劇場公開日 2025年1月17日

サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価

全257件中、81~100件目を表示

4.0塩辛に白ワイン!

2025年1月26日
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年月が過ぎたけど看過してはいけないこと。
東日本大震災の爪痕、過疎による空き家問題及び大都市部との格差、コロナ禍のいわれなき差別、夫婦別姓などの数々の諸問題を交通整理してコメディに落とし込んだ手腕には拍手、とてもおもしろかったです。
食レポもできるのか菅田将暉、久しぶりな気がするけど相変わらずかわいい井上真央、親父感がちょうどいい中村雅俊、なんかでっかくなって貫禄がついた池脇千鶴などキャストがハマってたと思います。
魚たちも本当に美味しそうでグルメムービーとしても楽しめました。ホントに合うの?塩辛に白ワインって?!

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うっか

4.5軽やかに異文化に飛び込むことから生まれる希望の物語

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

たまたま時間が合い、近所の映画館で観ることになった『サンセット・サンライズ』。予告編も見た記憶がなく予備知識も全くなしでした。
原作者の楡周平さんの作品も本作以外も含めて全くの未読です。脚本が宮藤官九郎さんだと知ったのもクレジットを見てからでした。実は宮藤さんの脚本のドラマや映画もなんとなく敬遠していて、これまで見たことがありません。
本当にたまたま見た映画です。映画の前半、おそらく宮藤さんの作風なのでしょう、コミカルでドタバタした演出にちょっと僕には合わないかな…と思いつつ見ているうちにどんどん引き込まれて、とても爽やかな気持ちになりつつ、考えさせられた作品でした。楡周平さんの小説、これから読んでみたくなりました。

物語の舞台は、震災の爪痕が残る東北三陸の海辺の田舎町。
コロナ禍でリモートワークを始めた都会のサラリーマン・西尾晋作(菅田将暉)が、気軽な気持ちで東京を離れ、現地に移住してくるところから始まります。軽やかで気取らない彼の行動が、少しずつ周囲との関係に変化をもたらし、彼自身も成長していきます。地方と都会の違い、震災の記憶、人々の価値観の違いと対話をテーマにしたこの映画は、ユーモアを交えつつも社会の本質に触れる奥深い作品だと感じます。

映画を引き立てていたのは、役者陣の力強い演技です。
菅田将暉さんが演じた主人公・西尾晋作は、軽やかに行動する姿が印象的。難しい局面でも前向きなエネルギーを放っていました。その軽やかさが物語をポジティブな方向に進める原動力となっており、観ていてとても心地よかったです。
人生を変えるには、住む場所を変えるか、付き合う人を変えるーーそんな教訓を聞いたことがありますが、それを軽やかに体現する人物です。

また、井上真央さんが演じたヒロインは、まさに「マドンナ」でした。辛い過去を抱えながらも自立した魅力的な女性を見事に体現していました。
ヒロインの父役の中村雅俊さんは、どこか本人そのままのような親しみやすさがあり、三陸の人の暖かさを象徴していました。
そして小日向文世さんが演じた町を再生しようとする企業の社長。多くの物語では「悪役」として描かれがちなビジネスマンですが、彼がただの利益追求者ではなく、現代的な経営者として社会課題をビジネスで解決する姿勢が印象に残ります。

映画の序盤では、都会から来た人に対する地元住民の偏見や、コロナ禍でさらに強まった過度の警戒感、ローカルコミュニティの中で目立ったことは忌避したい地元民の心情がコミカルに強調されます。
こうした誇張表現には少し戸惑いを覚えましたが、物語が進むにつれ、それが単なる誇張ではなく、普遍的な誤解や考え方の違いを明確にするための演出でもあるのだと思いました。

やがて登場人物たちの関係は、一緒に時間を過ごし、対話を重ねていく中で少しずつ変わっていきます。その過程で分断や対立とは、相手を知らないこと、理解しようとしないことから生じるのだと実感させられます。
そして、克服するためには、一緒に時を過ごし、対話を続け、相手を知ることが必要だと。この映画が伝えたのは、「違いを恐れず、違いを良きものとして捉えられれば、人生も社会もより良くなる」という前向きなメッセージでもあると感じます。

印象に残ったのは、パソコンやiPadの中に、すでにいない人々の幻影が現れる場面でした。ふとした瞬間に、亡くなった人や別れた人が脳裏に蘇ることは誰にでもあることではないでしょうか。
それは震災やコロナ禍というトラウマを共有する現代において、失われた存在との向き合い方を静かに問いかけるようでした。

映画を観終えて、私自身の未来についても考えさせられました。もうすぐ定年を迎えますが、この映画が示した「軽やかに行動すること」「違いを前向きに捉えること」が、これからの人生の指針になりそうです。新しい世界に飛び込む冒険を始めてみたい、そんな気持ちにさせられました。

