名もなき者 A COMPLETE UNKNOWNのレビュー・感想・評価
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結果わかったこと。
『アノーラ』はとっても好きな映画だったけど、作品賞受賞には些か!?!?って感じだったからこの映画を観る前はきっと作品賞ノミネートされてるくらいだから期待できるだろう!とワクワクして観たんだけど………そこまで刺さらず。
シャラメくんが歌とギターを頑張ったのはわかる。
きっと特訓したんだろーなー、と。
でもまだ彼自身が若過ぎるのか引く演技?とでも言うのかな。
なんかボブ・ディランを演じているようでただの斜に構えたひねくれ坊主にしか見えず💦
エドワード・ノートンが全体の空気を丸めてくれて本当によかった🌀
ボブ・ディランは曲でしか知らないけど、きっと天才なんだなって思った。
天才って共通して時代の先を読み先を行き過ぎて何かしらの違和感を感じ生きにくそうに生きてる印象。
シャラメのシャラメによるシャラメのための作品 !!
我が子に「絶対に観たほうがイイ!」としつこくプッシュされて半信半疑で鑑賞しました。
ジイさんの私でさえ、リアタイで手に入れたディランは76年のアルバム「欲望」。
プロテスト・ソングの大傑作「ハリケーン」は針が飛ぶほど聞いたけど、
他の曲は何が収録されたかもさっぱり・・・
クラスメイトに誘われた78年の武道館は寒さと退屈だった思い出しかありません。
「ディランに思い入れはない」というのが正直なところです。
本作、バエズ(バルバロが似せ過ぎwww)ら実在の人物が実名で多数演じられ、
主役の役名も「ボブ・ディラン」ですが、単なるディランのヒストリアではありません。
ディランに見た目や歌唱を似せた「シャラメのタレント性」に圧倒される作品です。
感性や創作意欲を大いに刺激される2時間20分でした。
ディランのことも少しだけ好きになりました。
スタッフロールでは、「ライク・ア・ローリング・ストーン」と「風に吹かれて」を口ずさんでいました。
How does it feel, ♪♪ A complete unknown,Like a rolling stone!!
あら、覚えてた・・・
でもね、ティモシー。貧乏ゆすりは君らしくないな。
ティモシー・シャラメが圧倒的!
ジェームズ・マンゴールドが、伝説的な歌手ボブ・ディランを描いた傑作と聞き、劇場上映が終わる直前に、日比谷に駆け込んだ。
音楽は好きだが、ニューウェーブ以降の英国ロックやプログレ、日本のポップスしか聴いてこなかった自分には、ボブ・ディランは「風に吹かれて」くらいしか聴いていない。しかしながら本作を観て、その一つ一つの曲の素晴らしさと歌詞の魅力に打ちのめされた。
なによりティモシー・シャラメがいい!ボブ・ディランをよく知らなくとも、彼がその伝説的な表現者を体現してることは画面の隅々から伝わってくる。DUNEを軽く超える演技を引き出すマンゴールドに感嘆した。
そして「ファイト・クラブ」以来の名演を魅せるエドワード・ノートン、成長した大人の女の魅力溢れるエル・ファニング、性格の悪さをうまく演じたモニカ・バルバロはじめ、脇を固める俳優たちの名演も素晴らしかった。
全体に伝説的な歌手の成長譚と言うよりかは、抑制された孤独なアーティストの苦悩を、けして感情的に煽ることなく淡々と、しかし時代とともに変化を余儀なくされる表現者として描ききったマンゴールドの演出は素晴らしい。
マイケル・マンと並んで、イーストウッド以後の現代アメリカ映画を牽引するその手腕は、巨匠の域に達している。4月までの時点では本年一番の映画だろう。
フォークとロック
ボブ・ディランがニューヨークに現れ、フォーク界の寵児となってから、伝説のニューポートでのロック転向までが描かれる。
主演のティモシー・シャラメの歌とギター、ハーモニカの実演がとにかく素晴らしい。ボブ・ディラン初期の名曲がふんだんに聴けて、音楽映画としての満足度は高い。
ただし、こうした伝記物では、隠された創作の秘密や苦悩といった部分に興味をそそられるものだが、本作では、恋人をはじめ出会った人たちがみな、彼の才能に圧倒されるばかりで、種明かし的な趣向がないのに物足りなさを感じるところ。
それにしても、今考えると、あの時のニューポートの観客はなぜあれほど反発したのだろう。劇中でも歌われていた「ミスタータンブリンマン」や「悲しきベイブ」が既にロックバンドにカバーされてヒットして、ボブ・ディランとロックの親和性の高さは認知されていたのではなかったのだろうか。
ピート・シーガーが語っていたように、少しずつ培ってきたフォークへの注目を一気に広げるスターが出現したからこその裏切られた思いということか。ビートルズを中心として勃興するロックへの引け目もあったのだろう。
ザ・バンドのファンとしては、あの後の非難轟々のヨーロッパツアーの模様も観てみたかった。
これはディレクションミスでは?
