劇場公開日 2025年1月17日

敵のレビュー・感想・評価

全337件中、281~300件目を表示

3.0夢と妄想と現実

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

難しい

30分はおじいさんの日常、
もう30分はおじいさんの下心、
残りは夢?妄想?

途中から、どうせ夢だろ?と冷めてしまった。
長い。
歳はとりなくないね。ああはなりたくないと。ちょっと嫌な気分に。

予告からもっと何かあるかと思ったよ。
けっこう席が埋まってたけど、友人と観に来ている人が「なんかごめんね」って言ってた通りですね。

フラッシュ多いので注意。

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だるまん

3.5タイトルから想像した話とは違った

2025年1月19日
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鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞19本目。
エンドロール後映像無し、音だけあり。

引退したフランス文学の元教授が、収入と貯金を割って生活費が底を尽きる日をエックスデーと呼びながら暮らしている日常を最初描きながら、徐々に虚実入り混じる構成になっていきます。
あらすじでは敵が現れる、とあったので、カラスや野良猫なのか、詐欺集団なのか(こうなるとビーキーパー)、隣人なのかと色々想像したのですが、思ったより敵でした。いやそういう敵なんかい。

虚実の虚の部分は悪夢といってもいい内容で、そのパートになると調子の悪いボイラーのようなブァァァァンという音が爆音でかかり、不穏感が増していたのですが、最後付近の不穏でもないシーンでもかかっていて、この場面は実は何か恐ろしい事が起きているのかと思ったのですが、スクリーンを出て支配人がいたので「まさか工事とかやってます?」と聞いたら「うるさかったでしょうか?申し訳ございません」ですって。おい!ふざけんな!金返せ!

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ガゾーサ

5.0老いの怖さ

2025年1月19日
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悲しい

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yama

2.5支度

2025年1月19日
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幸せ

男やもめの元大学教授の夏から春にかけての話。

大学教授の職を引退し、元教え子からの依頼で雑誌へのコラムを掲載したり、たまに講演会に呼ばれたりという暮らしをしている男。

几帳面で生真面目な様子で元教え子たちからも慕われている様子をみせて行く中で、ある日PCに敵がどうたらとメールが届くけれど…秋あたりから、たまにあれ!?という違和感がちょろちょろ。

それに気づかないとなんだコレ?となること必至な感じだけれど、気づいたからと言って面白いかは…自分的にはあーやっぱりそういうことねという感じだったし、ちょっとやり過ぎな感じがした。

先生、もっと野菜摂りましょうね。

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Bacchus

5.0おじいさんが色々なものを失っていく物語?

2025年1月19日
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SO

4.5八十に近づくと三人の女がやって来た!愉しみました。

2025年1月19日
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笑える

楽しい



静謐な老後を過ごす独居老人であるはずが、
既に無くなっている欲望が突然やって来る。

やがて、寝ていたはずの欲望を現実化をできないと、妄想として実現し、
欲求が更に拡大化する。

その結果、
死んだ妻を甦らせ、浮気者と罵倒され!
元生徒を贔屓したことを、アカハラと指摘され!
行き付けのバーの学生女給に好意をもったら、300万円を持ち逃げされる!

終活して紳士面して過ごしていても下心が往年を回顧し暴かれて行く、

その結末は、
かの静謐な生活音はなく、平穏を無くした混沌と妄想の中で自死へと進んで行く…

唯一、老という敵を回避ではなく真正面に立ち向かった時に開放感を気付いたように見えた…

その執着心は、
古い住居にまだ生きずかせているところが、筒井らしい。

オッサンって助平です。
同感です!

( ^ω^ )



筒井康隆の同名小説を、「桐島、部活やめるってよ」「騙し絵の牙」の吉田大八監督が映画化。
穏やかな生活を送っていた独居老人の主人公の前に、ある日「敵」が現れる物語を、モノクロの映像で描いた。

大学教授の職をリタイアし、妻には先立たれ、祖父の代から続く日本家屋にひとり暮らす、渡辺儀助77歳。
毎朝決まった時間に起床し、料理は自分でつくり、衣類や使う文房具一つに至るまでを丹念に扱う。
時には気の置けないわずかな友人と酒を酌み交わし、教え子を招いてディナーも振る舞う。
この生活スタイルで預貯金があと何年持つかを計算しながら、日常は平和に過ぎていった。

そんな穏やかな時間を過ごす儀助だったが、ある日、書斎のパソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。

主人公の儀助役を12年ぶりの映画主演になる長塚京三が演じるほか、教え子役を瀧内公美、亡くなった妻役を黒沢あすか、バーで出会った大学生役を河合優実がそれぞれ演じ、松尾諭、松尾貴史、カトウシンスケ、中島歩らが脇を固める。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門に出品され、東京グランプリ/東京都知事賞、最優秀監督賞(吉田大八)、最優秀男優賞(長塚京三)の3冠に輝いた。


