「チェンジングマン」名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN ピンボールさんの映画レビュー(感想・評価)
チェンジングマン
「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」今までのミュージシャン伝記物と違い、観終わってもボブ・ディランという人物の人間像はよく分からないし、人としてダメだろうというエピソードが続く。演奏シーン中心の構成で分かるのはそこにとどまらずひたすら変わっていこうとするディランの姿。
「時代は変わる」を絶賛したニューポートフェスの客がエレキギターを手にしたディランにユダとブーイングするシーンは象徴的だったな。何も伝わってなかったんだと。
すべてはおしまいと歌って、新しい場所へバイクで向かっていくディランはあざとくもかっこよくてやはり痺れるよね。
あと、ボブ・ディランを演じるティモシーシャラメの歌唱も演技も神がかっていたけど、ピートシーガー役のエドワード・ノートンも素晴らしかったな。エンドクレジットによると、実際にエドワード・ノートンが歌っているんだね。
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