I Like Movies アイ・ライク・ムービーズのレビュー・感想・評価
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彼は今ごろどんな大人になっているのだろうか
まるで10代の頃の自分だと本作を見ながら溜息と苦笑で顔が歪んだ。映画ファンに限らず、きっと全ての人の中に多かれ少なかれ彼は存在する。この一見、オーソドックスでありながら、00年代初頭の映画をめぐる風景(特にビデオショップ内の)をノスタルジーたっぷりに活写したカナダ産の佳作は、まるでジャック・ブラックの少年版のような身勝手極まりない主人公がやがて一歩踏み出していく姿が静かな共感を呼ぶ。彼が抱く生きにくさ。自分は才能に満ちているという根拠なき自信。家族も友人もみんな下に見てしまうサイテーな孤独。そこで唐突に立ち現れる歳も性別も異なる店長が、掛け替えのない関係性をもたらしてくれるのも物語として、構成として気が利いている(少年と同様、私の中にこの店長も確かに存在するのだ)。傑作とは言わないが、人生を振り返る時に開くアルバムの、いちばん人には見せられない部分のような、甘酸っぱく胸に沁みる一作である。
バイトリーダーさんがちょっと哀れ😢
大学に入ったからといって、そんなに簡単に変われる?
ええ、おかしいぞ。目の動きが。もしかして? と思っているうちに明らかになる。ローレンスは映画好きだが、それが昂じて、オタク、ギーク、アスペルガー症候群のようで周りが全然見えず、自己主張だけ延々とをする。こんな生徒はよくいる。クラスメートはローレンスが話し出すと聞きたくないようだし、親友マットですら、困った表情を見せる。しかし、担任の先生はローレンスをうまく相手にするね。パンデミック後、好きなことだけをしたり、発言したりするからローレンスのような生徒は増えていると思うよ。周りの生徒はなんだこのやつと思うかもしれないけど、先生は慣れてるよね。ローレンスのような言動で、友達や仲間を失ったりするんだよね。ローレンスにとってみれば、悪気があるわけじゃないんだけどのね。言葉の使い方なんだよ。マットのことをplaceholderなんて言い方をしたのはびっくりしたよ。大学に行って本当の友達を作るための仮の友という意味なんだよね。傷つくよね。でも、バーリントンのビデオ屋の店長アラナ(ロミーナ・ドゥーゴ)はローレンスの毒舌戦闘で立ち上がったんだよね。かつて⼥優を⽬指していたアラナはローレンスとの毒舌を吐きあう会話によって、自分がビデオ屋の店長をしていることは自分の痛みからの逃避だということが認識できたんだよね。ローレンスのような直球型の人とまじあって、自分を考え直すことができて最高だね。
パニック症候群もあって、ヴィデオストアーの更衣室に閉じ籠るシーンはきついね。母親はローレンスのことを知り尽くしているから対応が上手だったね。Close your eyes, imagine oseanとか。。。。 Cast Away の映画を想像させて、トムハンクスの島での生活だと思う、Warm, Blue とローレンスは想像していう。母親はローレンスの落ち着かせる方を知ってるね。このシーンが好き。
最後のオタワのカールトン大学に行く前のシーンで、ファーストフードでアラナに会う。ローレンスが大学に行って人に好かれるためのどうしたらいいかというように質問するシーンがあるが。。。。大学に入って快活そうに振る舞っている。質問もたくさんしても問題意識の強さとして考えられる。でも、大学に行ったって、最初だけが人に気を遣っているがだんだんと地が出てしまうんだよね。そうでなければ、アルペルガー(かもしれない)は完治されてるよね。アラナはローレンスのことをCollege type of personality. だって。そうだね。
ローレンスってトッド・ソロンズ監督の若い頃のような感じじゃない?
大嫌いなのに、大好きな主人公。
秋田県大館市にある東北唯一の単館常設映画館の「御成座」さんにて鑑賞いたしました。本作については全く事前知識がない状態での鑑賞です。
結論ですが、面白かった!!!
