サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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朝ドラのダイジェスト
「何でヒロイン井上真央なの?」
って思って見てたのに
だんだんどんどんぐんぐん可愛くなって
「井上真央で大正解!」ってなるから見たほうがいい。
なんか登場人物に感情移入できなかったり
行動や言動に一貫性がなかったり
リールのドラグ締め過ぎで
絶対ライン切られるだろと思ったりするけど
菅田将暉の「うまっ!」と
池脇千鶴の怪演で全部どうでも良くなる。
感想はタイトル通りです。
竹原ピストル声デカいから気をつけて。
あとは2日連続で中村雅史の歌を聴くことになるとはね。
ジジイの役がハマるからスクリーンでたくさん見かけそう。
みなさんゆうひが丘の総理大臣って知ってますか?
それではハバナイスムービー!
暮らしていく
とても意義のある作品だった。
地方再生の話でもあり、3.11の話でもあり、コロナ禍の話でもあり、在り方の話でもあった。
こうやって書くと何本柱なんだと思うのだけれど、見事に融和していく。
方言の力なんだろうか、それとも空気感なのか、震災を扱った話は数々あれど、本音を聞いたような気にもなってる。人の生活に根付いた話だから、そんな感想を抱いたのかもしれない。
コロナ禍のテレワークが推奨され、釣り好きの若者は海辺の街の格安物件に移住する。どうやらこの若者は実家暮らしの窮屈さもあったみたいだ。移住したのは東北のある町。海岸の岩肌に津波で削られた後が残る漁港だ。
2週間の隔離生活とか、当時に生まれた制度や風潮への強烈な風刺を体験し、住民との交流が始まる。
他所者がお隣さんになるまでのアプローチはお年寄りから。他人でも友達や顔見知りになってしまえば怖くもなくなるって事なのかもしれない。
都会から見れば娯楽はないに等しいだろう。でもその代わりに暮らしがあった。
隣人と交流し、話を聞きまた聞いてもらい、持ちつ持たれつが当たり前で、日々の糧は海と山が与えてくれる。そんな暮らし方が描かれる。
彼の思い付きが本社のビジネスモデルに起用され、本格的な移住プロジェクトも立ち上がる。
空き家となる家に入居者を入れるのにも大変で、1番は変化に臆病な心情だ。
現状維持ならば何も解決しない代わりに、新たな厄介事は生まれない。
そんな壁を溶かすのにも、彼が先に移住していた事は有利に働く。
かくして、社長が言う「三者一両得」の完成だ。
優れた人物設定だとホント感心する。
主演の菅田氏に至っては、脚本家・宮藤官九郎の代弁者であり、なんなら生き写しじゃないのかと思えてしまう。原作は読んではいないのだけれど、この作品には脚本家の声が色濃く反映しているようにも思う。
父親がカルパッチョを食べる時に「ほら、食わず嫌いなんだから」とかは、地方の価値観に言及してるようにも思うし、そういった意味では池脇さんはめちゃくちゃいい仕事してた。
「見てくれてればいい」って言葉から始まる竹原氏の独白は胸に響いた。この前に「被災者ってしてもらって当たり前みたいな風潮あるじゃないですか?」って台詞を西尾の同僚が言うのだけれど、その台詞と相まって彼の台詞に真があるように聞こえる。逆に彼女のたった一言の台詞が、震災復興に絡む利権を生んでるのも享受してるのも被災者達ではないとも聞こえてきた。
強烈だったのは「どうでもいい!」だ。
…確かに、と思えてしまう。
シンプルに暮らしていきたいだけなんだ、と。
それが実現できたら、こんなに幸せな事はない。好きな事を楽しめて隣に愛する人さえいれば、その他の事はオマケじゃないのか?と。
オマケに目が眩んで、1番大切な事を見失ってはいないのか?と。
震災と絡めるとややこしい事が覆い被さってはくるけども、日々の暮らしの事を思うとまさにと思える。
人の欲には際限がないし、上を望めばキリがない。都会に住んでるって事は、否応なしに競争社会に叩き込まれるって事でもある。周りと比べる事が1番安易な確認方法でもあるからだ。
少なくとも作中にある田舎暮らしには競争ではなく調和があるようにも思う。
実際は知らないけれど!
