劇場公開日 2025年7月4日

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「青春映画だが大人が観てもキラキラした自分をキャッチできるよ!」この夏の星を見る ヘマさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 青春映画だが大人が観てもキラキラした自分をキャッチできるよ!

2025年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『フロントライン』に引き続き、2020年の「新型コロナ」感染流行に振り回されて、日常生活の変容を余儀なくされた中高生たちのお話。

舞台は、茨城県土浦市の高校、長崎県五島列島の高校、そして東京都渋谷の中学校の3拠点。何事もなければ、彼・彼女たちは各地で青春を謳歌していたはずが、感染拡大による緊急事態宣言の発出で、学校活動に制限が生じ、さらに日常生活にも暗い影が落ちていく。

そんな中、開催中止となった天体観測競技「スターキャッチコンテスト」を実施したい天文部の亜紗は、知恵を絞り出して、オンラインによる「オンラインスターキャッチコンテスト」を考案。とあるきっかけから、五島列島の高校、東京都渋谷の中学校の生徒たちと繋がっていく。そして──

本作は中高生たち(※)を主人公にした青春ドラマですが、コロナ禍における理不尽な境遇は、誰もが体験して記憶に新しいだけに、彼ら彼女らの不憫さが手に取るようにわかるんですよね。世代が異なっても、自分ごとのように感じて、みんなを応援したくなっていました。

そして物語終盤、大きな転機が訪れてからの、3拠点でみんなで力を合わせての展開は、ぐっと来るものがありました。まさに青春一直線。清々しく晴れやかな心持ちになって、自分もキラキラできる素晴らしい鑑賞体験でした!

※主人公たちを演じる出演者の、自然体かつ等身大の演技がとても気持ちよく、全員の名前を覚えておきたいので列記。あとマスクシーンばかりなので顔もわかりづらいんだよね。
・茨城県土浦市の生徒/渓本亜紗(桜田ひより)・飯塚凛久(水沢林太郎)
・長崎県五島列島の生徒/佐々野円華(中野有紗)・福田小春(早瀬憩)
・東京都渋谷の生徒/安藤真宙(黒川想矢)・中井天音(星乃あんな)

もちろん脇を固める先生役の俳優陣も素敵でした!

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ヘマ