全体を通し、見やすいエンターテイメント映画ですが、そのメッセージは非常に深く、普遍的です。登場人物たちがお互いの違いを超えてつながり、受け入れがたい過去を受け入れて、新たな人生のステージに向かう様子が感動的です。
そして、異なる価値観を恐れず、まず動いてみる。そこから何かが生まれるーーそんな勇気を与えてくれる映画でした。

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ノンタ

4.5クドカンの緩急に…😭

2025年1月26日
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クドカンの作品はどれも笑い泣きと素晴らしい❗️
あの、車の中のMDは反則ですよ〜😢
私は東北なので、方言も震災も身近に感じましたが、西日本の人はまず方言が聞き取れないだろうなぁ〜😅

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もんオヤジ

4.5登場人物たちのチョイスがいい。

2025年1月26日
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新築、家具付きの家を貸し出すという、最初のシチュエーションだけで、なんだか色々想像が膨らんで緩くなり始めた涙腺が、途中、隣の家の話が広がり出したあたりから、自分と重なって、止めどなく緩んでしまい、本当に困った。空き家になっている祖父母宅。今住んでいる家。我が家を離れそれぞれの場所で暮らしている子どもたち。そうしたことが、観ているうちにオーバーラップしてしまったのだ。
でも、そのような個人的な事情を抜きにしても、いい映画だったよなぁと思う。
コロナ禍の記録としての意味合いも、これまで観てきた映画の中ではなかった切り口だったし、今も答えが出せない「震災との向き合い方」について、クドカンならではの、言いたいこと・言いにくいことを登場人物に思いっきり言わせる展開がさすがだったし、納得できた。
竹原ピストルのセリフが、宮城出身のクドカンの思いに重なっているのかも…。

コメディなので、もちろん笑えるところもたくさんあるし、出ているメンバーのチョイスもいい。
特に池脇千鶴。最初、ちょっとびっくりして、「そこのみにて…」から10年経つとこうなるかとも思ったが、そう言えば、マイスモールランドで、高校生の母親役だったしなぁと思い直した。
役づくりとしては、申し分ないピッタリさだったのに、色々言ってしまうのは、「ほんまもん」の頃の印象を引きずっている自分がいけない。すみません。

そして、菅田将暉と井上真央がキチンと魅力的。これがとても大事だと思うし、映画の中で、登場人物たちが、ちゃんと生活していた。

予告編を観た時は、菅田将暉のセリフの大袈裟さにちょっと引いてしまったが、観れば素直に入ってくるので、私と同じく、予告編で視聴をためらっている方は、是非劇場へ。

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sow_miya

4.0コロナ禍の田舎町に都会から青年が来ることで巻き起こる出来事の話 さ...

2025年1月26日
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コロナ禍の田舎町に都会から青年が来ることで巻き起こる出来事の話
さすが宮藤官九郎脚本ということで、コメディの面白さは抜群。過剰なまでのコロナ対応、遠方から来た人への距離感、これを笑って観ることができる時代になって良かったなとも感じる。井上真央は目がぱっちり綺麗すぎで一目惚れも納得!主役を凌ぐピストルの存在感笑
そこに震災、空き家問題を絡めて描くが、ここは深掘りしていない。表層的な表現で止まってる気がするが、あくまでエンタメ。テーマとしてあげることが風化させない点でも大事なので、それで良いのかなぁと思った。

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いたかわ

5.0これはラブストーリーなのかな

2025年1月26日
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笑える

楽しい

興奮

よくある話といえば話ですが

菅田将暉の演技力と
井上真央の素敵さに

引き込まれました

脇役も
風景も
全部良かったです

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れいん 【観る前にレビューは見ない派】

4.0井上真央の可愛さに・・・

2025年1月26日
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泣ける

楽しい

幸せ

内容的には重たいのでしょうが、それを感じさせない全ての感情が入り混じった心地よい作品でした。皆んなモモちゃんに惚れたように自分もマスク外した瞬間に惚れました。
池脇千鶴さんの変わりようにビックリしましたが、良い味出してましたね。

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アマッポ

4.0やっぱり田舎暮らしはいい

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

震災後、コロナ禍真っ只中の東北が舞台。過疎化と空き家問題、そして普通の人たちの暮らしを丁寧に描いた映画で、柔らかさと温かさが伝わってくる。
菅田将暉の水彩画風の劇中絵もほっこりさせてくれる。また、東北の美味しい料理が次々と出てきて、それらを美味しそうに食べる菅田将暉もいい。
最後は2人とも中村雅俊の子供ということで、これまで結婚に踏み切れなかった井上真央の過去への思いとの折り合いもつき、新たな家族の在り方についての余韻を残している。
一言。この映画で役柄も演技も一番輝いていたのは、中島裕翔だね。
私自身、コロナ禍スタートの2020年1月から東京勤務から鹿児島勤務に変わった。
そこで、美味しい魚と豊かな自然、そして人たちの温かさに触れて、幸せいっぱいの気持ちになった。
不便かもしれない、映画もなかなか観られないかもしれないが、やっぱり田舎暮らしはいい。

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じん

4.0け!

