サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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熊ゲ〜ロ
東北バンサイ
釣り人バンザイ
あんなに立派な新築同然の豪邸が月6万円
歩いてすぐの堤防からジグベイトでアイナメ、クロソイ、カサゴ、メバル、ヒラメが釣り放題。
テレワークで給料貰って、岩牡蠣食べ放題生活も羨ましすぎて、ついつい前のめりで観てしまいました。
菅田将暉の釣りの演技も上手でした😎 バス釣りが趣味なのかもしれません。
タコはイジり過ぎ💢 のんのさかなクンの映画の冒頭シーンパクリ?
大家さんは美人の役場職員 うらやましー
小松菜奈と結婚してちょっと幸せ太りの日焼け顔の菅田将暉。くそ〜
中村雅俊はたしか地元女川町の出身。なんかのテレビ番組で見て知ってましたよ。女川産の生牡蠣に日本酒で一杯ヤりたくて、ヤりたくて、死にそうでした。
入りくんだ湾の景色もとてもキレイでした。
あんなカッコいい義父の元を離れられないのはちょっとアヤシイ。つくづく、吉幾三でなくてヨカッタ。 アブラギッシュの義父だったら、ひとつ屋根の下でなにがあってもおかしくない😎それこそロマンポルノの世界になっちゃう。
中村雅俊でよかった。
釣り船の船長。喜多丸は大船渡の遊漁船。NHKの釣りびと万歳でちょうどやっていました🤓アイナメ釣り。釣り兄貴はソフトルアー(ワーム)でやってました。冒頭のアベックの釣り餌はアオイソメというゴカイの仲間。クチにするどいキバがあって、釣り針に刺し通すときによく指を噛まれたりします。キス釣りでは硬いアタマを嫌うので、アタマを切って使うのですが、黄緑色の体液が出て、それがめっちゃ臭くて、指に着いた匂いが何度洗っても丸2日ほどはとれません😰 あにえすべーはわかりませんでした😎
釣りの相棒のタツシマ君はアオイソメが超苦手で、この映画の主人公のように疑似餌釣りしかしませんが、一日中、アオイソメの餌付け係をさせられたことがとても懐かしいです。
ホヤのシーンは映画さよならほやマンも思い出してしまいました。竹原ピストルのメイクもアフロに寄せてきていたような。いや逆か?
竹原ピストルはサバカンに続いて好演だった。
セリフの内容から考えると、この映画の主役だったと思います。
富山の米騒動の映画の主演だった井上真央が今回もとてもいいアジを出していました。アジを捌いてなめろうを作るシーンもとても上手でした。百ちゃんのイカの塩辛も美味そうでした。何気なく富山出身の柴田理恵イジりもありました。換気扇の上の魚の形の灰皿の3本の吸い殻。ハイライトですね。Blank13 も思い出しました。
最近は脇役で映画に出ずっぱりの白川和子様もとても良かった。日活ロマンポルノ出身女優で今も一番活躍してます。菅田将暉相手にあのセリフ。思わず吹いちゃいました。めばると細竹の筍煮。最後に西尾晋作(菅田将暉)の描いた絵になっていました。
親兄弟の思い出の詰まった実家を手放すことなく、地域活性化につながるあのプラン。現実味はやや乏しいものの、とてもいいと思いました。優しい。
芋煮は山形だけのものと思っていたので、ちょっと驚きました。あき竹城は秋田じゃなくて山形出身だと知っているとさらに得した気分になれます
細竹は 根曲竹 (チシマザサ)の若芽で、雪解け明けの春の名物。噂のケンミンショーでやってましたし、国産の瓶詰や缶詰は昔からとても高価。
最近は残念ながら中国産しかみたことがありません。地元民しか味わえない貴重品。
クマに襲われるリスクを取っても食べたい逸品です。
涎ダラダラ。夕飯前の鑑賞でしたので、もう堪えられませんでした。
飯テロに酒テロ。
池脇千鶴にも実は萌え萌えでした😎
クドカン脚本なので、「ふてほど」みたいにふざけているのかと思ったら、しんみりと泣けるテイスト。思わずパンフレット買っちゃいました。
岩谷堂箪笥には子供が貼ったシールがいっぱい。岩手の前沢の伝統工芸ですね。
藤原秀衡由来の漆器のお椀のオシリのウンチのイタズラ書き。
こちらも岩手。
東北てんこ盛り。
着ぐるみのクマさんはクビに白い月形の模様がくっきりしてればもっと良かったです。
血の繋がりのない3人が宇田濱漁港で暮らしていくラストのサンライズ。
子供が出来たら、戸籍上はどうなるのかと考えてしまいましたが、それはアフターサンセット、ビフォアサンライズ(恋人までのディスタンス)のお話ということですな😎
涙した!今振り返る、震災津波とコロナ禍。恋の花咲く過疎化の港町!
