラメ…あんた歌までいけるんか…お見それ入りました。
アカデミー賞ではかすりもしないという意外な結果に終わりましたが、ボブ・ディランに興味を持つきっかけとしての1本としてはアリだなと思いました。
フォークとロックの親和性、イカしてます。
鑑賞日 2/28
鑑賞時間 17:55〜20:30
座席 K-17
音楽映画として楽しもう!
まず最初に、ボブ・ディランをよく知らない、もしくは代表曲(「風に吹かれて」「ライク・ア・ローリング・ストーン」)を知っている程度の人間による拙い感想ですので、大目に見ていただけると幸いです。
この映画の良かった点は、何よりもボブ・ディランの音楽そのものでしょう。
ボブ・ディラン(厳密に言えばティモシー・シャラメ)が実際に唄っている姿を目撃し、劇中の全ての人物が当時受けたであろう衝撃を追体験できます。
「やべえ、この若者只者じゃないぞ!まさしく才能の塊やん!」と。
純粋にボブ・ディランの名曲群を楽しめる良質な音楽映画だと思います。合わせてボブ・ディランが台頭した当時の音楽の流行も興味深く見ることができました(ビートルズ以前のロック夜明け前的な感じとか。)。
一方、あんまりだった点としては、ボブ・ディランが浮世離れした人間なので、凡人の自分には彼の行動原理に全く共感できませんでした。
特に、名も無き者である彼を温かく迎え入れ、彼の才能を信じ、惜しげもなくサポートしてきた人たち(しかも皆とても素敵な人たち)を傷付けてでも自分の哲学を貫こうとする姿勢には、嫌悪感さえ感じてしまいした。
そのほかにも、やれ「俺は孤独だ」、「周りの期待(重荷)にはうんざりだ」、といった苦悩や、スターが必ず通る「酒、ドラッグ、女」など、スター伝記映画あるあるとも言える既視感のある描写が続き、カタルシスや感動といったものは自分の中には芽生えませんでした。
まあ、「あれがボブ・ディランだから」と言われてしまえばそれまでなんですけど・・・。
ボブ・ディランのことを熟知して、彼のことが大好きな人はきっとニヤニヤしながら楽しく鑑賞できる内容だと思います。
俺は、ボブ・ディランよりも、ジョニー・キャッシュ推し!
ジョニー・キャッシュは、あの独特なダミ声が堪らないからだ。俺は歌手の声も楽器の一部だと思うので特徴的なボーカルの方が好きだ。ボブ・ディランの声って、綺麗すぎて刺さらないのです。
大江千里の十人十色なんて、大江千里のあの、
ひょっとしたら、音痴なのか?
と、思わせるギリギリな歌い方が堪らない。他の歌手が歌う十人十色なんて、想像するだけで恐ろしい。音痴ではないが、
平井堅の鍵穴なんて、誰がカバーできるのか?槇原敬之以外、無理だぞ?ただ、槇原敬之が歌う鍵穴って、生々しすぎて、放送禁止になるだろうなw
ボブ・ディランの歌って、歌詞は良いけど、英語が話せないから、意味が分かるまでにワンクッションあるので、現役で聞いていて、同世代として、ディランと育っている世代の人達ほどは、はまれなかった。
70代と、50代の間には長くて深い川があるのだ。ローエンドロー🎵 ローエンドロー🎵
ティモシー・シャラメがずっと歌いまくるので、それだけでもお勧めできます。どうぞ、このまま、どうぞ、このままは丸山圭子。
どうぞ、このまま順当に進むのは芸が無い。ラストでエレキギターを弾いて、観客が激怒ぷんぷん丸になるという、例のあの事件が再現される。
たまに、沢田研二とか、飯島真理とか、過去にヒットした曲を頑なに歌わないけどさ?ファンの気持ちを考えないってのはどうかと思う。
俺は、飯島真理のコンサートに行った時に、マクロスのあれを楽しみにしていたのに、新しいアルバムの曲しか歌わないのだ。
今、飯島真理の曲を聞けるのは、飯島真理のコピーバンドを聞くしか手段がない。で、youtubeで検索したが、天使の絵の具を歌う前のお決まりのフレーズ、
爆発するよ?天使の絵の具!