最後にくる収まり方も好きだったなぁ。
画一化されないといく、枠組みに縛られないというか、普通を意識しないというか。アレが丁度いいんだと思う。そしてその期間は西尾とモモにとっては日の出の前の助走期間なんだろうなぁと思う。
鑑賞中、ずっとタイトルの事を考えてた。
「サンセット、サンライズ」
つまりは再生って事なのか、と。一度沈んだ太陽もまた昇ってくるのだと。沈むのも当たり前だし、時間が経って昇ってくるのも当たり前だ、と。
夜という時間の長い短いはあるにせよ、いつか昇ってくるんだよ、と。朝日に始まりだったり、希望を感じる人は多いだろうから、サンライズが後に来るのかなって。
とまあ、色んな事を投影できるけれど、自身の中でしっくりくるのは「それでも地球は回る」って事だった。
地球の営みと調和して生きていけばいいんじゃないかと。生きてく上で必要なものは、全部揃ってるんだから、みたいな事かなぁ。
不便ではあってもね。
田舎に行こう入門編みたいな話かなと思ってたのだけれど、とても深い話であったように思う。
結末。
釣りバカ日誌を現代版でやったら。。。的なお話。
もしくは『〇〇から移住してみた』的なお話。
なんだろう?それ以上は何とも言えないお話。特に印象も残らず、刺さる言葉もなく。。。
ただ芋煮会のくだりは「あぁ。茶番が始まるのか」と思いつつ見てたらグダグダな展開からバッサリ切れ、何事もなくって言うか分からんうちに時間が経った場面へと。。。
なんだか起伏のない振り幅の少ないシリアスにもコメディにもなりきれないものをただ見せられたような気分になった。
結末もね、なんだかモヤッとした感じでした。
過疎の問題を丁寧に描いた良作
東北6県言えないです、はい。
いまだから苦笑いしつつも楽しく鑑賞できる
コロナ禍の話しと
震災から12年も経過したいまも癒えない傷。
重々しくなりそうな部分があるものの
竹原ピストルの不器用だけど井上真央への熱い想い
キラキラを完全に消し去った三宅健
よっぽど美味しいものを撮影で食べたのか
ふっくらした菅田将暉(健康的で良き)
中村雅俊とは一見分からないくらい完全な漁師姿
なんだか令和の釣りキチ三平実写版か?と思った(笑)
寅さんとか、釣りバカ日誌とかの懐かしい感じも良き。
笑って泣けて考えさせられるいい作品だと思いました。
みてよかったです。
社会のシステムやビジネスでは人は救えない、人は人しか救えないということなのか。だったらもっとそこを明確にメッセージすべきじゃないか?
まず言うべきは「映画としては相当面白い」ということ。2時間をはるかに超える長編でありながら脚本も演出も実にキチンとしており最後までたるむことなくみせる。
ダイヤモンドプリンセス号の騒動のあたりだから2020年の春先ということになるのだろう。南三陸の町に釣り好きの菅田将暉演ずる西尾青年が家を借りるところから話は始まる。最初のうちは彼と、貸主である井上真央演ずる関野百香、そして周辺の人々のドタバタがユーモラスに描かれるのだが、やがて震災の復興はなかなか進まず過疎化が進む→コロナ禍によってリモート勤務が増える→都会から空き家を借りて住もうという需要が出てくるかも。という三題噺からビジネス周りにストーリーが収れんされキナ臭くなってくる。
ここからがかなり不快。まず西尾青年の勤務する会社社長(小日向文世)は、南三陸までやってきて、出された刺し身の説明も聞かないし、箸をつけようともしない。失礼極まりない人物です。西尾のプロジェクトのメンバーも土地の人や立場について理解不足というか理解する気がない。これは既視感があり昨年の「悪は存在しない」に登場する開発業者とそっくりなんですね。
東京の彼らと、地元メンバーの対立というか意識のズレは、芋煮会の場面で頂点に達します。さらに西尾と百香をくっつけることしか考えていない、はっきり言って色ボケの職場同僚(すっかり面変りしてしまったが池脇千鶴なんですかね)介在することでさらに場面は不快になる。お芝居とわかっていてもなかなか最近ではここまで不快な映画シーンはなかった。
西尾にしたところで、だからといって、百香に結婚を申し込むか?あなたは十分に彼女の体験したことや思いを受け止めていけるほどの会話や共通経験を積み重ねてきているのか?そこに疑問を感じました。
映画の最後で、時間は一気に進み、2024年あたりになったようです。恐らく、空き家プロジェクトは挫折して中止になっているのでしょう。コストからみてもスピードからみてもビジネスとしては合わないから。南三陸からしてみればハシゴは外されてしまっているのです。
たから恐らくは西尾青年は最後、個人として決着をつける道を選んだ。一見、ハッピーエンドです。でも本当にそれで良かったのでしょうか?
