今日の空が一番好き、とまだ言えない僕はのレビュー・感想・評価
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伊藤蒼ちゃんの長台詞が圧巻
映画館ではタイミングがなく見れず。
先日今年のTAMA映画賞の最優秀新進男優賞をこの作品で萩原利久さんが受賞されたと知り配信で鑑賞。
原作はジャルジャルの福徳さんなんですね。
台詞回しがどことなくジャルジャルの感じがして、クスリと笑ってしまう。
バカリズムや劇団ひとりや山里亮太など、芸人さんが書かれた脚本や小説って、視点が独特でニッチで、でもあーわかるわかるとなる点が好き。
前半はちょっと周りに馴染めないふたりが出会い、意気投合し、距離が縮まっていく過程を爽やかにキラキラと描いていたのに対し、後半になって急に全く違う空気感になるところが、おもしろかった。
特にこの作品は長台詞が多く、それをダレることなく聞かせる演技で演じられている主軸の3人がすごい。
特に伊藤蒼ちゃんのあの長台詞はすごすぎた。うますぎる。1番印象に残っているシーンはと聞かれたら、8割の人はあのシーンになるんじゃないかと思う。
ところどころクセが強いシーンやセリフも多かったので、好みが分かれそうな作品だけれど、伊藤蒼ちゃんのあのシーンを見れただけで私は満足だった!
層/躁の問題
この映画が面白いとまだ言えない僕は、帰ってからジャルジャルのコントをみようとした。そしてYoutubeであれこれ探しているとあるものを見つけた。
「俳優なのにマネージャー顔の奴」
主演の小西を演じた萩原利久も参加しているものだ。ベストタイミングだと思い、だらだらみていると、なんだかこの映画の全てが詰まっていると感じた。そして16分ほどしかないにも関わらず、途中でみるのをやめてしまった。そう、とても面白くなかったのだ。
このコントが面白くないのは、一辺倒のすかし笑いだからだ。
コントでは映画監督ージャルジャル福徳が、ある映画で俳優をキャスティングするために、カフェで打ち合わせをするのだが、その俳優がマネージャー顔で、登場人物たちの間でディスコミュニケーションが起こるのである。
俳優なのにマネージャー顔の奴やないかい。これを何回みさせたら気が済むのだろう。ツッコミ役は映画監督のみであり、そのツッコミも他の者にリアクションを与えるものではなく独り善がり。かといって他の者も映画監督のツッコミをただ傍観しているのみ。それは現実ならそうする姿なのか?でも現実であり得そうだけど、そんなことはないコント空間≒フィクションである。そのあわいが、コントの彼らとコントを演じている彼らのあわいを生み出し、シュール≒すかし笑いをもたらすのだろう。でも一辺倒のパターンを繰り返してもうんざりするのみだ。そしてこのことは本作にも言えるはずである。
この映画は結局、何の話なのだ?
小西の人物造形はジャルジャル福徳を意識したものだから、私小説を翻案したものなのか?でも違うやないかーい。では小西と花の恋愛物語なのか?そうみえるけれど、違うやないかーい。本当は、反戦映画なんです。いや、そんなこと言われても頭に??が浮かぶだけで、そんなすかし語りをするなら、真っ向から何かを語れよとしか思えない。
本作でデモの描写があったり、ラジオから戦争のニュースが流れてきても、全く響かないのは、どこまでいっても小西の内的な物語でしかないからだ。
小西は外界に関わっているようにみえても、大学空間に閉じ籠もっている、自室に閉じ籠もっている、自分の心に閉じ籠もっている。小西は外界から幾重にも層を重ねて、自己の内面に向かう。問題は小西の内面でしかないし、語られるのもそれのみだ。デモもせいぜい大学構内でしか行われない。それのどこに外界に働きかける力があるのだろう。小西の内面物語なのに、反戦映画もどきの奴は、全然面白くない。
本作の3人の長セリフは素晴らしいと思いつつ、彼らには他者が必要ないことも明らかにしてしまっている。
