「もっと評価されるべき! 見どころ多数の正攻法ドラマ♪ 後半ネタバレ」6888郵便大隊 レオンさんの映画レビュー(感想・評価)
もっと評価されるべき! 見どころ多数の正攻法ドラマ♪ 後半ネタバレ
想像以上に完成度が高く、晴らしいドラマ!
史実自体にも感動するが、本筋以外にも見所多数。
私がアカデミー会員なら、「作品賞」「主演女優賞」「監督賞」「脚本賞」の4タイトルにノミネートしたい位に♪
(3年前より、アカデミー作品賞は二つのマイノリティ要素が含まれないとその作品はノミネート対象にならないが、黒人女性が主人公で、白人男性に恋をする展開も挿入
されているので、本作は対象に含まれる可能性あるかも)
尚、ネットの、オーディエンス レーティング サマリーでは、3800以上の評価で★5が圧倒的に多く、 平均が4.7と驚異的数値!
内容はタイトル通り、郵便業務の命を受けた女性だけの有色人種(ほとんど黒人)部隊の葛藤・活躍物語。
戦火で物資輸送を優先する為、前線の兵士~家庭間の手紙類の配達が滞っていたのを解消する為、上記部隊が派遣されるが、果たして・・・。
★冒頭、戦争アクション作かと間違うほど、大規模戦闘シーン 戦闘機が墜落・爆風で吹っ飛ぶ兵士
物語的には掴みの映像だが、さすがネトフリ、金の掛け方が半端ない♪ (邦画ではこうはいかない)
★抜群の人物描写! &キャスティング!
序盤、主人公女性の母親・祖役役の存在感と個性の描写が素晴らしく、何気ない家族会話シーンでもじっくり魅せ、私はこの時点で、この作品は只者ではないとの予感♪
入隊後の仲間兵士も個性豊かで、口悪いちょいデブ兵士は、笑・涙シーンの源泉で主人公以上の存在感♪
大統領夫人が スーザン・サランドン なのもビックリ。
パッチリ綺麗ながらも、眼力の鋭さは78歳でも健在!
憎まれ役の陸軍大将もよく見る名脇役。
とにかく出てくる人物が皆、ピッタリの配役ですべてのシーンでその登場人物の魅力で見入ってしまう。
★そして中盤以降から、この作品の本当の主人公は、この部隊の女隊長アダムズ大尉だと分かる!
軍上層部から、女性であること・黒人であることで侮蔑され、指令は期待された物でなく、未達成を理由に部隊解体が目的なのを知るや、怒りの奮闘が見る者まで伝わる。
私が最も高評価したくなる正攻法作品で、多要素な見どころを備えている、大のオススメ作!
↓ やや展開ネタバレ 含む
このアダムス大尉が、6階級も上の司令官ハルト将軍に、
顔ほぼ20cmの間隔で、軍法会議をも覚悟で自部隊を"弁明"するシーンは、本作一番の見どころで、震えながらも怒りの言葉を発するのは、「主演女優賞」に値する演技と!
船酔いで最低の体調直後に行進するシーンも目頭が熱くなる見どころ。 その軍隊がどれほど鍛錬されているかは、その部隊を行進させればすぐ分かると言われる。 一糸乱れぬ行進をして、指揮官の号令で、隊列を変えたりほぼ同時の敬礼が出来るか否かで塾練度が判断出来るからだ♪
見事にやってのけた! おそらくエキストラを含む演者は相当練習したのだと思う。
エンディングで、前半主人公リナのご本人の現在映像なども描写されるが、それ以上に当時のアダムス大尉の白黒映像も映り、その凛々しい容姿は女性ながら、まさに軍人とした出で立ちで、より感慨深い物が伝わりました。
いや~冒頭からエンドまで、削るシーンが一分もないと感じるほどで、最近の戦争関連ドラマではピカイチに思います♪
PS
アダムス大尉演じるケリー・ワシントンは、本作では薄メイクで口を尖らせて言葉を発するシーンが多いので、女性としての魅力ある容姿に見えてないが、平時のご本人はハル・ベリーにも劣らないような美人さん♪
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