「悲しみをキレイに美しく─」TOUCH タッチ SHさんの映画レビュー(感想・評価)
悲しみをキレイに美しく─
アイスランド語、英語、日本語が入り乱れていて、ちょっと字幕がうざかったりしたのですが、3語をうまい具合に活用して効果的に作品に反映させていたような印象でした。
日本語や日本の表現も、至極自然にみえたし、西洋風の偏ったエスニック要素はほぼ感じなかったので、時を経たラブロマンスとして素直に楽しめました。
日本人として、広島・長崎の原爆ネタを盛り込まれると、どうしてもネガティブな感情しか生まれず、そこから生まれるラブロマンスなんて想像するのも憚ってしまうのですが、内容がしっかりしていれば、例えフィクションであろうと、美しい物語も生み出すことも可能だということが─まぁしごく当然のことなんですけど─よくわかりました。
過去と現在が絡み合いながら、淡々と進んでいくシンプルな物語。編集の具合とかカメラ割カメラワークなんかが非常に丁寧な印象で、非常に見やすかったです。
結末も予想のちょっと先をいくような感じで、結構良かったかも─。
あと、中村雅俊のカラオケっていうのも最高でした。あんな演出はなかなか出来ないですよねー。
コメントする