アンダーニンジャのレビュー・感想・評価
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アクションとコメディシーンのバランスが良く、飽きずに独特な世界観に入っていける福田雄一作品では出来の良い秀作!
コメディ作品は映画向きかどうかの選別を作る前に厳しく行うべきだと「聖☆おにいさん」の映画を見て強く感じましたが、「アンダーニンジャ」については、まさに「映画」に適した作品だと言えるでしょう。
本作は、基本はアクションシーンが満載のアクション映画なのですが、アクション一辺倒だと飽きが出る面があります。
一方で、「聖☆おにいさん」のように、ひたすらコメディシーンのオンパレードだと精度の低いシーンが増えて、寒々しい状況を生んだりします。
そこで本作では、アクションとコメディをバランス良く構成し、誰もが作品の世界観に入り込みやすいような仕組みを巧く構築しているのです。
コメディシーンを得意とする福田雄一監督作品では、アクションシーンは別の監督に任せる役割分担がなされていて、本作は「コメディシーンの福田雄一監督✖️アクションシーンの田渕景也監督」による共作で、総監督を福田雄一監督が担っていると理解しておけばいいでしょう。
現代に忍者が20万人という規模で秘密裏に活動しているという作品の世界観は斬新で、2時間くらいの映画ではイマイチ実態が見えてこない面もあります。
そのため続編があるのが理想ですが、アクションシーンを中心に映像が凝っているぶん制作費が高い面もあり、ヒットしないと続編が見られない仕組みです。
原作再現の難しさと広告過剰露出--2025年邦画界の奇妙な事例
山﨑賢人・浜辺美波という盤石のキャストに、監督は福田雄一。原作は花沢健吾の人気漫画。これだけ条件が揃えば、そもそも初動はある程度読める。しかし、この映画の評価をめぐる議論は、作品内容と同じくらい、いやそれ以上に「宣伝のあり方」に引きずられてしまった。そこにフジテレビのスポンサー撤退騒動という時代的偶然が絡むことで、本作は妙な形で注目を集めることになった。
まず作品そのものに目を向ける。原作の持つ陰鬱かつシニカルな世界観を、福田監督特有のコメディセンスでどう料理するのか。結果としては「どちらつかず」というのが大方の評価である。アクションシーンには見応えがある一方、シリアスとギャグの切り替えが唐突で、観客が感情移入できない。原作ファンからすれば「改変が多すぎる」「軽すぎる」と不満が漏れるのも無理はない。ただし、原作を知らないライト層にとっては「忍者が現代社会に潜伏している」という設定自体が新鮮で、娯楽作としては及第点という声もある。
だが、問題はここからである。フジテレビがスポンサー撤退で大量のCM枠を空け、その穴埋めとして『アンダーニンジャ』の広告が延々と流されたという事実。これは業界関係者なら誰もが知る話であり、週刊誌にも「一日中CMが流れている映画」と揶揄された。広告とは通常、複数の作品や商品が枠を奪い合い、視聴者の接触頻度も分散する。しかし今回のケースは、異例なほど同じ作品が繰り返し流れた。視聴者は否応なく「アンダーニンジャ」というタイトルを刷り込まれる。結果として、映画館に足を運んだ人がどれほどいたかはともかく、認知度の高さだけは確実に担保された。
ここで留意すべきは、広告露出と興行収入の因果関係が単純ではないこと。確かに過剰な宣伝で「見てみるか」と思う層はいるが、逆に「またこのCMか」と不快感を募らせる人もいる。加えて、映画自体の出来が芳しくなければ、口コミで客足は伸びない。本作が初登場3位にとどまったのは、まさにそのバランスを物語っている。過剰な広告で注目は集めたが、内容がそれに応えられず、爆発的なヒットには至らなかった。つまり、広告過多が「知名度の最大化」には寄与したものの、「興行の持続力」には至らなかった。
結局のところ、この映画は「原作再現の難しさ」と「宣伝異常事態」という二重の文脈に巻き込まれた作品である。純粋に映画の完成度で評価すれば中程度だが、広告効果と不祥事という外部要因を考慮すると、2025年邦画界の象徴的な一作となった。作品単体ではなく、社会的コンテクスト込みで語られる映画。そうした意味で、『アンダーニンジャ』は成功と失敗の狭間にある異様な存在感を放っている。
あ、これ監督はあの人だ
福田組、全開!
