TOUCH タッチのレビュー・感想・評価
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Cursed by Dad
Touch is the first to make a period piece out of the COVID epidemic while it contrasts with the radiation poisoning of the Hiroshima disaster, two events that punctuate the plot here. Balance that with the shared experiences of an immigrated odd-couple: a young Icelander and Japanese working a restaurant in 70's London, and you have an interesting cocoction of tough love across the earth and ages.
優しさの映画
ヒロシマ
知らなかったな、そんなこと
染みる年代には染みます。
日本語は美しくて優しい。
10代の時から知っていたが、主人公クリストファー
(パルミ・コルマウクル&エギル・オラフソン)の話す日本語を聴いて、いつの間にか、不意に泣いていた。
海外に行くと却って余計に日本の善さが染みるように。
クリストファーの穏やかな日本語に、久しぶりに言葉の優しさを感じた。
自然に、この物語に寄り添う。
私はまだ主人公よりは若いが、共感もし易い世代となった。
すれ違いや、原発の影響や苦悩がありながら、2人が再会してからは作品自体が彼らを暖かく抱擁するかのように救いが広がる。
過去とか、別れとか、もうそんなこと、何でもなかったかのように
2人が手を取り合い歩く後ろ姿に、もうそれ以上
いらないとさえ思った。
それだけで、もう、いい。
外国作品で日本人をキャスティングする時はこの人あり的な奈良橋陽子さんの演技を、
もしかしたら初めて観たかも知れない。
(本作の日本人キャスティングは奈良橋さんによるものか?)
その為、御子息で今は表舞台から製作側になった野村祐人さんを久し振りに観られたのか。
(彼のファンだったのでうれしかった。変わらず素敵でした。)
Koki,さんが観たかったので存在感や演技に満足した。
映像美と純愛を愛でたい人におすすめ
ごめんなさいクリストファーさん
COVID-19も既に「過去」
IMDb、RottenTomatoesでの評価が高いようなので鑑賞を決めた本作品。会員サービスデイのTOHOシネマズシャンテ、10時30分からの回はけして多くはないものの平日にしてそれなりの客入りです。
と言うことで観た感想ですが、小説的でリアリティーよりは雰囲気に寄った作品という印象。全般「美しさ」が前に押し出された画作りで目の保養です(古い表現w)。特に本作最大の魅力「1969年のクリストファー(パルミ・コルマウクル)とミコ(Kōki,)」はとても初々しく、二人の美しさやはかなさを感じる演技は、それだけで本作を観る価値があると言っても過言ではないでしょう。
ただ、逆にそれ以外は設定も展開もややフンワリ。何ならそれも「2020年のクリストファー(エギル・オラフソン)」が初期の認知症であることが影響しているのかと思いきや、話自体は結構強引に進んでいき、そこまで行ったらもはや奇跡の展開。中でもCOVID-19については記憶に新しいだけに気になってしょうがない。。如何にも障壁のように扱われるものの、物語の展開としては「都合の良い省略や改変」があって悪目立ちしています。少なくとも日本のコロナ禍はそんな感じじゃなかったし。そうなるともう、COVID-19が「単なる状況として消費されている」としか思えず、更には本作で扱われる「認知症」や「高橋家の秘密」など、観る人にとってはセンシティブな内容にまで波及していかないかと懸念も。ただ、原作本のあらすじをAmazonで確認してみると、特に映画で脚色されたわけではないらしく、そこは文学的には引っかかってはいけないのかな。。そしてCOVID-19も既に「過去」であり、今後もこんな風に切り取って扱われるんだな。。なんて。
いやいや、けしてネガティブな見方ばかりしているわけではありませんよ。昨今では海外が描く「日本、或いは日本人」に関し、一昔前ほどの違和感は感じなくなってきているように思えますが、その背景には本作でもキャスティングディレクターを務めつつ、自らも「2020のミコ」として出演している奈良橋陽子さんのような存在が大いに貢献しているはずです。実に素晴らしい仕事。
目の付け所は悪くない…が
映画が始まってすぐ、「○○についての描写が出てきますのでご注意下さい」との注意書きが画面に。
予告編では全く触れられていなかったので、そんな重い映画なの?と軽く驚きながら鑑賞。
現在パートはコロナ禍で、過去パートは1960年代後半のロンドン。
過去パートにまず突っ込みどころ満載。
日本料理屋の店主、高橋を演じる本木雅弘の生活感がなさすぎて、苦労人(のはず)の雰囲気がゼロ。ところどころ「モッくんが板前を演じる日本酒か何かのCM」を見ているかのよう。
高橋の娘、ミコを演じたkokiさん、初心な雰囲気は悪くないものの、演技が思わせぶりに台詞をふたことみこと言ってボディタッチをしたり、ねっとりした視線を向けたりの繰り返しで飽きる。
(これは脚本にも問題があるような)
2人が惹かれあう過程の会話が薄っぺらく、特に親日というわけでもない学生運動かぶれのアイスランド人の青年が、なぜミコを好きになるのか?
