「ネムルバカとネムラナイテンサイ」ネムルバカ セッキーかもめさんの映画レビュー(感想・評価)
ネムルバカとネムラナイテンサイ
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原作未読にて観賞。
女子大生とバンドボーカルをしている女子がシェアルームをしている中で起こる日常系ストーリー。
べびわるの阪元監督が製作したとのことで、興味を持ち観賞した。
本作は夢を追いかける者とそうでない者の対比が描かれる。シェアルームで同じ生活をしている彼女達であるが、夢を追いかけるボーカルとただなんとなく生活している大学生。どちらが素晴らしいとは言わないが、低い生活水準の中で希望を持ちながら生活していくのとそうでないのでは心の持ちようは変わってくる。
ふたりの仲がいいだけに、核の部分が異なるふたりを観ていると、ゆるい日常との対比も相まって、深い絶望感を感じてしまう。
ボーカルのメジャーデビューをきっかけに離ればなれになったが、その後のライブでボーカルが失踪。最後のシーンで大学生は新たなルームメイトと生活する様子が描かれる。
アンコールでネムルバカを歌った彼女はてっきり元の生活に戻るのかと思った。しかし、それは裏切られた。この映画の観客は理解に苦しむバットエンドを迎えてしまう。
若いふたりにとっては、お互いが一時的なルームメイトだった。そう割りきるほかに落とし所はつけられないだろう。
本作は、べびわるの仲良しふたり組を期待すると痛い目をみるため要注意だ。
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