今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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3人の長台詞と伏線回収
原作は未読。ジャルジャルの福徳秀介が書いた小説となるとそれだけで身構えてしまう。序盤で繰り広げられる様々な会話にコントの雰囲気を少し感じてしまい、そういうのいらないんだよななんて考えていた。
小西くんと花が出会い、急速に距離が縮まる流れも微笑ましくはあっても特段印象に残るわけではない。インパクトがあるのはやはりさっちゃんの長台詞から。自分の好意をごまかしながら、でも伝えたくて、相手に気をつかわせたくなくてという彼女の思いが伝わってくる迫真の演技だった。やはり伊東蒼すごいな。
でもちゃんと続きがあった。それも思ったよりもありえない偶然で。このあたりは受け入れがたい人もいるんだろうな。自分もちょっとやりすぎなんじゃないかと感じたくらいだから。ただ、最後の小西くんと花、それぞれの長台詞が素晴らしい。いくつかの伏線が最後に回収されていく流れ。ちゃんと思い出す時間になったよ(こんな流れは望んでなかったと思うけど)と伝えたくなる。
恋愛って結ばれた2人のためのもの。片思いしている側からすると1つの恋愛の成就は失恋ということになる。でも、それを気にしていては恋なんてできない。どんなクソヤローになったとしても2人がよければそれでいいということ。本作のような特殊な展開になると不謹慎に見えてしまうがそういうものだと思う。そういう覚悟で放たれた言葉だった。あぁ、これも伏線回収。福徳秀介のおかげなのか、大九明子のおかげなのか、それとも3人の俳優のおかげなのか。想定外の感動をもたらしてくれた本作に感謝したい。
あと、空耳アワーに出ていた安齋肇を久々に見ることができて嬉しかった。しかもなかなかいい味出してる。これからも他の映像作品に登場することを期待する。
何者にもなれていないのに、全能だと思えた人々に贈る鎮魂歌
2025.5.8 MOVIX京都
2025年の日本映画(127分、G)
原作は福徳秀介の同名小説
大学生の残酷な恋愛事情を描いた青春映画
監督&脚本は大九明子
物語の舞台は、大阪・吹田にある関西大学千里山キャンパスと京都・今出川にある同志社大学
関西大学の2回生の小西徹(萩原利久)は、人付き合いが苦手で、いつも学内で日傘を差していた
唯一それが必要ないのが大分出身の友人・山根(黒崎煌代)で、彼は大分弁で奇抜なファッションを好んでいた
徹は、家の近くにある七福温泉という銭湯でアルバイトをしていて、とある事情で少しの間休んでいた
店長の佐々木(古田新太)とその娘・夏歩(松本穂香)は笑顔で歓迎し、バイト仲間の同志社大学の学生・さっちゃん(伊東蒼)もテンションを爆上げしていた
ある日のこと、学内でお団子ヘアの学生・桜田花(河合優実)を見かけた徹は、彼女に心を奪われ、その存在をずっと気にかけるようになっていた
山根は恋をしていると感じていたが、特に野暮なことは言わずに見守っていた
物語は、ある大雨の日にヘッドホンをしている花と、日傘を差している徹がすれ違うショットから始まり、その後、徹の日常が描かれていく
そして、また別の雨の日の裏道で偶然出会った二人が、その縁を引っ張った徹によって引き寄せられていく様子が描かれていく
だが、徹のことが好きなさっちゃんは「徹の影に女性の姿」を感じて勢いに任せて告白をしてしまう
この約10分ほど一方的に気持ちを語るクライマックスのようなシーンが、実は映画の中間地点となっていた
映画は、「花曇(FULL OF SPRING CLOUDS)」「緑雨(EARLY SUMMER RAIN)」「虹橋(A RAINBOW)」「雷鳴(RUMBLING THOUNDER)」と続き、この後にさっちゃんの告白が登場する
翌日には、徹と花は昼食を済まし、喫茶店で謎のオムライスを食べるために約束を交わしていた
約束の時間になっても花は訪れず、さらにさっちゃんもバイトに来なくなってしまう
