「「夢追い」という荒野における生き残った生存者です。」ネムルバカ Hama0224さんの映画レビュー(感想・評価)
「夢追い」という荒野における生き残った生存者です。
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長い別れの後に再会した時、もし相手が「立派になった」姿で深夜語り合った夢をすでに忘れていたら、幻滅するだろうか?もし惨めな姿でも、瞳に手の届かないあの夢を宿していたら、子供っぽいと笑うだろうか?
全編を通した平坦さ、ナンセンスさ、ささやかな日常が、ラストの柚実の涙と大声での合唱に結晶し、爽快に迸り出した。柚実はルカの才能とバンドの夢を心から信じ、その純粋さゆえにルカが夢を裏切って軽やかなアイドル歌手になることを許せない。幸いこれは映画で、ルカは最後にギターを手に取って初心を貫くあの歌を歌い上げた。
夢を追うことは本当に贅沢な行為だ。映画を見ながら、自惚れほど自分の記憶がフラッシュバックする。大学の寮で五十音を覚え、周囲に日本に行くと大言を吐き、深夜の賃貸部屋で赴日就職説明会の主催者から諦めるように説得される電話——もう四回目だね、毎回君がいる。私は諦めなかった。10年前の大風呂敷を奇跡的に実現した。だが私はただ「夢追い」という荒野における、たまたま生き残った生存者なのかもしれない。
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