「日没、日の出、そしてしめじ。」サンセット・サンライズ はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
日没、日の出、そしてしめじ。
コロナ禍真っ只中の南三陸にお試し移住で東京から釣り好き青年がやって来る。よそ者に対する微妙な空気感と団結力。豊かな景色と三陸の美味しい海の幸。ソーシャルディスタンス、そして震災が残した拭えない痛み。コメディ要素と残った人々の抱える苦しみを描いた実にクドカンらしい脚本だった。
震災を体験していない者が、震災を語ることは間違っているのか。痛みに触れることは失礼なのか。どうしてこんなに切ないのか。閉鎖的な海沿いの町の空き家問題を絡めながら、東北に対する想いを感じられる内容でした。
ただ恋愛要素がめっちゃ中途半端というか、なんでそんな分かりにくい結末なのかと、最後の最後にモヤモヤしてしまった。傷心4人衆が極端で面白かったけど、なにより池脇千鶴と三宅健が抜群に良かった。
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