と、飯島真理だから許される掛け声まで再現していて、何かイラっとしたので、ライブには行かなかった。
チャゲアスのコピーバンドもあるけど、もう、チャゲアスは再結成される事はないので、これは必要悪だな?いっぺん、検索して聞いてみてください。
日本人だけで結成されている、クイーンのコピーバンド、クイーンネスくらい最高なんだYO!
と、お約束の前置きはここまで!
70才以上の全ての方と、長渕剛の今の歌い方が嫌いな人にお勧めの映画です!
ただ、気になるのが、若い人に、この映画が刺さるのかが、全く予想出来ないのだ。
どうでしたか?若者よ?君達には、刺さったのかい?この映画は?
刺さらなかった、そこの貴方!
70才になった時に、もう一回、この映画を見てみましょう。これはR70映画なのだ。
長生きしろよー?約束だかんな?!
歌は本当に素晴らしかった!彼の生きて来た半生をもっと深く感じたかった。
2016年:歌手としては初めてノーベル文学賞を受賞し授賞式に行かなかった男、その名はボブ・ディラン。
今日はその彼の映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」を鑑賞です。
正直な所 めっちゃ期待しては居ましたが、どうも観客が少ないかな。
興味ないのかボブ・ディランを知らないのか。
私も ”ライク・ア・ローリング・ストーン”の歌は聴いた事あるくらいかな。
ハ-モニカ吹いてギタ-弾いたフォーク界の人って位しか知らないのですが。
今作では 中々歌上手いキャストが勢ぞろいで
本作を盛り上げているのが特徴だろうか。
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ボブ・ディラン役:ティモシー・シャラメさん
ピート・シーガー役:エドワード・ノートンさん
トシ・シーガー(ピートの妻)役:初音映莉子さん
ジョーン・バエズ役:モニカ・バルバロさん
シルヴィ・ルッソ(ボブの元恋人スーズ・ロトロ)役:エル・ファニングさん
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とにかく歌って、歌って、歌って そして歌って~
フォ-ク好きと 彼が好きなファンにはたまらんだろうね。
特にジョーン・バエズとのフォークデュオは絶賛!!
この歌声は魅了されますね。
彼の半生(生い立ちや秘密)をもっと深く見せて欲しかったのだけども
今作は歌を歌うのがメインとなってます。
ですので、 最初から歌が上手いイケメン天才歌手でデビュ-してて
サングラスしてても世間から追い回される有名人に。
ちやほやされまくりで、彼女も直ぐ出来ちゃうし・・・
その点は 観ていてガッカリかな。
バイク乗り回す場面はカッコよく映ってるけども。
通して彼は孤独な男だった様に感じたわ。
あんまり挫折感ない 我がままボーイって感じかな。
挫折って言えば 恋人と別れる所くらいだろうか。
ラスト場面のフォーク・フェスティバルでの トリで歌う歌がゴタゴタで
実際に逢った事なんだろうけども。ちょっと映画としては盛り上がりに欠けた展開だったと感じたね。
その点が惜しいの一言。
歌関係に関してはきっと賞を獲るだろうと思えますね。
興味ある方は
劇場へ。
くだらない世界からの自由‼️
とにかくこの作品はティモシー・シャラメのボブ・ディランぶりがスゴい‼️私もディランは大ファンなので、アルバムもよく聴いてるんですが、佇まいはもちろん、特に歌声‼️言われなければ、どちらが本物か分からないくらいよく似てる‼️佇まいだけだったら「アイム・ノット・ゼア」のケイト・ブランシェットもディランだったけど、声で言えば今作のティモシーがダントツですね‼️物語は61年にニューヨークに出てきてから、ミュージシャンとして頭角を表し、65年、傑作「追憶のハイウェイ61」をリリースするまでの、いわば絶頂期のディランを描いてます‼️まぁ、その絶頂期はかなり長く続くんですけど‼️私としては「血の轍」が一番好きなアルバムなので、続編があるならその時期のディランも観たいですね‼️いわば「フォーク界のプリンス」としての自分に嫌気がさし、反骨精神をむき出すディランのアウトローぶりはホントにカッコいい‼️ラストのフォークフェスティバルで、「風に吹かれて」や「タンブリン・マン」を期待するファンの前で、ロック・サウンドな「ライク・ア・ローリング・ストーン」を歌い、大喝采を浴びるクライマックスはホントに素晴らしいです‼️他の出演者ではジョーン・バエズ役を演じたフェニックスことモニカ・バルバロ‼️そのギターテクと美しい歌声に惚れ直しちゃいますね‼️
ティモシーシャラメ歌う歌手ボブ・ディランは素晴らしいが、“ボブディラン”という存在の真の姿は何処に?
