今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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急カーブに驚いたやねんけれど楽しかったやねん
放置子でもなく薬中でもなく貧困でもない河合優実さん。
『八犬伝』や『敵』もあったけど、メインキャストでフツーの役を観るのは久しぶり。
特に事件も起きず、特に隠している秘密もなく、ふんわり恋を匂わせつつな大学生たちの可愛らしく他愛もない時間が、なんとも心地よい。
すごくテアトル新宿っぽいなぁ。
伊藤蒼さんによる切ない長セリフから一変、別の映画かと思うような急展開と、古田新太さんによる『空白』モンスターふたたびな波乱。
終盤でいろんな事が繋がって、今度は河合さんと萩原利久くんの長尺、そして『初恋クレイジー』feat.さっちゃんにガッツリ心を持ってかれた。
これはこれで好き。
サクラかわいい
好みに関わらず、絶対に見たほうがいい!
誰もが納得できる映画なんてないけれど、絶対に映画館で見ておいたほうがいい映画。
(ラストシーンのあの感覚はテレビやPCでは絶対に味わえない)
三者三様のひとり芝居のような長い告白。
そこに至るまでの展開がいまひとつ乗り切れなくて、序盤は、この先いったいどうなるんだろうと少し不安になっていたのに、終わってみれば深呼吸してリセットしたくなるほどスクリーンのなかに入り込んでいました。
演出、カメラワークの技巧による攻めを真正面から受けて、倍にして返す役者たち。〝侍〟の真剣勝負にも一歩も引けを取らない迫力です。
それぞれに何度も反芻して味わいたくもあるし、切なくもあるし、鑑賞者自身が作中人物に代わってそばにいて受け止めたくなる。
・助走なしでは伝えられへんわ
・私と同じだけ悲しがるな
・みんなずぶ濡れろよ
・今から最低最悪のことを言う
一般的に、ネガティブな感情や言動は他者に対して攻撃的であったり、不快な気持ちにさせられることが多いけど、「それが〝真っ当な怒り〟なら、そして、どうしても伝えたい人がいるのなら、全部吐き出してもいいんだ」そんな風な気持ちにもなりました。
あの時の伊東蒼さんの〇〇が…
あの映画での河合優実さんの〇〇が…
というような会話で一緒に盛り上がれる人がたくさんいて欲しい、と切に願います。
*同志社大学や関西大学のキャンパスやその周辺で撮られているので、馴染みのある方はそれだけでも愛おしい作品だと思います。私は関東の人間で、それだけで悔しい思いをしています。
さっちゃんに優しく
初鑑賞は昨年10月の東京国際映画祭
このレビューはテアトル新宿での先行上映(4月18日)鑑賞後に投稿してます
大九明子監督作品の劇場鑑賞は5作品目
初鑑賞時は原作未読で内容も全く知らずに鑑賞
やはり大九監督だと満足はしたのですが、ストーリーは自分向きではなかったです
中盤の名場面「さっちゃんの長セリフ」のあとの急展開にはキツくてついていけない自分がいました
これは原作があるので仕方ないとは思うのですが(原作ファンの皆さんには🙇♂️)
上映後に登壇された監督へ観客から「映画では原作のラストがカットされているのはなぜ」という旨の質問があり「あの状況を経験したあの2人が原作通りの結末を迎えるとは思えなくて原作者にも話して映画では描かなかった」旨回答されていました
気になり後日調べたら原作のラストは2人の結婚式とのこと
これだとハッピーエンド派の自分でも全くついていけない作品になってしまうので正直ほっとしました
そして今日半年経って冷静に2回目の鑑賞
やはりMVPはさっちゃん演じる伊東蒼さん