最初の話に戻るとこの映画の製作者たちはかなり優秀です。だからこんな批判は想定していたはず。何か他に言いたいことがあったんでしょう?
ほや
悪くはなかったが
面白かったけど、ちょっと惜しい気がします。
横浜流星さんの「正体」は、リアリティが無くツッコミどころが沢山あるものの、テーマがはっきりしていたので、感動を求める人に勧められる映画と言えました。(私は感動はしなかったんですが、横浜流星さんの演技に感心しました)
それに対して本作は、どういう映画かを説明するのが案外難しいです。クドカンの脚本で、コメディには違いないです。内容を要約すると、
釣り好きのサラリーマンがリモートをきっかけに東京から三陸にお試し移住し、そこで、
①東北の人々の素朴な温かさに触れて、疲れた心が癒された、ではないし、
②憧れの釣り三昧の田舎暮らしを始めたが、田舎には田舎の抱える問題があることを知り…でもないし、
③運命的な出会いがあった、でも彼女には悲しい過去が…やっぱりこれになるんでしょうか。
それにしては、ちょっと品が無いんですよね。もっとハートフルコメディにした方が良かったと思います。いかにもクドカンらしい笑いが散りばめられているんですが、「モモちゃんの幸せを祈る会」や池脇千鶴さんのおばちゃんキャラが暑苦しくてうっとうしいです。逆にもっとギャグ寄りの作品だったら許せるんですが。
お薦めポイントも勿論あります。三陸の海の解放感、美味しそうな魚料理の数々、菅田将暉さんの釣り竿さばきはサマになっていて、井上真央さんは綺麗でした。
ただ、本作を観て、三陸に旅行に行きたいとは思っても、住んでみたいとは思わないですね。お父さんと茂子さん以外の人物があまり魅力的には描けて無かったです。
脚本と演出がかみ合っていなかったかも。
2/4追記
本作は東北応援のつもりで鑑賞しました。上記レビューに、本作を観ても三陸に住んでみたいとは思わないと書きましたが、私が三陸に魅力を感じないという意味ではありません。というのもクドカンは宮城県栗原郡(現栗原市)出身、母の実家の近くです。上記レビューを書いた後で、岸監督が父と同じ山形県出身、そして原作者の楡周平さんは私と同じ岩手県一関市の出身とわかり、ご縁があるなと思ったので、ちょっと追記します。
これ観た方は言葉の意味が分かったでしょうか。
私は6歳まで一関に居たので、「そろそろ帰(け)っか?」は分かったんですが、「おだづなよ(調子に乗るなよ)は分かりませんでした。言われた事が無いし。
津軽弁で有名な「け!」「く!」は面白いですが、沿岸部では使うのかな、場所によって違うのでしょうが、親戚は「食べらい」と言います。疑問文みたいに語尾が上がります。一般的に宮城県の言葉使いはのんびりして柔らかく、中村雅俊さんのが本物です。
祈る会のメンバーの話し方がきついのが違和感でした。だから、もっと人間を優しく描いて欲しかったなあと思ったのでした。
前を向く事の大切さと忘れてはいけない過去を描いた邦画
非常に面白かったです。
自分が邦画に求めていた人情味、人との優しい繋がり、邦画ならではのユーモアが詰まっている映画でとても引き込まれました。
田舎ならではの人との距離感や人の親切心、反して都市部への偏見などが非常にうまく描かれていて それに戸惑いながらも順応していく主人公とキャラクターのやり取りが見ていて気持ちが良かったです。
また地方創生や震災という難しいテーマを描かれていました。
残された者は過去の整理を進めていかなければいけないがそこに宿っていた過去の思い出も捨てるのか、という葛藤が本当によく描かれていて心が震わされました。
前を向いて歩いていかないといけないが
決して忘れてはいけない過去もあるよな
これを思い知らされた映画でした。
本当に凄くいい映画だと思うので是非たくさんの人に見ていただきたい作品です。
良かった
エヴァンゲリオン超爆走!