福田雄一さんが監督したら、なんでも福田スタイルのモノになる。
佐藤二朗さんムロツヨシさん含めて。
僕は佐藤二朗さんが、まだ売れていない(小劇団演劇にゲスト出演していた)頃から注目していたし
何をやってもマンネリでも笑えるので
(僕自身が壊れていると思う)キライではない。
(その為に映画館へ必ず行く程では、ないが。)
ムロツヨシさんのブラ姿は笑いを通り越して、
見てはいけないモノ(犯罪か性倒錯)をみてしまった衝撃と恐怖を感じて、笑って済ませられなくなった。
おふざけも程々にお願いしたい。
いつもの福田作品、それ以上でもない。
ただ、役者の皆さんは福田お笑い劇場に忠実で感心。
浜辺美波さん、やはり素敵で(僕自身はこだわりないが)
ハデだけどイイ子を的確に表現。
アクションが観ててコメディ
福田監督作品の中では上位じゃないかな
福田雄一監督作品はクセがあると言っていいだろう。コメディは観る人との相性が重要だと思うが、福田監督の場合、感性が独特だからなのか、かなり人を選ぶからだ。
コメディシーンばかりで押し切られると視聴が厳しくなるものの、この作品に関してはアクションパートが多く普通に楽しめた。
あいかわらずクド目なコメディはやっているのだが、全体的に過去作に比べ少なく、且つ、主演の山﨑賢人が楽しそうだったからか、コメディパートも楽しかった。
浜辺美波は好きだし才能あると思うけれど、コメディエンヌとしてはそんなに良くなかったかな。相当頑張ってる感はビシビシと感じたけれど。
あとはアクションシーンか。コチラはかなり良かったんじゃないか。アクションメインの作品と遜色ないハイクオリティだったと思う。
全体的に無難な娯楽作品で、個人的には悪くないと思った。面白いからオススメってほどではないところが福田監督らしいかもしれない。
コミカル
な作品だけど結構暗い。シリアスだった。
木南晴夏さんやムロツヨシさんや佐藤二郎さんのシーンは流石だなと思ったよ。
ヨシヒコが頭の中で再生されちゃった。笑
山田さん役の山本千尋さんは可愛かった。
豪快によく鼻を穿ったな。笑
浜辺美波さんはめちゃ変顔するし。笑
みんなが高校生に見えない。私だけ?笑
ただ、福田監督ワールドだったのは間違いない。
コミカルでシリアスで嫌いじゃない作風だった。
けど、全体で見た時何の話?って疑問しか残らなかった。
これは原作読んでないと理解できないなかな。
UNの目的や山田さんが不明確すぎ
掘り下げてもらわないと理解できなかった。
学校で殺戮があったのに、先生、生徒たちが平和すぎて
目が不自由なの?
最後は学校崩れて行ったけど、みんなどこ行ったの?
地下に居た野口さんはどうやって這い上がってきたの?
そもそも、上半身だけの防具で無事に済むもの?
九郎くん。。って呟いていたけれど、野口さん九郎の上に覆い被さった最後だったじゃん。見失う?
えー、、、?謎すぎ。
「遊びゴコロ満載」?〜コミック実写化なんだから、これくらいやらないと世界観だせないかな。
2025年公開、配給・東宝。
【監督・脚本】:福田雄一
【原作】:花沢健吾〜『アンダーニンジャ』
主な配役
【雲隠九郎(十郎)】:山﨑賢人
【野口彩花】:浜辺美波
【加藤】:間宮祥太朗
【鈴木】:白石麻衣
【蜂谷紫音】:宮世琉弥
【猿田】:岡山天音
【山田美月】:山本千尋
【瑛太】:坂口涼太郎
【担任】:シソンヌ長谷川
【主事】:平田満
※他に「福田組」とされる佐藤二朗、ムロツヨシも出演している。
1.福田雄一監督作品
『斉木楠雄のΨ難(2017年)』とよく似ていた。
制服姿、学校が舞台、など設定自体に共通点も多いし、
主演級の女優に「顔芸」を仕込むところなどは全く同じ。
コミックが原作なので、やりすぎとまではいかないにしても、本作の浜辺美波や、斉木楠雄での橋本環奈に対しては少し気の毒に感じてしまった。
もちろん、原作に忠実に描こうとした結果なのだろうが。。。
コミックにどこまで寄せきれるか?に挑戦しているようだ。
2.忍者 vs. 忍者
原作を読んでないので、的はずれかもしれないが、
忍者の武器って、もっともっとたくさんあるのになぁ、
なんて思いながら観た。
一方で、宇宙空間からドカーンって、忍法の域を逸脱しすぎではないのか?