そして今思っています(妄想です)
さっちゃん死ななくても映画としてしっかり成立するじゃないかと
ここも変えて欲しかった
そして「スピッツ」を愛する皆さん絶対です(笑)
さっちゃんの長台詞に胸張り裂けそうになる
大九明子監督作品は初めて。目下ブレイク中の河合優実を、ちょい役じゃなく本格的に観たのも初めて。またジャルジャル福徳さんの原作は未読。ジャルジャルのコントもほとんど見たことがないので、福徳さんの言葉づかいのクセなどから本作のセリフ回しを推し量ることもできない。
そんなお初づくしの本作に、どこか青山真治作品に相通ずる匂いを嗅ぎ取ったといったらまったくの的外れになるだろうか。実際、映画のスタイルなどまるで違うのだけれど。
本作を観ながら、大学生の三浦春馬、幼馴染の榮倉奈々、義理の姉である小西真奈美、亡き親友で幽霊の染谷将太らが一見風変わりな物語を繰り広げる青山監督の『東京公園』をぼんやり思い出したりしていたのは、本作の登場キャラクターにも、この青山作品に通底する「なにか」が感じられたからだ。
はた目には「独りよがり」「こじらせ系」といったコトバで片付けられそうな本作の主人公たち(萩原利久と河合優実)も、『東京公園』の作中人物と同じく、若くして心の裡になにがしかの喪失感や不在感を抱えていたり、「自分の中の他人」を扱いあぐねているようにみえたのだ。そこがまた共感ポイントでもある。
本作でもう一つ印象的だったのは、『ボーン』シリーズでお馴染みポール・グリーングラス作品のような“激しい”カメラワークだ。
特にそれは萩原利久、河合優実、伊東蒼それぞれの独白シーンで顕著になる。手持ちカメラのショット、不意なズームアップなどで対象を捉え、まるで激しいアクションシーンのように長台詞をカット割りで刻む。その結果、溢れる想いの告白現場を覗き見ているような臨場感が立ち上がってくるのだが、同時に気恥ずかしさも覚えてしまった…。
そのほか全体的な印象でいうと、「セレンディピティが多すぎやしない?」とか「名ゼリフ、金言、言葉あそびのオンパレードが出来すぎでしょ」とか「アノ位牌の前で大型犬のようにじゃれ回るのはあかんやろ」とか、おおむね原作由来と思われる「難点」の数々(原作未読のため勝手な憶測だが)を、大九監督は力技で寄り切ったという感じだろうか。とはいえ上映時間127分はさすがに少し長いなとは思った(ことに終盤など)。
出演者たちに目をやると、多くの人も指摘するとおり、さっちゃん役を演じる伊東蒼が圧巻のひとこと。冒頭シーンの学生バンドで歌うメガネ女子の姿によって、さりげなく、しかし決定的に印象づけてからのあの展開、この展開には、ホント胸張り裂けそうになった(余談だが、彼女は若い頃の池脇千鶴にうっすら似ている)。
そんな彼女の一人勝ち(役得もあろうが)によって、割を食ったのは河合優実だろう。立ち姿の「普通っぽさ」などさすがに見事だが、映画前半の「こじらせ系女子」のイメージが後を引き、心の隅でバイアスをかけて見てしまう。のちに主人公が憶測する彼女の悪しき言動だって“必要”以上にハマりすぎな感が否めない。裏を返せば、それは演技力の証なのだろうが…。このあたり演出のさじ加減が問われるところだろう。
ついでに言うと、彼女は「目尻の皺」より唇の方がはるかに魅力的だと思うので、終盤の主人公の台詞としぐさにはちょっとナットクいかない(笑)。それと最近、旧作邦画をよく観るせいか、河合優実は若い頃の長門裕之に似ているなと思った。
一方、思わぬ伏兵だったのが、ヘンテコメニューをズラリと並べた喫茶店(カフェにあらず)のマスター役に扮した安斎肇。ろくに演技らしい演技もしてないのだが(笑)、絶妙な間合いとフシギな存在感で場をさらう。