徹は花に強烈な嫌悪感を抱き、さっちゃんが来ないことを自分の責任だと思うようになる
そして、衝撃の事実が突きつけられる、という流れになっていた
映画のタイトルは、その日に起きた出来事が示されたのちに登場し、「SHE TAUGHT ME SERENDIPITY(彼女は僕にセレンディピティを教えてくれた)」という言葉で補足されていた
ここから先のストーリーは完全ネタバレでも躊躇する内容で、彼らを取り巻く人間関係の相関図というものがガラリと変わる展開を迎える
そして、それに気づかなかった理由というものが明確に語られ、恋の盲目の裏側にある残酷さというものを描いていく
冒頭のシーンは、花が白いヘッドホンをして爆音で雨音を聴いているシーンで、同時に徹は日傘を差して視界を塞いでいる
この時に大学に来た花に徹は気づくことができなかったのだが、これも盲目さが起こす恋愛の残酷さに繋がっていると言えるのだろう
後半はセレンディピティ(思いがけない幸運)の果てにあったラブストーリーになっていて、このまま2度と会わなかったかもしれない二人を引き合わせることとなった
花と再会した徹は「今じゃない」と言うのだが、このタイミングを「思いがけない幸運」とは思いたくもないのだろう
だが、人間関係というのも不思議な道程を経て、たどり着くべきところにたどり着くものであり、それを観念的な言い方に変えれば「さっちゃんが花と徹を引き合わせた」ということになる
恋愛感情とその場を支配している感情が混同する再会になっていて、それぞれが別離から歩んできた道であるとか、抱えてきた思いというものを暴露していく
そして、「人を傷つけた人間として生きていくこと」を徹は決意することになるのである
大学時代の何者でもないのに根拠のない自信を抱えてきた人ならばわかる作品で、今思えばどうしてそんなに自信があったんだろうと思えるようなことがたくさんあった
彼氏がいる人を好きになって玉砕するとかは、高校時代に踏み込めなかった後悔がさせている部分があり、その向こう見ずな部分は色んな人を傷つけていたように思う
でも、自分が一番傷ついたと勘違いしてしまうのもデフォな感情であり、そうして過ごす4年間というのは、人生の中で一番宙に浮いていた時間のように思える
そう言った中で、人生の岐路となる人間関係は構築され、そこで自身の属性というものが色濃く反映され、進路というものに続いていくのではないだろうか
いずれにせよ、半分以上は体験談なんだろうなあと思って観ていて、空白が生まれたのは時代性(おそらくスマホがなかった頃の話)ゆえの悪戯のように思える
映画では、あえてどの時代かを明確にはしていない部分があるが、SNSで簡単に繋がっている今とは違う空気感の残っていた時代を再現しているように思えた
原作小説があるのでネタバレ云々は色々とあると思うが、可能なら頭をまっさらにして観た方が良い
そして、呪いのような長い告白に晒される彼らを見て、自分の中にある何かが疼くのを堪能することで、当時の立ち位置と現在地を確認することができるのかな、と感じた
撮影、演技、脚本、音の全てに感嘆
自分の信頼してる方がオススメしていたので観てきました。
・大九監督の作品
・河合優実さんが出演
・原作が芸人のジャルジャル福徳さん
という情報のみで観に行ったが最高過ぎて震えた。
以下、細心の注意を払って書きましたが
もしかしたら少しのネタバレがあるかもしれません。
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◾️撮影
変わった撮影が多かった。
画面を二分割にしたり、重要なシーンではワンカット長回し、上からの撮影、物体ごしの撮影、不自然なズームなど。そのトリッキーさが映画の味わいを深めていた。
◾️演技
河合優実さんの演技が凄いのは言うまでもない。
自分は初見だったが伊東蒼さんの演技が凄かった。長台詞ワンカットシーンでの涙を堪えながら、全てを吐露する演技は語り継がれるべき。ここでの撮影も凄かったから観て!
