「主役をさておき河合優実と伊東蒼の競演がギラギラに輝いている青春カルト映画」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は よねさんの映画レビュー(感想・評価)
主役をさておき河合優実と伊東蒼の競演がギラギラに輝いている青春カルト映画
ジャルジャルの福徳が書いた小説の映画化という時点で吉本興業臭がエゲツなくて9割9分興味はなかったんですが河合優実と『さがす』の伊東蒼の競演となると観ざるを得ないでしょう。アリ対猪木みたいなもんです。
ということで映画としては100点満点で10点あるかないかです。最初っから最後まで主人公に全く感情移入できない。というか全く何を考えてるか解らない。ということで終盤の展開も全然盛り上がらない。そりゃそうですわ、なんやよう分からん兄ちゃんがうわぁぁあとか泣いてみたところでいやもうそりゃそうやろくらいにしか感じない。何ですかね、これは原作がアホなのか、脚本と演出がアホなのか。ひょっとしたら両方か。何にせよ正直2000円とか払う価値はない。正直クソ。まぁそりゃ吉本興業がゼニ出してる映画がオモロいわけがないのでそんなもんやろってチラシの裏のクレジット見るだけで判断出来るやつです。
ホンマならそりゃもうこれでもかとボロクソにこき下ろしたくなるくらい酷い出来なんですが、どうしてもそこまで言えないのはやっぱり河合優実と伊東蒼の存在感と演技力。いやもうこれが『クロスロード』でのラルフ・マッチオとスティーヴ・ヴァイなんですよ。凄まじいんですよ。物凄く短いカットでも気が遠くなるような長回しでもギラギラと光輝いてる。彼女らのぶつかり合いだけで映画になってしまってるんです。唖然としました。伊東蒼なんてまだ19歳ですよ、天才ですよ。
ということでこの2人の競演だけしか観るところがないと言ってもいいでしょう。一応垂水が世界に誇る名優古田新太も気を吐いてはるんですが全然負けてます。スゴイわ。