映画ファン的には、伊東蒼が夢の中で作り笑いをする仕草(『散り行く花』)や萩原利久の強烈な寝ぐせ(『メリーに首ったけ』)など万人がピンとくるだろう。個人的には、足を引きずりながら坂道を走る主人公のイタさに、根岸吉太郎監督作『狂った果実』のラストシーンを思い浮べた(ちなみに同作はニガテ)。
また、ドビュッシー作曲「月の光」を使った映画は数々あるが、本作のラスト・シークエンスにギターで奏でられるそれは、家族の解体と再生を描いた黒沢清監督の『トウキョウソナタ』のラストシーンを思い出させ、じんわり胸が熱くなった。
だんだんつまらなくなってきてますね
大九明子作品は「勝手にふるえてろ」から見ていますが、ここ最近の2作品はあまりにも酷いですな。全体の雰囲気が変わってしまったというか、、、、なんでだろう。せっかく河合さん使ってるのにねぇ。
テレビの「かぞかぞ」は最高だったので何か理由があるのかもしれませんが次はもう見ないかな。。。
いろいろとキツかったけど…
この種の邦画は普段はまず食指がそそらないし、大九明子監督作は『勝手にふるえてろ』しか観ていないが、相当キツかった記憶しかない。でもTIFFという祭りの場でないと今後観る機会もないだろうし、何しろ河合優実が出てるから…という事で鑑賞。
全編セリフ回しがやたらコントっぽいのが気になったが、前情報をなるべく入れずに観たので、後々ジャルジャル福徳の原作と知り納得。主人公の徹の風貌もどことなく福徳っぽいのはあえて狙ったのか。その徹がなぜ足を引きずって歩くのか、なぜ日傘をさし続けるのかの理由がサッパリ分からず、それら設定が伏線として回収されるかと思いきや全然活かされないのもなんだかなぁと。この作品がTIFFのコンペティション部門に選出されたのも理解に苦しむ。
なんかあんまり酷評めいた事ばかり書くのも忍びないので、イイと思ったポイントに独白シーンを挙げたい。ちょっとクドかったけど、1人じゃなく数人による長セリフ披露は素直に拍手。あと今回のTIFFでも本作を含め出演作が4本も上映された引く手あまた状態の河合はもちろん、失礼ながら全く知らなかった伊東蒼といった女優陣は良かった。というか『勝手にふるえてろ』もそうだったが、大九作品に出てくる男ってどうしてオーバーアクトでキモいのばかりなんだろうか(終盤での徹のとある行動は正視に堪えなかった…)。ただ、ソラミミスト安齋肇が醸し出す妙な存在感は味わい深かった。
伊東みたいな同学生がいたら、大学に通うのが楽しかったろうなあ…などと妄想しつつ、改めて悟ったのは、自分にはやはり大九明子監督作は合わなかった、という事だ。
回りくどい感じに泣き笑い泣き・・・
TIFF2024
原作は知りませんが、ストーリーは洗練されたところはあまり感じなくて、とにかく面白さと驚きでもって楽しませようというまさにエンタメといったところなのでしょうか─
その荒々しいものを緻密に洗練させていたような映画だったなぁという個人的な印象です。
正直こまかなエピソード一つ一つは、なんか説明くさくてどれもウザイな、なんて思ったり・・・そこを映像やセリフの丁々発止や役者の力量でもって面白くて感動的な作品に昇華していた─・・・勝手な妄想。
さっちゃんの長ゼリフが、個人的には最高に好きなシーンでした。脚本も映像とか照明、音響なんかも、あの場面に最も力感があったように思います。まさにアソコが起点というか転機というかキモとなる部分だと認識できるだけに、その場面が見事だったので最後の最後までずっと作品に魅せられたような気がします。
さっちゃん可愛い......
