劇場公開日 2025年1月24日

「村重ちゃん起用のカラクリを、1時間かけて考察し、導き出した結論」悪鬼のウイルス ソビエト蓮舫さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5村重ちゃん起用のカラクリを、1時間かけて考察し、導き出した結論

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

2023年ブレイクタレントと呼ばれた村重杏奈を、主演に迎えたホラー初主演映画。
B級映画の雰囲気が、予告編から漂う中、ただただ、村重ちゃんみたさに映画館へ。

令和のおバカタレント筆頭、
ズケズケと物言うバラエティ界のニューフェイス、
知的キャラでもないのにコメンテーターもこなすチャレンジ精神、
高橋英樹と梅沢富美男を手玉に取る女と、

村重ちゃんの代名詞には、様々なものがあるが、
果たして、未知なる演技力は、如何ほどなものなのか。

鑑賞後。

これは、村重ちゃんの主演映画じゃない!!!
なるほど、客寄せパンダとしての起用だったかぁと思ったのが第1感。

実質的な主役は、村重と主として行動を共にする「トモキ」役の太田将熙で、
実質的なヒロインは、JK年齢な「マイ」役の吉田伶香。

この両者、美男美女なのは当然だが、なかなかの熱演で、
太田さんは、戸塚純貴似のスッキリ顔の好青年、
吉田さんは、中条あやみを少し丸顔にした感じの美少女。
漫画雑誌のグラビアか何かで見たことがある、、、

この2人を、俳優として事務所が「推し」ていくために、
知名度も認知度も高い、村重ちゃんを起用したのだなと、
客寄せパンダの「正当な理由」にも納得。

基本、その他の脇役も含め、
初々しい感じのティーン色強めな演技で、
演者陣は、よくやった!感動した!という感想に。

肝心の村重ちゃんの演技力は、準主役級のセリフ量といった所で、
今回の作品だけでは、判断つかず。
ただ思ったのは、村重杏奈という役者は、

「ヒロインとして襲われる側よりも、襲う側のほうだろ!」
という印象を持った。肉食系タレントなのだから、
キャスティング重視でやるなら、どう考えても村重は、
日本人離れした顔立ちでもあるし、人間を襲う鬼側のほうが、
適役だしイメージ通りなのだ。

でも、ホラーとして怖がらせるほうの配役だと、
客寄せパンダとして、主役パケで使えない。
若手俳優を売り出す為の作品なのだから、内容よりも集客が大事になる。
そういう、作る側の政治的思惑が透けて見える作品だった。

で、映画の内容の話になるわけだが、

鬼って何?ゾンビと鬼って何が違うの?

ウイルスって何?ウイルス伏線回収した?そもそもウイルス設定あったか?

田中要次のアクションてどうなの?バス旅Z降板して体がなまってた?

結局、感染理由って何?噛まれたから?童貞処女だから?殺人経験有無?説明した?

などなど、ツッコミどころ満載の、ど真ん中のB級映画っぷり。
脚本のせいなのか、原作自体がアレなのかは、定かではないが、
少なくとも、演者のせいではなさそう。だって、俳優さんはみんな、頑張ってたんで。

次回の村重ちゃんには、ホラーだったら、貞子みたいな、
ど真ん中のヤバい女を配役してほしいなと思った。

良かった演者
太田将熙
吉田伶香

ソビエト蓮舫