主演の萩原利久さんと河合優実さんもそれぞれ長台詞があるのだが、それももちろん素晴らしかった。
忘れがちだが男友達のキャラクターもめっちゃ良かった。
◾️脚本
最初はインキャな男の子に不思議女子が近づいてきて満たされていく的な邦画キラキラ作品かと観ていたが、とあるシーンからこれは普通の作品じゃないと思わされる。
また、死というテーマに真摯に向き合っており、適当にヒロインを殺してしまう邦画作品とは一線を画していた。
あのセリフやシーンがここに繋がってくるのか的な感動もあった。
◾️音
この映画では音も重要なパーツになっていた。雨音や周りの会話が印象的。
また、その音を使って彼らの性格や特性を表していたり、ストーリーのギミックになっていたりした。
自分が観た映画館はodessaという音響システムが使われていたので観終わった後は音をしっかり聞いてほしいという意図があったのかなと思った。
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とにかく最高すぎた。鑑賞後もしばらく余韻が続いていた。ネタバレして具体的に凄かったところを書き語りたいが、1人でも多くの人に新鮮な気持ちで観ていただきたい。
一瞬の瞬きも惜しい春の嵐のような恋愛映画の最高傑作...
前半は恋愛映画のように進んでいき、予想道り。
中盤からは衝撃の連続。やめてくれー-!!ってなる展開の連続
これ恋愛映画じゃなくないか...?
っておもってたら最後はしっかり恋愛映画。
これほどネタバレ厳禁な恋愛映画はあまりない、できるだけ前情報入れずにみてほしい
めちゃくちゃ痛い…いい意味でめちゃくちゃ裏切られた打ちのめされました。人の痛さをとても生々しく描いていた。
展開が予想がつかない。ずっとどんなふうに着地するんだろうと思ってた。最後まで1ミリも離してくれない。
出演者の演技力にも衝撃😭
凄すぎるこの映画。見ている最中、これはもの凄い傑作を見てしまっていると、何度も思った。ある種アトラクションにでも乗ってる感覚というか、とにかく圧巻で目ががんびらいて仕方がなかった。
情報量が多すぎていろんな感情が入り混じって、映画終了後は、この渦巻く感情を言葉にしたいけど、でてこないのがもどかしい、この熱がするすると消えていくのがなくなっていくのが。
見終わったあとまたすぐ見たいって思った。と同時にかなりエネルギーを持ってかれズンとくるのでしばらくしてから見ようとなった笑(三日後、二回目見に行きましたw)
余韻が物凄いです。とくに告白シーンなんて、会場全員が見守る感覚というか、画面に全集中する、一体感みたいなのが感じられて、初めての映画体験。サブスクで見るのとは全く違う、映画館で映画を見るということの素晴らしさを再認識させられた気分。
恋愛映画において、死を扱う作品は少なくないけど、その死の扱い方が全く違った。
めちゃくちゃ好きな人が亡くなる。←これがスタンダード(そういうのを否定してるわけではない)
でもこの映画は逆で、興味がないひとが亡くなる。好きな人に振り向いてもらえない側の痛みと無関心故の残酷さに気づかされる。
恋愛とは痛さが伴うもの。傷つけて、傷つけられて、誰かを傷つけた事実を背負ったまま生きていく。さっちゃんが亡くなってはじめて小西が初恋クレイジー聴いたシーン。さっちゃんの涙でぐちゃぐちゃの顔を交互に映してくるの、告白した時は顔が遠くてあまりはっきり見えなくて、、最後に鮮明に映してくるのすごい演出過ぎる。小西とさっちゃんの気持ちが初めて繋がったと、胸が抉られる。
セレンディピティで「さちせ」な気分になり、とっても「このき」な映画。
------ ここからは自己満なので読まなくて良いです------