全編の8割ほど、ティモシー・シャラメ歌う“歌手”ボブ・ディランの曲で埋められていると言っても良いほど歌唱シーンが続くが、そのクオリティは高い。実在した歌手を描いた作品としては「ボヘミアンラプソディ」が凄かったが、さすがにフレディ・マーキュリーの音源に吹き替えられた事を考えるとティモシー・シャラメの弾き語りへの取り組みは一見(聴)の価値あり。
歌詞はノーベル文学賞を受賞しているほど、歌詞というより“詩”。言うまでもなく素晴らしい。(というか、これほどあらゆる賞を受賞したシンガーソングライターはいない)
ただ、ドラマの作りは物足りないの一言。
無難な脚本・無難な演出だが、時代の本質を見失いかねない内容には大きな疑問を抱く。
映画のあらすじには「ミネソタ出身の無名のミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いていく」そんな内容が記載されていた(因みに、ミネソタ州は伝統的に民主党の牙城)。
実際映画の舞台は1960年代の初め。ディランがデビューしてからフォークのカリスマとなり、その後エレクトリックを取り込み変貌していく数年を描いている。
同じ時期に活躍したバンドは言わずと知れた“ビートルズ”、1960年代初頭は世界のミュージシャンが新しい文化を産み出そうとしていた時期でもあり、それらは音楽業界だけには留まらずあらゆる文化・政治・経済などの戦後史の転換期でもあった。
そんな歴史の転換点に多くの影響を与えた存在、それは“ボブディラン”だ。
“ボブディラン”は単なる一ミュージシャンという言葉だけでは片付けられない。
一人のミュージシャンでありながら、単なる“ミュージシャン”という言葉に収まらない存在だからこそ“ボブディラン”たり得るのだ。
そんな“ボブディラン”の存在や時代が描かれる作品かと思ったが、何かしら肝心なところが抜けている様な気がしてならない。
キューバ危機・ケネディ大統領暗殺・ニューポートフォークフェスなど、当時の出来事は描かれてはいるが、これらの事象の描き方がどれほど当時のリアルな空気感だったのか、正直疑問符が付く(ニューポートフェスの何かのどかなピクニック感は、当時もそうだったらしい)。
この作品では、聴きざわりの良いミュージシャンボブ・ディランの魅力は伝わるかも知れないが、それは“ボブディラン”という存在の上っ面を舐めただけなのでは無いだろうか。
1960年代のアメリカは主に若者を中心としてベトナム戦争反対運動や反体制・反政府運動が広がり、ある者は反戦平和を掲げ、ある者は人種差別撤廃、男女平等・表現の自由・言論の自由を求め、若者が積極的に政治に参加し、問題意識をぶつけた時代だ。
こうした若者たちに支持されていたのがボブ・ディラン等のフォークミュージシャンで、当時(自分はこの時代に生まれてない)は彼らのように社会に対し問題意識を持った曲を唄うフォークシンガー達を「プロテスト(「異議を申し立てる」または「抗議する」)・シンガー」と呼び、ボブ・ディランがデビューした60年代初頭、特にセカンド・アルバムに収録されている「風に吹かれて」や「戦争の親玉」では反戦や人種差別をモチーフにした歌詞が歌われ、反戦運動真っ只中の若者たちのアンセムともなっていた。
そんな時代、海の向こうイギリスでは「ビートルズ」始めブリティッシュロックが爆発的な人気となっていた。60年初頭時まだ全米進出してはいないものの、イギリス勢が「ロックの逆輸入」をするのは時間の問題だった。
そして1964年ビートルズが全米進出すると瞬く間に全米音楽シーンを席巻、米英双方の若いミュージシャン達がお互いに刺激し合い、世界の音楽界に革命が渦巻く。
イギリスのロックやポップ・ミュージックをはじめとする英国文化はアメリカ合衆国を席巻し、大西洋の両岸で「カウンターカルチャー」が勃興。所謂ブリティッシュ・インヴェイジョンとして音楽のみならずあらゆる文化に多大な影響を与える事となる。
(このあたりの事には全くと言っても良いほど映画では触れられていない)
ビートルズがアメリカへと進出した際、ジョン・レノンはボブ・ディランに「君達の音楽には主張がない」と言われたという。そして、その言葉がその後のビートルズの音楽にも影響を与えたとも。
