ネムルバカのレビュー・感想・評価
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一点突破!阪元裕吾、お見事!
まあまあだ
音楽や演奏が重要なポイントなのだけど、最初のライブシーンの演奏にライブ感が全然ない。録音した音源を流して当てぶりしていてとても残念だ。ライブならではのブレスや演奏の勢いが何もない。他にも無神経すぎる表現が目に付く。無断で借りた車をガス欠で放置とか、貸してくれた男に対して何一つ配慮がない。感謝もない。炊飯器を手に持って振り回して米をぶちまけるとか、炊飯器なんか手に持つか? 不手際を描くとしても他にやりようがありそうだ。誰のことも好きになれないまま終わる。
レコード会社の人たちも無神経でよく一緒にやれたものだ。
ラストのコンサートの場面もカラオケを流すだけのソロライブで熱がない。と思っていたらギターの弾き語りが始まる。それも当てぶりなのだろうけど、けっこういい。かつてのバンド仲間が見に来ていて盛り上がっていて彼らの脳内演奏が音源ということなのだろう。しかしあんなふうにあっさり切り捨てられて彼らもよく見に来てくれたものだ。それほど密な関係にも見えないけど、好意的に解釈すると一緒にバンドをすると理解を超えた関係が築けるのかもしれない。
阪本監督作品なのでどこかで殺し合いが始まると思っていたら全くない。
阪元監督なのに~
お見事!! さすが阪元裕吾
ベイビーわるきゅーれの第1作を見たときに監督who? となり、プロフィールを見てみたら、わ、若いっ、いったい人生何周目? とツッコミをいれたくなったほど才能の持ち主、阪元裕吾監督が非アクション系の作品を世に問うということで鑑賞してまいりましたよ『ネムルバカ』。
柚実とセンパイの主人公ふたり組の日常生活のグダグダ感はベビわるのちさまひのそれの拡大版。柚実の友人の男子ふたり組も登場して、それに輪をかけます。でもって、オタク魂が随所に炸裂してグダグダ話にスパイスを添えます。この作品でベビわるにおけるアクションのような機能を果たすのは音楽です。センパイは売れる見込みほぼゼロのバンド活動をしているのですが、それが、なんとまあ……
クライマックスはなるほどそう来たかと恥ずかしながら目頭が熱くなりました。鑑賞後に感じたカタルシスは去年のべびわる第3弾のときより大きかったかな。
阪元監督の次回作は(ちさとが大阪で半年ほどかかる大きな仕事でベビわるお休みするみたいなので)、時代劇がいいかな。現代日本の世相を反映したような、なーんちゃって時代劇。勝手な希望、失礼をお許しください。
ユリのようでユリでない
駄サイクルの終わりに
女子寮の同じ部屋に住む、先輩・鯨井ルカと後輩・入巣柚実の青春物語、とても堪能しました。
バンド活動に真剣に取り組むルカを見て、自分には何もないと悩む入巣の姿が印象的でしたし、一方で、そんな入巣からの尊敬を受けつつも「駄サイクル」に陥っていることを自覚しているルカにも共感しました。
そのうえで、「駄サイクル」から抜け出すためにメジャーデビューの話を受けた展開には驚かされました(てっきり断ると思っていました)。
そして迎えた最後のライブ。ライブ中の入巣がまったく楽しんでいないことに気づいた瞬間、「僕が食べるまんじゅうに毒が入っている」(=このメジャーデビューは失敗である)ことをルカが悟り、先輩は失踪したのかも……と、そんな勝手な解釈をしながら、少し泣いて観ていました。
『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの監督さんの作品ということで観てみましたが、見事な実写化でした。皆さんもぜひご覧ください。
sisterhood
漫画未読 先輩と後輩という関係は、兄弟とはまた違う微妙な連帯である ましてや女性同士となると、男の自分には想像もできない特別な意味合いが含まれているのかも知れない
そんなシスターフッドを描かせたら、観客の期待の答える度ナンバーワンの監督が満を持して制作した作品であり、期待にそぐわず十二分にその世界観を演出されている内容である ホモソーシャルとはかなり違うそのドライと深い愛情に、どんどん惹き付けられる作劇は素晴らしい 近い将来、日本アカデミー賞での賞を期待させる劇作家である
ベイビーわるきゅーれとは異なる魅力
アクションではない阪元裕吾監督作品なので、
どんな仕上がりなのだろうと楽しみにして鑑賞した。
原作コミックは未読。
柚実(久保史緒里)とルカ(平祐奈)のビジュアルは、
ベイビーわるきゅーれを彷彿とさせるものがあるものの、
実際のキャラクターとしては全く異なる。
