劇場公開日 2025年1月24日

TOUCH タッチのレビュー・感想・評価

全33件中、21~33件目を表示

4.0ヒロシマ・モナムール

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

「消えた女」と「探す男」の構図はここでも見られる。

が、{サスペンス}や{ミステリー}ではなく、
純然とした{ラブストーリー}として。

舞台は五十年前のロンドンと、
コロナ禍の現代の日本。

ロンドンに在る日本料理店の店主『高橋(本木雅弘)』の娘『ミコ/美子(Kōki,)』に一目惚れした
『クリストファー(パルミ・コルマウクル)』は、その店で働き始める。

やがて二人は愛し合うようになる。
が、『高橋』はある日突然に店を閉め、
娘ともども忽然と姿を消す。

手を尽くして探すものの、
二人の行方は杳として知れず手掛かりも無い。

月日は過ぎ、結婚はしたものの、
自身の子は成さなかった『クリストファー』は
故郷のアイスランドでレストランを経営している。

齢も七十を過ぎ、初期の認知症との診断を受け、
医者から「やり残したこと」について問われた彼は
過去の恋人を探す旅に出る。

故郷からロンドン、そして日本へと。
{ロードムービー}の側面も併せ持つ。

物語りは主に二つの時代、
過去と現代を自在に往還する。

前触れもなく画面は転換するものの、
繋ぎ方が上手いのだろう、
混乱することなく、時系列はすっと頭の中に入って来る。

『クリストファー』の病の進行を、
長年に渡り記憶してきた思い出の俳句が
次第に頭に浮かばなくなることで表現する演出も小技が効いている。

『高橋』父娘が姿を消した理由は、
かなり早い時間でそれと知れる。

また、後半部では、新たな事実の提示がありはするものの、
それも先読みが可能なエピソード。

謎解きの面ではさほどの驚きはない。

寧ろ二人が、日本を離れた理由にこそ
思いを寄せるべき。

料理店の客層は、ほぼほぼ
日本人の駐在員をはじめとするコミュニティーの人たちに限られるよう。

加えて主人公の学生仲間も、
「ジャップの店」と侮蔑的に表現。

下宿の女主人も、
付き合っているのが日本人女性と知ると
「気を付けなさい」と注意する始末。

そうした差別を受け、異邦人としてロンドンに身を置く方が、
日本に住んでいるよりも気持ちが軽くなるとの心情は、
故郷でどれほどの辛酸を舐めたからなのか。

後半に向けては、更に{ラブ・ロマンス}の色合いが強くなる。

あざとらしは無く、ごくごく自然に鑑賞者の心情に柔らかく入って来て、
幸福な感情で満たしていく。

『ミコ/美子』を演じた『Kōki,』の出来が
意外なほど良いのに驚く。

元々英語はできるのだろうが、
不自然さを感じない透明感のある演技は
本作が映画二本目とは思えぬほど。

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ジュン一

3.0柴田理恵は永遠のテンプレート

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

外国人(白人)率高めの客席。両親+20代息子?みたいな三人組とか。

主人公が日本語の勉強で「私は甘いものは好きでは…」みたいな文章を読むシーンの英語字幕が
「Mr Amai is....」みたいなめちゃくちゃな訳が付いてて、戦慄!

陰りのある設定のkokiちゃんですが、そんなの微塵も感じさせない「ヤリ●ン」な行動…。
どういう原作???
工藤お母さま、このアバ■レ役でよろしかったのでしょうか?
(実際はそんな役のハズじゃないのに、やってる事はまさにそうです)

英語ができる役者さんって少ないんだなあという人員不足を象徴しているのが、
キャスティングディレクターの奈良橋さんがまさかの役で出て来て、
そっちの方が発音良くなってるから、色々とややこしい。
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ファンタジー小説だと思って楽しめば。

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ababi

5.0タイトルなし

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

知的

これぞ日本人が観るべき映画。難しい作品ではありません。感じとって下さい。

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モロボシダン

4.5けっこう良作な気がする

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館
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本まぐろトロ子

3.0母親が、 養子に出した子供がどこで何してるか知ってるとことか、 あ...

2025年1月25日
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母親が、

養子に出した子供がどこで何してるか知ってるとことか、

あと他にも色々ツッコミどころがあったけど、

日本の作品じゃないなら仕方がないか?

コロナで退院してきてまだまだ不調なのに、

平気な顔して海辺?歩いてるとかも、

作り直したらもっと良くなりそう?