そして、ビートルズがその後の音楽界に与えた影響の大きさは誰もが知る事だが、そこにはボブ・ディランの影響があり、またボブディランにとってもビートルズなどUKロックの強烈なサウンドがインパクトを与えていた。
いつのまにか、ミュージシャン「ボブ・ディラン」は歌手という枠には収まりきれない“ボブディラン”という特別な存在になっていたのだ。
ボブ・ディランがアコースティックギターをエレキに持ち替える事は歴史の必然だったのは言うまでもない。
フォークの「神」として成功を収めたとしても、それを良しとはせず新しいサウンドを取り込んで行ったのは決して時代の流れに乗った訳では無いと思う。
ただ、そこにあったのはミュージシャンとしての“本能”、それだけだったのだろう。
ミュージシャンボブ・ディランが選択した道は決して間違いでは無い、むしろその選択が音楽だけにとどまらず文化や社会にまで影響を与えていった事が、本人がどこまで意識していたかは別として凄い事だし、“音楽”が持つ力の偉大さを物語っている。
映画ラストでそれまでの栄光と決別するかの様にフェスで歌う
「イッツ・オール・オーバー・ナウ、ベイビー・ブルー」全ては終わったんだ
そして
「ライク・ア・ローリング・ストーン」
ローリングストーンとは、「職業や住居をころころと変える人は、財産や名声も得られない」と いう警告の意味のことわざ、転じて「活発に活動している人は活き活きとしていて、 時代に取り残されることがない」という意味でもある。
米国ロックシーンに燦然と輝く名アルバム『追憶のハイウェイ61』のオープニングタイトルはボブ・ディラン最高傑作の一つにして、ロックシーンを変貌させた偉大な曲として未だ色褪せる事が無い名曲だ。
余談:
ボブディランを詳しく知りたければ、2005年マーチンスコセッシ監督作ドキュメンタリー映画「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」という作品がある、かなり長い作品で忘れてる事も多いが60年代初期の“ボブディラン”のドキュメンタリーとして合わせて観る価値はある。
(※もう一つ余談:ニューポートフォークフェスでのディランの裏切りに観客席から「ユダ(裏切り者)!」と罵るシーンがあるがこのシーンはフェスではなく、ワールドツアーの出来事を切り取ってきたフィクション半分?なのだろうか。ハリウッド作品にありがちなシーンではあるが、きっとこの一言があるか無いか、いつもながら大人の事情を感じさせる)
最初の数分で何故か持ってかれた
ボブがニューヨークに着いて街中を歩いてるだけの冒頭シーンから何故か目が離せなかった。正直ボブディランのファンとかではないです。でも「一流のアーティストは皆変人」はその通りだと思う。
やはり、アメリカの音楽は、自己のマインドの獲得と自由への渇望、そして抑圧された自己の解放という部分がコアにあるんだと思った。元々良い音楽なら何でも良いというスタンスはありつつも、フォーク大好きだったボブがそのフォークというものに縛られ、逃げ出したくなるのは、よくわかる。常に新曲が最高作だと思うアーティストと常に過去の定番を求める観衆。ここに音楽における摩擦が生まれ、それに葛藤するというのがアメリカの音楽の歴史なのかも。
「メシを食えるミュージシャン」を目指し、売れてからはその地位から逃れたいボブ。わかる!わかるぞー!
シルヴィとバエズとの恋の行方は正直余計ではあった。史実に基づいているから仕方ないけどね。でも淡い愛憎劇でコンパクトにしたので良かった。
★5プラスパンフも購入。今年はこれと思ったのだけパンフは買います!
2025年度劇場鑑賞11作品目
さらなる乱調が欲しかった
まず 楽しめた映画であったことと私がディランの曲が好きであることが前提です。
その上で 最後終わり方があまりに爽やかで…
私の思い込みですが、ホントのディランってもっと鬱屈した、したたかで、狡猾な人だったんじゃと思ってます。
その上でディランの歌、曲が好きなんだけれども…
そんな奴が自分がやりたいことを否定され。
求める人には去られ、加えて変化してる世情。若いディランの鬱屈や暴走の終わり方―バイク事故のほうがしっくり来たのかと。
こう書いてて それも紋切りかと自己否定。
ディランの屈折した性格は、制作側も分かったていたんではないかと、あの上目遣いは少しいじわる?