ミコは「ガイジンさん」と呼んでいたクリストファーをなぜ好きになるのか?説得力がない。
ベッドシーンは綺麗に撮れていましたが、あんなに何回も必要かな?
2人の会話がつまらないので、余計に身体だけの関係に見えてしまう。
後半で高橋の謎の行動すべてが○○○への偏見から来ていたというのがわかるのだけど、当時の偏見がどれだけ酷かったのかの描写もなく(当然知識として知ってはいますが)。
差別や偏見は思わぬところに潜んでいてそれは時に愛をも引き裂く、というのは普遍的なテーマですが、エピソードの積み重ねが効いていなかったのと、全体的にリアリティがなく感動できずで残念。
現代パートにもかなり気になる部分はありましたが、ネタバレになりそうなのでこのへんで…
あ、これだけは言いたいのですが、現代パートでクリストファーに唐突に絡んでくる中村雅俊、違和感しかなかったです。カラオケのシーン、要らないよね…
「シルク」の
ヒロシマ・モナムール
「消えた女」と「探す男」の構図はここでも見られる。
が、{サスペンス}や{ミステリー}ではなく、
純然とした{ラブストーリー}として。
舞台は五十年前のロンドンと、
コロナ禍の現代の日本。
ロンドンに在る日本料理店の店主『高橋(本木雅弘)』の娘『ミコ/美子(Kōki,)』に一目惚れした
『クリストファー(パルミ・コルマウクル)』は、その店で働き始める。
やがて二人は愛し合うようになる。
が、『高橋』はある日突然に店を閉め、
娘ともども忽然と姿を消す。
手を尽くして探すものの、
二人の行方は杳として知れず手掛かりも無い。
月日は過ぎ、結婚はしたものの、
自身の子は成さなかった『クリストファー』は
故郷のアイスランドでレストランを経営している。
齢も七十を過ぎ、初期の認知症との診断を受け、
医者から「やり残したこと」について問われた彼は
過去の恋人を探す旅に出る。
故郷からロンドン、そして日本へと。
{ロードムービー}の側面も併せ持つ。
物語りは主に二つの時代、
過去と現代を自在に往還する。
前触れもなく画面は転換するものの、
繋ぎ方が上手いのだろう、
混乱することなく、時系列はすっと頭の中に入って来る。
『クリストファー』の病の進行を、
長年に渡り記憶してきた思い出の俳句が
次第に頭に浮かばなくなることで表現する演出も小技が効いている。
『高橋』父娘が姿を消した理由は、
かなり早い時間でそれと知れる。
また、後半部では、新たな事実の提示がありはするものの、
それも先読みが可能なエピソード。
謎解きの面ではさほどの驚きはない。
寧ろ二人が、日本を離れた理由にこそ
思いを寄せるべき。
料理店の客層は、ほぼほぼ
日本人の駐在員をはじめとするコミュニティーの人たちに限られるよう。
加えて主人公の学生仲間も、
「ジャップの店」と侮蔑的に表現。
下宿の女主人も、
付き合っているのが日本人女性と知ると
「気を付けなさい」と注意する始末。
そうした差別を受け、異邦人としてロンドンに身を置く方が、
日本に住んでいるよりも気持ちが軽くなるとの心情は、
故郷でどれほどの辛酸を舐めたからなのか。
後半に向けては、更に{ラブ・ロマンス}の色合いが強くなる。
あざとらしは無く、ごくごく自然に鑑賞者の心情に柔らかく入って来て、
幸福な感情で満たしていく。
『ミコ/美子』を演じた『Kōki,』の出来が
意外なほど良いのに驚く。
元々英語はできるのだろうが、
不自然さを感じない透明感のある演技は
本作が映画二本目とは思えぬほど。
柴田理恵は永遠のテンプレート
外国人(白人)率高めの客席。両親+20代息子?みたいな三人組とか。
主人公が日本語の勉強で「私は甘いものは好きでは…」みたいな文章を読むシーンの英語字幕が
「Mr Amai is....」みたいなめちゃくちゃな訳が付いてて、戦慄!
