スピーク・ノー・イーブル 異常な家族のレビュー・感想・評価
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ジェームズ・マカヴォイありき
オリジナルはデンマーク・オランダ合作の「胸騒ぎ」という2022年製作の北欧・田舎系ホラー(日本公開は今年の5月)でそれをハリウッドがジェームズ・マカヴォイを起用してあっという間にリメイクした。「スプリット」で多重人格者を演じたジェームズ・マカヴォイはノーマルとアブノーマルを瞬時に(もしくは同時に)行き来する最狂のサイコ野郎でシャイニングのジャック・ニコルソンに並んだと言っても過言ではない。最近公開した映画のリメイクでもあり予告編を見れば大筋は分かってしまっているのだが「どこから?いつくる?」と「びくびく」しながらマカヴォイ先生の狂気を待つのである。そして後半、奥さんが「肝っ玉母さん」ぶりを発揮してハリウッド的徹底抗戦ヒロインがサイコスリラーから一気に「はらはら」のサスペンスアクションへと変調させていく一粒で二度美味しい映画となった。そして虐待されつづけていた男の子が一気に恨みを爆発させるエンディングが素晴らしい。
くぎ付け
なんであれをやってくれないのー
上質なスリラー😱
子供たちのIQ200ある
エンディング爽快で感動しちゃった。
麻酔打たれた悪党(♂)にパパが銃向けたときに「いやアントに渡したれ。彼にトドメささせたれ」って思ってたら、まさかの本当にアントがトドメ決めててもう興奮冷めやらぬよね。
パパが犠牲になって残り三人は助かるパティーンね…と思いきや、全員助かって全員殺してるしサイコーだよ…常にこのエンディングが良い…これを求めてたまである。
なんか後味悪いみたいな終わり方してたけど知らん。
皆でハイタッチしてニコニコで帰って良い。
後々の犠牲者も助かったわけだし、お前らヒーローだってばよ。胸はれよ。
あとアントの鍵の返し方天才かよ。
アグネスの太もも刺したのも、「怪我した~」って親を物陰に呼び出すかと思いきや、初潮装うとか天才なのよ。
思い付かなかったぜ。私の知能超えてる。
ママのカッターと硫酸とトンカチを使った淀みない攻撃も目を見張るわね。
「そこだよ!今だよ!やれ!!!」と思ってもやらないこと多いですからね。
トリガーが子供とパパなのも良いよね。
軍師:子供たち
アタッカー:ママ
運転手:パパ
ってパーティな訳ね。バランス良いじゃない。
まあエンディング爽快とは言いましたが、この夫婦たぶんマジで離婚するな…とか、アントとはもう二度と会わないだろうな…みたいな引きも良いですよね。
これでマジでハイタッチしてニコニコで帰られても「思ってたのと違う…」ってなりますからね。
鑑賞者はニコニコするけどお前らは精神ダメージ受けとけって欲求を見事に満たしてくれるじゃん。
この手のジャンル好きな人間のこと分かりすぎ。大好き。
でもやっぱり土壇場まで大人が使い物にならないのとか、硫酸意外と弱いなとか、そもそもこのジャンルに免疫無い人の入りとしてはオススメできないというところはあるので、星は控えめにしておきますね。
つまりこの手のジャンルが好きな人はすべからく全員見てね!!!!!!
私は好き!!!!