小西は、自分は下の分際(言い方)だということを理解しながらも、友達の山根のことは見下している。
「来ている服がダサいんだよな~」「女のバイト友達がいると知ったらショック受けちゃうと思う」と、さっちゃんに言ったり。
「言ってなかったけど、去年、彼女いた」マウントとったり。 「恋愛の話苦手だと思ってたから」=恋愛とは無縁な人と決めつけ。 「洋服どこで買ってんの?」や。
そんな山根が彼女いると知った時の表情ね(笑)
学生特有の感情。わたしも小西と似たとこあったなー。と。仲良しなんだけど、どこかで自分のほうが上だと思ってて、絶対負けたくないという感情。。
恋がうまくいくかも...と期待にあふれていた矢先、一方的に遮断されて、被害妄想だけ独り歩きして、そんなイライラを山根に八つ当たり。
一か月半も謝るのかかるのは、とてもリアルに思う。なんてことないように電話をかけるのも。小西はプライドが高い。そして許す山根優しい。
独りぼっちの小西の元に、サクラが駆けつけてくる。犬を撫でながら、嬉しい、と複雑な感情の入り混じった涙、あの演技めっちゃ凄いと思った。空見上げて清々しい笑顔。印象深いシーンでもある
山根めっちゃ良い奴。変な喋り方に変な格好、独特な顔(ごめん)、総じて変な奴。
山根が画面に出たらめっちゃ安心感でカタルシスで、癖になる、好き。
あんな友達ほしい。山根は優しい。"ほんとに実在していた彼女"と一緒に並んで歩く山根とすれ違う場面の小西の居たたまれなさったら。
彼女存在しない呼ばわりされて、ムカついたしプライドずたずただろうに小西を許していて、絶対いい彼氏だな。
食堂のガラス越しに、ちょんちょん、ずるずる、効果音が良かった。河合優実さんの効果音がめっちゃかわいい。恋をしたら、桜田からそんなかわいい効果音が聴こえてくるようになるのかわいい笑 ふたり目が合うと、どきどき、のふたりの声が重なって、二人の世界って感じがしてすごい良かった。いい演出だなっておもった。
二人のどきどき…!の時、山根が「ミキちゃん大分からこっち来るやねん」的なこと言ってたの2回目見て知った笑
初恋クレイジー。聴いてって言われてたのにずっと聴かないで、やっと聴いたのが亡くなってからなの辛い。
「私のいないところで私を思い出して聞いてほしかっただけ」
本当に、い亡くなってしまった...
さっちゃん(伊東蒼さん)の演技に圧倒される、目が強制的に開かされているような、目が離せない。自虐交じりに、自分でツッコミ、小西のことも気遣う発言をしながら、しゃべり倒す、さっちゃんが不格好で痛々しくて。背景真っ暗闇の中つらつらと一人でしゃべり倒す光景は異様で、(映画館も暗いから余計に)小西の度々映る表情がまた絶妙。
でも実際興味のない人に、あんな感情大爆発させて喋られたら小西みたいな顔になるよなとも思う。
「途中でやめさせたり、嫌だという態度をあからさまに出したり、する選択もできただろうけど、それをしなかった小西なりの優しさだったのかもしれない。ただ単に、丸く収めようとしてただけかもだけど。丸く収めることが優しいこととはまた別の話だけど。。」的なニュアンスなことを小西役の萩原利久さんが言っていた
人に興味を持たないことの残酷さに心がえぐられた。「小西君の名前聞いても、聞き返してこなかったもんな」刺さった、、
わん!サクラになる。のお腹捲ってお腹さわさわは凄い共感性羞恥になった笑 好き嫌い分かれそうだけど、自分はすき、桜田の「サクラ?」の半笑いながらも投げやりにサクラをヨシヨシして、
あのシーンは、お互い負けじと、勝負のようなシーンと監督が言ってた。
小西が自らシャツを捲るのも「ここまでやったら引くだろ?」と。でも負けじとお腹触る桜田。
