名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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見応え充分の楽曲実演シーン
いよいよ週明け、第97回アカデミー賞授賞式が開催予定。作品賞候補10作品中、授賞式前に観られる作品5本目となる(私にとっての)オオトリは『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』。土曜のファーストデイである本日、ここなら混まないのではと思って狙いをつけた109シネマズ木場。案の定程々な客入りの中、余裕のエグゼクティブシートで鑑賞です。
1971年生まれの私。洋楽を聴くようになったのは中学に入ってからで、その当時のボブ・ディランはすでに「超大物」でしたがヒットチャートで見かけることは殆どなく、網羅的に聴く音楽の一部でした。勿論、『ウィ・アー・ザ・ワールド』における個性たっぷりの節回しとその存在感には度肝を抜かれましたが、その後も彼の音楽を掘ることはなく、2016年のノーベル文学賞受賞についても正直「へぇー」という程度の印象。と言うことで、この作品がアカデミー賞にノミネートされていなければ劇場鑑賞していなかった可能性もあったわけですが、その程度の興味でも十分に楽しめる作品だと思います。
本作「伝記映画」ではありますが、語られる期間とエピソードはあまり多いわけではありません。1961年、無名のミュージシャンだったディランが間もなく誰もが知る存在となり、1965年7月25日に開催された「ニューポートフォークフェス」に出演するまでのストーリー。フォークミュージシャンとして注目を集め、ヒットソングを出したディランですが、彼にとって音楽のジャンルはそもそも定義が曖昧な単なる枠組みであり、彼自身どんなジャンルも否定することはなく他のミュージシャンへのリスペクトの高さも窺えます。音楽という武器を使って自分を表現し続ける彼は、寝る間も惜しんで制作し続ける日々。(実際、彼のディスコグラフィーをWikipediaで検索すると、尋常でないリリース間隔の短さとその多作さに驚かされます。)次々と湧き出る新作のアイディアに対し、ファンから求められる「定番」と関係者が背負わそうとする「伝統」に嫌気が差し始めるディラン。そしていよいよ1965年7月25日、ディランがフォークフェスに登場し決意の「事件」を起こします。
この僅かな期間の出来事に、作品の厚みと感情を揺さぶるエモさをもたらすのは、何と言ってもティモシー・シャラメ(ボブ・ディラン)、モニカ・バルバロ(ジョーン・バエズ)、エドワード・ノートン(ピート・シーガー)等による楽曲実演シーン。皆さん歌唱も演奏も素晴らしく、曲数も多くてそれぞれ尺も長めにたっぷりと聴かせてくれるのでそれだけでも見応え充分。特にシャラメのアクトは圧巻です。SAGで主演男優賞に選ばれましたが、アカデミー賞では如何に?なお、本作のオリジナルサウンドトラックも配信サービスで聴くことが出来ますので、興味がある方は是非。
そしてもう一つ。本作を観るまで出演されていたことを知らなかった初音映莉子さん。台詞こそ多くはありませんが、眼差しや表情で語る演技で、間に立たされ難しい立場のピート・シーガーの妻トシ・シーガー役はとても好演でした。素晴らしかったです。
ニューヨークにフォークギターを手にやって来た青年。素性も不明だが持...
アル・クーパー!
