「Braver」FPU 若き勇者たち ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Braver
中国アクション映画で去年からたくさん名前を聞くようになったワン・イーボー(何本出てるんだろう)の出演作ということを頭に入れての鑑賞。
特典はポストカードでした。
ド派手に銃やら爆弾やらでドカンドカンいく景気の良い作品で楽しかったです。
ドラマ部分は結構重厚な中国万歳ですが、そこんとこの事情は表面でしか分からないので自国大好きなんだな〜くらいなので不快では無かったです。
ただお話の単調さとアクションの見せすぎのバランスが致命的に噛み合っておらず、盛り上がってるのに全然盛り上がってない違和感はずっとありました。
生身でしっかりアクションをやってくれているので、そこをもっとフューチャーしてくれてたらなぁと思ってしまいました。
ヘルメットをしっかり被っているのは良いことなんですが、登場人物を一発で判別するのがかなり難しく、それでいて個性が薄く、個々のエピソードも唐突にぶち込まれるので登場人物のやり取りとかで楽しめる作品ではないかなと思いました。
お涙頂戴展開もしっかりあるんですが、別にそこでそんな行動をしなかったらそうはならなかったのでは?という不自然さが目立ってしまいくどいわぁ〜と思いながら見ていました。
銃で撃たれる時に何故か一時停止をするんですが、あれはこだわりなんでしょうか?
全体的に広く見せたいんだろうなとは思いましたが、そのせいかどこを撮りたいんだろう?ってくらいにはぐわんぐわん動いてせっかくの凄いアクションが見づらくなっているのも残念でした。
ただそこを狙い撃つスナイパーの腕前が素晴らしすぎて、しかもパルクールまで上手ときたもんですから煽りプレイしなければこのスナイパーが作中最強だったんじゃないのかなとも思ってしまったり。
カーチェイスは最高に盛り上がっていました。
シンプルに走りまくるところもいいですし、建物をぶっ壊しながら進むのは迫力ありましたし、そこにロケットランチャーや簡易爆弾なんかもドカドカ押し寄せてくるもんですから飽きる事なく派手さが楽しめます。
どちらも命中率がバチクソいいなってくらいには弾が当たりまくるのにも思わずニッコリ。
敵を壁にゴリゴリ擦り付けてみたりするのも中々に鬼畜で良かったです。
ラストバトルで台風もやってきます!と流れた時は笑っちゃいました。
そんなタイミングで銃撃に爆撃にほんでもって強風ときたらまぁ敵味方どれもうまいこといくことなくトラブルまみれで楽しい絵面にはなっていました。
終盤はドラマもアクションも台風も全部詰めで、そういえば本筋の一つの裁判あったなぁくらいで流されますし、作中でもサラッと流されるのでゴチャゴチャして整理できないまま終わっていったのもモヤモヤしました。
ここ最近観た映画ではエンドロールがトップクラスの長さで多分10分くらいありました。
トイレに急いで行きたい方はご注意を。
鑑賞日 1/12
鑑賞時間 19:00〜20:55
座席 J-5