(コロッケさんのちあきなおみ真似を思い出し吹いてしまいました)
映画的には成立しませんが、個人的には[地下室]録音風景やジョンも見たかったかなと…
普通の鑑賞記では無く、屈折した書き方になってしまいました。これもディランのなせる業かと
ティモシー・シャラメのなりきりぶりが凄い!
ボブ・ディランの名前は知っていて有名なミュージシャンなのは知っていた。
その駆け出しの頃の話は面白かった!ティモシーの歌も上手くて良かった。
ビックリしたのはトップガン・マーベリックでフェニックス役の
モニカ・バルバロの歌が上手い!
歌手の方が役をしているのかと思ってましたが
普通に歌が上手いのがハリウッドのレベルの高さを感じました。
これがあるからハリウッドのミュージカル映画は好きです。
どんな気持ちだい?
ディランは自身の生い立ちについてはデタラメばかりだと何かで読んだ記憶が有ります。そのためか、彼のルーツは全く分かりません。(笑)
あの頃のディランはスルメ曲が多いと思っています。日本人なので歌詞は訳詞以上の奥深い部分ほぼ理解出来ていませんが、映画に出てきたあのシーンでのあの曲、感服いたしました。悲しきベイブは観ていて心が痛くなりました。
まだまだ健在なディラン御大、ネバーエンディングツアーやブートレグシリーズのように、映画も続編が次々と製作されるのを楽しみにしてます♪
私も自分に正直に
続くレジェンド・ミュージシャンの伝記映画。
今後もマイケル・ジャクソンやビートルズ(メンバー一人一人を一本ずつ計4本同時製作するという…!)が“公演”を待機する中、本作で半生と歌声を披露したのは、ボブ・ディラン。
…と言っても、名前は勿論聞いた事はあるし、映画繋がりで『ワンダー・ボーイズ』でアカデミー主題歌賞を受賞した事、ミュージシャンとして初めてノーベル文学賞を受賞した事も知っているが…、それくらい。
音楽史に名を刻むシンガーソングライター。あのジョン・レノンも心酔…と言うか、同世代なのに驚き。
半世紀以上も第一線で活躍。数々の名曲を世に出したが、代表曲やどんなミュージシャンだったかも知らないレベル。毎度毎度の事ながら、私ゃ音楽には疎く…。
そんな音楽に疎い者でも見れるのか?…と、鑑賞前一抹の不安。
鑑賞の理由は言うまでもない。
昨年末アメリカで公開されるや、スマッシュヒット。元々注目作だったが、一気に支持を上げ、アカデミー賞で大健闘の8部門ノミネート。
目下、主演男優賞が有力。ボブ・ディランを演じるのは、今旬のティモシー・シャラメ。
彼の成りきりパフォーマンスが前々から話題を呼んでいたが、評判違わずの大絶賛。人気も実力もキャリアも超絶好調のティモシーに、新たな代表作とオスカーが…? 間もなく発表!
つまりはボブ・ディラン云々より、オスカーノミネート作(地元の映画館で上映される本年度のオスカーノミネート作は本作と『ウィキッド』だけ)やティモシーの名演を見ておこうと。
鑑賞の動機は『ボヘミアン・ラプソディ』や『エルヴィス』と対して変わりない。
主演俳優の音楽パフォーマンス。
ラミ・マレックやオースティン・バトラーの憑依レベルの熱演やパフォーマンスも見事だったが、ティモシーはちょっと違う。
彼の持ち味である繊細な表現や内面演技で体現。
歌もギターも吹き替えナシ。劇中40曲も披露…!
