劇場公開日 2025年2月28日

名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価

全329件中、261~280件目を表示

5.0まるで終わりのような。

2025年3月1日
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泣ける

楽しい

興奮

実際のディランのバイク事故は有名ですが、まるであのまま事故死してしまうかの様なラストシーンのシャラメディラン考え過ぎですかね。

シャラメディラン、クールで悪で最高です。ピート・シーガー真面目で優しくてカッコ悪くて可哀想で最高です。ジョニー・キャッシュとにかく悪で最高です。皆さん実物も最高ですが、この映画での役者の皆さんも最高です。悪い奴の方がカッコ良いってのは、仕方がない事なのデスね。

その昔ブルース・リーの映画を観た後は皆がブルース・リーに変身していたと聞いた事がありますが、この映画を観た後、私はボブ・ディランに変身して煙草吸ってました、帰宅して梅干しのおにぎり食べるまでは。
傑作です!

イギリスでの(ニューポートでなく)ユダの罵声とその後の「like a rolling stone」の本物はこの映画のシャラメの歌よりもっとぶちギレていて素晴らしいですよ。

ウディ・ガスリー泣いてしまいました。あー良い映画だ!

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春

5.0魂が揺さぶられた

2025年3月1日
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楽しい

興奮

幸せ

ボブ・ディランの初期の伝記が映画化された。

よく知られているディランのエピソードが数多く描かれていたが、初めて知ることもあった。

ウディ・ガスリー、ピート・シーガー、ジョーン・バエズなど、伝説的なフォーク・シンガーたちが登場する。

映画の中でディランの歌を聴いていると、その鋭い表現力と、人の心に突き刺さる歌詞の力強さが圧倒的に響いてきて、魂が震えた。ディランの歌詞には、ノーベル文学賞を受賞するにふさわしい文学性があると改めて感じた。

また、映画の中でディランが語る「みんな『お前はどこから作品の着想を得ているのか』を聞き出したがっている。」というセリフが印象的だった。

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aRa

3.0エドワード・ノートンの凄み

2025年3月1日
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正直、映画の内容としては凡庸でした。

そもそもボブ・ディランの人生自体が波瀾万丈なものではなく、若くして才能を認められた後も公私共に映画にするには面白味に欠ける感じだったみたい。

そんな中、特筆するのはエドワード・ノートン。
いつもどこかクセのある役を演じている彼が、今回はすごく真っ当で良い人を演じているのが新鮮でした。
初めて見るタイプのエドワード・ノートンで、普通の人を演じているんだけど、「やっぱこの人上手いわ」と感じさせる底力みたいなものは流石でした。

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ただの映画好き

3.0もう少し時代背景の説明とか欲しかったかも

2025年3月1日
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知的

難しい

ボブ・ディランは数曲しか知らない状態で試聴
時代は1960年頃のアメリカで、昔ながらのフォークやカントリーが愛される一方、若者音楽のロックが台頭し始めてた頃、フォークの寵児だったボブ・ディランがロック的な曲を演奏し裏切り者扱いされる頃までの映画でした。

ボブ・ディランに詳しい人だと分かるのかもしれませんが、フォークでエレキギターを使う禁忌感とか色々と時代背景の説明がもう少し詳しく欲しかったです
恋愛ドラマ部分の尺が多いですが、史実ベースな分単なるだらし無い奴みたいで良くなかったかも
あと、やたら煙草を吸うシーンが多かったり、平気でポイ捨てするのは時代背景的に仕方無いから良いんですが、真夜中にサングラスでバイク乗るのは流石に笑いそうになりました(笑)