あれから、もう30年を経て(阪神淡路大震災:1995年1月17日5時46分発生)
そんなに経つのかと思ってる自分がここにいて。
だから生きてて良かったと思う自分もいて。
そして 今、
14年経つ東日本大震災を想う(2011年3月11日14時46分発生)のと同時に、
過ぎ去ったコロナ禍の日々を懐かしく思える映画に出会う~。
今日は「サンセット・サンライズ」に出会いに行きました。
この映画、ずっと海のある田舎町で魚釣って楽しんでる
都会の暇人の話だと思ってた。
帰って来た浜ちゃん(釣りバカ) みたいなものかと・・・
違った!!
振り返る、震災津波とコロナ禍で、心の奥底に失くした想いを釣り上げる
そんな映画でした。
忘れちゃイケない時の流れ(想い)がこの中に今もあって、
住んでる人々は気付かないフリしてるだけで。
でも やっぱり忘れられなくて。
コロナ禍に成り始めた頃の オカシな世界観と
もう元に戻れない被災し過疎化する港町とそこに生きる人々。
もしも明日があるとするならば、
何も考えず 本音で向き合う姿こそが、その通りだと思えるのである。
監督:岸善幸氏
---------MC
西尾晋作(主人公):菅田将暉さん
関野百香(大家):井上真央さん
関野章男(百香の義理父):中村雅俊さん
持田仁美(百香の同僚):池脇千鶴さん
モモちゃんの幸せを祈る会:
・竹原ピストルさん・三宅健さん・山本浩司さん・好井まさおさん
------------
(思った点、良かった点)
・過疎化の地域は全国にあって何処も空き家対策は
同じなんだなと感じた。
時々しか帰ってこない元住人家族と、全部処分で良いと言ったのに
結局 処分何て出来ない深い想い出。その想いは全く同じでした。
震災関係なく、都会に出てしまっても田舎の家に対する扱い
心の拠り所は残っていて当たり前なんだと思いますね。
・映画の中ではサラリと流れる 津波の凄さの話。
山の土手を観たら津波が来た跡が今も残ってる。
いちいち気にしてたら生きて行けない現実がそこに在る訳で。
強くないと暮らしては行けない・・・その思いに涙。
・百香と章男の関係、息子の嫁と義理の父。
実にリアルな話展開。そして 新たに迎える西尾晋作がいて。
失った家族の思いと心の傷に どうやって西尾が接することが出来るのか。
そこのポイント(視点)が 特に注目する所でした。
結局 変に気を使うのではなく、正面向いて誠実に接することが
一番だと思わせる所(それしか出来ないでしょ)が 素晴らしいかな。
本音を隠してはやっぱ語れないわ。
河川敷の芋煮会の場面はとても良かったと思います。
・一番 大号泣したのは ココ!
百香が失くした二人の子供の声が録音されてるMDを
夜 港に停めた車の中で そっと聴く場面ですね。
演じた井上真央さんの目から どっと涙が流れてて、
ここは本当に感動し涙しました。
今回 井上さんがとても美しく綺麗に成られてて
この役にハマっていたと感じましたです。
予期を全くして居りませんでしたが、何時かこう言う映画に
ぶち当たるかなと思っていたのが本作品でした。
とっても良い想いに触れるひと時でした。
ご興味御座います方は
友人・家族揃って
是非劇場へ どうぞ!!