さっちゃんは銭湯のバイト終わりに小西に告白をする。さっちゃんー伊東蒼は素晴らしい演技をしている。しかし重要なのは、さっちゃんにそう告白された小西がどのようにリアクションするかではないのか?しかし本作では呆然と立ち尽くすのみ。さっちゃんも映画もリアクションを求めない。それでいいのだろうか。
長セリフは他者のリアクションを必要としない。語り手が一方的に言いたいことを言えばいいだけだ。そこで生まれるのは、吐露による心情の整理であり、正しいか分からない自己解決のみだ。そんな自己にしか関心しかなく、躁状態の様に過剰に語りを行う、彼ら/の物語を、大学生の恋だと解釈すればいいのだろうか?でもそれは幼稚であるし、彼らのドラマを、不意に命を無くしかねない戦争状態とトレースして語ってみても、浅はかにしか思えない。
「乱入」が、本作にとって重要な描写だと思っていた。
小西の前に花が現れるのもそうだし、彼らが仲良くなるのも騒がしい授業への乱入と抜け駆けである。サクラはキャンパス構内に乱入する。そしてデモ隊が構内に乱入するように、戦争が小西の内的世界に乱入したかのようにみえる。
しかし自己では統御できない異質な他者が乱入することによって、幾重の層を打ち破るかにみえる物語は、結局、上述のように他者を必要としない物語になってしまっており、全くすかされている。
小西と花の会話をスプリット・スクリーンでやるが、凡庸なカットバックで十分だし、バカズームがされても、単純に河合優美の顔を撮りたいだけじゃんという印象しかない。サイズの微調整のためにカメラは動くし、フィクションであることを再認識させる異化効果も感じられないから。音についても、あるべき音が聞こえない/くぐもる、逆に聞こえないはずの音が聞こえるという、不快さしか残らない設計になっている。この不快さは、内面世界の閉塞や過剰意識という意図があるのだろうけれど、何か卓越した表現があるようには思えない。ただ最初の雨の音はタイミングしかりよかったが。
そしてここまで長セリフのように語るレビューは一体何なのだ?お笑い考察かのようにもなっていてうんざりだ。
青き痛みを抱えること。
この役に伊東蒼を選んだ意味
精神的に未熟な男性の成長譚のためにある出来事が起こる、
つまり女性の人生が物語を盛り上げる道具や装置として扱われる(ように見える)作品というものは、
今の時代、それだけで危うい。
そのことを大九監督は大いに自覚し、本作を作り上げたのだろうと感じる。
そうでなければ、後半の展開には憤慨して鑑賞後は激おこだったかもしれない。
伊東蒼と河合優実の演技を堪能するために見ても損はもちろんないのだが、
いいスパイスを効かせているのが小西くんの友人を演じる黒崎煌代だ。
甘酸っぱいラブストーリーかと思わせながらも、彼の存在の異質さが今後の不穏な展開を予期させる。
自分にしか興味がなく、自分が傷つくことのみ恐れている小西くん。
男でも女でも、今我々の周りには小西くんみたいな人間であふれている。
それにしても、河合優実の関西弁がネイティブ並みの自然さで驚いた。
お前 何言ってんだ?
大九監督の映画は、刺さる
大学生はまだ大人としては未熟なんだろうなあ
好きという気持ちに対する理由とか、それを本人に伝えるためには長い長い遠回りをしなければ伝えられないような感情が"好き"ってことなんだなって、好きの気持ちってこんなにうぶだったんだって気付かされた。忘れてた。
恋愛がうまくいかなくなって、一緒にいてくれた親友に八つ当たりしちゃうシーンでは、成人してる年齢だけどまだ大人としては未熟な部分を感じた。大学生らしさがすごく表現されてて胸が痛くなった。
さっちゃんがとてもとても魅力的なキャラクター。
さっちゃんの長台詞告白シーンは悲しくて切ない
ラストシーンで実はさっちゃんを取り囲む人たちのお話で、さっちゃんがこの物語の主役だったんじゃないかって思えた。
桜田さんもさっちゃんに負けないくらい魅力的で個性的なキャラクターだったし、ファッションがかわいかった〜
初恋クレイジーが良すぎる、イントロもサビも歌詞も
さっちゃんが告白するシーンは胸が苦しくなった。告白することはとても...