2023/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ、ギークピクチュアズ

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カール@山口三

4.0筒井康隆感、長塚京三感

2025年1月19日
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またぞう

3.5tekinomikata

2025年1月19日
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知的

難しい

土曜日のレイトショーで何も無くて、これを見ました
一応、予告編を見て、モノクロ映画なのか、フランス文学の教授の退官後の話か、
程度は分かってみました
全編モノクロームで、慣れるまで、明るいのか暗いのか、玉子なのか、ハムなのか
ソバなのか、冷や麦なのか、分かりにくかったです
後半は、モノクロームがいい感じに効いてきました
最後まで、難解な話でした
フランス文学ということで、多少、性的な描写がありました
予定通りでした
最後に、エンドクレジットで、原作が筒井康隆さんということで、
すべてがすっきりしました、筒井康隆ワールドでした

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しんちゃん映画

2.5人生後半の課題

2025年1月18日
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悲しい

知的

難しい

こういう映画が好きな愛好家がいるのでしょうね。東京国際映画祭で3冠受賞作ですし。

でも私にはかなり難解でした。残念ながらお勧めは出来ないです。

渡辺儀助氏が自死を選んだとは思うのですがその様子は描かれていませんし、どのように発見されたかも教えてくれず、次の展開で関係者が集まり遺言書を公開しています。
それまでは彼の現実か夢か痴呆による妄想かの世界に付き合わされます。それはそれで良いのですが彼の死は確かに現実ですのでその最期が解らないと置いてきぼりにされた感じです。

敵とは?メール?北から?黒い顔?銃撃?
何も教えてくれません。見る側に任せるにしても映像が具体的で想像は難しいです。

渡辺氏がプライド高く、自分を律して、人に頼らず、自分を安売りせず、理屈ぽく生きているが、教え子に邪な想いを寄せながら彼女から今ならハラスメントだとなじられたり、若い娘に相手にされ舞い上がた後に騙されて金を取られたり、亡き妻に叱られて、それを後悔して詫びている。

端から見たら何やってんだ、てなもんです。

歳を取ること、受け入れることの難しさと大切さを言っているのかなぁ。
世間や社会を敵と見ず暮らして行くことかなぁと思いました。

これから63歳の自分が人生で向き合う課題です。

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ランタイガ

4.0モノクロの映像に引き込まれました

2025年1月18日
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笑える

怖い

始めはずっとモノクロなんだろうか?と思いながら見てましたが、途中から気にならなくなり、不思議と色も見えるような、美しい映像でした。出てくる料理が本当に美味しそう。静かな映画館に、料理の音が響くのも心地よかったです。場面変わって後半、怒涛の如く押し寄せる敵。面白かったです。迷ってるなら観てほしい、素敵な映画です。

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ぷに山

3.5長塚京三の色気

2025年1月18日
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知的

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みき

4.5妄想には現実が投影される

2025年1月18日
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興奮

知的

難しい

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タランティン・クエンティーノ

4.0敵は誰か己の人生か。

2025年1月18日
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怖い

知的

敵とは一体誰なのか。老いる自分なのか、妻に先立たれた現実か、BARの女か、教え子か。幻覚と現実の狭間で老生円熟な大学元教授がすごした夏秋冬春。私には妄想とせん妄に揺れ動く心理ドラマと感じました。瀧内公美さん、素敵なお芝居でした。全編モノクロが作品の世界観にぴったりでした。

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makoto

4.5敵とは

2025年1月18日
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相変わらず文学作品との相性が良いのか、原作の筒井康隆の何とも奇妙な世界観がバッチリ映像化!!

しかも前半はモノクロ映像も相まって、小津安二郎の映画のように構図から所作からビシッと決まってカッコいい映像になっています。
前半は妻に先立たれた元大学教授の隠居生活の日常ルーティンを映しているだけなのに全く飽きないのはこの映像の力に寄るものでしょう!

後半はザ・筒井ワールド全開で、現実か妄想か区別がつかなくなっていく様をおどろおどろしく描いています。
アンソニー・ホプキンス主演の「ファーザー」のような認知症疑似体験映画のような怖さ!
また、このおどろおどろしさは塚本晋也監督作に通じるところもあり、双眼鏡を使ったヒッチコックの「裏窓」モチーフもあり、映画フリークス映画になっているのも吉田大八監督作だなぁという印象でした。

長塚京三さん以外考えられないキャスティング!