まず最初に一番感動したところ。The Times They Are A-Changin'のライブシーン。なぜかというと、あの時、世界の若者たちは自分たちの力、そして音楽で社会を、政治を本当に変える事が出来ると純粋に信じることが出来ていた。残念ながら、今の我々はそれを心の底から信じる事は出来ない時代に生きている。だからこそ、ディランがあの曲を歌いだした時、大きな合唱のうねりになっていく様子はあの時代の持つ純真な精神のピークがあそこに映し出されているようで感動したし、それこそがボブディランの歌の凄さなんだと思った。ちなみに、後半の有名なエレキギター論争のパートは最早ロックというジャンルがポップミュージックの中で影響力を失いつつある現代では、「事件」としての意義は少し前の時代よりも薄まってしまっていると思う。
さて、間違いなくしっかりとした作りこみの作品なんだけど、伝記映画としては、A COMPLETE UNKNOWNというタイトルからわかる通り、ディランの内面を描かないというディレクションにしたことの弊害が出ていると感じた。描かないにしても、ディランがそのような神話的な存在、自画像をいかにして作り上げていったかは見せるべきではなかったのか?
ティモシーをはじめ、役者さんたちは本当にがんばっていて、歌もすばらしいんだけどディランが何者かを掘り下げないと、順番に歴史上のチェックすべきイベントをただただ見せていく、お金のかかった再現VTR映像にしかならないし、実際そうなってしまっている面もあると思う。
あと、最後ディランじゃなくて、ティモシーが歌ってるのをエンドクレジットで流すのはどうなのかな?著作権の問題とかあるのかもだけど、映画で積み重ねてきたストーリーを経て、最後歴史的意味を噛みしめながら劇場でディランの本当の音源を大音量で聴けるチャンスなのに。そこらへんにもなんか「どうです?がんばったでしょ?」感が出ていて学芸会的なのよね。
自分はこの時代のディランのアルバムは全て持っているが、ジョーンバエズ以外のフォーク界の人達とディランのつながりにうとかったので、そこらへんがわかったのは興味深かったけど。ただディープなディランファンの方からしたら、そこらへんも知ってる話しか出てきてないんだろうな・・とにかくこの映画をきっかけに色々フォークのアーティストも調べてみようと思う。
若き天才の苦悩・・はしてないかも
ボブディラン大して知らないからどうかなあと思ったけど、シャラメくんのおかげで全体的に楽しく見れた。
Wonkaの時の素直な歌いかたともまた違く、嫌味ったらしいほどに鼻にかけた歌声、ボブディランこんなんだっけ?とは思ったもののその時代の雰囲気がよく出てた。
最初の病室での歌はヘタウマか、と言う感じだったけど後半はちゃんと編集もしたらしく、ピッチもあってて上手い人、に見えた。
天才が、天才が故に色々な人にいいように利用されようとする中、自分を貫き、抗い、何が悪いんだと真っ向からぶつかっていく。実際の1965頃のインタビュー映像とか見たが、その真っ直ぐさはすごく出ていた。
Blowin in the wind、流石に知ってたけどこれが初期の飽きに飽きた楽曲となっていたとは。後年は描かれていないのでそのあとまた丸くなったのかは知らないが、色々賞とかとってることからするにちゃんと大人になったのかな。
フォークに明るくないので、最後ユダ!とやじられるロックにあそこまで反発されるほどの違いを感じなかった。。エレキとドラムと加わって賑やかではあったけど、歌ってる内容とかそんな変わんなくね?アコースティックが良いと言うこと?と言うあたりが今ひとつハテナでした。
マンゴールドに全幅の信頼を寄せていたのだけどその期待を裏切らない快...
何を勝ち取った?自由よ。くだらない世界からの。
比較的アッサリした青春映画
天才‥。
再現度がすごいんだろうな
すばらしい映画だ。劇場に急ごう!