シナリオやストーリーテリングにおいて、
非常に難易度が高く、
その成功がどこにあるのか、
作品のゴールは何か、
を評価することが求めらるだろう。
まず、映画が描く「フォークフェス」の顛末について。
これは過去に数多くのドキュメンタリー作品やバラエティ番組で取り上げられ、特にスタッフの証言やインタビューなどでその詳細が何度も繰り返されている。
すでに広く知られているエピソードであり、
映画として新たに描くにはかなりの工夫が必要だ。
しかし、ここで提示される内容は、
過去のドキュメンタリー作品で繰り返し見てきたものと大差がないため、
観客にとっては新鮮味が欠けるかもしれない。
故に、
シナリオの面では大きなインパクトを期待するのは難しいのも事実だ。
一方、
ティモシー・シャラメが演じる若き日のディランをどう表現するかという点についても、問題が浮かび上がる。
ディランの眼差し—その様々な経験に裏打ちされた?独特な視線—は、
シャラメのつぶらな瞳で演じるにはあまりにも異なる印象を与えるのは否定できない。
シャラメはどこか無垢な表情を浮かべがちでディランのような、
「何かを撃ち抜くような」眼差しとは一線を画している。
こうした違いが作品に与える影響は大きく、
ディランの内面世界を完全に再現するには至らなかったと言わざるを得ない。
それでも、ティモシー・シャラメが吹き替えなしで唄い、
ギターやブルースハープを演奏するシーンは圧巻だ。
特に彼の歌唱力や演奏力に関しては、
予想以上の高い評価を得る可能性は高い。
彼のパフォーマンスは、
ディランの音楽に対する深い理解と愛情が感じられるものであり、
その努力と才能には敬意を表さざるを得ない。
その辺りはディランファンに聞いてみたい。
「ボーンズ・アンド・ウォール」の
臭いを伝える芝居、
ウォンカさんの世界観を背負える身体性、
につづいて本作もすごい。
また、映画のもう一つの注目すべき点は、
エドワート・ノートンが演じるピート・シーガーだ。
しかも唄う!
若すぎるアル・クーパーの登場も観客にとっては見逃せないシーンとなるだろう。
カッコよいお話でした。
ティモシー・シャラメすごいわ
ボブ・ディランは何聞いても全くハマらなくて、どんな人なんだろう?と気になってました。
①ずっとタバコ吸ってんな!というのと、
②エレキギター入れた方が良いなというのと、
③二人の女性を行ったり来たりしてたんだなというのと、
④突出した作曲能力の才能があって、時代がほっとかなかったんだな
というのが良く分かった。
興味無くても見やすくて、楽しめましたが、もっと女性との別れを切なく描いた方が面白かったかもなんて思いました。
それにしても演じたティモシー・シャラメすごいですわ。大変だったでしょうに。
音楽は良かった。
ミュージシャンの伝記映画多過ぎですね。
ボブディランとは………
1964~66のディランは音楽史にとって重要な意味を持っていたのはファンだったら誰もが知るところ。65年のニューポートのライブ音源は昔から出回っていたので、映画で見て驚きは無かった。でも映像で再現されると、素直に感動した。最後に演奏したIt's all over now, baby blue の持つ意味を当時の観衆が本当に解っていたのであろうか?確かディランをノーベル賞にずっと推薦していた人物がその場に居たはず…
映画のなかであらゆるレジェンドがさりげなく出ていたのも興味深い。like a rolling stoneの録音の時、たまたま見学に来ていたアルクーパーが飛び入りでオルガンを弾いたりした場面を入れ込むあたりはさすが。マイクブルームフィールド、デイブヴァンロンク、ピーターヤーローetc…….
セリフだけですが、ドノヴァンとか…
あと65年初頭のイギリスツアーが入れば良かったかなと……まあ時間が足りないよね。
兎に角、本当にディラン愛を感じる出来だと思います。もう一回見ます。
P.S この後2回観ました。3回目にして、重要な場面を発見!ディランの部屋にジャック ケルアックの詩集ON THE ROADがさりげなく置いてあった!(3/13追記)
音楽は自由だ。俺は縛られない。
あそこをラストに持ってくるあたり、ジェームズ・マンゴールド監督の巧みな演出が光る。余韻をたっぷりと感じながらエンドロールでボブ・ディランの歌に浸る。
ほとばしる才能は、周りが放っておかない。音楽ビジネスに携わる者はもちろん、魅力的な女性たちも。天賦の才を与えられた者の特権として、気ままに女性を振り回すボブ。物語としては面白いが、振り回される側はたまったものではない。
シルヴィの気持ちが痛いほどわかる。
60年代アメリカ、フォークは反戦運動と結びつき、次第に純化され、セクト的な考え方に傾いていく。その考えは、音楽まで定義(Define)しようとする。
音楽は自由だ。俺は縛られない。
ボブ・ディランと同化したティモシーシャラメの叫びが聴こえる。
真のディランフリーク(僕)も唸らせる素晴らしさ
15歳の頃から40年、ディランを追いかけた真のディランフリーク(笑)には涙無しで観ることは出来ませんでした。
勿論、フィクションや編集はあるだろうけど、それでも憧れ続けた伝説が目の前で映像として再現される衝撃は涙腺を直撃しました。