主人公のローレンスが本当に憎らしい少年でしたね。物凄い生意気であらゆる言動が鼻につき、能力は低いのにプライドだけは異常に高い。劇中何度も「なんだこいつは」とムカムカするのですが、正直思春期の自分にも思い当たる節があるので、振り上げた拳をそっと降ろす。多くの人が思春期に抱いていた、肥大した万能感と社会に対する無根拠な反抗心をじっくり煮詰めて出来上がったもの。ローレンスはそんな少年です。
愛する家族との衝突、仲の良かった友人との疎遠、バイト先の美人店長に抱く淡い恋心と決裂。様々な人生の障害にぶつかったローレンスが、それらをどのように受け止め、どのように乗り越えていく(もしくは乗り越えない)か。見る人に自己嫌悪や同族嫌悪を抱かせるようなリアルで痛い人間ドラマが、本当に素晴らしい作品でした。
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レンタルDVD全盛期の2003年カナダ。映画好き高校生であるローレンス(アイザイア・レティネン)はニューヨーク大学に進学して有名映画監督から映画について学ぶことを夢見ていた。ニューヨーク大学への進学には多額の学費が掛かることが分かり、行きつけのレンタルビデオショップでアルバイトを始める。はじめはアルバイトも楽しんでいた彼だったが、卒業や受験が間近になってくると、友人との疎遠、家族間の衝突、バイト先でのトラブルなどによって精神的に追い詰められていくことになる。
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この映画の魅力は、何といっても主人公のローレンスですね。
私も色んな映画見てますが、ここまで見ていて嫌悪感を抱く性格の主人公ってなかなかいません。生意気でプライドが高くて他人を見下して、いつも最後の一言が余計。でも、自分の思春期の頃を思い出すと自分にもちょっぴり似たところがあって、あまりローレンス悪く言うことができない。そんな感じの主人公。
映画好きの人って、多かれ少なかれローレンスのような言動しちゃうことあると思うんですよ。いわゆる「シネフィル」と呼ばれる映画オタクの人たちって、結構上から目線で映画の批評をしたり、映画に詳しくない人に対して偉そうに講釈垂れてたりするじゃないですか。まぁ、俺の事なんですけど。ローレンスを見ていると、そういう今までしてきた自分の言動を反省して、考えを改めようと思いますね。
序盤のローレンスは唯一無二の親友がいて、優しい母親がいて、バイト先の人間関係にも恵まれていて、物凄い幸せに見えます。ただ、中盤あたりから彼のその性格が災いして色んなトラブルが続けざまに起こり、ローレンスの心はダメージを負ってしまう。ただ、その経験は彼を成長させ、彼は一歩先へ進むことができる。
監督脚本のチャンドラー・レヴァックさんは本作が長編映画デビューとのこと。デビュー作でここまでクオリティの高い作品ができるとは、今後が気になる監督です。というか監督はトロント大学出身だったんですね。劇中でローレンスが監督の母校であるトロント大学を小馬鹿にした発言がありましたが、大丈夫なんでしょうか。
ローレンス本人は自らのことを不幸な身の上だと思っているっぽいですが、子供のためにプライベートを犠牲にして送り迎えをしてくれる母や、ローレンスの言動に思うところもありながらずっと仲良くしてくれた友人、ローレンスの発言や素行によって傷つけられながらも最後には彼を応援して金言を授けてくれたバイト先の店長など、正直周囲の人たちに恵まれすぎているくらいな気がします。言動にイラつくこともありながら、しかしどこか惹かれてしまうローレンスという少年の不思議な魅力が周りの人々にそうさせるのだと思います。
観客もまたローレンスの周りの人々と同じく、劇中の彼の発言にイラつきながらも最後には彼のことを好きになってしまう。本当にいい映画でした。劇中では描かれていない現在の彼について思いを馳せてしまいます。
良い映画でした。本当に。
オススメです。
原因はあれど 何度劇中でこの小僧しばいたろかと思うような こじらせ...