憑依というより一体化した名演は、陶酔させられるほど。
いつも新たな魅力を見せてくれるティモシー・シャラメに感嘆の声しかない。
若きボブ・ディランに影響を与えるシンガーに扮したエドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロらも極上アンサンブルと見事なパフォーマンス。
幅広いジャンルを手掛ける現ハリウッドきっての職人監督、ジェームズ・マンゴールド。思えば新鋭だった彼が一躍飛躍したのもミュージシャン伝記映画『ウォーク・ザ・ライン』だった。
ボブ・ディランの長い音楽人生を振り返るのではなく、まだ無名だった若き頃にフォーカス。1960年代、ほとんど裸一貫でNYにやって来て、憧れのミュージシャンたちや様々な音楽との出会い、荒波のような時代と向き合い、気鋭のミュージシャンとして成功していく傍ら、自身のスタイルに葛藤…。ボブ・ディランにとっても最も重要シーンと言われる若き日の5年間。
音楽映画というより地に足付いた人間ドラマ。
ならば音楽に疎くともボブ・ディランをよく知らなくとも、無名の若者のサクセス・ストーリーとして見れると思ったら…。
臨場感あるライヴシーンは多々織り込まれているが、話自体は淡々と進む。
監督やティモシーやボブ・ディランそのもののスタイルには合っているのだろうが…、『ボヘミアン・ラプソディ』や『エルヴィス』と比べると長く、少々退屈に感じてしまった。
結局の所、何を見せたかったのかも今一つ分からなかった。
フォークシンガーとして人気になるが、決め付けられたスタイルに悩む。当時、不良の音楽と言われていたロック。触発され、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで、フォークを望む観客を裏切り、ロックを披露…というファンの間では伝説級のエピソード。
これがクライマックスでもあるが、カタルシスにも欠けた。
後にノーベル賞を受賞するからもっと崇高な人物かと思いきや、二股したり、反逆児だったり。
リアルな面に迫ったのは悪くないんだけど…。
アカデミー賞ノミネート、ティモシー人気、見た人からもすこぶる高評価。
が、正直、私には合わなかったかな…。絶賛レビューの中で言いづらいが…。
映画としても『ボヘミアン・ラプソディ』や『エルヴィス』の方が好みで、ミュージシャンとしてもクィーンやエルヴィス・プレスリーの方が聞き惹かれるものがあり、そもそもただ私がボブ・ディランの事をほとんど知らず、ピンと来なかっただけかもしれない。
ファンの方々には大変申し訳ないが。これが私の正直な感想です。
マイクは誰なの?
ロック好きとしては必見の映画だと思います。
ディランは聞いてたけど、あらためてこんなにたくさん名曲を書いていたのだなと感心しました。
ストーリーについては、ボヘミアンラプソディ同様脚色演出はあるのでしょうけれど、非凡なフォーク歌手からロックンローラーとして殻を破っていく様が描かれています。
ストーリーはそれが全てです。
ボヘミアンの時みたいに史実と違うとかの野暮な批判はやめましょう。映画なんですから、観て面白いようにしないとね。
ディランがジョンレノンやジミヘンドリクスなど多くのミュージシャンに神格化された理由は、例えばピーターポールアンドマリーや、それこそピートシーガーのような健全、真っ白な音楽性でなく、ロバートジョンソンにも負けないブルースの様なスタンダード性を持つ楽曲の数々と、その歌詞とロックな佇まいだったと思います。
ソニーテリーとブラウニーマギーとの共演シーンや、「ブラインドウィリーマクテル」の名前や、ブッカホワイトのfixing to dieが初レコーディングシーンに採用されていたり(そもそもそのデビュー作はブルースだらけなのです)、ブルース歌手との演奏シーンがあるように、ディランの本質はウディガスリーを基礎としていますが、レッドベリーや黒人のブルース、そしてリトルリチャードやチャックベリーのロックンロールがあることに気づかせてくれます。
フォークという枠にとどまれなかった姿を見事に描いています。原作のタイトルが「ディラン、エレキに行く!」ですからね。
反社会、不良なディランは当時の若者にはエルビス並みの人気を獲得して当然です。そう言えば、エルビスの映画も黒人音楽が多く取り上げられてました。
そして、ギター一本で自分の気持ちを歌って音楽になるのだというスタイル、特に「フリーホイーリング」は、音楽をさして知らない勘違いした日本の若者達に影響を与え、日本にもフォークブームを引き起こします。まあ、そのほとんどは私は嫌いなのですけども。音楽的な深みが全く無いのが日本のフォークなので。
だって、ご覧のように、ディランはブルースやジャズや、ロックンロールやカントリーを良く知ってます。
さて、私はポールバターフィールドブルースバンドのマイクブルームフィールドのギタープレイ目当てで「追憶のハイウェイ61」でディランを聴いた人間なのですが、
「マイクを呼べ」とか、「マイクのギターは最高だ」と言うセリフが聞けるのに、マイクブルームフィールド役の俳優さんはセリフすらなく、全く注目されません。(笑)
誰なの?
