「けり」敵 sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)
けり
妻に先立たれた元大学教授の渡辺儀助は、古い日本家屋でひとり穏やかな日々を過ごしていた。ある日、「敵がやってくる」というメールが届く。それを境に、夢とも現実ともつかないことが起こるようになり。
序盤、儀助の生活ぶりを事細かに描いています。それが、意外にも見ていて飽きない。「パーフェクトデイズ」を思い出しました。フランス演劇の元教授で何かと小難しい感じの彼ですが、麺好きなところに親近感を覚えます。そして全くTVが画面に登場しないことへ、ちょっと違和感がありましたが、敵の正体を隠す演出なのか。最後、金と頭脳にけりを付けた形の儀助の行動が潔い。遺産の扱いに、槙男君はちょっと大変そう。
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