仕掛けが細かい面白い
磨りガラスの向こうに見えるパディ
私、本作のオリジナルである『胸騒ぎ』は、公開当時に評判は聴いていたものの結局劇場鑑賞は見送りを決定。ただ、ラジオで話題になっていたのを聴いているため、何となくどんな映画かは知ってしまっています。現時点でレンタルで配信鑑賞することも出来ますが、今回は「見比べ」を目的にせずリメイクの本作を先に鑑賞することにしました。会員サービスデイの本日、TOHOシネマズ日本橋11時20分からの回は残念ながら寂しい客入りです。
と言うことで、今回は端的に結論を述べると「リメイクされるだけの面白さはある」と言う感想です。コンプライアンスやハラスメントを意識するばかりに、取り繕ったり本心を隠したりしがちな「現代的人付き合い」を逆手に取って相手につけ入る「ある家族」のストーリー。
パトリック(パディ)を演じるマカヴォイ(何だか『デッドプール』を思い出しますが)はすっかり「二の線」の印象から遠ざかって癖のある役ばかり演じていますが、今回も溢れ出る猟奇性とデカい声、そして分厚い体躯で圧が凄い。その一方で、ダルトン夫妻の口論をドア越しに聞いている様子が判る「磨りガラスの向こうに見えるパディ」など、細かい演出でもきっちり存在感を表して見どころだらけです。
そして、そんなパディに対抗して引けを取らないのがルイーズを演じるマッケンジー・デイヴィス。いろいろと引っかかりを感じるパディの言動に豊かな表情でリアクションし、いざ口論になれば勝気たっぷりに意見する姿は勇ましい。そして更にアクションも素晴らしく、後半のファイトシーンにおけるルイーズの動きは納得度が高い。勿論、ルイーズはあくまで普通の女性のためバリバリに動け過ぎててはおかしいわけで、その辺のバランスは絶妙です。
当然、前情報が全くなければその斬新奇抜なギミックに驚きも絶大な本作ですが、そこはリメイクという時点で越えて当然の壁を、すべての俳優陣の怪演、熱演で十分に満足できる面白さがあります。とは言え、皆さまお忙しい年の瀬に「劇場鑑賞必至か?」と問われると正直、配信でもいいような気もします。。取り敢えずの参考まで。
予想してたより面白かったです。
旅先で知り合った友人に招かれたら・・・
これ、なかなか面白かったです。
ジェームズ・マカヴォイの危機迫る狂気に、すっかり魅せられちゃいました。
オリジナルのデンマーク映画「胸騒ぎ」は、未見ですが、本作の影響でちょっと興味がでてきた感じです。
旅先で仲良くなった家族が、実家に招待されて狂気に晒される話。
家庭内で不和を抱えるアメリカ人一家が、旅先で出会ったイギリス人一家。障害を抱えた子供を温かく見守る楽しい父親(パディ)に、親しみを感じるベン。帰宅後、しばらくしてパディから片田舎の実家に遊びに来ないかと誘いが来た。
妻の不倫と、不安定な娘、就活もままならない現状から回避するかのように、ベン一家はパディの誘いを受ける。
楽しい一時を過ごすベン一家ではあったが、パディの奇異な振る舞いに、時折不安を煽られる。そんな中、上手く言葉を発せられないパディの息子は、ベンの娘に何かを伝えようとしていた・・・
【ネタバレ】
理想の家族を持つことが目的なのか?
パディは招いた一家を始末し、新たな子供を手中に収めることを繰り返していた。策略に気付き、逃走を図ったベン一家だったが、窮地に陥ってしまう・・・
もう、ここからは、ホラー全開。ドキドキの連続で楽しませてもらいました。
無事、逃げ延びることが出来るのか?
ラストは切ないですね。
みんな、トラウマにならないと良いけど・・・
ちょっと余談です。
本作品、それほど有名ではないので、映画館は一人で貸切状態でした。ところが映画が始まったところでカップルが入場してきました。なんと、ムタ話をしながら・・・
途中で席を移動したり、立ち上がったり、もちろんその都度会話が聞こえてくる。
エンドロールが始まった途端におしゃべりが始まって・・・
静かで綺麗なエンディングソングだったのに、余韻に浸るどころじゃなかった。せめて、外へ出て話せよ。
まったく、マナーの悪い客に怒り心頭で、パディの悪行が薄れちゃいました。
愛しのマカヴォイが…
「つぐない」や「ナルニア国物語」の私にとって素敵な王子様がどんどんサイコパス度増し増しになっていくなんて誰が想像出来ただろう
でもアントが救われて本当に良かった😭
それ、違うんだなあ
