今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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いろいろとキツかったけど…
この種の邦画は普段はまず食指がそそらないし、大九明子監督作は『勝手にふるえてろ』しか観ていないが、相当キツかった記憶しかない。でもTIFFという祭りの場でないと今後観る機会もないだろうし、何しろ河合優実が出てるから…という事で鑑賞。
全編セリフ回しがやたらコントっぽいのが気になったが、前情報をなるべく入れずに観たので、後々ジャルジャル福徳の原作と知り納得。主人公の徹の風貌もどことなく福徳っぽいのはあえて狙ったのか。その徹がなぜ足を引きずって歩くのか、なぜ日傘をさし続けるのかの理由がサッパリ分からず、それら設定が伏線として回収されるかと思いきや全然活かされないのもなんだかなぁと。この作品がTIFFのコンペティション部門に選出されたのも理解に苦しむ。
なんかあんまり酷評めいた事ばかり書くのも忍びないので、イイと思ったポイントに独白シーンを挙げたい。ちょっとクドかったけど、1人じゃなく数人による長セリフ披露は素直に拍手。あと今回のTIFFでも本作を含め出演作が4本も上映された引く手あまた状態の河合はもちろん、失礼ながら全く知らなかった伊東蒼といった女優陣は良かった。というか『勝手にふるえてろ』もそうだったが、大九作品に出てくる男ってどうしてオーバーアクトでキモいのばかりなんだろうか(終盤での徹のとある行動は正視に堪えなかった…)。ただ、ソラミミスト安齋肇が醸し出す妙な存在感は味わい深かった。
伊東みたいな同学生がいたら、大学に通うのが楽しかったろうなあ…などと妄想しつつ、改めて悟ったのは、自分にはやはり大九明子監督作は合わなかった、という事だ。
回りくどい感じに泣き笑い泣き・・・
TIFF2024
原作は知りませんが、ストーリーは洗練されたところはあまり感じなくて、とにかく面白さと驚きでもって楽しませようというまさにエンタメといったところなのでしょうか─
その荒々しいものを緻密に洗練させていたような映画だったなぁという個人的な印象です。
正直こまかなエピソード一つ一つは、なんか説明くさくてどれもウザイな、なんて思ったり・・・そこを映像やセリフの丁々発止や役者の力量でもって面白くて感動的な作品に昇華していた─・・・勝手な妄想。
さっちゃんの長ゼリフが、個人的には最高に好きなシーンでした。脚本も映像とか照明、音響なんかも、あの場面に最も力感があったように思います。まさにアソコが起点というか転機というかキモとなる部分だと認識できるだけに、その場面が見事だったので最後の最後までずっと作品に魅せられたような気がします。
主役をさておき河合優実と伊東蒼の競演がギラギラに輝いている青春カルト映画
ジャルジャルの福徳が書いた小説の映画化という時点で吉本興業臭がエゲツなくて9割9分興味はなかったんですが河合優実と『さがす』の伊東蒼の競演となると観ざるを得ないでしょう。アリ対猪木みたいなもんです。
ということで映画としては100点満点で10点あるかないかです。最初っから最後まで主人公に全く感情移入できない。というか全く何を考えてるか解らない。ということで終盤の展開も全然盛り上がらない。そりゃそうですわ、なんやよう分からん兄ちゃんがうわぁぁあとか泣いてみたところでいやもうそりゃそうやろくらいにしか感じない。何ですかね、これは原作がアホなのか、脚本と演出がアホなのか。ひょっとしたら両方か。何にせよ正直2000円とか払う価値はない。正直クソ。まぁそりゃ吉本興業がゼニ出してる映画がオモロいわけがないのでそんなもんやろってチラシの裏のクレジット見るだけで判断出来るやつです。
ホンマならそりゃもうこれでもかとボロクソにこき下ろしたくなるくらい酷い出来なんですが、どうしてもそこまで言えないのはやっぱり河合優実と伊東蒼の存在感と演技力。いやもうこれが『クロスロード』でのラルフ・マッチオとスティーヴ・ヴァイなんですよ。凄まじいんですよ。物凄く短いカットでも気が遠くなるような長回しでもギラギラと光輝いてる。彼女らのぶつかり合いだけで映画になってしまってるんです。唖然としました。伊東蒼なんてまだ19歳ですよ、天才ですよ。
ということでこの2人の競演だけしか観るところがないと言ってもいいでしょう。一応垂水が世界に誇る名優古田新太も気を吐いてはるんですが全然負けてます。スゴイわ。
姉と妹、初恋クレージー
大学生小西徹(萩原利久)と桜田花(河合優実)の一風変わった恋愛ドラマ、原作の吉本の福徳秀介さんは中学生時代から「スピッツ」が好きだったそうで、劇中でもスピッツの「初恋クレイジー」へのこだわり、犬好きでラブラドール・レトリバーを飼っていたそうで劇中のワンちゃんサクラもその名残りなんでしょうね。
小西はバイト仲間のさっちゃん(伊東蒼)から突然の告白を受けて当惑、なんとさっちゃんが死んだとの報、まさか失恋自殺かと冷や汗がでたが交通事故で不謹慎ながら、小西同様ちょっと助かった気分、線香をあげに実家に行くとそこに出て来た姉は、なんと花、世間は狭いと言うが驚きの展開。タイトルの「今日の空が一番好き」と言うのは花とさっちゃんの亡くなった父親と小西の祖母が生前によく口にしていた一節、まだ言えないというのは恋愛成就していなかったからか、小西はあらためて花にプロポーズでThe END。映画の前半で小西と花は頻繁にデートするから相思相愛かと思ったら花はそうでもなかったらしい、よりによって、さっちゃんの位牌の前でプロポーズって微妙、これも福徳秀介の関西大学時代のエピソードの一つなんでしょうかね、面倒臭い恋愛ドラマでした。
おバカな大学生の「恋人未満」続きの物語、辟易するセリフで「観てられない映画」
久しぶりに最後まで「観ること」ができなかった映画だった。
というわけで途中で退出。途中、いきなりの荒唐無稽の「ギャグ」噛まし?「寝ぐせ」のシーンで出ようとしたがもう少し観ていれば良くなるかもと我慢した。良くならなかった。始まりより1時間くらいで、あまりの大学生の「おバカぶり」が目について(しかも関大生という設定)、そこまで平気で授業抜けるなんて/教員があの堂々のエスケープに注意もしないなんて/授業中に学生が平気でしゃべりまくる(しかも普通の声で)。これ、関大の授業で。みんな「あり得ない」。という「荒唐無稽」とあまりの「おバカ者同士(主人公の男女)」の(それをウィットに満ちたセリフと勘違いしている脚本の)セリフが耳に「耳垢」のようにこびりついて辟易した。この監督の名前を覚えておく。今後「観ないため」に。
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