劇場公開日 2025年7月4日

「日本映画の新しい星を発見した気になる」この夏の星を見る ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本映画の新しい星を発見した気になる

2025年7月5日
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ポスターと予告編がよかったので期待してたら期待より全然上を行ってた。ロケーション、撮影(というより星空を見る娯楽映画としてのルック)、差し込まれる星、火花、星、衛星、の精度、キャスティング、音楽、みんなよかったな。

割と冒頭から桜田ひよりの決意表明から泣き、途中忘れていた当時のいろんなことも思い出し、確実に生徒というか先生の立場に立って嗚咽しそうになったり、東映といえば『ハケンアニメ』という異色作があったがあれより遥かに上のレベルで上質なエンタメが決まった感じ。これからもいくつかつくられるであろうアフターコロナの青春映画のまずファーストマスターピースではある。

桜田ひよりという美少女が完全に主演としてハマっていた。演出も、この文化系青春映画の登場人物たちをロケーション(シネスコの五島の海辺の広さといったら)とそこでの高校生たちの配置や校舎、屋上など、アニメかのようなレイアウトやアクションの捉え方をしながらも実写の躍動感も損なっていない。まあ桜田ひよりの意志も眼差しも走る姿もまっすぐで力強く、それだけで感動。あやうく声をあげて泣きそうなった。

全編に渡って、人との結びつき、距離の取り方が青春映画という枠組みと重なって、より大きなテーマとなって拡散されていくことの感動。観てよかった。

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