鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版のレビュー・感想・評価
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前作より絵も綺麗でクオリティアップしてる
昭和31年、帝国血液銀行に勤める水木は、日本の政財界を牛耳る龍賀一族が支配する哭倉村へ、当主・時貞の死の弔いと自分が支援する人の後継ぎ祝いのために訪れた。一方、後の鬼太郎の父となる男も、行方不明になった妻を捜すため村へ来ていた。時貞の跡継ぎを巡り、神社で後継者が惨殺される事件が発生し、その後も次々と怪奇事件が発生し・・・という、話。
鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎、の映像と音をクオリティアップさせ、多くのカットをリテイクし、音も再ダビングを行い、恐怖演出を追加したため、映倫のレーティングがR15+指定になった(オリジナル版はPG12)との事。
前作からのクオリティアップは感じられた。
前作のレビューで合わなかったと思ってた本作の内容だったけど、真生版を観て(2度目だからか)だいぶわかるようになったのと、クオリティアップ分で評価を上げる事にした。
おすすめかと言えば、好き好き、だろうが、鬼太郎の誕生を知るために一見の価値はあると思う。
実質的には去年のリマスター版。評価は分かれようがおすすめ枠。
今年360本目(合計1,452本目/今月(2024年10月度)11本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
こちらの作品です。
実質的に去年(2023年)のリテイク版、あるいはリマスター版で、いくつかシーンが追加・削除はされているようですが実質内容は同じなので、評価内容も重複する点はありますね。個々追加削除されているとはいっても映画のストーリーも同じだし、評価する点も大きく変わることはないので…。
ただ国民的アニメという事情もあるのでR15といっても内容表現(残酷な表現ほか)が厳しくなったかなでありアダルトなシーンは一切ないし、昭和のアニメでこのようなものがあったのだというなつかしさ、あるいは、昭和のアニメを知らない今の10~20代の方が見るのもいいのでは…と思ったところです。
評価に関しては先のものと重複するところもありますが、個々触れておきます。
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(減点0.2/遺言状の開封について(説明不足))
遺言状はその開封について家裁の関与を要求し、罰則規定もあります(1004条、1005条)。民法の親族相続の中にある数少ない強行規定(当事者の取り決めより法の規定が優先されるものをいう)の一つで、遺言状の改ざん防止を目的としたものです。
この点についてはエンディングロールでも注意書きがあってよかったかなと思います。
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(減点なし/参考/「血液銀行」から今日の「輸血」への道のり)
・ 映画内で出てくる「輸血銀行」は架空の存在ではなく、日本にこれらは実際に存在したものです。
戦前戦中は個人が勝手に血液のやり取りをするのが当たり前で、戦後にGHQの支配下に置かれたとき「血液銀行」という名前に改められ会社等法人が組織し個人間どうしでやり取りすることはできなくなりました。本来「銀行」ではないものが「銀行」を名乗れたのもGHQの指導・関与があったからです。ただしこのときの「血液銀行」も、個人間での金銭のやり取りを防いだだけで、個人/「銀行」間でのでのやり取りはありました。
やがてGHQが去っても、戦後の貧しいころには個人が何度も「血液銀行」に行きお金を稼ぐことが普通になりました。このことは国会でも問題になり、今の日赤などによる「献血」のはしりが始まりましたが、当時の日赤とお金のやり取りがあった「血液銀行」で前者が勝てるはずもなく、結局、国の関与もあって「血液銀行」は姿を消すことになります。
しかしそれでも、当時では「助けたら、助けられるもの」という考え方(相互扶助を想定していた)が日赤にもあり、日赤の発行していた献血手帳にも「この手帳を持っていれば、あなたやその家族の力になれます」という趣旨のことが書かれ、本質論は変わることはなかったものの、これらも問題視され血液手帳からこれが削除されるのは昭和57年(1982年)と、「ごく最近」の話になります。