自分のことだけ考えてたら、みんな幸せになれる
新型コロナウイルスのパンデミックにより、
世界中がロックダウンや活動自粛に追い込まれた2020年。
東京の大企業に勤める釣り好きの西尾晋作はリモートワークを
きっかけに、南三陸に見つけた4LDKで家賃6万円の物件に
飛びつき、移住。
仕事の合間にこそこそ隠れながら海へ行き、釣り三昧。
しかし新型コロナにおびえる地元住民たちは
よそ者の彼のことが気になって仕方ない。
晋作は一癖も二癖もある住民たちの距離感ゼロの交流に
戸惑いながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力で
次第に溶け込んでいくが…
といったあらすじ。
予告で観た時から、面白そう、と思ったが、
期待通りの面白さ。
新型コロナの1年目2020年の話、当時は
ソーシャルディスタンスとか、何かと除菌していたよな、
加えて、東日本大震災まで重ねてきたか、
と思いながらの鑑賞。
しかしまあ、魚介の料理の美味しそうなこと。
一週間前に観た、孤独のグルメ以上に、出てくる料理が
美味しそうでした笑
さらには空き家問題までビジネスに紐づけていくところも
面白い反面、ビジネスと割り切っている感に寂しさも感じた。
主人公の晋作を演じたのは菅田将暉さん、彼らしい明るい、
前向きキャラでとてもよかった。面白かった。
こういう菅田さんが見たかった。
一方、マドンナ的存在の百香(ももか)を演じたのは、
井上真央さん。たぶん大河ドラマ以来ですが、
とても可愛らしかった、奇麗だった。
マスクを外すシーン、普通の男性は即死ですね笑。
百香の義父は中村雅俊さん、いいお父さんだよね。
自分のことだけ考えてたらみんな幸せになれる、か。。。
たしかにそうなのかも。
ももちゃんを祈る会の面々、竹原ピストルさんや三宅健さん、
よかったです。おもてなし、最高です笑
この映画もかなりの飯テロなので、
お腹が空いた状態で鑑賞しないように。
井上真央100点満点!
この映画は菅田将暉が主人公でしたが、井上真央さんの輝きは格別でした!画面から目が離せないくらい綺麗で美しかった。彼女がマスクを外した時、素顔を見た菅田がキュンキュンしているシーンがありました。たいていの男性諸君は爆死してしまいます笑。この作品は、縦軸では海の幸のグルメ、空き家物件の再生のビジネス、そして菅田と井上の爽やかな恋愛ストーリーが描かれます。横軸では東日本大震災とコロナ下が織りなしていて、全体的には非常にわかりやすい展開です。また、東京と田舎の小競り合いみたいなものもありますが、最後には全部回収してしまいます。井上は震災で家族を失っています(バツイチ?)。その背景はリアルには語られないのですが、菅田に貸した家の天井近くにあった亡き夫の吸い殻に、井上が号泣するシーンを見ていると、その深い悲しみが十分に伝わってきます泣。モヤモヤしたところは、この町に人たちが、菅田を簡単には受け入れないという部分です。優しくないのですが、反面、彼らの切ない気持ちもわかってまた涙です。以上盛りだくさんの流れですが、一番この映画で言いたかったことは、カッコつけた生き方ではなくて、自分の気持ちに素直に生きるということなのでしょうか。仕事をやらなければならない。震災に遭われた人たちを助けなければならないなど、社会人としての義務のようなものがありますが、翻ってみるとそれはある意味社会が作り上げた洗脳なのかも知れません。この作品では、好きなように生きるという良い意味での自分洗脳を勧めています。時代は、確実にあるがままに生きることが幸せだという時代になってきたのかもしれません。いずれにしても、最後のラブストーリーの決着は、夫婦にならない、兄弟にもならないで菅田と井上がハッピーエンドになった形は、とても素敵で新しい愛の形だと感心することしきりでした。感謝!