ジョン・ウォーターズではなくトッド・ソロンズだった
「I Love ペッカー」のようなポスタービジュアルなので、
ジョン・ウォーターズへのオマージュでもあるのかと思ったら、
トッド・ソロンズだった。
本作は、数々の名作映画のタイトルが散りばめられた、
一見すると映画オマージュ作品のように映る。
しかし、過去の傑作を模倣するのではなく、
むしろ「大きな物語」そのものを拒否するかのような独特な構造を持っている。
主人公ローレンスは、映画を愛し、
映画の中に理想を見出す。
映画の中に答えを求めようとするローレンスにとって、
毎日の出来事は決して些細なものではない、
彼の成長は、壮大な物語ではなく、
日々の小さな選択と経験の積み重ねによって形作られていく。
それは、私たちが生きていく上で誰もが経験する、
普遍的なテーマとも言えるだろう。
いつのまにか、
ok、ok、ローレンス、
聞け、集中して聞け、
キュウリだ、トマトだ、
映画の話しは明日でもいい、
座れ、そこに座れ、
そのまま、
そのまま、
アラナ(アラナ・ハイム?)が言ってただろ、
そのままでいい、
って自分の心の中でつぶやいていた。
思い当たるふしがあれば刺さりまくる
「根拠のない自信」を持ち、「ここではないどこか」を日々夢見て、地元で最大限の流行に触れられる場所であるレンタルビデオ店に足げく通う田舎の高校生ローレンス君。思い当たるふしがありまくり、痛甘酸っぱい気持ちで鑑賞した(自分はレンタルビデオ店ではなく書店に通う高校生でした)。
ローレンスの未熟さが全部の地雷を踏みぬいていく人間関係は、なかなか見ていて気が気でない場面もあるが、失敗してぶつかり合い、最終的に前に進んでいく流れで、見たくないものにフタをして忘れるみたいなもやもやな感じにならなかったのは良かった。マットが離れて行った理由をちゃんと聞けた勇気は褒めたい(まあ…相手が興味なさそうに聞く話なんか、話さなくなるよね)。
ぎこちないながらも、人に興味を持つことから始めるローレンスの将来に幸あれ。
あと、アラナがキレるところ、ハリウッドの悪習を痛烈に皮肉っててよかった。
才能があったらクズでも許される、などと言うことはないのだ。
自分勝手さが生々しい
ネタバレは避ける(避けない
素直に絶賛はできないが、嫌いじゃない。
本作のカメラは常に主人公を追っているので、彼を好きになれるかどうかが大事なのだが…
正直、嫌いになれないとやっぱり嫌いだを行き来した。
周りを下に見て、擁護してくれたローレンすら否定し孤高を気取る。
自信家かと思えば、ひと皮むいたら劣等感の塊。
人の話を聞かないので会話が常に噛み合ってない。
ハマればいいけど確実に爆弾でもある彼を、よくアラナは即日採用したな。
序盤から思うところのある表情はしていたが、マットとの関係も次第に拗れていく。
誰も知らないところで冷たい風に吹かれたいとかなら分かるが、「仮」とか言われたらそりゃ傷つく。
約束をすっぽかしたりもするけど、それでも完全には見捨てないマットがいい奴です。
聖人にまでは到らず、人間臭い範囲での善人というのが、アラナ共々大好きでした。
(母も、レジでのシーンさえなければなぁ)
駐車場でアラナが主人公を抱きしめるシーンには涙。
…が、予告で見た「私を見て優越感に浸ってる」がこの後で来るんだよな、と思い出して少し冷める。笑
しかしそれ以前に母親に最低なコト言うし、アラナのあの話も嘘だしで、感情がゴチャゴチャ。
やらかしの後も、先輩がクビになるというのに自分の話しかしないし。
しかし度重なる“失敗体験”によりサスガに学んだようで、ローレンにも歩み寄り、マットにも気持ちを伝える。
アラナに教わった“人に好かれる方法”を素直に実践する姿は、ぎこちなくはあるが確実な変化だ。
滑り止めも素直に受けたし、本当に慕ってたのだろう。
彼の大学生活に幸あれ。
自己愛
オタクでもあり思春期ならではの破壊力。
一緒に居る時は楽しいが、それだけではない。