初タッグ!クドカンx菅田将暉君。
いつもならこれだけでも充分観たい!って
なるはずなのに、中々気が進まなかった本作。
予告とフライヤー
(いつもながら読んではない。で、探したけど無いーー!どこーー!)
の雰囲気から、ほのぼの系かと思っていたので、今の気分じゃなくてスルー候補でしたが。。
HPを見たら「正欲」の岸善幸監督で、撮影が今村圭佑さん!
今村さんが撮った作品は最近だと
「アット・ザ・ベンチ」や傑作「青春18x2〜」かなり面白かった「最後まで行く」と、好きな作品が多いので、鑑賞の決め手になりました。
(四月に〜やリリーはむにゃむにゃむにゃ。。)
岸監督はコメディははじめてじゃないでしょうか?
クドカンとの化学反応が楽しみ♪って事で
レイトショー。
おじさまと2人きり、よろしくお願い致しますm(__)m
な!なんと!
こないだ観た「嗤う蟲」と類似点多し!
なのに360度、あっ!180度違う、対極にあるような作品でしたねw
脳内で色々と比べながら観てしまい忙しかったです(°▽°)
前にも書いたのですが、
私は田舎暮らしには向いていないし、海も苦手で船も釣りも怖いし(お魚の生命力に負ける
( T_T)
生魚も食べられないので
(捌けはします٩( 'ω' )و
申し訳ない。田舎に移住は考えられないのですが、この宮城県の三陸はとても素敵に感じました。
やはり秒で広がる個人情報wには驚きうんざりするし、面倒くさい人間関係はちゃんと描かれているのですが、何だかみんな憎めない。
そして主人公の西尾(菅田将暉君)がポジティブで明るくて、何よりこの場所が好きでエンジョイしているので、見ていて嫌味がなかったです。
人たらしなキャラも活きていましたね。
コロナ禍の、あの何とも言えない、今となっては異常だったと思える、信じられない時間を過ごした私たち。
実際に、活動自粛で帰省できなかった友達もたくさんいました。
(初孫ちゃんをすぐにばあちゃんに会わせてあげられなかった、やっと会えた時はお孫は3歳に(°▽°)
都会から帰って来るなんて近所の人が怖がるからやめてって言われたって( ; ; )
すごく覚えてるエピソード。。
仕方ないのはわかってる。
まぁ、そんなでしたよね。。
その感じも描かれていて、あの時を思い出してしまいました。
あーーそうそうこんなだったなーーって。。
手作りマスクとかね。。
そして東日本大震災についても触れられていて、まさかの軸になっていたのが意外でした。
あの悲劇を、TVの中だけでしか体験していない私のような部外者には、本当に正直言って、被災した方にどんな言葉をかけて良いのかわかりません。
そのモヤモヤを、西尾⇄ケン(竹原さん)
持田(ちーちゃん)の会話を通して代弁してくれた。
少し気持ちが救われました。
他にも地方の過疎化、空き家問題と、深刻なテーマも入り混じり、単なる
「#田舎移住」になっていないのも予想外でしたが、重いテーマてんこ盛りなので、どれも若干薄味だったかな。。
(原作未読でわかりませんm(__)m
そしてクドカンの脚本は細かい人間描写が見所で、笑えて楽しくて、、
でも魅力的なキャラがクスッと笑えるエッセンスを付けられて死んでしまう。
本作も然り。相変わらずその仕事がお見事!