面白いのだけど…何か不完全燃焼
東日本大震災、コロナ禍、空き家…
今の東北・三陸地方が抱える様々な問題をうまく盛り込み、適度な笑いを織り交ぜながら飽きさせない。最後まで楽しく見られるし、終盤は心が温かくなる。
さすが手練れのクドカン脚本だとは思った。
でも何だろう… 「あまちゃん」や「不適切にもほどがある」のようなインパクト、というか「おもしろい!」と思わずうなるような瞬間がなく、品質が保証された、よくできた作品を鑑賞したという感じ。PR記事には「爆笑!」とあったが、少なくとも自分が行った映画館では爆笑は一切なく、せいぜい「クスクス」というところだった。
実際、公開4日目にもかかわらず、客の入りは6割程度。
派手な映画ではないので仕方ないのかもしれないが、口コミで良さが広がっていくような類の映画でもないように思う
人たらし! 菅田将暉の真骨頂
予告編で菅田将暉、井上真央のキャスティングを観て、公開を楽しみにしていたが、十二分に期待に応えてくれる作品だった。
【物語】
舞台は2020年の東北・三陸海岸の小さな町。町では近年空き家が増え続けていることが問題になっていた。役場で働く百香(井上真央)は、その問題の対策担当を言いつけられる。百香は9年間空き家になっている自分の家から始めようと借主募集をネットにアップする。
すると翌日には内見希望の連絡が入り、返事をする間も無く現地に晋作(菅田将暉)という男が荷物を持って東京からやって来る。しかし、その頃新型コロナウイルスが都会で感染し始めており、都会から町にウイルスを持ち込ませないことが役場の大きな課題になっていた。家を貸すことにもまだ迷いが有った百香は、感染源リスクを理由に入居を断ろうとする。しかし、この家と町がすっかり気に入った晋作は入居を懇願。仕方なく百香は2週間自主隔離として家から出ないことを条件に受け入れる。
晋作は東京の大企業に勤務するサラリーマンだが、会社がリモートワークを導入したため、4LDK 6万円の格安家賃、しかも趣味の釣りを楽しめそうな三陸の物件に飛び付いたのだった。2週間家から出るなと言われた晋作だったが、すぐに仕事の合間を縫って釣りのために海に繰り出し始める。
百香の重い記憶が詰まった家に晋作が住み始めたことに、百香を知る近隣の住民たちは驚き、様々なウワサが立つが、晋作は百香の家族や町の人と徐々に交流を深めて行く。
【感想】
とても楽しく、心地良い作品だった。
まず、面白かったのはコロナ禍初期の描写。考えてみればほんの数年前のことなのだが、既に遠い昔のように感じるあの頃が「ああ、こうだったなあ」となった。
実際には新型コロナ感染は過去のものではなく、実は我が家では正月に妻がコロナに感染してしまった。しかも90歳前後の義父母に感染。特に「感染が命の危険に関わる高齢者」はどうなることかと心配したが、あまり大事なにならずまさにインフル程度の症状で事無きを得た。 そんな後だったので、なおさらあの2020年春の大騒ぎが滑稽に思えて笑った。未知の疫病であり、対処方法が確立していなかったのだから仕方の無いことであり、コロナに苦しんだ方や犠牲になった家族をお持ちの方には申し訳ないが、発症を経験していない自分にはそう思えた。
作品としてはコロナ禍に加えて東日本大震災という2つの国民的重大事をベースにしている。コロナ禍騒動はコミカルに描かれているが、大震災の方は当然ながらコミカルにはならず、その傷跡が町人の重い背景として描かれる。それでも、作品として明るく仕上がっているのは菅田将暉の存在が大きい。
田舎町に突然やって来た都会者、しかも同世代男性のアイドル的存在である百香のそばに現れた男。下手すればよそ者としてはじき出される立場に置かれた晋作だが、なんだかんだありながらも見事に地元の人達に溶け込んでいく。脚本もコミカルなのだけど、それが無理なく感じられるのは菅田将暉の醸す空気だ。 “人たらし”たる男が見事に演じられている。 これこそ菅田将暉という男優の価値なのだと改めて思った。 若い頃から、その演技力には感心して来たが、同世代にも演技力やイケメン度だけなら結構出て来ているが、この「見ているといつの間にか好きになってしまう男」を演じさせたら右に並ぶ者はいないだろう。 俺自身、本作で益々菅田将暉という役者が好きになった。
久しぶりに観た井上真央も相変わらず魅力的。こんな娘が田舎町に居たら、そりゃアイドル的存在になるなと設定の説得力十分。もう少し頻繁に映画に出て欲しい。
中村雅俊もいつの間にか老父の役どころを演じるようになったが、いい味出していた。
エンディングも「なるほどね」が用意されており、気持よく観終われた。
心地良く、楽しい映画を観たい方に強くおススメ出来ます。
この映画大好き!!
