キノ・ライカ 小さな町の映画館のレビュー・感想・評価
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ヘルシンキ近郊の川口市なんだろうね。もっとも、川口は寂れてないけど
「Cinema dei Piccoli」って映画館がローマのボルゲーゼ公園の中にある。小さな掘っ立て小屋かあったので興味しんしん。でかい黒猫のポスターが飾ってあった。「フロー」だった。
ここに登場する映画館の4分の一にも満たないところだった。鑑賞者は僕と小さな女の子とその母親と思しき女性だけだった。
幸い、「フロー」はセリフが無かったので、僕でもよく分かった。
この映画を見て感じた感想は一言で言えば、産業の敗退だと思う。鉄鋼業と言う基幹産業がたちいかなくなり、そこを潰して映画館にする。どうしても手放しでは喜べない。
映画は映画館で見に行くもんじゃないからね。
もっとも、「フロー」はローマで見て、配信でも見て、受ける印象は変わった。だから、一定の効果はあるとは思う。しかし、この映画館に相応しい映画ばかりとは限らないからね。
最初、この映画がジム・ジャームッシュか当人の映画として見たが、後に違うとわかりヘルシンキへ行ってこの映画館へ行く夢は途絶えた。
「キノライカ」とは映画館の様だがイタリア語の「チネチッタ」の方が僕は好みだなぁ。
追記
ライカは世界で最初に宇宙に行った生物。つまり、ワンちゃんの名前。だから、ライカ犬と言う種類じゃないからね。
すごく期待して観に行ったんだけれど私には退屈
映画のテーマは面白そうだし、すごく期待して観に行ったんだけれど、私には退屈で全く面白くなかったです。
全然知らないフィンランドの田舎の村人のインタビューを、延々と観ても、面白くはないですね。
基本的に、映画館の建設とアキ・カウリスマキのことを肯定的に淡々と語るだけ。フィンランド人の田舎の人って物静かだし、何の盛り上がりもないので。
フィンランド好きな人が観ると楽しい
自分的に、幸せな気持ちになれた。
薄汚れたセーターを着るカウリスマキ。周回遅れの音楽。外来語も母音で強引に終わらせるフィンランド語、語感のダサさが日本語に似てる感じがして。そんな所も自分にはハマる。他にもいろいろクスッとポイントはあるものの、悪口に聞こえるかもだから、やめとく。ヘルシンキからもそう遠くなさそうだし、映画祭は現実味があると思った。
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