自分が正しいと思っている正義が半端ないし
大好きで前しか見えない。
あの激しい性格を見守る母親が凄い。
そこに尽きる。
決して見捨てず対峙して思いやる。
その勇気を伴う愛情が素敵。
しかしあの俳優を主人公に選んだのも
最高のチョイスをした監督。
過去の自分を照らし合わせながら観ていた
鑑賞者もいたのでは。若い思春期の自分に。
不器用だし、自己中で自分しか考えない
少年が新天地で頑張ってたよ。
人の話しを聞いたり、質問したりと。
周りの人々への感謝もあり大人になった。
最後は胸熱。
成長して良い映画を撮って欲しい。
むしろ過去の自分を監督が投影してたのかも
しれない。
映画にだけは間違いなく誠実な主人公
そんなん言っちゃいかんよ
最後は…
予想してたのと違ったけど、
なんとなくルックバック的なものを想像してた(主人公が映画を撮ることが映画のメインだと思ってた)けど違った。こじらせ社不主人公が人付き合いだとかそういう社会、現実に向き合うまでの話だった。劇的な変化は無くて、主人公はNYCに受からないし、友達のことは傷つけて(あの子とは多分あのまま疎遠になりそうだな)一応謝ったけどなぁなぁになって終わる。人生のシーンをそのまま切り取った感じだった。主人公は精神的に不安定で、お父さんが亡くなったからだろうけどかなり子供っぽい。カナダの治安とか遠さはいまいちわからないけど母親に毎回送り迎えしてもらうのは甘えって感じだな。あと周りの人が全員大人っぽいから余計それが強調される。特にあの親友の子すごい。私だったら仮の友達とか言われたらもう友達辞める。ゆっくり、確実に時が進んで、こういう風に人生の段階が上がっていくんだろうなと思った。自分はマーベルの主人公みたいに突然能力に目覚めるわけでもなく、才能が特段あるわけでは無く、ほどほどの身の程を知る。主人公はあのあとどんどん人付き合いが上手くなっていくんだろうな。取り返しのつかない失敗を重ねて人間関係は上手くなると再認識した。もっと大人になったらどんどん丸くなっていって、映画もだんだんみなくなりそうだなって思った。(まぁ映画専攻で大学に行ってるのでこれはおかしいかもしれない)子供とかができて、自分がこき下ろしてたシュレックみたいな映画を一緒に見に行ったりするんだろうなー、あと主人公の映画って現実逃避的な部分もあるんだろうな。大学に行ったら人生は一変するっていうのもある意味現実逃避だし。自意識が強くて子供っぽい、肥大した自尊心がそのうち周りの人にばれるところは自分と重なりました‥大学映画専攻だろうからおかしいのは重々なんだけど主人公が社会生活をうまくこなしていけるようになったら現実逃避に使ってた映画が必要なるから映画見なくなりそうだなって思った(2回目)自分で通勤して、自分で食事を作って、仕事に行ってっいう大人になってからお母さんの苦労がわかって優しくなるんだろうな。仕事して、子育てして、引っ越して、みたいな毎日の間に、いつかスタンドバイミーをみたら、この人は最後のセリフをみて泣くんだろうなって思った。考えすぎかもしれないけど作中でやってた思い出映画っていうのもなんかメッセージにみえる。この映画自体が主人公の思い出映画なのかな。そのうちI liked moviesになるっていう儚さを感じた(映画監督とかになってずっと映画好きかもしれんけど)
やりたいことを頑張ろうと思える映画
ローレンスよ、無理もないぞ
劇場鑑賞候補に入れていなかったばかりか、正直なところ目に入っていなかった本作。毎週聴いているラジオ番組で課題作品に選ばれたのをきっかけで確認をし、公開2週目に遅ればせながらの参戦です。サービスデイのシネマカリテ、10時からの回は結構な客入り。