「ボブにギターを教えてやろうと思った」とマイクはインタビューで言ってたぐらいなのに…
アルクーパーでも、弾いたことのないオルガンの前に座って見事な演奏をしたエピソードは描かれているのだから、ディランが共演を望んだマイクもあともう少し存在感出してくれても良かったのになー。
フォークにとどまった人たちは、今は過去の思い出になりましたが、ディランは今なお現役です。
あと、ギターの音の取り方が上手い!アコースティックギター全編いい音で鳴ってます。
映画としての出来はいいので、そんなマイクへの個人的な趣味のため、星半分減とさせていただきます。
知らなくても大丈夫だった。
「ボブ・ディラン」名前は聞いたことあるけどよく知りませんでした。
細身で上目遣いの甘いマスク...これは女性心をくすぐるタイプ♪初期の長渕剛もこんな感じだったよねーはにかんだ顔が可愛かったー...
「風に吹かれて」は聞いたことがありました。歌詞(日本語訳)は初めて知りましたがさらに感動。
あの時代の歌には社会的メッセージが含まれてるものが多かったのかな?ボブは自由に歌ってるだけだしこれからも自由に歌いたいと思ってるから勝手に色をつけたり強制して欲しくないとラストのフェスでぶちかましていたのはカッコ良かった。いっぱい物が飛んできてたけどボブには当たらなかったww
ボブ・ディランちゃんと聞いてみようと思いました。
あと最後のフェスで数人がハンマー振り下ろしながら歌っている労働ソング?気になってしまったww
タイトルなし(ネタバレ)
ドルビーシネマにて鑑賞
大体においてキンクスの曲が使われてる映画は良い映画が多いのだけど、この映画ももちろん色々素晴らしく今年のベスト候補なのですが、やはり問題点はユダからの"Play it fuckin' loud"からの"Like A Rolling Stone"のくだりで、実際はイギリスのロイヤル・アルバート・ホール、とブートでは有名だったけど本当はマンチェスターであった出来事なんですが、もちろんそれをアメリカのフォークフェスであったことにした方が映画としてはわかりやすくなって正解というのは分かるんですけどやはり違和感を感じてしまいますね。因みにイギリスでの演奏はバックがザ・バンドで凄まじいですので一度は聞いてみて欲しいのですが、その辺こだわってるのは心が狭いのかもしれませんが、他のことなら細けえことはいいんだよの精神になれますが、ディランのこの件はそうもいかんという思いで厳しく減点させていただきました。
aura
自分の生きてきた人生の中で何人かこう言う人物に出くわす 勿論そんなものを纏った人間にも差違はあるし、レベルの差もあろう 若い頃は嫉妬と羨望で、そして歳を取れば隠された重圧に対する同情と、一種『ざまぁ!』感も否めない
まぁ、永遠に理解出来ないのは人間同士とて同じ こういう偉人と同年代を生きているということで、感慨に耽るとしようw
MTV・キルド・ザ・フォーク・スター
洋楽を聴き始めた頃、世は既にMTV時代、ボブディランよりデュランデュラン、マイケルジャクソンの「スリラー」のMTV見た?が翌週の学校の話題。思春期になってアコースティックギターを持ったら「弾き語りフォークソング大全集」を片手に時代を遡って吉田拓郎さん岡林信康さんにぶち当たったところあたりでボブディランのフォークソングを知り、そこから同時代のビートルズに移るかMTVに戻ってヴァンヘイレンとかAC/DCに行くか、いずれにしても結局エレキギターを買うはめになって、また時代を行ったり来たりする訳です。当時ボブディランは私にとってはもう“過去の人“のイメージだったでしょうか、フォークソングのMTVがなかった訳じゃないですが、派手な演出もないし話題にはなりにくかったですしあまり興味は湧きませんでした。フォークソングは外国に求めずとも日本に凄く良い曲がいっぱいありますので日本産で十分満足していたのかも知れません。つまり私は“ボブディランにわか“なんです。