陰りのある設定のkokiちゃんですが、そんなの微塵も感じさせない「ヤリ●ン」な行動…。
どういう原作???
工藤お母さま、このアバ■レ役でよろしかったのでしょうか?
(実際はそんな役のハズじゃないのに、やってる事はまさにそうです)
英語ができる役者さんって少ないんだなあという人員不足を象徴しているのが、
キャスティングディレクターの奈良橋さんがまさかの役で出て来て、
そっちの方が発音良くなってるから、色々とややこしい。
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ファンタジー小説だと思って楽しめば。
母親が、 養子に出した子供がどこで何してるか知ってるとことか、 あ...
母親が、
養子に出した子供がどこで何してるか知ってるとことか、
あと他にも色々ツッコミどころがあったけど、
日本の作品じゃないなら仕方がないか?
コロナで退院してきてまだまだ不調なのに、
平気な顔して海辺?歩いてるとかも、
作り直したらもっと良くなりそう?
それはさておき、
中村雅俊のカラオケシーンは良かった
奈良橋さん、素敵だった
せっかく原爆取り上げていただいたのですが弱い
2025年劇場鑑賞25本目。
エンドロール後映像無し。
本木雅弘や中村雅俊などが出ている洋画ということで内容知らないけど鑑賞。
正確な年代が分からず観ていたので第二次世界大戦前なのか後なのか、ここが大事だったのに、後から分かったのでちょっと話の予測がつきませんでした。
冒頭で原爆の資料が出るのでご了承下さいみたいなテロップが出たので原爆の話だろうとは思っていたのですが、ずっとその話が出てこなかったので忘れていたタイミングでその話が出てきました。
原爆というか、生き残った被爆者の苦しみがずっと続くということなのですが、日本人ならその悲惨さをよく理解できると思うのですが、海外の人がこの映画を観てもそれは伝わらないのでは、と思いました。日本人の自分が見てもそんなことする?って思いましたもん。
話は変わりますが「海の沈黙」の本木雅弘や、「サンセット・サンライズ」の中村雅俊を見ていつの間にか老けたなぁ、と思っていましたが、この映画では元のイメージ通りの若々しさで、役者ってすごいなと思いました。
日本作であって欲しかった
思ってたのと違った(いい意味で)
よくある70点台ぐらいの、当たり障りない普通のラブストーリーだろうと思ってたら違った。
どうでもいい薄っぺらいラブストーリーじゃない。
脚本が良くて、予想外の展開になっていき、終わり方も良かった。
最後、フェイドアウトからのエンドロールで、悲しげに美しく響くピアノ曲が流れるなか、美しい余韻に浸れました。
脚本も兼ねた監督はアイスランドの方で、北欧ミステリー『湿地』と同じ監督と知ってビックリ。
この監督、気になってきた(笑)
冒頭にテロップが出ますが、原爆、被爆、被爆者、などへの言及があります。
Kōki,さん演技うまい!もっと活躍が観たい!
あと柴田理恵さん出てきてビックリだ、好きなんで嬉しかったけど(笑)
美しい話です。
オススメします。
悲しみをキレイに美しく─
アイスランド語、英語、日本語が入り乱れていて、ちょっと字幕がうざかったりしたのですが、3語をうまい具合に活用して効果的に作品に反映させていたような印象でした。
日本語や日本の表現も、至極自然にみえたし、西洋風の偏ったエスニック要素はほぼ感じなかったので、時を経たラブロマンスとして素直に楽しめました。
日本人として、広島・長崎の原爆ネタを盛り込まれると、どうしてもネガティブな感情しか生まれず、そこから生まれるラブロマンスなんて想像するのも憚ってしまうのですが、内容がしっかりしていれば、例えフィクションであろうと、美しい物語も生み出すことも可能だということが─まぁしごく当然のことなんですけど─よくわかりました。
過去と現在が絡み合いながら、淡々と進んでいくシンプルな物語。編集の具合とかカメラ割カメラワークなんかが非常に丁寧な印象で、非常に見やすかったです。
結末も予想のちょっと先をいくような感じで、結構良かったかも─。
あと、中村雅俊のカラオケっていうのも最高でした。あんな演出はなかなか出来ないですよねー。
アイスランド人ってところがミソ
海外の監督がこんな描き方をするなんて
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