と心の中で突っ込んでみた(笑)。
とは言え、
冒頭の歩道橋シーンや、クライマックスの地下通路シーンは出に汗を握った。
女性キャラのアクションシーンでは、スタントと俳優の境目が、くっきりしすぎていたのはご愛嬌か。
3.まとめ
劇場で予告編『誰も観たことのない現代ニンジャエンターテインメントが幕を開ける!』に接して以降、
「面白そう、行きたい!」となっていたが、機会を逸してしまっていた。
6月にデジタル配信が解禁になり、早速観た。
予告編で強調されていた、「忍者アクション」より「コメディ要素」が多く配合されていて面食らった。
福田組と称される佐藤二朗やムロツヨシは、キーキャラクターではないという安心感からか、
おそらく、ではあるが、
アドリブがかなり多く、相手(山崎賢人)が笑ってしまっているシーンを堂々と本編に入れていた。
福田雄一監督の心の余裕が感じられた。
斉木楠雄と似ている、と書いたが
あれから8年、最も異なっていた部分かもしれない。
「遊びゴコロ満載」とみるか、
「悪ふざけ、内輪ウケ」とみるか。
いずれかで評価は二分されそう。
わたしですか?
ニュートラルです。。。え?ずるいですか?(笑)
最後まで楽しく観ることができました。
☆4.0
福田組で再構成された実写化
やはりと言えばやはりのコメディシーンの多さ。原作ではあっさり流される部分に尺を取りすぎている印象が強い。
道理で2時間越える訳だ。
原作自体が、主人公と目される雲隠九郎がソコソコ活躍してこれからどうなるって所で死んでしまう等読者を混乱させる内容。
組織同士の対立や攻撃衛星“遁”についての扱い等も徐々に出てくる。敵味方関係無く人はあっさり死んでいく。昨今は読者に緊張を持たせる意味ですぐ横の仲間があっさり死ぬ作品が増えたので、これも時流の流れと。
まぁ、こんな内容をどストレートに実写映画化は普通に困難だ。かと言って時流に乗った「キングダム」のような扱いになる作品ではない。
2作目を作れる保証もないだろうから、福田監督も原作に沿いつつ自分らしい演出でつくったのだろう。
福田監督が作ったらこうなるのは分かってる事だから、そこは仕方ない。出来れば「アンダーニンンジャ」の世界観が壊れない程度にやってくれれば良かったが福田要素90%位ある気がする。
名字のやり取りで引っ張り過ぎだろうし、会話シーンの度に漫才やってたらダメだろう…。
アンダーニンンジャらしさが見えなくなっちまうだろ?
心配した頃にラスト講談高校の惨劇でようやく「アンダーニンンジャ」の本領が…見え始めるけれど、原作にして数冊の内容…続編は作るだろう。
理由はソコソコ売れるから。
クールで、しれっとガッコイイ山崎賢人!!
大ヒット作品に出突っ張りで、健康は大丈夫かと心配する程だった
賢人くん、
福田雄一監督のコメディ映画に意外とハマっておりました。
雲隠九郎(山崎賢人)が潜入するクラスの、
美女・山田(山本千尋)が、ラスボス的な活躍。
鼻ほじりもも長くて、ここまでやるかー、
やっぱり福田雄一だー。
しつこいと言えば、作家先生の佐藤二郎は、何だったの?
編集者・鈴木が実は、アンダーニンジャで白石麻衣で、
佐藤二郎を好き💕・・・会うためにダメ出し?!
(意外な展開は、笑ったけど)
他の数々は、佐藤二郎さんのアドリブだったの?
