鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版のレビュー・感想・評価
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今作との出会いは必然だった
昨年公開のオリジナル版を見逃したと思っていたらバージョンアップした真生版が登場‼︎
時は昭和31年、鬼太郎のお父さん・目玉おやじが若き日の物語。鬼太郎生誕の秘密が明らかになった。
そう、これは恐ろしくも悲しい物語。
鬼太郎を知るものにとって必見作だった。
思えば、水木しげる先生の原作がスタートしたのが自分の生まれた年、1960年だった。まあ、そんな偶然は後で知ったことで、出会いは1968年にスタートしたテレビアニメだった。小2の自分にとっては十分グロテスクで強烈なインパクトだった。
そんな出会いから56年、今作との遭遇は必然だった。
おい!
ゲゲっ!
アフリカでずっと内戦してます
中東でたびたび紛争が起きてます
報道してません。危ないから。白人じゃないから
日本のある村で虐殺が起きても、香港の中流家庭のある一家はそのニュースをテレビで見ながら「可哀想な事件ねえ🥺!」と言いながら早く食べなさい!遅れるわよ!と言っている
大切に食事を毎日食べさせてもらっていた牛さんはある日突然、撲殺されて食肉にされて売られていく
たまたま治安のいい人生を送ってこられたけど、本来生まれるというのは死ぬまでの1つの時間だろう、怖いけど。どうする事もできんかも。
感謝しつつ、深く考えないようにするわ✋
前回上映を見逃したので
最近職場が変わり忙しく、久しぶりに映画館で観賞してきました。
前回の上映を見過ごしてしまったの今回改めて観賞しました。
前回を観ていないので比較はできませんが、画像も綺麗でしたし、物語の内容もよくできていて、楽しめました。
R15指定でしたが、特に怖くもなくどきつくもなくもっと色々な世代の方達にも観てもらいたい内容でした。
子供の頃からテレビで見ていた鬼太郎の誕生日秘話を知れてよかったです。
テンポは格段に良くなった。
PG12からR15+に変更になった部分で再度、映画館に足を運んだが変更と言うより、再編集という形でテンポ良くダレることなく最後まで気持ち良く見られた。
期待した残酷描写の追加や暴力的なシーンは新規ではなく、違いはわからなかった。
テンポ良く、気持ち良く、観られた。
なるほどな
ゲゲゲの鬼太郎なんて何十年ぶりにまともに観たな
ほどなくええ感じだったんだけど
アニメ映画の尺ではもったいなかった気がする
サブスクとかで5話ぐらいの尺でそれぞれ掘り下げてもおもしろかったんやないかな?
後、妖怪?物怪?の親玉みたいなのが水木先生ぽくないのが残念な感じ
あえての演出なのかもなんやけどね
墓場とゲゲゲの最高の融合。鬼太郎史上最高の大傑作2
犬神家的な昭和の名家の相続を舞台にしたサスペンス。
犬神家的な昭和の闇、クトゥルフ神話TRPG的な知ってはいけない秘密に近づくスリル、墓場の鬼太郎の不気味さ、ゲゲゲの鬼太郎のヒーロー展開。そのすべてを味わえる傑作です。
まず昭和の闇を魅せるミステリーとサスペンスが凄い。そして妖怪が実にいいアクセントになっている。
キャラも素晴らしい。若き日の目玉の親父もかっこいいし、パートナーの水木もとてもいい。ヒロインの紗代もその他龍加一族もみんないい。
そこに秘められた謎もいいし、謎の明かされ方もとてもいい。クトゥルフ神話TRPGリスペクトを感じる。
そしてそれらの絶望の果に鬼太郎が誕生に繋がるのもいい。こうやって繋がるのかあととても感動した。
墓場の鬼太郎の不気味さを漂わせつつ、ゲゲゲの鬼太郎的ヒーロー展開で爽快感もある。唯一無二の作品だと思う。