そうだったクドカンだった油断した!
シゲおばあちゃ〜〜ん泣泣
西尾と仲良くなったシゲおばあちゃん(白川和子さん。ロマンポルノの女王と称されたお方なんですね!)
が大好きなパチンコ、エヴァ超爆走中!に死んでしまう。。
ねーーー、いつもこうやってやってくれるのよねぇ〜泣き笑い。。
シゲおばあちゃんの死から空き家問題に焦点があたり、ももちゃん(真央ちゃん)の過去やあきお(中村雅俊さん)との関係が明かされていく。
実際にありそうだし、毎日時は進んでも、
心は立ち止まったままの人がいること。
進んでは戻っての繰り返しなんでしょうね。。。
ももちゃんの
「子供を産むことになったら3人目なんだよ!」が刺さった( ; ; )
車内のあのシーンや換気扇の上の灰皿にもヤラレました( ; ; )
マスクをとったももちゃんに一目惚れ!
(逆じゃなくて良かったねw)
西尾の方はまだわかるとしても、ももちゃんが惹かれた理由がいまいちわかりにくい。
亡くなった旦那さんの写真。
ボヤけていたけどイケメンそうだった。
結局イケメン好きなのか??('◉⌓◉’)
重たいテーマでありながら、クドカンエッセンスでクスッと笑えてジーンときちゃう、優しい作品でした。
観て良かったです。
おまけ
○久しぶりの中村雅俊さんが素晴らしかった!!
あきおさんをずっと見ていたかった。
役所さんや長塚さんといい、このクラスのベテランの存在感が最近エグ過ぎる!!
○金髪タケさん。三宅君に似てるな〜誰だろ?え?三宅君?!ん、ちがうか。の繰り返しだったw
三宅君だった。
あとシゲさん、ビートきよしさんもわからなかった( ・∇・)
○セリフ言いながら、演技しながら、鯵を捌いてなめろうを完成させる真央ちゃんがすごかった!
○お顔にほくろのある男子好きとしましては
(桃李君とか錦戸君とか赤楚君とか健とか天音ちゃんとかいるね♡)
好井まさおさんのほくろにクギ付けだった。
触りたくて触りたくてウズウズしてた。
○クマ登場で不安になったが、おしっこはキレイな放物線を描いておりました。
で、アレはクマのゲーーー?!
えーーーー!!
○作中画は菅田君が実際に書いた絵らしいですね(エンドクレジットで確認)
あの2人は西尾とももちゃんだったのか。
2人の子供が加った絵にしたのはももちゃんの亡くした家族を蘇らせてあげたのか?
はたまた彼らの未来予想図か?
"祈る会"のメンバーはじめ、みんな幸せになって欲しい〜♪
不快感がよぎるのは監督のせいなのか脚本家のせいなのか
東北の良さと井上真央が良かった‼️
喪失と日常
予告は観る機会がなく、ポスターを拝見して、楽しそうに釣りに興じる菅田将暉さんが大写しになったビジュアルから、釣りバカのドタバタな毎日…みたいなものを想像していました。
全然ちがいました。
スタートからすでに、何かぽっかりと穴が空いたような、穏やかながらもどこか寂しい漁師町の日常が描かれ、これは覚悟して観ないといけないなと…
コロナ禍のテレワークを利用して、三陸の海辺の町に移住。東京モンが…と警戒されながらも、徐々に馴染んでいく様子、その中で人々が抱えるものを察していく様子。
震災やコロナで色々なものを喪失しながらも、懸命に日々を送る人々。隣家のおばあちゃんとの温かい関わり。過疎化による空き家問題、失った過去への気持ちと未来との折り合いの付け方の難しさ。
そんな色々ある日々を彩る美しい景色と、美味しそうな三陸グルメ。(家庭料理も居酒屋メニューも本当に美味しそうでお腹が空いた!お酒のみたくなる〜)
ちょっと演出や構成が自分に合わないノリのところがあったので(祈る会とかケンカとかクマとか…)その部分で星ひとつ減らしてしまいましたが、最後まで没入して鑑賞いたしました。
全263件中、61~80件目を表示