おもてなしハラスメントが半端ない作品。 本年度ベスト!
色んな出来事があるストーリーで満足度は高め!
観ている人の期待を裏切らないラストも良かった!
本作品は三部作で構成されていた感じ。
前半はグルメ系。
中盤はお仕事系。
後半はラブストーリー系
って感じ。
とにかく前半のおもてなしハラスメントが凄い!
特に居酒屋のシーンのハラスメントが印象に残る。
あんなハラスメント自分もされてみたい(笑)
本作は東日本大震災で被災した町のコロナ禍の中を設定としたストーリー。
菅田将暉さん演じるサラリーマンの西尾。
東京から東北に引っ越しリモートで仕事をする感じ。
毎日の様に釣りに明け暮れ、隣人等から美味しい食べ物が提供される羨ましい展開。
西尾に家を貸したのは町役場に勤める井上真央さん演じる桃香。
井上真央さん。あまり出演作を観ていなかったけど美しい女優さんだった。
桃香には過去に何かあった事が予想は出来るけど、なかなか壮絶な過去を背負って生きている姿が印象に残る。
中盤のお仕事ムービー的な展開はイマヒトツと思いきや大企業の社長を演じた小日向文世さんがツボった(笑)
特にリモート会議で参加者が1人2人とさりげなく退出するシーン。
かなり笑えた。
後半のラブストーリーは悩ましかったけど素敵な終わり方だった。
「桃ちゃんを励ます会」のメンバー。
口は悪いけど皆さん優しい方。
竹原ピストルさんの居酒屋の主人が最高でした( ´∀`)
義父の勘
何処にも角が立たない三陸PR映画
震災や復興をモチーフに地元をPRする映画を撮りましたって感じだった。
下手に被災地を描くと各方面からバッシングや批判が来るのをあえて架空の町ですよ〜とすることで回避しているようだった。
それゆえに何処までも余所者から見た被災地だったように感じる。
田舎特有のお節介で目ざとく親密な人間関係は描くのに、どうして都会の偏見や差別は描かなかったんだろう。
コロナ禍でもやれ三陸産の魚は放射能に汚染されているから怖くて食べられない。水もミネラルウォーターじゃないと不安で飲めないと言っていた東京の人はたくさんいたと記憶している。
晋作がリモートで三陸に行くと言ったら、東京で働く同じ会社の同僚は「なんであんな汚染地域に行くの?魚とか食べて大丈夫?」と言ったはずだ。その風潮はあった。
美味しそうな魚だけど汚染が怖いのでって箸をつけないシーンがあってもおかしくなかった。撮影協力した地元の方を傷つけることになるから入れなかったのか。
いかんせん晋作の人が良過ぎて臭いものに蓋をしているように見えた。
そういうキャラクターだからこそ、傷口にようやくかさぶたができ始まった被災地の人ともうまく関われたのかな。
気になるけど触れずにかさぶたができたら自己治癒力に任せる。震災災害の場合は時間が1番の薬になる。
震災で家族を失ったももかへの配慮やお義父さんへの話を聞く姿勢で誠実に対応したいと思っているんだなと分かった。
映画前半はキャラクターの心情がゆっくりと丁寧に描かれていたのに終盤になり半ば強引に言葉を引き出してハッピーエンドを捩じ込んでいく展開が残念だった。
ももかが晋作に自分語りをするシーンがなかったので、ももかの心境の変化が急展開すぎるなと感じてしまった。
空き家問題も現実社会で問題視されている。
都会の人や企業がどかどかと新規事業開拓だと不遜な態度で被災地に赴いている描写がうまかった。
リノベーションされた古民家も素敵だった。
作品の本質は在るものはあるがままに受け入れて生きていこうというものかと思うのに、上部だけ無理やり前進している様を見せられてお尻の置き場がないムズムズ感を味わった。
邦画も捨てたものじゃない
陽はまたのぼりくりかえす
当初は興味も薄かったのだけど、予告の雰囲気と着地点の見えなさが気になり鑑賞。
勝手に家に上がり込んだ上に言いつけも守らない人間を、そのまま住まわせるなんてあり得ない。
(百香の方もあまりに一方的すぎたけど)
しかし菅田将暉の、天然たらしとも言える人懐こい演技で流せてしまうところがあった。