ところがそれでも、法規制により金銭や換金性の極めて強いもの(当時はテレフォンカードが多く想定されていた)ものとの交換は禁止され、少なくなっていきましたが、当時の図書券などとの交換は広く行われており(ポイントをためて交換できる制度だった)、これらも排除されて真の意味での「献血」となるのは平成10~20年度ごろになります(現在でも、献血時のジュースサービス等ごく最低限必要であろう点は残っています)。
取り憑かれた者たちの物語
R+15であるべきと前作視聴時に進言さしあげておりました(笑)
間違いなく良作であるのは前作視聴の際、確信しておりましたが、PG12→R+15になる付加要素に微かな期待?を込めて前作鑑賞以来、一年振りに劇場に足を運びました。
結果的に「迫力あるアクションシーンや巧妙な脚本、繊細で情動的な演出など2回目の視聴でその良さがさらに明確に認知された」・・・となりましたが、全体的に素晴らしくてどこが変化したのかよくわかりませんでした(笑)。
とりあえずエロ要素をぼぼ追加しなかった点は残・・じゃない、作品をよりよくしたいという製作陣の本気度を窺い知ることが出来てむしろ良かったと思います。そのあたりのこだわりは今回劇場で発売の有料の冊子に書いてありますのでぜひご覧ください。
前作レビュー時に、表現はギリPG12でもシナリオ的に間違いなくR+15ですと申し上げました。例えば小学4年の息子に「お気に入りの何があかんの?」とか尋ねられたら、間違いなく回答に窮すからです(笑)。
晴れて製作陣も納得のレイティングで再調整され、映画館で再上映されて良かったと素直に思いました。
では。
前日譚(プリクエル)ものとしては最高のひとつ
初鬼太郎
鬼太郎シリーズ見たことなく、妖怪の話と主人公の鬼太郎には目玉のお父さんがいるぐらいは知ってた。今回の映画最初観る予定なかったが、かなり話題になったので試しに観に行ったら衝撃を受けた。
好奇心をそそるミステリーの事件から、恐怖、気持ち悪さ、怒り、切なさ、悲しさ、そして感動。後半はジェットコースターを乗ったように、こんなに情緒を揺さぶる映画は本当に久しぶりだ。しかも終わりと思って一旦落ち着きができた後、エンドロールの最後でもう一回やられた。アニメーションの制作も凄く素晴らしかったから、感情移入しやすかった。もしこれは映画館ではなく、家で観たらもう我慢できず泣き崩したと思う。
ちなみに昭和三十一年という背景もとても興味深かった。あの時代まさか電車の中で喫煙し放題できるとはショックです!
本編の鬼太郎は多分こんな感じの作品ではないが、もし観る機会があれば多分今回の話の影響で、ちょっと考え深い物になると思う。
鑑賞動機:通常版10割
通常版鑑賞済み。
時間表記が1分だけ長くなってるのは、どこかに何かあったのだろうか。
血の色とかグロテスク描写がどうこうではなく、他者を踏みつけにし、命を弄ぶことを何とも思わないことこそが、忌まわしくおぞましいのだ。そんなことを思えたのも、水木先生の想いが作品の中にきちんと受け継がれているからなのだろう。
入場者特典は通常版時ほどズルくはなかったけど、カッコよさを狙ったのかな。
明と暗、色のコントラストが綺麗
昨年、ゲゲゲの謎は(一回)鑑賞済みなので、今回は落ち着いて見られました。今回、赤色が特に鮮明になっていると思います。横溝正史さんの「八つ墓村」のようなおどろおどろしい雰囲気が増して、ほの暗い昭和感のあるこの作品の世界観が確立されていると思います。登場人物の水木が、シュッとした今時の漫画の男性ではなく、(昭和にいそうな)ガッチリ系の体型で描かれているのは好感が持てます。(それでも、原作よりは美形になっているのでしょうが。)佐田啓二さん(中井貴一さんのお父さん)似で、今回、アップになっていないシーン等では去年より可愛くなっていると思いました。ダークファンタジーな作品ですが、元は妖怪(幽霊族)関連で、日本でしか作れない作品だと思います。
本作、やっぱり最高に面白い!
PG12→R15+
感覚が鈍いので、明確に言語化できないのですが、全体的に陰影のメリハリが付いた感じで画像がシャープになった印象を受けました。レーティングR15+にアップですが、追加シーンなどがあったわけではないので、PG12版と上映時間等は変わりません。ただ、公式の案内通り、血に関する表現が目に見えて派手になってます(色とか飛び散り方)。そういった表現が著しくダメな方は一考が必要かもしれませんが、そうでなければ構える必要はないように思います。
内容の感想については、PG12版に譲りますが、
未見の方で気になっているようなら、是非ご覧頂きたいです。
【追記】
PG12バージョンの音声ガイドが使えました。ガイド使用しての鑑賞も良いと思います。(片耳推奨)
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