彼の曲をせいぜい風に吹かれて(それも違う歌手の)程度にしか聴いてない若しくはポジショントークに利用しようとしていた日本のクソジャーナリスト共が「フォークの神様だの何だの」言って彼の姿を歪めて来た事実に心を痛めて来た真のフリークとして、拍手喝采のシーンのオンパレードだった。
別にロックの王でもないですがね。
オンリーワンの才能、ジャンルですよ。
形だけをなぞったクソ映画「I'm not there」とは大違いの素晴らしい作品。
一度観ただけでは味わい尽くせない、待ちに待った作品でした。感動。
ティモシーの仕草はdon't lookbackの頃のディランそのもので圧巻の演技。強いて挙げればジョーンの声量が足らないかなぁと思った程度。
ただ朝イチだったからか、ファーストデーなのに、お客さんの入りはイマイチ。何回観られるかなぁ。
あぁ、そうだったんだねぇ
おっさんよ、理解できないものに口を挟むのはやめてくれ(「時代は変る」)
正体不明のカリスマ、ボブ・ディラン。嘘ばかりの経歴(ボブ・ディランという名前から始まり、サーカスにいてカウボーイにギターを習ったとか…真偽について僕は知らないけどどうせ嘘八百だろうな)。恩人でもあるフォーク界の大御所であり彼を可愛がったピート・シーガーにも平気で砂を掛ける。女性に関してもシルヴィとジョーン・バエズの間を行ったり来たり。おまけにヤク中。空気を読むなんて糞食らえ。予定調和なんて反吐が出る。そんな人(今の日本人の感覚からすればサイテーなロクデナシになるのかな)ですから、彼が世に出てきた時の時代背景とその歌の詩の世界や他のミュージシャンへの影響とか、そういったものを知らないでこの映画を観たらきっと面白くないだろうな。美しいメロディーに乗せて感動的な歌唱力で歌う歌手じゃないから。
「風に吹かれて」「時代は変る」「激しい雨が降る」…鳥肌たちながら観てました。ティモシー・シャラメ、自分でギターを弾いてハーモニカ吹いて歌歌って、よく頑張りました。💮
一緒に歌わずにはいられなかった
これは心に染みたなぁ。よかった。
ミネソタの田舎からニューヨークに出て来たボブ・ディランがフォーク・ソングの新たな旗手として時代を席巻しながらも、多くのファンの期待を裏切る様に、エレクトリック、ロックへと舵を切るまでを描いた物語です。
歌手の半生を描く映画というと、音楽はその断片を散りばめて「物語を彩る素材」としてだけ描かれる場合が多いのですが、本作はしっかりとした音楽映画であり、ディランが憑依したティモシー・シャラメが彼の歌をしっかり聞かせ、そしてその歌が物語を推進する力強いエンジンになっているのです。また、それを捉える正攻法のカメラ・ワークも観る者の胸に迫ります。
本作で描かれる1960年代のボブ・ディランを僕は同時代的には知らないし、特に彼のファンという訳でもなかったのですが、本作で取り上げられる曲を殆ど知っており、多くが一緒に歌える程である事に驚きました。
”Blowing in the wind”, "Like a rolling stone", "Mr. Tumbourine man" は勿論のこと、"Don't think twice, it's all right", "The times they are a-changing", "Railroad Bill", "It's all over now, baby blue"等々、座席で僕は小さな声で歌っていました。付近には妻以外にお客さんが居なかったしね。僕が Joan Baez のファンだったと言う事もあるけれど、やっぱり彼は偉大な音楽家だったんだなぁ。
終盤、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルで、アコースティックなフォークソングを求める聴衆から激しいブーイングを浴びながら、激しいドラムビートでエレキギターをかき鳴らすディランの姿はカッコよかったなぁ。でも一方で、彼の”Blowing in the wind”を聴きたいと思っていた人々の気持ちも分るんだよなぁ。日本でも、1972年の中津川フォーク・ジャンボリーで「結婚しようよ」を歌った吉田拓郎さんに対して、「商業主義に身を売った」として多くの聴衆が「帰れコール」を繰り返した事が思い出されます。荒れ地を切り拓いて進むフロント・ランナーに人々は自分の勝手な像を仮託してしまうんですよね。
そうそう、「特にディランのファンという訳でもなかった」と書きましたが、彼の出身地、ミネソタ州のダルースの聖地巡礼をした事がある事をこっそり告白しておきます。
本作は大スクリーン大スピーカーで観られるべき映画です。お勧め。
丁寧にボブ・ディランを紹介する映画
シャラメの歌と演奏に酔いしれる
313席シアターを独占鑑賞。フォークの貴公子ボブ・ディランの若き日を描いた伝記ドラマで米ソ冷戦やキューバ危機など変革の1960年代に残したボブディランの影響の大きさを存分に伺い知ることができる作品。主演を演じたティモシー・シャラメの素晴らしい歌と演奏に魅了された。
2025-31
誰もがBDを好きになる
performed by Timothée Chalamet
顔がボブ・ディランなのでTimファンには残念?な作品w
ものまね大賞ならぶっちぎりで優勝できるぐらい超なりきりボブ・ディラン!
