「好みに関わらず、絶対に見たほうがいい!」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
好みに関わらず、絶対に見たほうがいい!
誰もが納得できる映画なんてないけれど、絶対に映画館で見ておいたほうがいい映画。
(ラストシーンのあの感覚はテレビやPCでは絶対に味わえない)
三者三様のひとり芝居のような長い告白。
そこに至るまでの展開がいまひとつ乗り切れなくて、序盤は、この先いったいどうなるんだろうと少し不安になっていたのに、終わってみれば深呼吸してリセットしたくなるほどスクリーンのなかに入り込んでいました。
演出、カメラワークの技巧による攻めを真正面から受けて、倍にして返す役者たち。〝侍〟の真剣勝負にも一歩も引けを取らない迫力です。
それぞれに何度も反芻して味わいたくもあるし、切なくもあるし、鑑賞者自身が作中人物に代わってそばにいて受け止めたくなる。
・助走なしでは伝えられへんわ
・私と同じだけ悲しがるな
・みんなずぶ濡れろよ
・今から最低最悪のことを言う
一般的に、ネガティブな感情や言動は他者に対して攻撃的であったり、不快な気持ちにさせられることが多いけど、「それが〝真っ当な怒り〟なら、そして、どうしても伝えたい人がいるのなら、全部吐き出してもいいんだ」そんな風な気持ちにもなりました。
あの時の伊東蒼さんの〇〇が…
あの映画での河合優実さんの〇〇が…
というような会話で一緒に盛り上がれる人がたくさんいて欲しい、と切に願います。
*同志社大学や関西大学のキャンパスやその周辺で撮られているので、馴染みのある方はそれだけでも愛おしい作品だと思います。私は関東の人間で、それだけで悔しい思いをしています。
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。