阪元監督ならではの、独特の空気感・ゆるさはあれど、
ベイビーわるきゅーれのような殺し屋&アクションといったギャップはなく
実に等身大であり、どこにでもいそうな柚実とバンドガールのルカも
リアルな世界と地続きのキャラだと感じた。
しかしながら、
若者・オタク文化へのアンチテーゼを皮肉たっぷりに男子キャラをつかって描き、
男女ともども実に残念な生き方と捉えかねないところに、
ルカが成功の道を歩もうとする。
とはいえ、自分が行きたい道ではないことに気づき失踪するというオチ。
そして、柚実は後輩とルームシェアをはじめ、まるでルカのような存在になるというオチ。
主役2人にどうしようもないダメさは感じられない。
やるせなさを感じながらも、“自分”を見つけていくルカに感化され、
きっと柚実も自分を見つけていくのだろう。
そういう前向きになれる鑑賞後感だった。
久保史緒里は期待通りだが、平祐奈は期待を超えていた。
歌唱は上手いとは言いづらいが、独特な味があり、ギター🎸演奏も様になっていて
金髪も似合う。新たな魅力を引き出したと言える作品になったと思うし、
平祐奈の演技の広がり&今後、いろんなキャラクターにチャレンジできる土壌になる気がする。
阪元作品の独特の雰囲気(ベイビーわるきゅーれ1、2のような)は健在。
主役2名を張った久保史緒里と平祐奈の今後の活躍に期待したい。
大学生の日常
青春って切実だ。
会話劇名人の後継者。
期待をしていなかったのに予想外の名作
久保史緒里が面白く平祐奈は歌も良かった
女子大生の入巣柚実と先輩の鯨井ルカは大学の女子寮で同部屋だった。ルカはバンドでギター&ボーカルとして夢を追っていたが、柚実は特に夢や目標のないまま、家でゲームしたり古本屋でアルバイトする日々を過ごしていて、2人は毎日のように家飲みしたり時々居酒屋に行ったりしていた。そんなある日、ルカに大手音楽レコード会社から声が掛かり、メジャーデビューし、大学を辞めたため、2人の共同生活は終わりを迎え・・・さてどうなる、という話。
会話劇の様でもあり、え?は?って感じで面白かった。
特に柚実役の久保史緒里が真面目な顔しての言動がとにかく面白かった。そして、ルカ役の平祐奈は歌も上手くて綺麗だった。
失踪した先輩とまたどこかで逢えると良いね。
後輩の志田こはくもやっぱり可愛かった。
何度も観たくなるような、クスッとする作品で面白かった。
CHAKAPOCO
阪元監督最新作、石黒先生の作品ということで期待しまくりで観に行きましたが、抜群の手応えでぶっちぎってくれた面白さでした。
特典はポストカードでした。
青春が爆発していました。
原作の雰囲気そのままに阪本監督のチューニングで作られた会話劇がずっと面白く、物語が進むにつれてグッとくる展開があったりと感情が大変でした。
アパートで先輩のルカと後輩の入巣がワタワタしているのがキュートでしたし、女子2人の会話劇というところで阪元監督に全幅の信頼を寄せていましたが、テンポも良く、それでいてまったりした感じもあってずっと笑いっぱなしでした。
XやYouTubeを観ながらダラダラしている感じがとってもリアルでしたし、ご飯を2人で自炊したり、一緒に居酒屋に行ってベロベロになったりするのも身近な幸せが詰まっていて良いなぁとなりました。
入巣のバイト先の絶妙なウザさを漂わせる兎さんが地味〜に嫌で好きでしたし、面白いくらいカッコつけているのも良かったです。
どんなお店やねんというアーティスト志向なあれやこれやも面白かったですし、懐かしのファスト映画での決着も味がありました。
メンズたちが合流してからのファミレスでのやんややんやがま〜楽しくて楽しくて。
田口が入巣経由でルカと連絡を取っていたクソ野郎というのが明かされたり、伊藤がむっちゃマイペースだったり、奢りと分かったならば高い注文しまくるルカと入巣だったりとワチャワチャ感最高です。
そこからのシンプル暴力をかます入巣にやられた田口に怪我したのかと思ったらニキビだったことに気づいた伊藤だったりとまた面白くさせてくれました。
メンズ2人の会話劇もユルっとしていて好きだったのでもっと観たかったです。
砂浜まで来ての4人の会話は沁みるものがあり、何者にもなれないのを悟る伊藤のセリフも突き刺さりましたし、伊東に向かってドロップキックをお見舞いするルカもスカッとしていて良かったです。
自分も行動としてはルカ的に生きているのですが、頭の中に伊藤のような感じの悟ったセリフも浮かんだりするので歯痒いなぁ、ほんのり辛いなぁと思わされました。
ドンモモタロウにライダーベルトを装着させるなんて…なんてファンサービス!ありがとうございます!