原作漫画未読につき、地下組織、トンだの、ニンだの、
ロケットだの、戦前のGHQがどったら、とか、
ほとんどさっぱりぱり分からなかったけれど、
ニンジャは現代にも生き残っていて、
勢力争いを繰り広げているという設定らしい。
瑛太(坂口涼太郎)は、画面専有率の高い美味しい役、
だったし、
大きな白マスクでも白石麻衣は隠せない美女だし、
目と鼻しか見えない間宮祥太郎も隠し難いほど、イケ面だし、
クラスメートでおとぼけキャラの浜辺美波も、
変顔が可愛かった💘
ボイラー室の主事さんの平田満も生き残りのニンジャとして、
なんか存在感と安心感ありました。
強かったしね。
★全国変わった名字コレクターの雲隠九郎のオタクぶりが笑えた。
その割に、出てくる名前は、鈴木、山田、加藤、吉田と、、
多い名字ランキング上位者ばかり。
佐藤二郎が吉田なのもギャグ❣️❓
原作漫画のファンは、色々不満も多々あるだろうし、
膨大な原作のダイジェストなのかもと想像しますけど、
刀のぶつかるバキュン、ガシャン、ドカーンの爆音で、
アクションシーンになるといきなり本気モードで
緊張感が走る。
それなりに面白くて、意外と楽しめました^_^
「聖☆お兄さん」より、こっちのほうが出来は良かったかも……
髭と変顔、鼻ほじり
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
原作マンガは未読。
福田組特有のくだらない内輪ノリを受け入れられるかどうかが、福田作品を楽しめるか否かの分かれ道だと思う。
ムロツヨシと佐藤二朗のアドリブを放置してカメラを回し続け、相手の役者が笑いを堪える姿も隠さず映し出す…
私はこのノリが好きで、福田作品を観る際にかなり期待している。しつこいくらいに見せてくれる方がちょうど良い。
本作のそれも絶品だ。筋に関係の無い、悪く言えばテンポを削ぐシーンだが、この味がすっかりクセになっている。
山﨑賢人に無精髭を生やす。浜辺美波に美人が台無しレベルの変顔をさせる。山本千尋に制服を着せ鼻をほじらせる。…
役者のイメージを崩してお遊びする福田雄一監督の演出も好きだ。それに応える俳優たちの役者魂もあっぱれである。
このくだらなさと本格的なアクションシーンの見事な緩急が本作の見どころだろう。「銀魂」の実写版を思い出した。
内輪ノリで緩くなったストーリーがアクションパートが始まると一気に締まる。全く別の映画を観ているような気分だ。
「キングダム」などで証明済みの山﨑賢人の身体能力の高さが本作でも遺憾無く発揮されていて、惚れ惚れさせられる。
山本千尋のアクションが好きなので、山﨑賢人との戦いはとてつもない頂上決戦感があって、手に汗握り見入った。
え、こうなる?こう終わる?
話が頭に入らなかった
謎しか残らない
原作 アニメ その面白さを知っての実写版の視聴
比較は必ずある。
それを理解しての実写でもあるはずだ。
意外にむずかしい内容のこの作品
特にアニメ
まさかまさかの主人公の死という意外性 物語としての破綻を感じ得ない設定
鼻がもがれた「山田さん」に仰け反るエイタ
そして見てしまった切り取られた九朗の頭部
そして忍者20万人分のデータが盗まれ、破壊された講談高校
実写版で描かれなかったのが「そこ」
コメディとシリアスが同居する作品
そのコントラストが堪らなく面白い。
そしてこの本質は至ってシリアスだ。
最も気になったのがこのタイトル
その真逆に位置する主人公らの組織
アンダーニンジャとは、山田ミツキのこと
アニメでは彼女のことが少し語られている。
さて、
この作品 その雰囲気はアニメを知っていてこそ理解できるものだと感じた。
それぞれのパートに登場する特徴的な人物
そこに有能な俳優をあしらったのは素晴らしいと思うが、やはりどうしても「後付け」感が否めない。
そして、
そもそもこの物語は非常に奥深く難解で、かつ世界観の枠がまだわからないという問題を残している。
対戦軸 アンダーニンジャそのものの全容がまったくわからないということ。
表面に出た「山田さん」と抜け忍からスカウトされた「猿田」
中途半端な立ち位置の「主事」
アンダーニンジャ タイトルであり通称UNの目的
視点が「NIN」という組織 そしてこちらから見た物語
基本的な設定をぶち壊すかのような視点
何もかもわからないままで終わってしまうこと。
UNの目的だった人工衛星「瓲」(トン)から情報を盗み出すことと講談高校の破壊の意味。
それを達成して、主人公雲隠九朗を倒したこと。
何もかもがわからずじまいで終えたこの「シーズン1」
何より、これを実写化した意図
面白さと謎がこれほど交錯する作品も珍しいと思うが、何故実写版では山田が死んだのだろう?
