「染みる年代には染みます。」TOUCH タッチ なかじ&みゆさんの映画レビュー(感想・評価)
染みる年代には染みます。
日本語は美しくて優しい。
10代の時から知っていたが、主人公クリストファー
(パルミ・コルマウクル&エギル・オラフソン)の話す日本語を聴いて、いつの間にか、不意に泣いていた。
海外に行くと却って余計に日本の善さが染みるように。
クリストファーの穏やかな日本語に、久しぶりに言葉の優しさを感じた。
自然に、この物語に寄り添う。
私はまだ主人公よりは若いが、共感もし易い世代となった。
すれ違いや、原発の影響や苦悩がありながら、2人が再会してからは作品自体が彼らを暖かく抱擁するかのように救いが広がる。
過去とか、別れとか、もうそんなこと、何でもなかったかのように
2人が手を取り合い歩く後ろ姿に、もうそれ以上
いらないとさえ思った。
それだけで、もう、いい。
外国作品で日本人をキャスティングする時はこの人あり的な奈良橋陽子さんの演技を、
もしかしたら初めて観たかも知れない。
(本作の日本人キャスティングは奈良橋さんによるものか?)
その為、御子息で今は表舞台から製作側になった野村祐人さんを久し振りに観られたのか。
(彼のファンだったのでうれしかった。変わらず素敵でした。)
Koki,さんが観たかったので存在感や演技に満足した。
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