初恋クレイジーをきいて、なくなったことの実感と、生きていた時、さっちゃんが自分に向けた言葉や顔を、ばっと思い出してしまった回想入れてくるのはダメ。あの小西は痛々しくて初見は苦しくて見てられなかったな。
初恋クレイジー。まじでタイトルからは想像つかんくらいクレイジーな映画過ぎた。ジェットコースターみたいな
萩原利久くんは凄いエネルギー使う役だったな。笑ってると思ってたら泣きだしたり、泣いてると思ったら爽やかな笑顔で空見たり。
発狂しながら号泣したり。陰気で翳った、でも憎めなくて愛おしい。
桜田は、玄関で出迎えた時、案外平気そうじゃんって。でも強がってた、弱ったところを見せたくないだけで。桜田が妙に出迎えた時、小西に冷たかったのは、小西は唯一八つ当たりできる存在だった。と聞いてなるほどとなった。
手紙を読もうとしたら、啖呵を切ったように泣きだして、そのあとも縁側で途切れ途切れに話すところが凄い……。そして台詞の生々しさ。団子とショートのギャップ凄い。
みんな人間臭くていいなー。
驚異的な長台詞みんな素晴らしかった
観賞後の余韻が凄い
何回も観ると良さと凄さが深く解る作品
東京国際映画祭で鑑賞した時は、長台詞が気になり集中出来ませんでした。個人的に映画やドラマは小説では無いので演者が心情を表現するものだと思っているので役者に長台詞を言わせたいのなら実写化する必要無いと思っています。
その後、原作小説も読み、映画の番宣記事で原作者の唯一の要望が長台詞をそのまま入れて欲しいと言う事だったらしくて、監督の苦労を察しました。
新たな気持ちで公開後に鑑賞した時、原作の長台詞を生かした演出や映像を感じました。主役の大学生の小西くんは、周りを拒絶して無関心、唯一の友達も下に見てる。ある日、自分と価値観が近い女の子に出会い恋をして夢中になっていく…。
原作では小西くん一人称なので、そんなにダメ男の感じは強くないのだけど、映画は女の子にもスポットを当ててるので、小西くんのダメ男の部分が強調されている。
さっちゃんが健気で切なく涙を誘うのは演出的に強調されてるので、ある意味当り前。
主役のダメ男を『若い時って、そうなるよね~』『周り見えないよね~』って思わせる萩原利久さんの醸し出した演技力を称賛したい。
何年か後にもう一度観てみたい作品。
大九監督ラブ
今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
オススメしますが好みは分かれそう
ラストで「今日の空が一番好き」と言えた感じの作品。 本年度ベスト!!
上映前に流れるスピッツの「初恋クレージー」の音楽にテンション上がるものの鑑賞中、良い意味でだんだんトーンダウンして行った感じ(笑)
悲しくて切ない新鮮な恋愛映画って印象。
河合優美&萩原利久&伊東蒼さん目当て。
加えて松本穂香さんや古田新太さんも登場。
全てのキャストの素晴らしい演技に引き込まれる良作!
特に小西を演じる萩原利久さんと、桜田を演じる河合優美さんの2人の会話がとても良い!
大学構内で出会った1人しか友達のいない小西と誰も友達がいない桜田。
偶然出会うも直ぐに意気投合。
毎日の様に会い会話が弾んでいる感じ。
これは既に恋人だろって仲の良さ。
そんな中、小西のバイト先の銭湯のバイト仲間のさっちゃんが登場。
明るく活発的なキャラを伊東蒼さんが上手く演じているのが印象的。
さっちゃんの素直な性格は見習いたい(笑)
中盤までは、どこにでもあるラブストーリーなんだけど、それ以降の思ってもいない意外性のある展開が素晴らしい。
伏線も散りばめられて、然り気無く回収されるシーンも良かった。
特にテレビのボリュームの伏線は素晴らしかった。
終盤、河合優美さん演じる桜田の長回しでの顔面アップのシーンのセリフがメッチャ良い!
