劇場公開日 2025年3月20日

ネムルバカのレビュー・感想・評価

全97件中、1~20件目を表示

4.0今年観た邦画の中ではかなり好き

2025年3月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

楽しい

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」「リンダ リンダ リンダ」、古くは「青春デンデケデケデケ」、最近だと「知らないカノジョ」など、音楽青春映画には大好きな作品が結構ある。もちろん洋画にも好きな音楽劇映画はたくさんあるけれど、邦画作品の“青春”のとらえ方や描き方にある日本特有の感性が自分の記憶と感情により響くのかも。「ネムルバカ」はそうした音楽青春物のお気に入りに加えたい快作で、ジャンルを問わず今年観た邦画の中でもかなり好きだ。

阪元裕吾監督は「ベイビーわるきゅーれ」シリーズで培った、女子2人の何気ない日常会話から醸し出すシスターフッドの要素や、台詞だけでなく沈黙の間(ま)やカット編集のタイミングでも笑わせるユーモアセンスを、本作でも大いに発揮している。もちろん、石黒正数による同名原作漫画との相性も良かったのだろう。声を出して笑った場面がたくさんあったが、とりわけ変身ベルトから飛び蹴りのくだりでは爆笑した。

原作は未読ながら、コマ投稿できる「アル」というサイトで数ページを見ての比較では、久保史緒里が演じた入巣柚実に自堕落な感じが少々足りない気がする。乃木坂46の現役メンバーなので、所属事務所からの要請か製作側の配慮かはわからないものの、アイドルとしてのイメージを崩すような描写は控えたのだろう。ドラマ出演作の「どうする家康」や「未来の私にブッかまされる!?」などでのお姫様やヒロインはパブリックイメージに合うキャラクターだったが、入巣役はやや挑戦だったか。ルカとの会話の掛け合いでも、久保のツッコミがちょっと弱い場面がいくつかあった。

ルカ役の平祐奈はベビーフェイスで背も低めということもあり、入巣より先輩の設定に初めのうちちょっと違和感があったが、すぐ気にならなくなった(後で調べたら平が現在26歳、久保は23歳で、ちょうどいい感じの実年齢差だった)。やさぐれ気味で鬱屈した思いを抱えている感じはすごく良かったし、ルカとの先輩後輩の親密さと距離感の絶妙な塩梅も久保と2人で自然に表現できていた。歌唱は頑張ったけれど、感動的というほどでも。もっとも、アマチュアバンドの状態でしばらくくすぶっているという物語の設定上、あまりうますぎない、魅力的すぎないボーカルであることが必然で、演技としても演出としても仕方ない部分があったのも理解できる。

細かいところでは気になる点もいくつかあったが、総合的には大いに楽しめた。阪元監督も今後アクション作品以外のオファーが増えるのではないか。

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高森 郁哉

3.5アクションがなくても、しっかり阪元監督作品ーーー

2025年7月30日
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鑑賞方法:VOD

楽しい

『ベイビーわるきゅーれ』を思わせるような、あのユルくてクセになる会話劇。今回も主役のふたりが延々と他愛のない会話を繰り広げていて、「ああ、阪元節だな」とニヤリとさせられる。アクションじゃなく、実はこの会話こそが阪元作品の“芯”なんだと思う。

とはいえ、好みは分かれる。理解できる人にはクセになるだろうし、イラつく人にはとことん刺さらないかも。個人的には冒頭の「スイカゲーム」のBGMで、なぜかイライラしてしまった(笑)。

でも物語が進むにつれて、これは“ちょっと変わった青春音楽映画”なんだと気づかされる。そして迎えるラスト、ちゃんとカタルシスが待っていて、気づけば胸が熱くなっていた。

アクションができる役者が揃っているのに、あえてアクションを封印した意味も、あとからじわじわ効いてくる。主役のふたりの演技力と阪元監督の丁寧な演出が、ラストに向かってしっかり機能していたことに気づく。

予想外に熱くて、ちゃんと沁みる作品でした

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abu

3.5涙が…

2025年7月27日
スマートフォンから投稿

泣ける

幸せ

癒される

何気ない日常

そこを上手に切り取ってます。

上昇志向が強い人と
現状を楽しんでいる人

運命は平等ではありませんが
選択するのは自分自身

後半、涙が止まりませんでした。
そんなに激しいシーンでは無いのに。

ゆっくり心に浸み込んで
終われば暖かな気持ちになれる映画でした、

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takichi

4.5先輩が完璧超人すぎる。

2025年7月24日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

完全に入巣から見た先輩になっているのでキラキラな完璧超人になってしまっている。

でも最高に面白かった。
入巣から見た世界ってこんなんだろうな。
この切り取り方は斬新。

漫画はどこかキャラクターの視点がころころ変わるので漫画は別物として最高に面白いです。

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リップルにすべてをかけろ

4.0意外。平祐奈の演技が素晴らしい。

2025年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

今年公開されたばかりの作品ですが、もう、サブスクに降りてきたので、早速みて見ました。

いやぁ、タイトルの通りですよ。平祐奈が、“どんな演技するんだろうな”と思っていたんですが、バンド活動にいそしむ女子大生を好演しています。ぶっちゃけ、あそこまでバンド活動にのめり込んでいると、大学の単位とか心配なくらいですがw。でも、意外に周りを冷静に見ているルカを、上手く演じています。

