「苦しくて愛さずにはいられない青春映画」I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ 作務衣もんさんの映画レビュー(感想・評価)
苦しくて愛さずにはいられない青春映画
このタイトル。このメインビジュアル
ここからあなたはどんな映画を想像しただろうか?
多分、想像の何倍も苦しい99分間が待っていることだろう
少なくとも私はそうだった
しかしそれは、苦しくて愛さずにはいられない青春映画の傑作とまた一つ出会えた幸福な時間でもあった
主人公はカナダの田舎町に暮らす映画大好き高校生ローレンス
母からは金銭面からも国内の大学に行くことを推されているが、NY大学で映画を学ぶのが彼にとっての「絶対」の目標だ
その目標のためにレンタルビデオ屋でアルバイトを始めるのだが、色々なところに「絶対」のこだわりが多い彼にアクシデントが起きないはずもなく・・・
この映画、日本での上映はいわゆるミニシアター系の作品だ
新宿で言えばTOHOでもピカデリーでもバルト9でもなくシネマカリテでのみやっている作品
そこにわざわざ観に来るお客(私もね)であれば、少なからず彼に共感できてしまうんじゃないだろうか
だからこそ今作は想像以上に苦しいのだ
だけど大丈夫。人生とは彼が思い悩むほど「絶対」ばかりじゃないのだから
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