「死に際がSFチックすぎて残念」敵 林住期ルサンチマンさんの映画レビュー(感想・評価)
死に際がSFチックすぎて残念
知性溢れる77歳の主人公に死は切実な現実の問題。そのあたり少なくとも70代未満の人もしくは思考を放棄した団体組織役員等の超高齢者には想像することは困難。一人暮らしの中で死に至る過程で自由を無くしていく苦難を省略してしまったのは作品として冗長になることを避けるためか。
ともあれ死は非現実なSFの世界と捉えるなら主役の演技力に支えられた興味深い作品だった。一つ付け加えるなら今後ともこうした一個人として死に立ち向かう知的高齢者の作品の創出を期待したい。
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