感想メモ
感動するけど、純度100%の感動ではなく、キモさと競り勝った感動、というか
小西くんがあんまり好きになれなかった
さっちゃんの告白シーンは良かったのだが、最後の小西くんの告白シーンはあまり好きでない
このき、ってお前が使うな、って思っちゃった
さっちゃんの告白は聞いていて辛かった
小西の友人は訛りすごくてほぼなんて言っているか分からず
男子大学生飯食い過ぎ、オムライス後スーパーカップのカップ麺、カップ麺とでかチョコチップメロンパン
今日の空が1番好きだと思いたい
スピッツの初恋クレイジー、イントロで脳天痺れる
セレンディピティ、偶然のナイスな出会い
桜田さんの顔急にドアップになるシーン何?目の下のシワ写ってたかな
古田新太はすごいねー、銭湯にてさっちゃんが死んだと小西に伝えるシーン
自惚れるな、くそガキ!母親に娘が死んだと連絡させてしまった
感情の言語化も時にくどくなる
この作品はピッタリハマる人と、全然ハマらない人がいて、私は恐らく後者です。
観る時期が違ってたら(もっと若ければ?)ハマったのかもしれません。
人を好きになる感情、
いつもそばにいて叶わぬ恋と分かっていながら伝えずにはいられない
自分自身がどうなっているのか言語化できないモヤモヤした気持ち
それらは理解はできるんだけど共感することがあまりできませんでした。
なんでだろうと考えたところ、
感情を言語化しているのはいいけど、相手に伝えすぎなのかなと。
告白のシーンも、途中までは
「そうそうそのエピソード!切ないよな分かる」って
じわっと来たのに、
最後の方は「も、もういいから。それ以上言ったら(彼が)引いちゃうから」
って思ってしまったんですよね。
とはいえ、役者陣は皆さん良くて
それぞれのキャラはこの映画の世界観や雰囲気に合っていました。
ちょっと不思議な展開
大事な言葉にたどり着くまでの長さ
意味深な長いタイトルと、河合優実のお団子頭。
気になっていたけど、気づいたら上映が終わっていたという、いつものパターンで見逃した作品。配信で観たけど、劇場で観ておくべき作品だった。
あの夜の独白の翌朝、さっちゃんが横断歩道を渡る映像を見て、彼女がどうなるか察しがついてしまった私は、中盤でこんなことになって一体この話はどこにどう着地するのかが気になって仕方がなかった。そこからの展開は、ただただ原作と脚本(監督)の力に参ったとしか言いようがない。
冴えない日常、上手くいかない恋とか、肉親の死とか、感情を揺さぶる、共感を得られそうなエピソードを散りばめただけで、何か訴えたい核というか、中身がある感がしない。うん、中身は多分ない。
でも強いメッセージ性やジワジワ沁みるものがない青春映画でも、こんなに「観て良かった」と思える映画があるのだというのが新鮮な発見だった。
さっちゃん(伊東蒼)の渾身の独白シーンが強烈な印象を残す。この独白は、本職の作家が書けるものではなくて、コント芸人だから書けた台詞だと思った。上手く表現できないが。
そして、このシーンは、ただ単独で強烈な印象を残すだけでなく、ラストの小西(萩原利久)の独白に被せてくることで、その独白の持つ力を倍加させる。ここで持ってくるのかーとただただ驚き。このシーンの小西が急にイケメンに見えるのも不思議。
河合優実の脱力感というか、抜けてるようで実は内に熱いものがあるという演技の唯一無二感が好きなのだが、今作でもそれが観られて良かった。
ま、でもMVPは伊東蒼です。この先彼女を見たら絶対この映画を思い出す自信がある。
P.S.関大生と同志社大生?がバイトする銭湯って、どの辺にあるんだろうか?ということが気になった。
初恋クレイジーなら、アイツに代わって俺が聴く!
言わなきゃ気持ちは伝わらない。
言っても伝わらない気持ちのもどかしさが、きっと泪になる。
伝えられない気持ちを言葉にしようとする原動力が、あなたへの愛だと云うのなら、
どんな空模様でも関係なく一番好きだと言える。
青春恋愛映画に止まらない涙
母校のキャンパスを久しぶりに見る為に視聴したので、ストーリーは期待...
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