エンドロールにずらりと並ぶperformed by Timothée Chalamet
レオ様がアイドル俳優からの脱皮にもがき苦しみ幾多の歳月を費やしたのに
Tim君はさりげなくあっさりと脱皮してしまいましたね
正に恐るべし才能!天は何物を与えたのか数え切れませんね
(こんな奴がいるから私の様に天から根こそぎ剥ぎ取られた人間が出来るんだよ)
さてタイトルの「A complete unknown」は言わずと知れた
「Like a rolling stone」のサビの歌詞ですね
お前はどう思ってるんだ?
生きてるかどうかさえも知られずその日暮らしの生活を
って感じの歌です
音楽家伝記物の特徴としてはターニングポイントとなった曲に
スポットを当てる内容が多いですが本作もしっかりとそのレールに乗った作品です
歌唱される曲もカントリー色の強い曲からフォークソングになり
ロックへと変遷する流れで構成されています
保守的な社会による革新アレルギーが明確に表現されていますが
ある者は革新を受け入れやがては「時代は変わる」わけですね
ノーベル賞もまともに受け取らなかったド偏屈の人格を
ティモシー・シャラメが見事に全身から溢れさせています
彼がオスカーを獲らなかったらアカデミー賞なんてやめてしまえ
と言いたくなるぐらいの名演です
ボブ・ディランは歴史的スーパースターで
デヴィッド・ボウイやボブ・マーリーが彼に憧れて音楽を始めたのに
日本では知名度は高いが数曲しか知られていない存在
袴田巌さんの無罪判決報道でバックに「ハリケーン」が
どの局の番組にも流れなかったのはむしろ愕然とした
まあ世界で唯一日本だけ知名度も人気も無いバンドが沢山いるから仕方ないな
「名もなき者」とか「転がる石」なんて訳したら路上生活者には結びつかない
日本人は単語からとか直訳とかするから歌詞の意味が宇宙の彼方に飛んでしまう
プロが訳したのに「I shall be released」がバカボンの歌になってたこともあった
ティモシー・シャラメさんの“取り憑かれた”様な演技が圧巻、素晴らしいです
ボブ・ディランという人は音楽界ではレジェンド級ですごい人みたいだけど私は世代でもないので全然知らず、歌も聴いたことなく、本作でどういう人か知ったというレベルの者ですが、それでもストーリーは十分理解でき、興味深く観ることができる秀作に仕上がっています
なので実在の主人公の事は全く知らないで観たので思い入れが無く、何か特別に感情移入するくだりも無かったため至って普通の1人のシンガーのドラマだったという印象
ボブがトントン拍子で上り詰めて行くくだりが淡々と描かれ、傲りや自身の向かう道に思い悩んだり、その結果 虚無感に苛まれるやたら愛想の無い男に変貌して行くドラマの描かれ方がやや中途半端に感じたのがその要因かもしれません
良かったのは60年代のアメリカを再現したレトロで重厚感のある映像が素晴らしく、端々にジェームズ・マンゴールド監督のこだわりも感じる画力は見事、とても良かったです
そして何と言っても本作の最大の見どころはオスカーにもノミネートされているティモシー・シャラメさんの圧巻の演技だと思います
初めはおぼっこい青年だけどストーリーが進むにつれ、時折イッちゃってる様な表情や目つきも凄ければ話し方や歌を歌う所なんかもどんどんダークな雰囲気を纏いとても惹き込まれ、これまでの“ティモシー・シャラメ”を封印した完全な別人ぶりでなかなか迫力があります
これはたしかにオスカーノミネートも納得の演技です
さらに共演陣も素晴らしかった
初期のボブを導く“静”なるキャラクター ピートを演じるエドワード・ノートンさんがシブくていい演技してました
そして女性フォークシンガーのジョーンを演じる『トップガン マーヴェリック』(2022)で最高にカッコいい女性パイロット・フェニックスを演じたモニカ・バルバロさんがすごく魅力的でセクシー、強烈な印象を残します
終始謎だったのは、何故今だ存命のボブ・ディランさんの生涯をこのタイミングで映画化したのか?という所でした