おそらくボブ・ディランという名前を知らない人はいないだろう。だけど、彼が本当に何をしたのか、ほとんどの人は知らないのだと思う。そんな人たちに是非、みてほしい映画だ。
最初は、結構、戸惑った。まず、ボブ・ディランのような歌声が聞こえてくるが、一体、誰が歌っているんだろう。しばらく我慢して聴いていたら、彼に扮している役者のティモシー・シャラメの声と判った。ギターを弾いたり、ハーモニカを吹いたりする姿も様になっている。これは大変な努力だと思った。ただ、風貌は、わたしたちのよく知っている頃のディランと比べると、少しふっくらしているかな。
次に、彼に絡んでくる女性たち、恋人のシルヴィ(エル・ファニング)とジョーン・バエズ(モニカ・バルバロ)がよく似ているんだな。髪の色で見分けることができるようになったけど、もう少し、何とかして欲しかった。
ただ、彼の歌には、すぐに圧倒された。やはり、シルヴィが言っていたように、誰でも習えばギターを弾けるようにはなるだろう、だけど曲を作れるわけじゃない。そうだ、ディランにはクリエイトする才能があった。少なくとも初期は、功名心に溢れていたことも事実だ。だから、出身を偽る。デビューの時には、メジャーレーベルからカバー曲でレコードを出す。それに対して、シルヴィは、オリジナル曲で勝負しろと口うるさく言っていたっけ。その女性たちに対しても、バエズを含め、彼はわがままに振る舞い、さんざん翻弄する。自分を見出してくれたウディ・ガスリーやピート・シガーだって尊敬はするが、結局乗り越えてゆく。一種の「鼻つまみ者」に違いない。
それでは、ディランのなしえたことって?それは、1965年、フォークにとって禁じ手だったエレキギターを取り入れ、「フォーク・ロック」と呼ばれる新しい分野を作ったことに尽きる。黒人を対象にした公民権運動、キューバ危機やケネディ暗殺に代表される国際的・国内的課題が、外的な因子として彼の心を揺さぶったに違いない。しかし、時期から考えても、ビートルズに代表されるブリティッシュ・ロックの影響と考えて間違いない。私たちにとっても、あの強烈なエレキギターの音響が心を揺さぶったように。
それでは、フォーク・ロックは何をもたらしたのだろう。ビートルズだって、最初期はリバプールやハンブルグで活躍したバンドだったが、デビューした頃は、所詮ポップスに過ぎなかった。それが、ディランのようなフォーク出身のミュージシャンと触れ合うことにより、詩に目覚めてメッセージ性を獲得し、本当の音楽を作るようになる。66年に日本公演した頃を最後に、公衆の面前では演奏しなくなってゆくが。
これらの音楽は、一体、何を生んだか。そうだ、ロックにフォークの魂が吹き込まれたことにより、若者たちの心が解放され、68年パリに始まるステューデント・パワーによる5月革命を招くのだ。
この映画の中で、ディランが62年に録音した「風に吹かれて」「くよくよするなよ」に始まり「時代は変わる」を経て、65年ニューポート・フォーク・フェスティヴァルのトリを飾ってフォーク・ロックの出発を告げた「ライク・ア・ローリング・ストーン」まで、くまなく楽しむことができる。
痛快ッ!最高!
ボブディランに詳しいわけでは無いけれど
作中に出てくる曲はどれも名曲ばかり。
かけだしのボブが鼻歌でのちの名曲を生み出すシーンや、
ギターを弾きながらしっくり来る歌詞を探したりしている所は
歴史的な場面を目撃したような高揚感がある。
意外だったのは主役のボブディランと同じくらい
周りの大人や恋人たちが魅力的に描かれていて、描写も多かった事。
ボブディランは孤高の天才というイメージが強いけど、
周りの助けや影響なしには生まれなかった存在なのだと
再認識した。
ただその周りの人たちに対するボブの態度は天才そのもので、
常に自分最優先で自分を曲げないし、かなり勝手。
クライマックスのライブシーン、
ミュージシャンの映画なら超盛り上がる最高のライブを見せそうなのに
この映画では客は大ブーイングで周りは大混乱。
でもボブはその状況を全く恐れない。
それが観ていて痛快だったし、元気を貰えた!
音楽よき
「名もなき者」。良い邦題だと思う
知識不足で、、
挑戦的な作品
スター
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