「音楽が、恋が、生まれる、死ぬ瞬間が詰め込まれている」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
音楽が、恋が、生まれる、死ぬ瞬間が詰め込まれている
ティモシー・シャラメが斜めの目線で世の中を見る。
さっき生まれた詩コード進行メロディが身体から溢れ出る瞬間、そこに他の誰かの声ギターの音オルガンの音が重ねられる瞬間、まさに音楽が生まれた瞬間を何度も何度も観ることができる。
そしてこの映画の素晴らしいところは、そんなマジカルな瞬間がたくさんあるだけでなく、それが終わる瞬間も描写してしまっているところだ。
それらを一人の男が抱え込み音楽に昇華するまでを描いている。
こんな映画、これから先また新しく観られるだろうか。
140分間終わらないでくれと思い続けた映画でした。
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