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スミクロ

3.5見応え充分の楽曲実演シーン

2025年3月1日
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いよいよ週明け、第97回アカデミー賞授賞式が開催予定。作品賞候補10作品中、授賞式前に観られる作品5本目となる(私にとっての)オオトリは『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』。土曜のファーストデイである本日、ここなら混まないのではと思って狙いをつけた109シネマズ木場。案の定程々な客入りの中、余裕のエグゼクティブシートで鑑賞です。
1971年生まれの私。洋楽を聴くようになったのは中学に入ってからで、その当時のボブ・ディランはすでに「超大物」でしたがヒットチャートで見かけることは殆どなく、網羅的に聴く音楽の一部でした。勿論、『ウィ・アー・ザ・ワールド』における個性たっぷりの節回しとその存在感には度肝を抜かれましたが、その後も彼の音楽を掘ることはなく、2016年のノーベル文学賞受賞についても正直「へぇー」という程度の印象。と言うことで、この作品がアカデミー賞にノミネートされていなければ劇場鑑賞していなかった可能性もあったわけですが、その程度の興味でも十分に楽しめる作品だと思います。
本作「伝記映画」ではありますが、語られる期間とエピソードはあまり多いわけではありません。1961年、無名のミュージシャンだったディランが間もなく誰もが知る存在となり、1965年7月25日に開催された「ニューポートフォークフェス」に出演するまでのストーリー。フォークミュージシャンとして注目を集め、ヒットソングを出したディランですが、彼にとって音楽のジャンルはそもそも定義が曖昧な単なる枠組みであり、彼自身どんなジャンルも否定することはなく他のミュージシャンへのリスペクトの高さも窺えます。音楽という武器を使って自分を表現し続ける彼は、寝る間も惜しんで制作し続ける日々。(実際、彼のディスコグラフィーをWikipediaで検索すると、尋常でないリリース間隔の短さとその多作さに驚かされます。)次々と湧き出る新作のアイディアに対し、ファンから求められる「定番」と関係者が背負わそうとする「伝統」に嫌気が差し始めるディラン。そしていよいよ1965年7月25日、ディランがフォークフェスに登場し決意の「事件」を起こします。
この僅かな期間の出来事に、作品の厚みと感情を揺さぶるエモさをもたらすのは、何と言ってもティモシー・シャラメ(ボブ・ディラン)、モニカ・バルバロ(ジョーン・バエズ)、エドワード・ノートン(ピート・シーガー)等による楽曲実演シーン。皆さん歌唱も演奏も素晴らしく、曲数も多くてそれぞれ尺も長めにたっぷりと聴かせてくれるのでそれだけでも見応え充分。特にシャラメのアクトは圧巻です。SAGで主演男優賞に選ばれましたが、アカデミー賞では如何に?なお、本作のオリジナルサウンドトラックも配信サービスで聴くことが出来ますので、興味がある方は是非。
そしてもう一つ。本作を観るまで出演されていたことを知らなかった初音映莉子さん。台詞こそ多くはありませんが、眼差しや表情で語る演技で、間に立たされ難しい立場のピート・シーガーの妻トシ・シーガー役はとても好演でした。素晴らしかったです。

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TWDera

4.0ニューヨークにフォークギターを手にやって来た青年。素性も不明だが持...

2025年3月1日
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ニューヨークにフォークギターを手にやって来た青年。素性も不明だが持ち前の才能で頭角を表す。
世間から求められる、時代の代弁者としての姿、フォークを愛好する人たちからの批判に苦悩しつつも見事に決別する…苦悩のシーンが少なくトントン拍子だったから結局、天才だったのかなぁと感じた。

ボブディランをあまり知らないが、ティモシーシャラメもしゃがれ声とか上手く再現していた気がする。
後は、エルファニング演じた彼女は不憫だった。国民の声を代弁する、その中に自分が含まれていないのではないかと感じ打ちひしがれる姿は見ていて辛かった。

ブルータリストのエイドリアンブロディとどっちが主演俳優賞を取るのか気になるところ。

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いたかわ

3.5アル・クーパー!

2025年3月1日
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シナリオやストーリーテリングにおいて、
非常に難易度が高く、

