合間にて...のレビュー・感想・評価
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雰囲気を楽しむ映画
下北沢トリウッドにて鑑賞。
撮影から8年越しにて一般公開。
映画祭での上映はあったものの、コロナ禍でなかなか上映館が決まらなかったとのこと。
本編はストーリーらしきものはあまりなく、人混みあふれた上野の街の喧騒と一人の女性とのコントラスト、そして主人公の心情の移ろいをゆっくりとした視点で映し出していきます。
本作にはどこかフランス映画のような趣があり、雰囲気のよい作品が好きな方にはおすすめできます。
主演の森田涼花さんは、元アイドルグループ「アイドリング!!!」の人気メンバーとして活躍していましたが、アイドル活動中にも「侍戦隊シンケンジャー」にレギュラー出演しており、本作でも表情豊かな演技を見せてくれます。
(「シンケンジャー」は特撮ドラマのイエロー役として最年少だったように思います)
同じ中田監督の「トリカゴ」にも出演しており、来年(2025年)あたり一般公開されるといいでですね。
決心
東京・上野を舞台に故郷へ戻ることになった主人公が、列車に乗るまで過ごす数時間をドキュメンタリータッチに描いたドラマ。
というものの、東京で夢を追う主人公が、故郷に帰ることを”決心”するまでを描いているよう(電車の時間までの合間の話ではなさそう)。
悲しいのか辛いのか自分でもわからない複雑な感情を抱えている時、人に優しくされたい。そして、優しくされたらきっといつか同じように泣いている人に優しくできるのだと思う。そんな連鎖が続けば良いのにと語りかけてくれる映画です。
主人公の森田涼花さんの、池のそばで涙するシーンはとても印象的でした。
上野でのゲリラ撮影お疲れ様でした。
ハンカチ持ち歩こうね
父親の病気の知らせで実家へ帰ることになり、列車に乗る為上野駅にやって来た女性の列車を待つ時間の話。
母親と電話をしながら上野駅を歩く様子から始まるから、帰ろうとしているんだろうなというのはわかるけれど、1人でお茶をして、友人とお茶をして、更には恩賜公園ぷらぷら…どんだけ時間あるんだよ。
更にはどうしたんですか待ち?な不忍池のほとりからまだまだたっぷり時間あるんですね。
恐らく新幹線かな?とか思うけど、席取り直すか家出るのもっと遅くするか、あまりにも不自然な時間じゃないですか?
最後の東京時間とかならわかるけれど、上野にそんな思い入れが?
これといって何かをみせるわけでもなければ、回想シーンもまさかの何もない時間たっぷりだし、しかもラストのそれって、完全に演者のファン向けというだけの位置づけの作品ってことですね。
比較するもんじゃないけれど、同じく何もない映画ということでは、変に動きがないぶん「すずしい木陰」の方がよほど良かった。
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