2025年1月26日
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笑える

楽しい

萌える

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コンブ

3.5孤独よりグルメ。

2025年1月26日
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笑える

楽しい

震災の爪痕を背負って生きている三陸の人達の悲しみと、今振り返れば可笑しなコロナ禍の世相。そんな暗くなりがちなストーリーを、美味しいモノの連続、クマが料理人となっての絶品芋煮会。なんとも笑える美味しい映画となりました。

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ankh

4.5田舎暮らししてみたいけど…

2025年1月25日
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くろくるりん

3.5なんで、釣りが好きで、空家物件探しに来ただけで、こんなに切ないんですか?

2025年1月25日
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えてして、震災を扱った三陸が舞台の映画は、後悔や怒りややるせなさに溢れてて、それはそれで現地はそうなんだろうけど、ずっとそれじゃ辛くない?っていつも思ってた。外部の人間がわかりもしないで、と返されても、それを振りかざされたらこちらは反論のしようがない。だって実際そうなのだから。だから正直、またこの手の映画か、と見くびっていた。たしかに竹原ピストル演じるケンちゃんはじめ、地元の人間たちの諦め感と都会者へのやっかみに賛同はしない。肝心なのは、そこに交り込んでいく都会者の資質だろう。その点、菅田将暉演じる西尾の無邪気さが土地の者たちの救いになった。力を抜いたようにみえる菅田将暉の演技が、とても自然体に見えた。そりゃ、いままで卑下していた自分たちの故郷を、こうも肯定し賛じ笑顔を振りまかれると、悪い気はしない。前向いて生きようと思えてくる。たった一人のポジティブシンキングが周りをも明るくさせてくれた。さすがだよ、クドカン。
映画のタイトルは、サンセット・サンライズ、じゃなくて、サンライズ・サンセット。そう順番は、陽が沈んでも、また昇る。映画を観ながらそれが言いたいんだって、何度も思いながら彼らの幸せを念じていた。

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栗太郎

4.5一月時点で、もう今年一番の予感。

2025年1月25日
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ワクワクあり、笑いあり、美味しいご飯に、美しい自然。

かと思えば、田舎の抱える人間関係や価値観の問題、そして津波被害の話もあり。

更にはビジネス的な話まで繋がり楽しめた。

人が大切にしてきたものを大切に扱い、それを大切にしてくれる人に譲り渡す。

過去と未来を繋ぐ素晴らしいお仕事やと思う。

菅田将暉の演技はいつも良いと感じる。

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Daichi Kitakata

3.0なんか表面ばっか見て嫌

2025年1月25日
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喵喵

4.5食事が全部美味しそう

2025年1月25日
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neo.the.one.1999

5.0震災…コロナ禍…

2025年1月25日
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泣ける

笑える

幸せ

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かざまま

4.0陽は昇り、また沈む‼️

2025年1月25日
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泣ける

楽しい

幸せ

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活動写真愛好家

4.0池脇千鶴はどこにいた?🙄

2025年1月25日
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ゆったりまったりほっこり系は癒されるので、好きです☺️

裏の主役の竹原ピストルがいい味出しています😁

それにしても、あの女優さんはかなりポッチャリに😅

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おたか

3.0悪くはないが、ちょっと期待しすぎたかも

2025年1月25日
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楽しい

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邦画野郎

3.5陽が昇るように、人もまた立ち上がるのです

2025年1月25日
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悲しい

もっとコメディ色が強い作品かと思っていましたが、そんなことはないヒューマンドラマでした。
東北が舞台であれば震災の話しが出るのも当然であり、風化させないためには様々な場で語られるのはむしろ必然だと思います。
東京から来た晋作と百香の恋模様から、百香を地元のマドンナと慕う面々とのやり取り。はたまた過疎の町の高齢化問題など様々な事柄を軽妙なタッチで描いていました。
印象に残ったのは井上真央ちゃんの憂いを帯びた演技です。正に守ってあげたいと思わせる存在でした。
それと竹原ピストルさんはやはりいい芝居します。芋煮会での場面は感動しました。
それは震災に限ったことでは無く、とてつもなく悲しい思いをした人を目の前にした時にどんな言葉を掛けていいか分かりません。
見ているだけでいいと言う言葉は響きました。
なるほど確かにその通りだと思います。見ているだけと言うか、寄り添って忘れないで見守り続けてくれる人がいると言うことは支えになりますよね。そこから立ち直る勇気が出るかもしれない。
人は様々な困難に簡単に負けてられないのです。
地方ならではの言葉づかいも面白かったです。
コとケの言葉の表現は福岡のトトトを聞いた時と同様におかしかったです。
白川和子さん演じた茂子さんが亡くなってしまったのは本当に残念でした。その後ももっと晋作との交流を深めてくれれば良かったなと思ったのでした。
海の幸満載で食べ物がみんな美味しそうでした。
いい映画を見ました

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たつのこ