その成功がどこにあるのか、
作品のゴールは何か、

を評価することが求めらるだろう。

まず、映画が描く「フォークフェス」の顛末について。

これは過去に数多くのドキュメンタリー作品やバラエティ番組で取り上げられ、特にスタッフの証言やインタビューなどでその詳細が何度も繰り返されている。

すでに広く知られているエピソードであり、
映画として新たに描くにはかなりの工夫が必要だ。

しかし、ここで提示される内容は、
過去のドキュメンタリー作品で繰り返し見てきたものと大差がないため、
観客にとっては新鮮味が欠けるかもしれない。

故に、
シナリオの面では大きなインパクトを期待するのは難しいのも事実だ。

一方、
ティモシー・シャラメが演じる若き日のディランをどう表現するかという点についても、問題が浮かび上がる。

ディランの眼差し—その様々な経験に裏打ちされた?独特な視線—は、

シャラメのつぶらな瞳で演じるにはあまりにも異なる印象を与えるのは否定できない。

シャラメはどこか無垢な表情を浮かべがちでディランのような、
「何かを撃ち抜くような」眼差しとは一線を画している。

こうした違いが作品に与える影響は大きく、
ディランの内面世界を完全に再現するには至らなかったと言わざるを得ない。

それでも、ティモシー・シャラメが吹き替えなしで唄い、
ギターやブルースハープを演奏するシーンは圧巻だ。

特に彼の歌唱力や演奏力に関しては、
予想以上の高い評価を得る可能性は高い。

彼のパフォーマンスは、
ディランの音楽に対する深い理解と愛情が感じられるものであり、
その努力と才能には敬意を表さざるを得ない。

その辺りはディランファンに聞いてみたい。

「ボーンズ・アンド・ウォール」の
臭いを伝える芝居、
ウォンカさんの世界観を背負える身体性、
につづいて本作もすごい。

また、映画のもう一つの注目すべき点は、

エドワート・ノートンが演じるピート・シーガーだ。

しかも唄う!

若すぎるアル・クーパーの登場も観客にとっては見逃せないシーンとなるだろう。

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蛇足軒妖瀬布

4.0カッコよいお話でした。

2025年3月1日
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ボブ・ディランをあまり知らない状態で鑑賞しましたが、とても楽しめました。
天才の孤高みたいな描写は、ありがちだけれどもよく分かる気もして、素直に入り込めます。
エル・ファニング演じるシルヴィの涙や気持ちの揺れが、うまく描かれていて、私は好きです。
天才が今までの秩序を壊していく描写も、素晴らしい。天才は、一つのワクには収まらないもので、致し方ないことではある、と思う。後から見る立場では、それは必然に見えるけど、その渦中にいると単なる破壊行動にしか見えないのかもしれない。
あまりボブ・ディランの歌を知らずに観ましたが、さすがによい歌ばかりですね。改めて聴きたい歌がいくつもありました。

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ひつじさん

3.5ティモシー・シャラメすごいわ

2025年3月1日
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ボブ・ディランは何聞いても全くハマらなくて、どんな人なんだろう?と気になってました。

①ずっとタバコ吸ってんな!というのと、
②エレキギター入れた方が良いなというのと、
③二人の女性を行ったり来たりしてたんだなというのと、
④突出した作曲能力の才能があって、時代がほっとかなかったんだな

というのが良く分かった。

興味無くても見やすくて、楽しめましたが、もっと女性との別れを切なく描いた方が面白かったかもなんて思いました。

それにしても演じたティモシー・シャラメすごいですわ。大変だったでしょうに。

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山本ゆっきー

3.5音楽は良かった。

2025年3月1日
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ボヘミアン・ラプソディやボブ・マーリー:ONE LOVEなと、実在のアーティストを描いた作品は好きな映画のジャンルの一つ。
実際のアーティストの音楽が好きかどうかにかかわらず、足を運んて観たくなる。

この作品はIMAXで観れば良かったと思えるほど、音楽の完成度が高かった。
アカデミー賞の賞レースでも受賞が堅い作品だろう。

言わずと知れたボブ・ディランの若き日の5年間を描いているが、本人も脚本を読んでると先ほどネットのコラムで知った。
だからなのか、キレイにまとまった作品で、逆に一度観れば充分かなと思った。

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tohko

3.5ミュージシャンの伝記映画多過ぎですね。

2025年3月1日
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「ボヘミアン・ラプソディ」がヒットして以降、その手の映画が乱立していますが、「ボヘミアン〜」を超える作品は出て来ていないですね。

ボブ・ディランの名前はもちろん知ってるけど、ほとんど曲は知らなくて、この映画の中の曲もほとんど知りませんでした。

知ってる曲が何曲か有ればもっと楽しめたのかも知れないんだけど…

それにボブ・ディランに共感ができないと言うか、好きになれないです。

ジョーン役のモニカ・バルバロの歌声は凄く良かったし、ピート役のエドワード・ノートンは弾き語りも見事だったし、もちろんボブ役のティモシー・シャラメも良かったですけどね。