せっかくリメイク権獲得したのに、あのラストは改悪だよなあ。結局悪者がやられるってのはド定番だし、オリジナルはそういうラストじゃなかったからの評価なわけだから。
でも、序盤から中盤までは良かったんだよ。オリジナルよりも設定や場面描写、セリフ回しなんかが整理されていてスッと頭に入ってきたし。
なんと言っても、ジェームスマカヴォイだよね。あの圧倒的な存在感!名演でした!今回は「スプリット」よりな感じかな?ヒーローからヒールまでマルチにやれるのはすごいよね。
被害者夫婦の距離感もオリジナルよりもブレてなかったと思う。だから、後半までは、★5かなあ、っておもってたんだけどね。あんな平凡なラストじゃあ、一気にテンション下がるよ。
その感覚で見ていくと、家の電話線切られても、スマホ使えばいいじゃん。捕まったあと、ネットバンクで送金するんだからさ、とかね。
マカヴォイじゃなければ、★3かなあ?ほんと、ラストが惜しいよね。あれはいただけなかったな、個人的には。
「See no evil, hear no evil, speak no evil」という諺を覚えて帰ろう
2024.12.16 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のアメリカ映画(110分、PG12)
原作は2022年の映画『胸騒ぎ(原題:Speak No Evil)』
ある田舎の家に招かれた一家に起こる不条理な出来事を描いたスリラー映画
監督はジェームズ・ワトキンス
脚本はジェームズ・ワトキンス&マッズ・タフルドップ&クリスチャン・タフルドップ
原題の『Speak No Evil』は「悪口は言わない」という意味
物語は、アメリカからロンドンに移住予定の一家がイタリアの旅行先で、イギリス郊外に住む一家と出会う様子が描かれて始まる
アメリカ人家族の父ベン・ダルトン(スクート・マクネイリー)は現在は失業中の身で、妻ルイーズ(マッケンジー・デイヴィス)の収入に頼りながら、娘のアグネス(アリックス・ウェスト・レフラー)とともに新しい生活を始めようとしていた
今回の旅はその気晴らしのようなもので、食事を楽しんだり、景色を楽しんだりしていた
あるときのこと、アグネスが大事にしていたぬいぐるみ「ホッピー」がどこかに行ってしまい、ベンは町中を探すことになった
どこにも見当たらずに家族の元に戻ると、ぬいぐるみを見つけた少年アント(ダン・ハフ)とその父パディ(ジェームズ・マカヴォイ)と母キアラ(アシュリン・フランシオーシ)がいた
お礼も兼ねて食事をすることになった彼らは、少々言葉の尖ったパディに戸惑いながらも、有意義な時間を過ごすことになった
そして、「今度はウチに遊びにこいよ」というパディの申し入れをベンは社交辞令のように受け止めていた
ロンドンに戻ったベンたちだったが、仕事は決まらぬまま時間だけが過ぎていく
そんな折、パディから誘いの手紙が来て、一家はその申し出を受けることになった
ルイーズは「遊びに行くには長い」と考えていたが、ベンは「気分転換になるだろう」と意に介さなかった
物語は、ベンたちがパディの家に招かれ、食事をするシーンから動き出す
ルイーズはベジタリアンだったが、それを知っているはずのパディが肉料理を出してきてしまう
さらに菜食主義論争に突入し「魚は食べるベジタリアン」と揶揄する
ルイーズは気分を害するものの、ベンは風習の違いだと宥め、体裁を繕うことになった
その後も、パディの言葉尻にルイーズが反応するものの、キアラとベンが間に入っていく
だが、2日目の夜に事件が起きてしまい、ルイーズは一瞬たりともこの家にいたくないと言い出す
それは、パディたちの寝室にアグネスがいたことで、彼らは理由も聞かず、挨拶をすることもなく、勝手に家を出て行ってしまうのであった
映画は、この帰宅と常にアグネスのぬいぐるみが無くなっていることに気づき、パディの家に戻る様子が描かれていく
アグネスはぬいぐるみがないとパニック発作を起こすため、やむを得ずにパディたちの元に戻ることになった
当初はベンだけが対応する予定だったが、車で待機するはずのルイーズまでもやってきてしまい、さらに話はややこしくなってしまうのである
このあたりまではほぼリメイク元と同じで、医者だと思い込んでいたとか、障害者を持っている家族に対して優越感を持っていたと指摘されるところもそのままだった
大きく違うのは、ベンたちがどうなるかというところで、これはネタバレレビューでも避けた方が良いかもしれない
