Broken Rageのレビュー・感想・評価
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ビート節
後半パートの最後の掛け合いなんかは「刑事ヨロシク」でポール牧さんなんかを弄り倒す感があって、「そういうの忘れないよ」みたいな愛すら感じました、個人的には見ていてワクワクしてしまいました、同じ「バカヤロウ」でもくだらない方のバカヤロウでも声を張るのは同じだろっていう部分とか、前半とは一変して後半決めに決まらない感は寧ろ現実的っていうか、物事そうそう都合良くなんか行かない、だから笑うしか無いだろっていうメッセージの様な気さえしました。シリアスに演技されている俳優の方々が平静を保とうとしていて、それはそれで緊張感が漂っていて笑ってしまいました、北野ファンクラブだったら高田文夫さんに「だってアレだよ?」調子で話しているのが目に浮かびました。そういうビートたけしが好きなのだから私はとても楽しめました。
NG大賞だよね
北野武が作れば全て素晴らしくなると思っていた。
本人が記者会見で言っていた。「もっとちゃんと作れば良かった」
まさにこれを感じた。
作りが荒い。それが至る所で感じられた。
作品のコンセプトである実験的映像。
今までのパロディは過去の作品から持ってくる、しかし同じ作品中、前半部分に元ネタを持ってきて後半にそれをパロディにする。これなら元ネタを知らない事もないだろう。
このコンセプトのみで走った作品なのだろうか。
北野武的にはどんな作品も同じように作っていて今回の作品はとびきり手を抜いたということではないと思う。
もっとここから、もしくは撮影に入る前段階の造り込みが足りていないのだと思う。
納期等を優先したのだろうか、かつての北野武だったらもっと作り込んだ作品になったと思う。
そのくらい力や時間を掛けていれば名作と言われるような作品を作ってくれたと思う。
ただ、今回の作品は前半がOKテイク、後半がNGテイクなNG大賞というテレビ番組みたいな作品になってしまったように感じる。
しかし、僕はそこを否定するつもりは全くない。
なぜならこれは実験だから。
こっちへ行ったら誰も行ったことがない景色が観れるんではないか、そう思って藪を掻き分けて進む、パッと開けたところに出た。しかしそれは自分がよく知っている自分家の裏庭だった。
実験なんてそんなもんだろう。
パロディ部分の最後、結局警察はねずみをも裏切り全員捕まえるという毒は面白かっただけにとても残念だ。
主演を演じているビートたけしを見て感じた、もうおじいちゃん過ぎる。なぜ主演するのか、あんな階段登るのもしんどそうなおじいちゃんが殺し屋という設定がもう飲み込めない。
体を張ったギャグも笑えない、大丈夫か。骨折しちゃうんじゃないかと思ってしまう。現場の人間は笑っているのか?ヒヤヒヤしてんじゃないのか?
本人は笑ってほしいのかも知れないが、なんだか笑えないよ。
小さい子供が虐待されている、例え演技であっても胸に来る、それと似たものを感じるよ。
宮崎駿も北野武にも感じるが老いというものがとても怖くなり、訳もわからず焦る自分がいる。
なかなか
なかなかの酷さだった。やるならきちんとどっちかに振り切ってやって欲しかった。時間が短いからなのか無理やり詰め込んだ感も否めなく。
劇場用ではないので、ちょっと適当にこんなんで良いだろ?感がすごかった。
こんなならやらない方がいい
まあまあだった
たけし映画を全部見返したので、もっとひどい映画がたくさんあることを身をもって知っている。そのため後半パートのグダグダがひどいのだけど、それほどでもない。
ジェイソン・ステイサムの殺し屋映画みたいな感じかと思ってワクワクしたけどすぐにそうでもなくなる。しかも後半は前半をなぞってコメディにするのだけど、テンポもキレもなくグズグズだ。本気で笑わせたいなら『裸のガンを持つ男』などを見て参考にして欲しい。台所が火事になるところとルームランナーで派手に転ぶところが面白かった。
やりたいことを…
北野武がしただけなコント?前半はシリアス、後半はコントという構成だが、やるならもっと前半をシリアスにしてほしかった。それでないと後半に生きないし、クスッとする笑いではメリハリが全く無く、豪華出演陣も勿体ない。短時間だが長く感じてしまった。
イヤな予感が的中。。。
観始める前に解説読んで構成的にイヤな予感はしていました。
ベネチア国際映画祭で喝采・スタンディングオベーションとか書いてたし、もしかしたらと淡い期待を抱きつつ、尺も短いのでとりあえず観てみたんですが。。。案の定。。。
『カメラを止めるな!』的2部構成で、前半がネタ振り、後半はボケとも取れますがそのボケ部分が雑過ぎるというか…
それでも『オレたちひょうきん族』時代からたけしのボケに触れているからでしょうか「しょーもな!」言いながら笑っている自分もいたりして。。。
尺稼ぎとしか思えないネット上の書き込み的パートが2回もあった上での全体の尺の短さ。
錦鯉まさのりさんがイイ味出してたり、ピアニスト清塚信也さんの音楽も映像に合っててステキだったりしましたが、あえて言うなら良かったのはそのくらいで。
TVCM観て期待した時点がMAXだったかな…と。
廉価版たけし映画
今朝(2025/02/14)から分けて観ました。
1時間ちょっとの作品で、映画と呼ぶにはボリュームが足りない気がします。
予算を節約した、コスパがいい印象作品のを受けました。最初の30分、たけしはクールな殺し屋のジジイ。後半に情けないじいさんの姿。
なんか『みんなーやってるか』みたいな、くだらなくて、どうしようもないベタなギャグや、ジョークを並べられて、もう笑うしかありませんでした(笑)ただこの作品が海外に通用するとは、微塵も思えません😅国内でのみ通じる内輪ネタですね🥴
北野武監督が、やりたい事を1時間余りの時間に詰め込んだおもちゃ(ガラクタ?)箱みたいな作品だと解釈しました📦
錦鯉のノリノリまさのりが登場した時は、シリアスな場面でもそれだけで笑ってしまいましたし、後半で白竜がちょいちょい笑いを堪えててほっこりしました(笑)宇野翔平がたけしと中村獅童に延々と怒鳴られるシーンは本作の最も重要な場面です🤥(笑)
映画だとしたら、クソ映画のレッテルを貼られるでしょう。個人的にはちょっと間を空けてまた観たいクソくだらない作品です😁
北野たけしのおふざけ映画
過去のやくざ映画の話題作アウトレイジをぶち壊すという北野監督のおふざけ映画。
なんでまた、こんなふざけたヤクザ映画を撮ったのだろう・・。
推測だが秋元康が撮ったとんねるずを使ったおふざけヤクザ映画「銃声(2003)」が俺の才能ならやくざ映画はこう撮るぞといわんばかりでしたから、たけしさんが俺ならここまで遊べるぜという反撃、ある種マウント合戦かも知れないと思い乍ら鑑賞。
シリアス編とパロディ編の2部構成、タオルが燃えるのはシリアス編でも危ないと思いましたから、見事な伏線、まさか尺稼ぎにイス取りゲームとは呆れて物も言えません。途中で自虐的なクレジットも出て、なんだ確信犯、おふざけで悪いかと言う開き直りでしたね、脇のキャスティングの妙、清塚さんの怪しい音楽もコンセプトにピッタリ、良かったです。
まあ、おふざけが過ぎるとしても、たけしさんしか作れないだろうという点では納得です。
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