基本的にはコミカルなシーンも多く、私が観た劇場ではかなり笑いが起こっていた。色んな考察も出来てお腹が空く映画です。面白かったです。

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ヘルスポーン

5.0タイトルなし

2025年1月18日
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格好良く歳をとるのは難しい、いや、無理なのかな。

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Mr. Planty

4.5吉田大八監督が問う自己認識の深淵

2025年1月18日
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怖い

興奮

知的

吉田大八監督の新作である『敵』。公開2日目の夕方の回に鑑賞したが、ほぼ満席の状態で、私は最前列の少し左側から観ることとなった。この「歪んだ画角」での鑑賞が、むしろ映画の本質に合っていたように思える。なぜなら、本作自体が人間の「主観的な現実」の歪みを描いた作品だからだ。

映画は、長塚京三演じる老齢の元大学教授の日常を淡々と映し出す。丁寧に一人暮らしをし、教え子や編集者から尊敬を受ける彼の姿は、知的エリートの晩年として理想的に見える。
しかし物語が進むにつれ、その世界が主人公の主観によって大きく歪められていることがわかってくる。この主観的な現実と客観的な現実の境界が曖昧になる描写は、私たち自身の内面とも通じるテーマを提起していると感じた。

映画を観ながら、自分の思考や日常生活の中での「主観的現実」の歪みを強く意識させられた。主人公が想像と現実を混在させる姿は、フェイクニュースや情報の信憑性に揺れる現代社会に重なる。自分の認識が正しいか確信できない不安や、周囲の価値観に左右される感覚は誰しも覚えがあるだろう。

こうしたテーマに触れる中で、私は現在読んでいる『おしゃべりな脳』やジュリアン・ジェインズの『神々の沈黙』を思い出した。どちらも人間の内的な声や主観の動きを論じた本だ。
特に、主人公の内的現実が映像を通じて映し出されるこの映画は、まさにこれらの議論と呼応しているように感じた。さらに、筒井康隆の原作が持つ「不条理」や「現実の不確かさ」を忠実に映像化している点も興味深い。
筒井の青春ファンタジーの名作「時をかける少女」もこの映画を観た後では、少女の不安定な自己認識を描いた物語に思えてくる。

吉田監督のこれまでの作品『桐島、部活やめるってよ』や『美しい星』は、正直、私には面白さがよくわからなかった。しかし本作は、自己認識の不確かさというテーマを通じて、私自身の恐怖や不安を刺激し、強烈に引き込まれた。
主人公の境遇が、自分の将来と重なったからかもしれない。いくら自分が知的であると思っていても、確かな自己認識を持つことがどれほど難しいか、この映画は鋭く突きつけてくる。

映画の余韻は、観終わってもなお続いている。主人公の姿が他人事ではなく、自己の中に存在する可能性を感じさせる。そのため、観客にとっても「自分ならどうだろう?」と深く考えさせられる尾を引く映画となっている。

『敵』は、主観的現実と自己認識の不確かさを描いた作品として秀逸である。このテーマに共感する人や、自身の認知の歪みを省みたい人には特におすすめだ。吉田監督の手腕が光る本作は、観る人に強烈な印象を残し、自身の内面を振り返るきっかけを与えてくれるだろう。

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ノンタ

4.5筒井ワールド全開!! 温度の無い世界、狂おしい世界、彼の待ち望んでいる世界、縁側とラスト映像に混乱から解き放たれ確信を得た。

2025年1月18日
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夏なのに暑さは感じられず
聞こえる秋の鳥の鳴き声にも
季節の空気も匂いも何も無く
その違和感は鑑賞中続いた。

理由はモノクロだからじゃない。

何かが違う…
現実と幻覚?残像?
誰もが感じる線引き
その狭間の謎は続いた。

彼と敵とその世界を
考えると面白い。

演技陣の冷めた目も気になる。
いい原作、いい制作、いい演技、
いい作品だと思った。

【以下、あくまで個人の解釈】

温度の無い世界の違和感。

現実はFirst 数カットの屋外のみ
その先からは彼の世界
縁側で目覚めるまで彼の中
敵と同居する彼の中…

そう思ったのは縁側以降の
現実と別世界の接点を見たからで
消えた若者と見えない男
消えた若者と納屋のシーン
未来と過去の場面の繋がり

でも…
春になれば…

実は縁側のシーン
それまでの表現と違う
違うから…温度は戻り
違和感は消えた。

消えたから
それとも…
始まりは縁側なのか、と

すでに敵と共存する世界に居て
ずっとそこに居た
そうも考えた。

縁側の後も
彼は春を待つために
ずっとそこに居る。
いまはこの解釈が大きい。

時空を超えた彼の存在
「欲」と「心残り」
「ひとり」と「みんな」

最後の最後のエンドロール
ずっと続くその生活音に
居続ける彼の存在を感じた。

面倒臭い書き方をしたが
いろいろ考えられるほど
面白い映画だった。

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星組

3.0瀧内ネキか、あすかネキの

2025年1月18日
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裸を期待したのですが無いです(正確には少しだけある)。ただ裸は沢山拝めます。監督の意地悪だと思います。優実ちゃんは確かにこの役ぴったりです。なんと言っても長塚爺のイントネーションが素敵でシニカルできついセリフがお芝居に昇華されていました。

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michi

4.5没入感

2025年1月18日
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鑑賞方法:映画館

元大学教授の平穏な余生を見守っていると思ったらいつのまにか夢と現実の境界が曖昧になり自分もその世界に没入していく様が妙で不気味。

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mptgay

4.5しみじみと切なく、身につまされる

2025年1月18日
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sow_miya