偉大なフォーク歌手とは知ってはいても日々聴いていた訳でもないボブディランの伝記的映画、エレキギターを持ち出して顰蹙を買ったと云われるフォークフェスティバルまでの話をうまく構成して良く映像化出来ていたと思います。特に演奏シーンは変なアレンジを加えなかったのが本当に、本当に良かったと思います。がしかし、伝記とはいえ天才の心情を代弁することなど誰にも出来ない訳で、各エピソードそれぞれに感心はすれど共感して感情を揺さぶられることもなく、ボブディランの伝記というよりは翻弄された周辺の人たちの話、“転がる石に苔はつかない“と言う諺に倣えば「転がるディラン石から剥がれた苔とは人間関係の事だったな」という話と見れば面白さもニ割増しです。登場時誰だか判別出来なかったのですがエドワードノートンが良かったですね!演じたピート・シーガーは「ターンターンターン」の作者だそうで、劇中でもやってみて欲しかったですね。
ミュージシャンの伝記的映画は最後の盛り上がりに欠ける映画が多く、この映画も後味の悪さが残ります。成功しているのは映画「ボヘミアン・ラプソディ」のスタジアムライブぐらいでしょうか。そもそも天才ミュージシャンに碌な人間がいないからなのかも知れません。伝記的映画になりそうな残る大物歌手といえばマイケルジャクソンとかスティーヴィーワンダーとかプリンスとかボーイジョージとか、まだまだ山ほどいますが盛り上がれる伝説のイベント持ちとなるとそうそういませんね。となると幾多のミュージシャンが観て泣いたと云われる映画「スパイナルタップ」のようなコメディタッチのモキュメンタリーの手法で実際のミュージシャンの伝記的コメディ映画を制作出来れば凄く面白そうです。ステージでコウモリ食った話とか湖畔のスタジオが火事になった話とかコメディになりそうな話が業界に一杯ありそうですけど、まあ許可してくれるミュージシャンはいなさそうです。(なんと、スパイナルタップの続編が2025年夏に公開されるそうです!)
それはさておき、この作品で伝説を演じるまでに俳優として上り詰めたティモシーシャラメですがボブディランを演じるにはちょっとカッコ良すぎませんかね(苦笑)。もうちょっと市民的な、クタビレ感が出せる俳優さんで良かったような気がします。例えばトムホランドとか、行けなかったかなあ。
ゴチャゴチャうるせぇ!
時代背景やボブ・ディラン⋯⋯なんもかんもそれほどディープには知らない。
Liveでなんかやらかしたのは何となく知っていました。
スクリーンの前に着くまでは曲を予習程度に聴いておいて。
140分かぁ。覚悟がいるなぁ。なんて思いながら観ていたらあっという間に過ぎて、久しぶりに圧巻!を味わった気がしました。
世間がボブ・ディランを誇大誇張したのか?時代が彼を生み出したのか?色んな見解がありますが、純粋に音楽を詞を見つめていたように思えてならないなぁ。
音楽で飯が食っていけたらなんて台詞があったけど富も名声もそれほど興味が無かったようにしか思えないけどなぁ。
観終わった後にすぐにリピートしたくなったなぁ。
ボブ・ディランのカリスマ性や当時の空気感に曲を堪能しましたね。
サイコー!その一言に尽きる。
ひと声歌い出せば。
1961年の冬、好きなアーティストとの入院を知り見舞い先の病院で転機となる人物と出会うことになるボブ・ディランの話。
先に見舞いに来てたピート・シーガーという先輩有名フォークシンガーの前で1曲歌ったことでボブ・ディランに転機が訪れる。
観終わった率直な感想から書けば面白かった!ごめんなさい!今週のメイン作な1本だと思うけどスルーしてもいいかなって思ったくらい興味がなく、ボブ・ディランさんの名前は聞いたことあるけど知らなくて(笑)
てかボブ・ディラン役務めたティモシー・シャラメの画力と魅力で観れたと個人的には思ってるし、普通に歌上手すぎ、声もいい!
彼の出演してる作品で1番好きかも!!
少し虚ろな目で、ちょっとサイテーと言われ、少し遊び癖があり一周回って結局シルヴィーが本命だったんですかね!?
ボブ・ディラン演じたティモシー・シャラメの歌声で何度も涙したし、音楽の力は凄い!
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