Broken Rageのレビュー・感想・評価
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面白いとかつまらないではない。多分。
監督ご本人のインタビュー記事や考察記事などを読み、制作の意図は大雑把ですが理解しました。その意図をくみ取れば、なるほど本作は単に面白いとかつまらないで片づけられる代物ではないのでしょう。監督が長年のフィルモグラフィーで積み上げてきたものをセルフパロディーとして茶化したり、散々使い古された種々のギャグをアドリブ性を強めて再生産したりと、その身も蓋もないさまが、見方を変えれば面白く見えなくもないような気がする。そうした半ば強引な物語設定や展開に臆面もなくチャレンジする潔さは、最近のコメディ映画ではあまり見受けられないと思います。ですので逆に新鮮でありました。
ただ私のような凡人にはこの映画の魅力は少々分かりかねるので、もっと映画のことを勉強し、またいつかこの作品に臨みたいと思います。
こりゃーあれだわ。 視聴者も含めて同窓会であり、バラエティとして観...
マルセル・デュシャン『噴水(泉)』(1917年)になりたかったのか
"ねずみ"と呼ばれる、一見冴えないが実は殺し屋の男が警察に捕まってしまう。釈放の代償として覆面捜査官となり、麻薬組織に潜入し、親玉との"偽の"直接取引を仕向けるが、予期せぬ展開が…。北野武監督が贈る、前半はシリアスなヤクザアクションとして、後半は同じ物語をセルフパロディのコメディとして描く二部構成。ねずみの運命やいかに(Prime Videoより)。
マルセル・デュシャンというフランス生まれの芸術家が1917年、『噴水(泉)』と題した作品をニューヨークの展示会に出品しましたが、その内容は男性用の便器を横に倒しただけのものでした。それまで芸術が「美しさ」を追求してきたのに対して、「芸術とは何か」そのものを問う作品として、現代アートの出発点とも呼ばれています。
「映画」は2時間という尺の中で創られる総合芸術であり、その中でも北野映画には「科白を極力排した脚本」「バイオレンスと対比的な美しい色彩」「得も言われぬ人間の機微を描く」等、とても強い「固定観念」が定着しています。北野監督は本作を通じて、「芸術は美しさを追求するもの」という強い固定観念を覆したデュシャンと同じような挑戦をしたかったのかもしれません。『噴水(泉)』が結局展覧会では展示されなかった当時を振り返ると、本作の評価も、賛否両論を巻き起こしながら、数十年後に確定するものなのかもしれません。
という前提を踏まえつつ、映画としては駄作です。映画そのもの、北野映画そのもの、あるいはビートたけしそのもののメタ化という観点でも機能しているとは言い難く、後半のセルフパロディも大して面白くない。おじいちゃんの暇つぶしと酷評されるのもよく分かるが、さすがにこの酷評は制作陣もカメラを回す前から分かっていただろうから、それでもやりたかったのだろうとは思います。
志村けんも亡くなってしまったから
よく分からなかったし、微妙でした。
『Broken Rage』鑑賞。
*主演*
ビートたけし
*感想*
短評です。
凄腕の殺し屋のねずみ(ビートたけし)が、警察に捕まってしまい、暴力団に潜入する覆面捜査官になる話。
前半はまぁまぁ良かったけど、後半がコメディ。
ん〜全体的によく分からなくて、微妙でした。
ごめんなさい、、、
北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務め、「暴力映画に...
北野武が監督・脚本およびビートたけし名義で主演を務め、「暴力映画におけるお笑い」をテーマに型破りな演出で撮りあげた実験作。約60分の映画を前後半に分け、前半は警察とヤクザの間で板挟みになった殺し屋の奮闘を活写する骨太のクライムアクション、後半は前半と同じ物語をコメディタッチのセルフパロディで描く。
男たちの欲望渦巻く裏社会で、殺し屋としての並外れた能力を武器に暗躍する男・ねずみ。ある日、殺人容疑で警察に捕まった彼は罪を見逃してもらう代わりに、覆面捜査官として麻薬組織に潜入するよう命じられる。
ねずみに捜査協力を依頼する刑事役で浅野忠信と大森南朋、麻薬売買を取り仕切るヤクザの親分役で中村獅童、若頭役で白竜、謎の司会者役で劇団ひとりが共演。人気ピアニストの清塚信也がオリジナル楽曲を手がけた。Amazon Prime Videoで2025年2月14日から配信。
Broken Rage
2024/日本
配給:Amazon Prime Video
「たけしの挑戦状」みたい
アウトレイジシリーズ好きにはガッカリな、ビートたけし流「カメ止め」
前半は北野版「style to kill」と言ったようなハードな殺人シーンの羅列なんだけど、罪を重ねる間に、芸人から重鎮俳優から今や世界的な役者まで、違和感の装置として登場します。
後編、違和感の装置及び老体のたけしが、フィルムノワールな前振りを「そんなわけねえだろ!」と冷や水をぶっかけてくるのを楽しめるかどうかが今作品の基準になるのではないかと感じます。(冷や水が生ぬるい、装置が機能してないという人も多いはずです)
私は酔っ払いながら見たのでケタケタ笑いながら楽しめました。菊次郎のらっきょう氏の場面にも酔っ払って見て笑ったなあと、ぼんやり思い出しました。
このレビューも酔っ払いながら書いているのでまとまりがないんですが、前半のノワールも別に嘘ではないよなと思います。北野武が各所で言及している「振り子理論」で言えば、前半がハードでなければ成立させられない作品です。今の北野武が考えるハードなシーンについて、例えば自転車配達の人を見て色々アイデアがあったのかなどと考えると面白いです。
後半の冷や水パートについても、日本で世界的に影響を与えているクリエイターの中で、おそらく最も高齢な二人、宮崎駿は作品の中で少年となり、北野武は嬉々として老いぼれている姿を見せつけている、この対比が非常に興味深いです。
今作は「みんなー、やってるか」から続くビートの方のたけしの色味が強い作品の一つですが、色々相まって、楽しい作品でした。少なくても監督バンザイ、アキレスと亀よりはよっぽど好きです。
自虐的とも言えるくらいの愛に溢れたエール?
Spin Off=おれたちひょうきん族
ブラックデビルも出て欲しかった
こんなどうがにまじになっちゃってどうするの?
下馬評通りの駄作でした
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