そしてもう一人が、乃木坂46の久保史緒里。彼女は、乃木坂46でも演技派のメンバーとしても知られていて、大河『どうする家康』、NHK夜ドラ『未来の私にブッかまされる!?』に出演したほか、朝ドラ『あんぱん』にも出演することで知られています。この作品でも、いかんなくその力を発揮していましたね。この作品では、うれしい表情、悲しい表情など、いろんな表情の演技を見せているのですが、素晴らしかったです。

なんか、意外に面白かったです。

あと最後に、田口を演じた綱啓永。彼、綱啓永に見えなかったと言ったら意味不明??だってさ、綱啓永って、結構イケメンだと思うんだけど、全然そう見えなかったんだよ。

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勝手な評論家

3.5今の若者たちも大変

2025年7月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

大学の女子寮で同室の二人が主人公、先輩(平祐奈)はバンドのリーダーでボーカル、後輩(久保史緒里)は人生に迷っている。
先輩に大手から声がかかり・・・。
二人の掛け合いがとても楽しく、飽きない。

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いやよセブン

2.0ネムルエイガ

2025年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

カワイイ

うーん、期待したのとなんか違った。とにかくどうでもいい中身も意味もないダラダラウダウダした日常の描写が延々続き、あまりの退屈さにちょっとウンザリ。それが1時間以上も続く。このダラダラウダウダ感、どっかで観たような……と思ったら監督が『ベイビーわるきゅーれ』の人だった。こういうのが好きな人もいるかもしれないが、僕はこの監督の作風は合わない。ちょっと眠くなった。ボーカルの先輩だけが大手レコード会社にピックアップされ、他のバンドメンバーが切り捨てられるという展開も、この手の作品では何千回と観てきたような話だ。

ただクライマックスのライブシーンはベタだとわかっていてもジワッと来るアガる展開で、そこだけはなかなか良かった。平祐奈はギターも歌もすごく練習したんだろうね。久保史緒里も演技が上手かった。しかし主演の女の子2人が上手くて可愛いってだけじゃ2時間持たないのも確かで、映画自体が面白くないとやっぱりちょっとキツい。

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バラージ

4.5正直あまり期待してなかったけど

yさん
2025年5月25日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

今年観た邦画の中でも面白い作品のひとつでした。
ルカと入巣の全く別な方向見てるのに繋がってる感じ、平祐奈と久保史緒里だから出せたのかなー。
ラストのライブシーン、予想外に泣けました。

個人的は綱くんの3枚目ぷりと樋口くんの気持ち悪さがツボです。

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y

4.5ぜんぶ良い

2025年5月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バンドで夢を追う者と何も目標がない者による物語。
大学生にありがちなモラトリアム感ある生活が描かれ、どこにでもあるような、誰もが一度は経験したことがあるような日々が懐かしくまぶしい!

何者かになりたくてもがいている人には痛みを伴って刺さるだろうし、やりたい気持ちはあるけれどしたいことがない人には共感すること必至。

そして、その職業になること自体が目標になってしまう危うさを描いている映画でもあるとおもう。
まあ、社会人になるとこれもよくある話で、「自分がしたかったのはこんなことなんだろうか…」みたいな若さ故の迷い。

良い。全部、良い。

そんな若さもゆるさもまぶしさもほろ苦さも全部全部良いんだよ!輝いてるんだよ!

これはルカと入巣のシスターフッドの物語でもあるし、最高純度の青春物語でもある!

ラストはもう感涙…。いろんな想いがあふれて涙がこぼれる…。

あと、坂元監督ファンとしては、入巣とルカの何気ない会話で「べびわる」のちさと&まひろを思い出してしまうのは仕方ないこと。このゆるい日常トークが大好き!途中からルカがまひろに見えてきてしまうのは末期的なのかもしれないけれど、観ながら思わず微笑んでしまう。

何度でも観たい。

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ヨーク

3.5ダサイクル

2025年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

阪元監督の作品ということで鑑賞
監督20代なんですね…スゴイ
アクションなしのワルキューレ
生きる目的のある人ない人
時代は違えど今も昔もそんなに変わらない
よくあるバンドの行く末ってこうなんだろうな
と思いつつラストのアンコールはよかったですね
みんな葛藤しながら生きてる
でも自分に正直に生きるのは難しい
鑑賞後にネムルバカの歌詞を検索したら
ルカと入巣の関係性が歌になってます
綱啓永はダメ役がよく似合うなあ