ルカがバンドから引き抜かれて、ソロデビュー、しかもピートモスをやっていた時とは全然違うキラキラした感じ、入巣もピートモスのメンバーも観客も皆んな、絶対この路線じゃないのにな…となっていたところでギターを持ってネムルバカを掻き鳴らしていく展開は本当に胸熱で、体も動きましたし、拳もかかげたくなりました。
入巣が目一杯叫び、ルカはそのまま会場を後にする、最高にロックで中指立てまくってて痺れました。
切ないけど前を向くラストシーンもこれまたグッときて、ザ・青春映画だ…!と震えながら終わっていくのも良きでした。
エンドロールで入巣が部屋で口ずさんでいるのも本当に良くて、この日の帰り道以降ネムルバカをリピートしまくりでした。
阪本監督の新境地を開拓したような作品になり、原作の導線にもなりそうですし、個人的には実写化大成功だなと思いました。
何回も観返して思い出にふけりたいです。
鑑賞日 3/22
鑑賞時間 18:45〜20:31
座席 J-1
ライブシーンが良かった
・原作漫画がコミックリュウで連載時から好きで新装版を読了してから観た。思い入れがあったせいか、映画のテンポが漫画よりも緩くて遅く感じられて違和感がすごかった。原作ファンが映画に対して色々と思ったりするってこういう事か、と実感した。そのため、映画としての評価がとても難しい。原作にあったエピソードと構成が好きなだけに、あぁそこはそうするかぁーって感じだった。とはいえ映画に収めるってこういうことだよなとも思った。
・寿司が嫌いになった理由が原作どおり血しぶきが観たかった。まぁ色々あったのかなと思いつつ、車が原作に出てくるような旧車だったらなぁと思った。それでガードレールにぶつかってぼっこぼこになるのも観たかった。
・個人的な思いとしては、舞台を当時の2005年頃にしてほしかった。まぁ最近知った人からしたら非常に迷惑な時代設定だろうけど。あと場所が関西なのか関東なのか、原作なら架空の日本だったらもっと地名の看板とかが観たかった。入巣が冒頭でswitchをしてたのが金がない割に余裕あるなぁって思ってしまった。意味のあるのかないのかっていう会話が今の流行りなんだなぁってシーンをサクサク進めてほしいなぁって思った。
・ストーリーは知っているので映画ならではのオチとかを期待しながら観ていた。その中でライブシーンが良かった。特にラストのピートモスのメンバーが観客で来ていて、観客席がバラバラなのが良かった。人気で取れなかったのか、各々勝手に来たらお前も来たのかってなったのか、今、皆は離れている状態ですっていうのが伝わってきた。そこで、ネムルバカを歌いだしたときにメンバーが席でエア演奏をしたのが最高だった。あぁこういう歌を歌ってたんだと。自分の耳の問題なんだけど歌詞が全然わからなかったことが残念だった。
ベイビー:カタギ編
笑えて泣ける
先輩、映画の感想を投稿して「共感した!」をもらって喜んでるのも「ダサイクル」に入りますか?
前半は、ルームシェアで一緒に暮らす二人の女子大生が、次から次へと出てくるダメ男たちをバッタバッタと切り伏せていくような話。
この映画に出てくる男たちは全員曲者揃いだが、どこかで見かけたことがあるようなウザさだらけなのが凄い。
個人的に特にインパクトが大きかった場面は、後輩・入巣柚実がバイトとして働くブックオフみたいな店でのやり取り。
「客のおじさん」も「南海キャンディーズ・山里みたいな同僚の男」も、若い女性店員である入巣に対して永遠と映画知識でマンスプレイニング。
「女性がかわいそう」と思うと同時に、「自分も女性から同じような感じに思われていたりして…」という考えが頭をよぎって怖くなった。
ウザいはずなのに、一応ちゃんと丁寧に対応する入巣は偉いと思った。
入巣が同僚の男に肩を軽く触れられた後、肩にこっそりとアルコールスプレーを吹きかける場面を観て、昔、似たようなことがあったのを思い出して戦慄した。
入巣が帰宅のために夜道を歩いていたら、突然見知らぬ男から「君に惚れちゃったから責任取って」と声を掛けられる場面。
男が夜道を歩いていてそんな目に遭うことは普通無いことを考えると、女性って本当に大変。
先輩の鯨井ルカが語る「ダサイクル」の話は、ネットに映画の感想を投稿している人間に対しても通じるような気がして、胸が張り裂けそうになった。
後半は、インディーズバンド活動をしていたルカが、大手音楽レコード会社に声を掛けられ、メジャーデビューを目指す話になっていくが、他の映画にもありそうなよくある展開で、「この映画ならでは」と呼べるような目新しさがあまりなく、個人的に物足りなさを感じた。
ラストは最近観た『名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN』の終盤にちょっと似ていると思った。
人気ミュージシャンの「周りがどう思おうが自分のやりたいことをやるんだ」なところが。
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