特に料理をつくったり、地元の食材を誇りに思ってる人間にあの反応はたまらんよ。
そして出てくる料理がまた美味そうなこと…
軽快で楽しく観られるのはいいが、間延び感も否めず、その割に一人一人一つ一つの描き込みが薄く感じた。
『祈る会』はピストル以外のキャラが薄いし、百香の傷は台詞のみ。
茂子さんの死も空き家プロジェクトを本格的に動かすための起点にしか映らない。
気に入ったのか、「なんでこんな切ないんですか」を無駄に2回言わせる。
ピストルの長台詞それ自体はよかったのに、脈絡がなさすぎて上滑り。
冒頭のシーン(agnes.bは面白かったがカツラは寒い)はまったく必要ないし。
百香がやたら逃げ出すせいで、その場で収まる話が毎回持ち越されるのもテンポが悪い。
「それぞれが自分のことだけ考えた」という着地は嫌いじゃないが、恋愛要素自体が不要にも感じる。
周囲が先走ってかき回すのがウザかったので余計に。
しかも最後のハグがあまりに唐突で、取ってつけたように見えたのは非常に残念だった。
演技は総じてよく、特に中村雅俊が渋い位置取りでメインを活かしていたように感じた。
脚本上必要なのは理解できるが、震災とコロナを合盛りにした上にテーマを載せすぎでもある。
なんとなくいい雰囲気なのだけど、幹がないので振り返ると何を観ていたのか分からない。
嫌いじゃないけど、まぁ、おだずなよ!
「夕日が美しい」
いますぐ南三陸へ旅したくなる映画
劇中に出てくる家庭料理もケンちゃんの店で出される“もてなしハラスメント”料理もどれもみんな美味しそう。原作ありの映像化作品でありながら、「モモちゃんの幸せを祈る会」の面々が登場するシーンで炸裂するクドカン節も大いに笑えるし、ピュアすぎる釣りバカエリート会社員晋作の人の良さと実直さが海や山の景色とともに美しくもあり、モモちゃんだけでなく観客の心をも解きほぐす感じのハートウォームなヒューマンドラマでした。心温まる作品なので是非たくさんの人に勧めたいです。
やっぱり井上真央はキレイ!
久しぶりに登場した井上真央と脚本が宮藤官九郎なので鑑賞した。
宮城県の南三陸にある宇田濱町(架空)を舞台に、東日本大震災とコロナ禍、そして過疎化による空家問題が描かれていた。
コメディあり、ロマンスあり、人情あり、悲しみあり、人々のふれあい(おっと、出演していた中村雅俊のヒット曲じゃないか。ちなみに映画の主題歌はGRe4N BOYZの「シオン」だったが、私としては中村雅俊の「心の色」にしてほしかったな、歌詞に“サンライズ”“サンセット”が出てくるから。)が満載のあったかい作品だった。
劇中にあったコロナ禍のドタバタ(マスク、ソーシャルディスタンス、消毒、自粛など)が昔のように思えて仕方なかった…。
やっぱり井上真央はキレイ。
以前は可愛い女優さんと思っていたけどね。
マスク越しでもその美貌はあきらかで、百香がマスクを外すところは、晋作じゃないが、ズキューンとなってしまった。
でも、一番ズキューンとなったのは酒処「海幸」の数々の料理。
特に“ハモニカ”は絶対食べたい!
この映画の魅力には東北の海の幸も入っているはず。
あと、中村雅俊のラクダの股引きオヤジ(でも、カッコいいよな)、白川和子のパチンコばあさんも良かった。
大人の演技を観せられた。
あと変貌した池脇千鶴にもやられた。
もちろん、それらをまるっとまとめた菅田将暉(ちょっとぽっちゃりしていて弟の“こっちのけんと”に寄っていたかな)の演技はさすがにウマイ!
ただの釣りバカじゃない、心の襞が読める役柄を演じていた。
最後の東北の海の美しさに大満足した2時間と少しだった。
(スコアを5にしなかったのは、晋作と百香の絡みが物足りなかったから)
2502
こういう菅田将暉が見たかった
『結婚も二回目だし、新婚旅行も二回目だし、子供だって二人いたし!』
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