伊東蒼さんのギターがメッチャ上手いくてビックリ!
調べたら学生時代にギターを弾いていたのね( ´∀`)
ぐさっとくる
コントの書式を使って詩情溢れる世界を表現した斬新な傑作
世間のメインストリームに乗れない若者たちの人間、恋愛関係が描かれる。
彼らは日々の様々な状況で”違和感”を感じ、
言葉の読み方を変えたり、いろいろとツッコミを入れるシーンが出てくる。
これは、シュールなコントのネタのような構成だが、
その多くが楽しい、明るい感情ではなく、
悲しい、切ない、辛い感情のシーンで出てくるので、
笑いと哀しみという一見相反するものが近しい関係にあると思わせられる。
また、クライマックスの主要なシーンにおいて、構図を固定して、動きもなく、
話し手が長々とひたすら心情を告解する挑戦的な構成は、
コント的な自分自身へのツッコミを織り交ぜた斬新なセリフと、
素晴らしい俳優さんたちによって、集中度高く、強烈に印象に残るシーンとなった。
一方、傘、ギター、犬、洗濯ネットなどの物語のキーとなる事象の表現は、
対称的に説明も少なめで、映像や音楽主体で語られる部分が多く、詩的な余情に溢れている。
他にも、後半、醸成されていったかに見えた彼らの共感が容赦なく崩壊、急転する場面や、
ラスト実家でのワンワンの所作、大音量のテレビを背景にした会話など、
全編にわたってコントの書式と詩的な映像、音楽表現が見事に両立、融合されていて、
ものすごく革新的な映画だと感じた。
何度も繰り返し観たくなる
演出がありきたりの飛び道具なのに、ドヤ顔してきてしんどい映画
とにかくセリフが全部「花束みたいな恋をした」を余裕で超える気持ち悪さなので、あれがダメだった人はこの映画も生理的に受けつけないのでは。「洗濯機のゴミ」とか「鳩時計のほこり」とか「TVのボリューム最大」とか「山根弁」とか、思い出しただけで気持ち悪くなる。
ストーリーは中・高生向け恋愛映画(邦画)の王道。「セカチュー」とか「いまあい」とかとたいして変わらない。現実には起こりえないような偶然(実は彼女と彼女は●●でした!)や登場人物がいきなり死ぬなど、何の工夫もなく山場を作る手法で鼻白む。
ストーリーがあまりにもダメなやつなので、監督が何とか大人でも観られる映画にしようと頑張ったが、俳優が凄いのでたまたま上手くいった部分(伊東蒼関連)もあるものの、大半はキモいセリフにキモい演出のかけ算になってうんざりする映画になってしまっている。
さらに、おそらく原作にはない要素(フェミニズム、パレスチナ問題)を入れているが、これがまさにとってつけたものにしかなっておらず、ほとんど何の効果もあげず空回りしている。小西のダメさや暴力性みたいなものを多少は炙り出す効果があったかもしれないが。
犬関連と、桜田家父のファンタジー演出はすべて上手くいっていなかった。前半の縦横サイズを主人公主観で変える部分とか、後半の花をいきなりズームする部分とかが代表だが、とにかく演出手法がありきたりの飛び道具なのにドヤ感がすごくて、いちいち鼻白まなくてはならないのでしんどい。犬のスローモーション映像で「小西の中の何かが変わった!」みたいな演出は3回くらいあったのでは。あれは本当に酷いと思った。
撮影も気持ち悪い。特にラストの目尻の唐突なズーム。主人公のフェティシズム視点なんだろうが、単なるおぞましいセクハラ映像になってるだけ。
あと、現代が舞台なはずなのに大学生の登場人物はみなガラケー世代っぽい。スピッツが好きというもそう。そもそもストーリーもケータイ小説っぽいし。
ただ、中盤までの伊東蒼の出てくるシーンはだいたい全部よかった。ある機能を果たすためだけの人物にしたくないという演出意図はハッキリ効果をあげていたと思う。