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MACKY

5.0ボブディランとは………

2025年3月1日
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楽しい

知的

幸せ

1964~66のディランは音楽史にとって重要な意味を持っていたのはファンだったら誰もが知るところ。65年のニューポートのライブ音源は昔から出回っていたので、映画で見て驚きは無かった。でも映像で再現されると、素直に感動した。最後に演奏したIt's all over now, baby blue の持つ意味を当時の観衆が本当に解っていたのであろうか?確かディランをノーベル賞にずっと推薦していた人物がその場に居たはず…
映画のなかであらゆるレジェンドがさりげなく出ていたのも興味深い。like a rolling stoneの録音の時、たまたま見学に来ていたアルクーパーが飛び入りでオルガンを弾いたりした場面を入れ込むあたりはさすが。マイクブルームフィールド、デイブヴァンロンク、ピーターヤーローetc…….
セリフだけですが、ドノヴァンとか…
あと65年初頭のイギリスツアーが入れば良かったかなと……まあ時間が足りないよね。
兎に角、本当にディラン愛を感じる出来だと思います。もう一回見ます。
 P.S この後2回観ました。3回目にして、重要な場面を発見!ディランの部屋にジャック ケルアックの詩集ON THE ROADがさりげなく置いてあった!(3/13追記)

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パチーノ

5.0音楽は自由だ。俺は縛られない。

2025年3月1日
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 あそこをラストに持ってくるあたり、ジェームズ・マンゴールド監督の巧みな演出が光る。余韻をたっぷりと感じながらエンドロールでボブ・ディランの歌に浸る。

 ほとばしる才能は、周りが放っておかない。音楽ビジネスに携わる者はもちろん、魅力的な女性たちも。天賦の才を与えられた者の特権として、気ままに女性を振り回すボブ。物語としては面白いが、振り回される側はたまったものではない。
 シルヴィの気持ちが痛いほどわかる。

 60年代アメリカ、フォークは反戦運動と結びつき、次第に純化され、セクト的な考え方に傾いていく。その考えは、音楽まで定義(Define)しようとする。

 音楽は自由だ。俺は縛られない。

 ボブ・ディランと同化したティモシーシャラメの叫びが聴こえる。

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bion

5.0真のディランフリーク(僕)も唸らせる素晴らしさ

2025年3月1日
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泣ける

興奮

15歳の頃から40年、ディランを追いかけた真のディランフリーク(笑)には涙無しで観ることは出来ませんでした。
勿論、フィクションや編集はあるだろうけど、それでも憧れ続けた伝説が目の前で映像として再現される衝撃は涙腺を直撃しました。

彼の曲をせいぜい風に吹かれて(それも違う歌手の)程度にしか聴いてない若しくはポジショントークに利用しようとしていた日本のクソジャーナリスト共が「フォークの神様だの何だの」言って彼の姿を歪めて来た事実に心を痛めて来た真のフリークとして、拍手喝采のシーンのオンパレードだった。
別にロックの王でもないですがね。
オンリーワンの才能、ジャンルですよ。

形だけをなぞったクソ映画「I'm not there」とは大違いの素晴らしい作品。
一度観ただけでは味わい尽くせない、待ちに待った作品でした。感動。
ティモシーの仕草はdon't lookbackの頃のディランそのもので圧巻の演技。強いて挙げればジョーンの声量が足らないかなぁと思った程度。

ただ朝イチだったからか、ファーストデーなのに、お客さんの入りはイマイチ。何回観られるかなぁ。

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helio624

4.5あぁ、そうだったんだねぇ

2025年3月1日
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単純

知的

音楽にたっぷり浸れる満足度満点の作品です。
ただし、この手の作品の感想は
「そうだったんだねぇ」そして
「私にゃ解らねぇや、共感できんわ」となる。

でも1960年代の創造の時代があって現代の様々なカルチャーにつながっているのは解る。
その時代のキューバ危機、ケネディ暗殺、キング牧師の人権運動やらがボブ・ディランが書く歌詞にどんな影響があったのか時代背景が再現されています。

音楽を作る者として自分の創作意欲に向き合って行くことと、聞きたがっている世間、ファンにその歌を歌い届けることは両立しなければならないと思う。まだ若かったのかな。

学生で賑やかなこの店の片隅で聞いていたボブ・ディラン

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ランタイガ

4.5おっさんよ、理解できないものに口を挟むのはやめてくれ(「時代は変る」)

2025年3月1日
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興奮

正体不明のカリスマ、ボブ・ディラン。嘘ばかりの経歴(ボブ・ディランという名前から始まり、サーカスにいてカウボーイにギターを習ったとか…真偽について僕は知らないけどどうせ嘘八百だろうな)。恩人でもあるフォーク界の大御所であり彼を可愛がったピート・シーガーにも平気で砂を掛ける。女性に関してもシルヴィとジョーン・バエズの間を行ったり来たり。おまけにヤク中。空気を読むなんて糞食らえ。予定調和なんて反吐が出る。そんな人(今の日本人の感覚からすればサイテーなロクデナシになるのかな)ですから、彼が世に出てきた時の時代背景とその歌の詩の世界や他のミュージシャンへの影響とか、そういったものを知らないでこの映画を観たらきっと面白くないだろうな。美しいメロディーに乗せて感動的な歌唱力で歌う歌手じゃないから。
「風に吹かれて」「時代は変る」「激しい雨が降る」…鳥肌たちながら観てました。ティモシー・シャラメ、自分でギターを弾いてハーモニカ吹いて歌歌って、よく頑張りました。💮