いまいちピンと来ない部分があるのは原作を読んでいないせいか? まぁ、それはいい。
私の感覚では主役の小西役の萩原利久がキモい。原作もこんなにキモいのか、それとも映画の演出のせいか? 女性が観るとキモくないのか聞いてみたいところだ。
冴えない大学生のラブストーリーなんだが、映画前半で萩原利久と河合優実が仲良くなってくるストーリーに「有りえねー」と思ってたら中盤で河合優実が約束すっぽかして「キモっ」と言ってるのを見て喝采しましたよ、ホント。
全体としてはイマイチだし、納得の行かないカメラワークもあるし、期待してた河合優実の演技もちょっと不発。でも河合優実の「幸薄い女」以外の役は珍しいので有り。
それでも、伊東蒼のさっちゃんの演技が可愛すぎる。これはさっちゃん観てきゅんきゅんする映画なのだ。もうこれだけで評価4.0。
主役をさておき河合優実と伊東蒼の競演がギラギラに輝いている青春カルト映画
ジャルジャルの福徳が書いた小説の映画化という時点で吉本興業臭がエゲツなくて9割9分興味はなかったんですが河合優実と『さがす』の伊東蒼の競演となると観ざるを得ないでしょう。アリ対猪木みたいなもんです。
ということで映画としては100点満点で10点あるかないかです。最初っから最後まで主人公に全く感情移入できない。というか全く何を考えてるか解らない。ということで終盤の展開も全然盛り上がらない。そりゃそうですわ、なんやよう分からん兄ちゃんがうわぁぁあとか泣いてみたところでいやもうそりゃそうやろくらいにしか感じない。何ですかね、これは原作がアホなのか、脚本と演出がアホなのか。ひょっとしたら両方か。何にせよ正直2000円とか払う価値はない。正直クソ。まぁそりゃ吉本興業がゼニ出してる映画がオモロいわけがないのでそんなもんやろってチラシの裏のクレジット見るだけで判断出来るやつです。
ホンマならそりゃもうこれでもかとボロクソにこき下ろしたくなるくらい酷い出来なんですが、どうしてもそこまで言えないのはやっぱり河合優実と伊東蒼の存在感と演技力。いやもうこれが『クロスロード』でのラルフ・マッチオとスティーヴ・ヴァイなんですよ。凄まじいんですよ。物凄く短いカットでも気が遠くなるような長回しでもギラギラと光輝いてる。彼女らのぶつかり合いだけで映画になってしまってるんです。唖然としました。伊東蒼なんてまだ19歳ですよ、天才ですよ。
ということでこの2人の競演だけしか観るところがないと言ってもいいでしょう。一応垂水が世界に誇る名優古田新太も気を吐いてはるんですが全然負けてます。スゴイわ。
姉と妹、初恋クレージー
大学生小西徹(萩原利久)と桜田花(河合優実)の一風変わった恋愛ドラマ、原作の吉本の福徳秀介さんは中学生時代から「スピッツ」が好きだったそうで、劇中でもスピッツの「初恋クレイジー」へのこだわり、犬好きでラブラドール・レトリバーを飼っていたそうで劇中のワンちゃんサクラもその名残りなんでしょうね。
小西はバイト仲間のさっちゃん(伊東蒼)から突然の告白を受けて当惑、なんとさっちゃんが死んだとの報、まさか失恋自殺かと冷や汗がでたが交通事故で不謹慎ながら、小西同様ちょっと助かった気分、線香をあげに実家に行くとそこに出て来た姉は、なんと花、世間は狭いと言うが驚きの展開。タイトルの「今日の空が一番好き」と言うのは花とさっちゃんの亡くなった父親と小西の祖母が生前によく口にしていた一節、まだ言えないというのは恋愛成就していなかったからか、小西はあらためて花にプロポーズでThe END。映画の前半で小西と花は頻繁にデートするから相思相愛かと思ったら花はそうでもなかったらしい、よりによって、さっちゃんの位牌の前でプロポーズって微妙、これも福徳秀介の関西大学時代のエピソードの一つなんでしょうかね、面倒臭い恋愛ドラマでした。
おバカな大学生の「恋人未満」続きの物語、辟易するセリフで「観てられない映画」
久しぶりに最後まで「観ること」ができなかった映画だった。
というわけで途中で退出。途中、いきなりの荒唐無稽の「ギャグ」噛まし?「寝ぐせ」のシーンで出ようとしたがもう少し観ていれば良くなるかもと我慢した。良くならなかった。始まりより1時間くらいで、あまりの大学生の「おバカぶり」が目について(しかも関大生という設定)、そこまで平気で授業抜けるなんて/教員があの堂々のエスケープに注意もしないなんて/授業中に学生が平気でしゃべりまくる(しかも普通の声で)。これ、関大の授業で。みんな「あり得ない」。という「荒唐無稽」とあまりの「おバカ者同士(主人公の男女)」の(それをウィットに満ちたセリフと勘違いしている脚本の)セリフが耳に「耳垢」のようにこびりついて辟易した。この監督の名前を覚えておく。今後「観ないため」に。
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