リメイク元は「本当に理不尽に思える」というギリギリのラインを保っていたが、本作の場合は相手がサイコパスみたいな感じになっていて、さらに協力者も登場するので、後半は別の映画を観ているような感覚になる
そのままリメイクをする意味はないのだが、方法が違うとかになるのかなと思ったので、意外なまとめ方をしていたのは驚いてしまった
個人的にはリメイク元の最後まで不穏というのが好きで、北欧のじめッとした感じとか、若干宗教的な側面が出ていたのは良かったと思う
本作の場合は、父親が使えない人間で、それが家庭内不和になっていたり、妻の趣味が露呈して関係が悪化していたりした
そのあたりもテイストは同じだが、リメイク元の家族よりもさらに輪をかけてバカになっているように思えた
いずれにせよ、「新解釈 胸騒ぎ」として観ればOKな作品で、比べる意味もないと思う
スリラーとして楽しめるかどうかが肝心で、後半はホラーアクションっぽくなるのはお国柄のように思える
タイトルは「悪口を言わない」という意味で、「See no evil, hear no evil, speak no evil」という英語の諺の一部となっている
善意を嘲笑う悪意という意味もあり、それがパディの会話の中にふんだんに盛り込まれている
だが、ルイーズの方も礼節を欠く行動があって、それが根底にある思想と合致していくところが恐ろしくもある
なので、思想は体現し、それが相手の悪意を引き出しているとも言えるので、言動には注意した方が良いというメッセージが込められているのではないだろうか
ホラーというよりサスペンスかな
ホラーというよりサスペンスかスリラーのような感じがしました。「ドント・ブリーズ」や「クリーピー 偽りの隣人」が頭に浮かんできました。
最後の方の屋根からの脱出は、「エスター ファースト・キル」のセットに似ているなと思いました。
前半のそれぞれの家族の反応は、なかなか面白かったです。後半、2回程あくびが出ました。
母は強し、父はドジ
パトリックとキアラ夫婦たちとの会話にはイライラする
特にパトリックの喋りはくどい、偏執的
気持ち悪い
終盤に向けて恐怖心の強さが加速する
ラスト、車中にいるアントの表情が凄い
エンドロールで流れるバングルスの「胸いっぱいの愛」が呪いの歌のように聞こえる
支持。妻Mディビスの巨体が勝因。
『胸騒ぎ』を先に観ておくとタイムリープものとして楽しめる
リメイク元の『胸騒ぎ』を先に観ておくことを強くおすすめ。
本作だけ鑑賞だと「普通に面白いハリウッドホラー」ぐらいの印象になると思う。
『胸騒ぎ』を観ていた身としては、最初に女の子が出てきた場面で、まだ何も起きていないのに辛い気持ちになってしまった。
『胸騒ぎ』は、前半は常識人が突発的な非常識な言動に翻弄させる感じが「松本人志のコントみたい」で楽しかったが、ヤバいのは後半。
クライマックスでの「現実では絶対に起きてほしくない」と思わずにいられない衝撃シーンは、映画史に残るレベルだと思う。
謎めいた終わりだったため、公開直後は考察が盛り上がっていた印象がある。
一方本作は、前半の展開は『胸騒ぎ』ほぼそのまんま。
「ああそういえばこんなシーンあったなあ」と思いながらの鑑賞。
新鮮味は薄かったかな。
外食シーンでの気まずさがパワーアップしていたのには笑ってしまった。
異変が起こるのは中盤。
『胸騒ぎ』では終盤の衝撃シーンを観た時に「そういうことだったのか!ひょえ〜」と真相がわかる感じだったが、本作は中盤で真相が判明。
観ていて思ったのは、『胸騒ぎ』で最も不幸な境遇を背負った小さき存在だったあの人が、「あんな結末は嫌だ」という思いから、『胸騒ぎ』から本作へとタイムリープしてきたかのような話に感じた。
その人物が『胸騒ぎ』には無かった行動を起こすことで、話は別のルートへと移行。
その結果、前半は『胸騒ぎ』の雰囲気を受け継いだヨーロッパホラーテイストだったのが、後半はハリウッドホラーへと様変わり。
正直、後半はハリウッド映画で今まで何度も観たことあるような感じ。
ただ、「うさぎのアプリ」が出てくる場面は「伏線回収上手い」と思った。
マッケンジー・デイヴィス大活躍の一方、ジェームズ・マカヴォイが後半はあまり弾けなかった印象。
今気づいたが、この映画、やたら「うさぎ」が出てくるなあ。
程よくリアルな「異常さ」
心臓が超バクバク
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