まずは前置きとして、題名からも判る通り主人公であるローレンスは筋金入りの「映画オタク」。そのため、全般を通して映画ネタが散りばめられていたり、また日本では馴染みが薄い『サタデー・ナイト・ライブ』に関する話がちょいちょい出てきたりしますが、理解できなくても鑑賞上は大きなネックになりません。無論知っていれば笑えたとしてもそれ自体は話の筋に影響は小さく、むしろその「世界線」にいるローレンスとの距離感を感じるための要素の意味合いが大きいかと思われます。
大学進学が目前に迫るシニアイヤー、ローレンスは理想と現実のギャップに翻弄され、更に悪循環で孤立していく状況にもがき苦しみます。子供じみて自己中心な言動が目立つローレンスですが、彼に理解を示して歩み寄ろうとする人がいても、反ってそれに甘えてしまい事態は悪化の一途。それでも、大人たちは自己を抑え「役割」に徹して付き合いますが、そんなこと理解できない彼はそれを「親身さ」とはき違えて…。思い通りにいかない事ばかりの後半はローレンスにとってまさに「試練」ですが、それがあってこその終盤の展開はじんわりと優しく、最後のシーンは「ローレンスの今後」に明るい未来を願ってやまずにいられません。
ローレンスを演じるアイザイア・レティネンや、ローレンスの母・テリを演じるクリスタ・ブリッジスなど、日本から見たら有名ではない俳優ばかりですが、皆さん味があって素敵です。とりわけ、アラナ役のロミーナ・ドゥーゴは必見。丁寧さを意識しつつも隠し切れないうんざりした感じや、時よりついて出る「バッド・ランゲージ使い」に本性が出たり、チャームさ全開で微笑ましい。(ローレンスよ、無理もないぞ)
ここで観逃したら配信されても気づけなかった可能性が高い本作、知れて良かったです。堪能しました。
ある程度年齢層を上に絞るのが難しいか
今年2本目(合計1,544本目/今月(2025年1月度)2本目)。
続けて(25分差)こちらです。
ここでは「レンタルDVD店」と「カセットテープ」が両方出てきますが(予告編参照)、映画内でもどちらかに絞れる(DVDかビデオテープ、どちらか明確に出てましたっけ?)ような描写はなし。まぁ、どちらにせよ、今現在(2024~2025)ではそうしたお店に行くこともまぁ激減したし、映画内でいう「(返却期間を過ぎたことによる)遅延料金がどうこう」というのもまぁ懐かしいお話です(今ではオンラインレンタルが普通なので、48時間なりすれば勝手に消えるので、返却するという概念自体が存在しない)。
そのレンタルDVD(orレンタルビデオ店)がテーマに、一人の(日本でいうところの)高校生を描く作品で、作品としても色々共感できるとことはあるところ(他の方の感想など参照。よって、この映画は「レンタルでDVDなりを借りたことがある」ことが一つの共感ファクターになるので、リアルで見る方をある程度上側に絞ってきそう)、このようにレンタル店がテーマであるので日本ではおよそ存在しなくなったこれらのお店をほぼ舞台であるため(一部例外ありだが、主人公が通う学校と自宅、そして舞台となるバイト先以外は大半出てこない)、ある程度リアルでそうした経験がないと共感が得にくいのかな、といったところです。ただ、作内で触れられている作品(この作品を見たことがないのはもぐりだ、などといわれるシーン等)は今でも有名な作品なので、「映画内で参照される映画(現在基準からみれば、古典作品ともいいうる映画」については配慮があるし、ある程度映画が好きで映画館などに行っていれば細かいところは知らなくてもわかるのかなというところです。
作品としても良かったし、一方でこの作品はその性質上、レンタルDVD(ビデオテープ)店といった古い文化を参照するのでこれらの知識が前提で、その前提ではノスタルジーを感じるところもあってよかったです。
なお、舞台となるカナダと、ここ日本では、レンタルの制度が多少違うようですが、ある程度は類推してみることができるし、「レンタルの制度そのもの」がストーリー上関係してくるわけでもないので、採点上考慮していません。
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