カッティ 刃物と水道管

劇場公開日:

カッティ 刃物と水道管

解説

「マスター 先生が来る!」などで日本でも注目を集めるインド・タミル語映画界のスター、ビジャイが主演を務めた、2014年の作品。詐欺師と社会活動家という全く異なる2人の人物を、ビジャイが1人2役で演じた。

コルカタの刑務所から脱獄した詐欺師の通称「カッティ(刃物)」ことカディルは、海外への逃亡を企てるが、空港で出会った女性アンキタに一目ぼれし、出国を止めてしまう。その夜、街を歩いていたカディルは、自分と瓜二つのジーヴァという男と出会う。悪知恵を働かせたカディルは、シーヴァを自分の身代わりにして追手に捕まえさせる。自由の身になったカディルだったが、ジーヴァが地方の農民が直面する問題に取り組んでいたことを知ると、次第に心に変化が起き、ジーヴァの活動を引き継いで農民たちの先頭に立って大企業と対峙していく。

監督は、本作の後、2018年に「サルカール 1票の革命」でもビジャイとタッグを組んだA・R・ムルガダース。共演に「マッキー」「ランガスタラム」のサマンタ、「プレーム兄貴、王になる」のニール・ニティン・ムケーシュら。

2014年製作/163分/G/インド
原題または英題:Kaththi
配給:SPACEBOX
劇場公開日:2024年11月1日

スタッフ・キャスト

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(C)Lyca Productions

映画レビュー

意外や社会派エンタメへと向かう

2024年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 この副題「刃物と水道管」にまんまとして遣られました。「これは一体なんだ?」って興味を惹かれてしまいますよね。

 脱獄犯として海外への高飛びを企てていた男が自分と瓜二つの男をみつけ、まんまと入れ替わりに成功したところ、その男性は大企業の横暴に抵抗して地方の農民・老人を支援する社会活動家であったというお話です。

 ま、そりゃお話に突っ込み所はあるのですが、そこはインド映画の歌とダンスでスイスイと。そして、派手なアクション場面も盛り込みながら、物語は意外や「都市と地方」の問題へと向かって行きます。「村や農家の問題は都市にはニュース・バリューがない」と言うTV局員の言葉は日本にも通じるでしょう。

 後半の同じ様な展開の繰り返しをちょっと切り詰めて20~30分短くすればとても引き締まった社会派エンタテインメント作になったでしょう。でも、3時間にせねば気が済まないインド映画にそれを求めるのは無理かな。

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La Strada

4.0農業をバカにする都会の人々

2024年12月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

都会の人々はなぜ食事ができるかを考えさせられる内容 確かに持ちつ持たれつな面は有るが、水も土地も奪われた農民は死を待つばかり もしくは自殺しないと… また儒教的(年寄りを大切に)一面も垣間見れたが、都会のジジババももっと謙虚に生きるべきだろう最近では目に余る老人が多すぎる 当たり前にある水の大切さが身に染みる作品でした

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ろくさん

4.0カタルシス

2024年11月26日
PCから投稿

根っからの悪人が、義に目覚め善側に加担し、救世主になるパターン。
カタルシスが半端なくて、面白い。
(ちょっとだけ、最近見た映画『ジガルタンダ・ダブルX』を思い出したりもして)

他人の痛みを「自分のこと」と思わせる難しさにも触れていて、このところの世界中の選挙における「今スッキリできればそれでいい」「信じたいことだけを信じて、他人の痛みがわからない」SNSでコロっと騙されちゃう人たちを思い出したりもして。

それから映画内のインドって、警察と司法関係者は必ず腐敗していて、悪役から賄賂を受け取っているのがマストで、本作も多分に漏れずでした。
10年前の映画だからか、最近の流行とは真逆に、踊る場面が多め。

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コージィ日本犬

4.0コレは駄作かと思いきや…

2024年11月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

スタートで心が折れそうになったが徐々に展開が変わり
終わってみれば観て正解だった。

発展していくインド。
いろいろ考えさせられたしアツくもさせられた。

細かいことは抜きにして面白かった。

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まる

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