それはさておき、

中村雅俊のカラオケシーンは良かった

奈良橋さん、素敵だった

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jung

3.0せっかく原爆取り上げていただいたのですが弱い

2025年1月25日
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鑑賞方法:映画館

2025年劇場鑑賞25本目。
エンドロール後映像無し。
本木雅弘や中村雅俊などが出ている洋画ということで内容知らないけど鑑賞。

正確な年代が分からず観ていたので第二次世界大戦前なのか後なのか、ここが大事だったのに、後から分かったのでちょっと話の予測がつきませんでした。
冒頭で原爆の資料が出るのでご了承下さいみたいなテロップが出たので原爆の話だろうとは思っていたのですが、ずっとその話が出てこなかったので忘れていたタイミングでその話が出てきました。
原爆というか、生き残った被爆者の苦しみがずっと続くということなのですが、日本人ならその悲惨さをよく理解できると思うのですが、海外の人がこの映画を観てもそれは伝わらないのでは、と思いました。日本人の自分が見てもそんなことする?って思いましたもん。

話は変わりますが「海の沈黙」の本木雅弘や、「サンセット・サンライズ」の中村雅俊を見ていつの間にか老けたなぁ、と思っていましたが、この映画では元のイメージ通りの若々しさで、役者ってすごいなと思いました。

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ガゾーサ

4.0日本作であって欲しかった

2025年1月25日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

幸せ

なんとなく程度に気になり鑑賞したが、被爆者の差別を描いており、若者達の出会いを引き裂く偏見に胸が締め付けられる思いがした。50年間の時を経た結論が暖かいものであり、後ろ髪ひかれるものはあるものの、ほのぼのした気分になりました。

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ショカタロウ

4.0思ってたのと違った(いい意味で)

2025年1月25日
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鑑賞方法:映画館

よくある70点台ぐらいの、当たり障りない普通のラブストーリーだろうと思ってたら違った。

どうでもいい薄っぺらいラブストーリーじゃない。

脚本が良くて、予想外の展開になっていき、終わり方も良かった。

最後、フェイドアウトからのエンドロールで、悲しげに美しく響くピアノ曲が流れるなか、美しい余韻に浸れました。

脚本も兼ねた監督はアイスランドの方で、北欧ミステリー『湿地』と同じ監督と知ってビックリ。

この監督、気になってきた(笑)

冒頭にテロップが出ますが、原爆、被爆、被爆者、などへの言及があります。

Kōki,さん演技うまい!もっと活躍が観たい!

あと柴田理恵さん出てきてビックリだ、好きなんで嬉しかったけど(笑)

美しい話です。

オススメします。

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RAIN DOG

4.0面白かった

2025年1月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

萌える

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ノブ様

4.0悲しみをキレイに美しく─

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

アイスランド語、英語、日本語が入り乱れていて、ちょっと字幕がうざかったりしたのですが、3語をうまい具合に活用して効果的に作品に反映させていたような印象でした。
日本語や日本の表現も、至極自然にみえたし、西洋風の偏ったエスニック要素はほぼ感じなかったので、時を経たラブロマンスとして素直に楽しめました。
日本人として、広島・長崎の原爆ネタを盛り込まれると、どうしてもネガティブな感情しか生まれず、そこから生まれるラブロマンスなんて想像するのも憚ってしまうのですが、内容がしっかりしていれば、例えフィクションであろうと、美しい物語も生み出すことも可能だということが─まぁしごく当然のことなんですけど─よくわかりました。
過去と現在が絡み合いながら、淡々と進んでいくシンプルな物語。編集の具合とかカメラ割カメラワークなんかが非常に丁寧な印象で、非常に見やすかったです。
結末も予想のちょっと先をいくような感じで、結構良かったかも─。
あと、中村雅俊のカラオケっていうのも最高でした。あんな演出はなかなか出来ないですよねー。

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SH

4.0アイスランド人ってところがミソ

2025年1月24日
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鑑賞方法:映画館

今も昔も惨禍そのものだけではなく、それに続く風評も多くの人を傷つけるのだと反省したり、老い先短くなってから恋愛を蘇らせるのを羨ましく思ったり、70年頃のリベラル気分から上手く降りた人と降り損なった人のその後の人生に思いを馳せたり、色々味わい深い佳作であった。
内容とは全く関係ないが、BBAの二人組ってのは映画館の敵だな。

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ひろちゃんのカレシ

0.5こんな映画に☆は...

2025年1月1日
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Paula Smithy

4.0海外の監督がこんな描き方をするなんて

2024年11月24日
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鑑賞方法:その他

泣ける

悲しい

怖い

広島国際映画祭2024で鑑賞。
原爆を描いた映画はたくさんあるけど、こんな描き方が・・・
原爆投下から79年経ち被爆者の高齢化が進むなか、我々被爆2世、3世が背負っていかなければいけない何かを再認識させてもらった作品が海外からと言うのは、日本人として被団協がノーベル賞を受賞した時と同じ感覚(うれしい半面、私は、この国は何ができているのか)を思い出した作品でした。

昨日から全国公開となりましたが、広島市内では公開がありません
広島市内はどこもこぞって公開するとばかり思っていたのに・・・
何か大きな力が働いているのか?

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