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ゆみあり

一緒に歌わずにはいられなかった

2025年3月1日
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 これは心に染みたなぁ。よかった。

 ミネソタの田舎からニューヨークに出て来たボブ・ディランがフォーク・ソングの新たな旗手として時代を席巻しながらも、多くのファンの期待を裏切る様に、エレクトリック、ロックへと舵を切るまでを描いた物語です。

 歌手の半生を描く映画というと、音楽はその断片を散りばめて「物語を彩る素材」としてだけ描かれる場合が多いのですが、本作はしっかりとした音楽映画であり、ディランが憑依したティモシー・シャラメが彼の歌をしっかり聞かせ、そしてその歌が物語を推進する力強いエンジンになっているのです。また、それを捉える正攻法のカメラ・ワークも観る者の胸に迫ります。

 本作で描かれる1960年代のボブ・ディランを僕は同時代的には知らないし、特に彼のファンという訳でもなかったのですが、本作で取り上げられる曲を殆ど知っており、多くが一緒に歌える程である事に驚きました。

 ”Blowing in the wind”, "Like a rolling stone", "Mr. Tumbourine man" は勿論のこと、"Don't think twice, it's all right", "The times they are a-changing", "Railroad Bill", "It's all over now, baby blue"等々、座席で僕は小さな声で歌っていました。付近には妻以外にお客さんが居なかったしね。僕が Joan Baez のファンだったと言う事もあるけれど、やっぱり彼は偉大な音楽家だったんだなぁ。

 終盤、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで、アコースティックなフォークソングを求める聴衆から激しいブーイングを浴びながら、激しいドラムビートでエレキギターをかき鳴らすディランの姿はカッコよかったなぁ。でも一方で、彼の”Blowing in the wind”を聴きたいと思っていた人々の気持ちも分るんだよなぁ。日本でも、1972年の中津川フォーク・ジャンボリーで「結婚しようよ」を歌った吉田拓郎さんに対して、「商業主義に身を売った」として多くの聴衆が「帰れコール」を繰り返した事が思い出されます。荒れ地を切り拓いて進むフロント・ランナーに人々は自分の勝手な像を仮託してしまうんですよね。

 そうそう、「特にディランのファンという訳でもなかった」と書きましたが、彼の出身地、ミネソタ州のダルースの聖地巡礼をした事がある事をこっそり告白しておきます。

 本作は大スクリーン大スピーカーで観られるべき映画です。お勧め。

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La Strada

3.0丁寧にボブ・ディランを紹介する映画

2025年3月1日
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ボブ・ディランについては詳しい訳でなく、一般的な知識と代表的な楽曲を数曲は知っている程度の人間である。
良く出来た完成度の高い作品だとは思うが物足りなさ感じてしまう。。
彼の才気や苦悩、時代背景、上り詰めていく様、等々を深く掘り下げることなく平均的に薄味に描いていて、感じるだけで物語に入り込めない感じだ。
熱狂的なファンであれば補完して楽しめるのかとも思えるが、逆の意味で物足りなく感じそうでもあり、ティモシー・シャラメの演技も再現性や歌唱の面を別とし、魅力的なアプローチには思えなかった。

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ケージ

4.0シャラメの歌と演奏に酔いしれる

2025年3月1日
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313席シアターを独占鑑賞。フォークの貴公子ボブ・ディランの若き日を描いた伝記ドラマで米ソ冷戦やキューバ危機など変革の1960年代に残したボブディランの影響の大きさを存分に伺い知ることができる作品。主演を演じたティモシー・シャラメの素晴らしい歌と演奏に魅了された。

2025-31

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隣組

4.0誰もがBDを好きになる

2025年3月1日
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ティモシー・シャラメが見事に演じきっていたな
エドワード・ノートン
エニカ・バルバロ
エル・ファニング

素晴らしき配役で皆それに応えてました

アル・クーパー役のチャーリー・ターハンもおいしい出方だったな

遅まきながらディラン最高です

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たつじ911