一生、吟遊詩人でホーボーなんだろう
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
開演でいきなり、
ガスリーにピートシガーのトラディショナルフォークの大御所が出てきて、その前でサラリと弾き語るのにはビックリした。
ディランも彼等とは初見なので、自分も同じ体験ようで心を掴まれ、BDと同じ時代、社会、街、ライブを歌を一緒に口遊むことになった。
しかも、これがBDではなくシャラメと気づくのは後半の方だった。
公民権運動、ベトナム戦争、キューバ危機、ケネディ暗殺事件、ビートルズ旋風が吹きまくる時代背景に突然現れたボブディランとは何者か?
そんなことも知らないまま、
ホーボーとしてニューヨークに出現したフォークのプリンスと言うには影があり、それが謎でより歌詩に深みを増した。
そこには、反体制でも、反戦でもない、一時的な時流に流されていない警句と励ましと考察から生まれ絞り出された想いが言霊として音律とリズムがグルーブして吐息のよう吟遊されるディラン節がある。
BD本人もシャラメを認知した様に素晴らしいできだった。
勿論、バエズもピートもフォークの純真さ人の良さが満載で素晴らしかった。
10年前に大阪でディランのライブを観て、
まるでサーカスのMCの様だと思ったが、満更外れていないことがよく分かった。
それはガスリーの様に、
ホーボーしてその時代を吟遊詩人の様に、人肌を感じる手頃な小屋でライブを、ノーベル賞受賞しても、80歳を超えても続けて行く姿がホーボーなのだ。
ありがとう、砂の惑星のシャメラ。
( ◠‿◠ )
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
2016年に歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの若い日を描いた伝記ドラマ。
「デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」のティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じ、
「ウォーク・ザ・ライン 君につづく道」「フォードvsフェラーリ」などを手がけてきた名匠ジェームズ・マンゴールドがメガホンをとった。
1961年の冬、わずか10ドルだけをポケットにニューヨークへと降り立った青年ボブ・ディラン。
恋人のシルヴィや音楽上のパートナーである女性フォーク歌手のジョーン・バエズ、そして彼の才能を認めるウディ・ガスリーやピート・シーガーら先輩ミュージシャンたちと出会ったディランは、時代の変化に呼応するフォークミュージックシーンの中で、次第にその魅了と歌声で世間の注目を集めていく。
やがて「フォーク界のプリンス」「若者の代弁者」などと祭り上げられるようになるが、そのことに次第に違和感を抱くようになるディラン。
高まる名声に反して自分の進む道に悩む彼は、1965年7月25日、ある決断をする。
ミネソタ出身の無名のミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がり、世界的なセンセーションを巻き起こしていく様子を描いていく。
ボブ・ディラン役のティモシー・シャラメのほか、エドワード・ノートン、エル・ファニング、モニカ・バルバロ、ボイド・ホルブルックらが共演。
第97回アカデミー賞で作品賞をはじめ計8部門でノミネートされた。
名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN
A Complete Unknown
2024/アメリカ
配給:ディズニー
ティモシー・シャラメは思ってた以上にボブ・ディラン
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