脚本も演出も撮影も編集もダメだが(音楽と美術は普通くらい)、俳優陣は素晴らしい。というより、河合優実と伊東蒼のおかげでなんとか映画として成立している作品。
とにかく、「花束みたいな恋をした」がダメだった人はお気をつけて。
大九明子すごいな
《勝手にふるえてろ》《私をくいとめて》はオープニングから「おお!」って感じがあったんだけど、これは、そうでもないのね。大九明子なんか考えすぎちゃったのかなと思ったの。
それでも観ていって、さっちゃんいいよね。ほぼ全男子が河合優実よりさっちゃんの方が好きでしょ。その気持に気付かない萩原利久はアホなのかっていう。
それで、さっちゃんの長台詞くるよね。
ここがスゴイ。このシーンを観るためだけでも、この作品を観る価値がある。
ここまで観てね「鈍感は罪だな」と思ったの。誰も、全然、悪くないんだけど、鈍感だって悪くないんだけど、罪だな。
でも、罪に対する罰が重すぎるね。
河合優実が待ち合わせに現れないと、萩原利久は考えちゃうよね。
自分の想いが届かなかったと思い込んだとき、なんで、悪く考えちゃうんだろうね。
そうしないと、何かが崩壊するんだろうけど、そこをなんとかしないとだね。
そして、さっちゃん死にました。
ここは、どうかと思ったな。安易だよ、原作者。
それでもご焼香に行ったらさ、さっちゃんの姉が河合優実だって。
「うわあ、セレンディピティ!」ってことなんだけど、なんやそれ。
でも、ここでね、萩原利久と河合優実が救い合うんだよね。
これだけの目にあっても、罪に対する過大な罰を受けることになっても、私はあなたに「あれ」を言いたいという。
長台詞きいててね、あの言葉は、ただ言ってすむ気持ちじゃないんだなと思った。
色々と、無駄なこともいっぱい話して、それで、ようやく少し伝わる気持ちなんだ。
そんなこんなで良い作品なんだけど、主要登場人物を殺すのは、やっぱり気になるの。
やたらと登場人物を殺したり酷い目に遭わせたりするのはね、作者の技量が足りてない場合が多いの。死んだら人の気持は動くよ。その簡単さに逃げないで表現さがすんじゃないの。
この作品は最後に「それでも、私はあなたが好きです」が来るから、「それでも」を言うためにやったのかなあと思ったけど、気にはなった。
原作はジャルジャルの人なんだね。
長台詞のところ面白いし響くしで良く書けたなと思ったけど、漫才師なら書ける気はした。
それでも、あの台詞はすごいね。
そして、原作者の技量に疑問は残りつつも、そこを吹き飛ばしてまとめた大九明子はすごいよ。これからも文学系の映像化やって欲しいな。
そしてやはり鈍感は罪なんだと思う。
勘違いで舞い上がって、色々とやってしまったとしても、傷つくのは自分だけだから、鈍感の罪を犯すぐらいなら、勘違いしていった方がいいね。
既婚の方は配偶者だけに気を配ればいいけど、独身の皆さんはね、鈍感は罪だから、その罪を犯すぐらいなら勘違いしてどんどんいってください。お願いします。
表現しづらいです。
レビューが良かったので鑑賞。やっている映画館が少なかったためか、満席だった。
前半の大学のシーンは自分の大学時代を思い出した。
銭湯の深夜バイトってあるのかな?と思って調べてみたのですが、あるのですね。
他の方のレビューを観て、河合優実の暴言は主人公の妄想だったのでは…?とのことで、そこはなるほどと思いました。
観て良かったといえばそう思うし、観なくても良かったといえばそう思う映画でした。
映画ってどうしてこうも簡単に死を扱うのか。レアすぎるものを扱うのか(この映画で言えば姉妹だったこととか)。
それが映画というものなのか…映画通ではない私にはわかりません。
とりあえず、観終わったあとに『恋愛クレイジー』は聴きました。
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