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かちかち

4.0ジリジリとする映画

2025年4月28日
Androidアプリから投稿

誰もが通り過ぎる、いま考えれば贅沢な時間
やりたい事を見つけている人なんかひと握りで、遅く迄ウダウダお酒とか飲んでました
レコード会社前で、お引き取り願われたメンバー
大人社会を見せつけられてた
ラストのライヴシーンは良かったな
みんな少し成長している感じがした
そう、みんな気が付けば成長しているんだ

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ノブサクマ

5.0「歌が突出していい」

2025年4月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

今年106本目。

ファミレスの場面が面白過ぎる。冒頭の天丼の所からずっと好き。今月見た「ボールド アズ、君。」そして今作歌が突出していい。どちらもバンド本作も最後の2曲で人生最高の音楽、年に数回そう言う物に出会えます。作中生き方に対する哲学も盛り込まれていて、努力すれば見返りがくる、と言う内容だったと思います、力を抜いて頑張って生きようと感じました。

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ヨッシー

3.5答えづらいだろうから今聞いているんだよ

2025年4月24日
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鑑賞方法:映画館



先輩と後輩の繰り返す日常
そんな日常に突如終わりが訪れる
別々の道を歩むことになる先輩と後輩

先輩たちと環境が似ている箇所が多くないのに、自然と自分に置き換えて共感してしまう
あっという間に時間が過ぎ、終わったあとはひとりで余韻に浸りたくなるそんな映画でした

映画終わった後に一人で余韻に浸りたくなるのは私としては珍しい感情
一人でその感情と向き合っているうちに気付いたこととしては
「漫画のような、ドラマのような青春がすべてじゃない」ってこと。
キラキラした学生生活を当時行えず目を背けたかったんですが、映画を見て日常こそが幸せなんだと気づくことが出来ました。
意味のないって思うそんな日も大切だったんだなと
今までの記憶を青春に更新しつつ、これからそう思えるようになりたいな


笑いあり、涙ありで感情を豊かにする映画に見えながらも、こうして考えさせられる映画でした

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23ka

4.0入巣とルカのやり取りがクセになる

2025年4月24日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

カワイイ

原作を知らずに鑑賞しましたが、ストーリーが分かりやすく、出てくるキャラクターも個性的で楽しめました。入巣柚実と鯨井ルカの関係性と日常のシュールなやり取りが観ていてクセになります。特に入巣役の久保史緒里さんの演技や表情が独特で面白く好きでした。
鯨井ルカが所属するバンド「ピートモス」の音楽も良く最後聴き入ってしまいました。
鑑賞後はサントラをダウンロードして帰りの車内でネムルバカをリピートしながら帰りました。

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イケ大

4.0夢と現実の間で揺れる若者たち

2025年4月16日
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若者の現在地を切り取ったような作品でした。
夢に向かって突き進める人と、何がしたいかわからず立ち止まっている人。その対比がリアルで、観ている自分の心にも自然と重なってきました。

夢を叶えたように見える人に対する見方も変わり、成功の裏にある迷いや葛藤に気づかされました。

そして、阪元裕吾監督ならではの独特な会話劇も健在で、クセになるテンポと空気感が作品全体を引き立てていました。静かながらも刺さる、余韻の残る一本です。

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すし

3.0ゆるい感じの空気感はたまらなく良かった

2025年4月16日
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ゆるい感じの空気感はたまらなく良かった

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jung

4.52人の演技とスカッとラストが─

2025年4月14日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

正直そんな見たいと思わなかったし、見て特段質も良いわけでもありませんでしたが、若き日の一瞬の煌めきを非常によく描いている感じがよくて、結構ハマりました。
特にファンでもないんですが、主要2人のパフォーマンスが絶妙でそれも見入った要因。最後も気持ち良く終わってくれるし、気が向いたら、必ず見ておいた方がいい作品かと─。

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SH

5.0めちゃくちゃ良かった

2025年4月14日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

学生時代の青春が全部詰まった良い映画でした。何度見ても楽しい。

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ぐっち

4.0泣けるとは思わなかった

2025年4月14日
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鑑賞方法:映画館

先輩の想い、後輩の想い、バンドメンバーの想いが重なった時のシーンに泣けた。

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松

3.0日常と才能

2025年4月13日
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笑える

レイトショーで観ました。深夜のテンションでゆるく観るのに丁度良い感じです。キャラクターの個性が強くて日常のやり取りが面白い。エビ天のくだりは、ちょっと食欲無くしました笑。先輩かっこいいです。

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さと