それもまた謎で、そもそも物語の枠が見えないことこそ面白さなのかもしれない。
見てられない
雲隠は全国名字ランキング第…
原作コミックやアニメは人気らしいが、この実写映画は…。だって、監督はアイツだもん。
端から期待下げて見たのだが、その割には…。
福田の近年の作品ではまともな方。最もそれは元々のコミックの魅力によるだろう。(じゃあ、『聖☆おにいさん』は…? あれは福田がバカ色に染めてしまったから)
外国人にはワクワク、日本人にはツッコミ満載。もし、忍者が現代でも暗躍していたら…?
時々ある定番ネタだが、何だかんだ素直に面白味あり。
忍者組織“NIN”に属する主人公のニート忍者・雲隠に“忍務”が下される。戦後から長年地下に潜むと言われる忍者組織“アンダーニンジャ”=通称“UN”を探れというもの。情報を元に、その手掛かりとなる高校に潜入する…。
忍者は現代で言う所のスパイ。“忍務”アクションととんちんかんな学園ライフのニンジャ・エンターテイメント。
仲間も忍者、敵も忍者。忍者やくノ一の特性を活かしたキレのあるアクションがなかなか本格的。
白石麻衣vs岡山天音、宮世琉弥vs岡山天音もエキサイティング。
クライマックスの山﨑賢人vs山本千尋の“キングダム対決”は最大の見せ場。『キングダム』で鍛えられた山﨑クンもぶりっ子だけどターミネーターばりにタフな山本千尋に大苦戦…!
もっと真面目な忍者アクションかと思ったら、コメディ要素もかなり多い。ここ、結構賛否分かれてるようだが…。
また福田がバカ色に染めたか…と思ったが、原作も“シュール・コメディ”となっている。で、このコメディ要素も明暗分かれる。
原作に沿ったコメディシーンはきちんと笑えるのだ。木南晴夏演じる川戸さんの無理難題、山﨑クンのいい感じの脱力感。この世間知らずさは『ザ・ファブル』の佐藤くんや『ベイビーわるきゅーれ』の二人といい勝負。何故か名字にこだわる雲隠。沸騰ワードの名字研究の先生と珍しい名字トークで盛り上がれそう。
しかし、またまた福田がバカ色に染めると…。性懲りもなく撮影合間に撮ったような山﨑クンとムロツヨシの押入やり取りはクドくてうんざり。
まあ個人的には、浜辺美波のツンデレな久々のキュートなコメディエンヌぶり(『屍人荘の殺人』以来かな…?)を見れたのが良かった。あの全力ヘン顔…!
山本千尋も超絶鼻ほじ、白石麻衣のミニスカアクション。女優陣が良かったね。
上忍、下忍、忍務にあぶれたニートなどの忍者カースト。
忍者組織の陰謀。
岡山天音演じる抜け忍の残虐さ。
クライマックスは衛星絡む宇宙規模のスケールへ…。
クライマックス戦で主人公の九郎がまさかの死亡。ラストシーンに瓜二つの十郎が登場。Wikipediaでちょいと調べてみたら原作通りで、スマッシュヒットもしたし続編も作れそう。
本当に福田の作品ではまともな方。いつぞやの志村けんの人生を描いたSPTVドラマ以来かな。映画だといつ以来だ…?
まともにやればまともに出来る。
なのに、コイツはまた…。
年末に今度は『新解釈・幕末伝』。しかも、ムロツヨシと佐藤二朗のW主演で…。
ディープなファンが多い幕末の物語をまたバカ色に染めたら…。
『新解釈・三國志』の二の舞。
やめとけって。殺されるぞ、マジで!
ちなみに“雲隠”は全国名字ランキング不明でした…(>_<)
全415件中、1~20件目を表示