劇場公開日 2025年4月25日

「長尺セリフにみる大久風恋愛観」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0長尺セリフにみる大久風恋愛観

2025年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

キャンパスライフに絶望する小西。
いつも日傘をさして、さえない自分をカモフラージュする
同じくキャンパスライフに違和感を覚える桜田。
お団子頭で自分をカモフラージュする。
「日傘とお団子頭」。この題でもよかった。
桜田の凛々しさに心奪われる小西。
時を同じくして、バイト先で知り合ったさっちゃんと、他愛もない話で盛り上がる小西。
神秘的な女性に美しい幻想を抱き、庶民的な女性の気持ちに鈍感な若者。
その勘違いが、女性から疎まれ、女性を無意識に傷つけることに気がつかない。
でも、大九はそのどうしようもなくやるせない気持ちを描いているわけではない。
そのやるせなさを超える恋愛観を描いている。
大久風恋愛観を表現するには、いつ終わるとも知れない長尺セリフがつきもの。
その拷問?に耐えた河合優美、伊東蒼に脱帽。特に思いのたけが爆発した伊東蒼の熱演に涙。

ジョー