いま鬼太郎が好きな人、昔鬼太郎が好きだった人、昭和サスペンスが好きな人、ホラーが好きな人は絶対見たほうがいいです。
更に15禁リメイクに伴い、ちょっと血とグロが強くなっている。
ただそれ以上に作品として分かりやすくなっているサヨ周りの描写が若干丁寧になってて、スムーズに真相を理解できるし、あそこで目を背けなければ違うエンドあったんじゃないかなと思わされる。
戦闘シーンもバージョンアップしてて見ごたえがマシてる。
ただ良くも悪くも分かりやすくなってしまったために、分からないからこその不安定さ居心地の悪さが減じてしまった気もする。映画って難しいと思わされた傑作です。
せめて一反木綿やぬりかべを〜
絶賛レビューが多いですね。
前バージョンからずっと観に行きたかったのになかなか機会がなくて、今回ようやく真生版を観に行くことが出来ました。
鬼太郎が生まれる前の話なので正直言って何でもありですよね。
見終わった感想としてはこんなこともあったのかな?あってもいいよな?絶賛まではいかないなぁ?悪くないけど良くもないというのが正直なところです。
最近のキラキラしたゲゲゲのファンシー鬼太郎より完全に大人向けに振り切った犬神家の鬼太郎に。
そこは評価に値するところなのに、なぜだか感情移入出来ず見終わってしまいました。
ずっとダークな世界観のせいかずっと怖くないのです。
人って見えないものに恐怖し、想像からくる産物とミックスしてより恐怖するものなんだと思うのですが、ずっと見えてるんですよね。得体が知れているから怖くない。そしてお決まりのバトルシーン。
ゲゲゲの鬼太郎の神回のひとつに『ゆうれい電車』があると思うのですが、そっちのほうが私は怖く感情が揺さぶられました。
思い上がった人間がどの世界でも大きい顔をして生きています。弱者の気持ちを踏みにじりながら。そんな人たちが妖怪と関わったらどうなるのか。
『この世界に住んでいるのは人間だけではない』『目に見えるものだけが世界の全てではない』と教えてくれた神回でした。
今後の鬼太郎を作っていく上で大きなヒントがある回だと思うのですが。
最初は『面白くなりそうだな!』と思い、中盤以降は『頼む、面白くなってくれ!』と思いながら観ていて、終盤には『せめて一反木綿やぬりかべを見せて〜おねが〜い!』と終わってしまった感じです。
面白いんだけど胸糞悪いんだよなー😅
大筋の物語は同じだから胸クソの悪さを堪能ww
30分遅れで入ってきた中国人の集団が上映中に中国マナーを振りかざし、お喋り&スマホ操作し続けてたのが気になって内容にはあんまり集中できなかったなー。
『真生版』で加わったカットがどこなのか判別付かず😭
ま、いっか👋
悪魔と呼ばれるもの
こんなに面白かったっけ!?
真生版として帰ってきた「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」。傑作揃いだった2023年の中でも、抜きん出て優れていた最高のアニメ映画。初めて劇場で鑑賞した時の驚きは半端じゃなかった。
そして初鑑賞から1年たった今日、バージョンアップした本作を改めて鑑賞してきたのだけど、これはこれはすごいものだった。面白いのは十分わかっていたけど、想像を遥かに上回る面白さで驚き。はて、昨年の自分は評価をミスってないか?それとも、真生版になったことがこんなにも感情を動かしたのか?細かいところはよく分からないけど、今年劇場で観た映画の中ではダントツで面白かった。バージョンアップしたとはいえ、基本は同じだから2024年のランキングに入れるわけにはいかないけど、もしカウントするなら堂々たる1位。そのくらい良かった。
言われなくてもわかるくらい、血飛沫はより赤く、激しく描かれていた。これはR15+になるわけだ。だけど、通常版もなかなかにグロかったから、明確にどこが違うのかと言われたら難しい。でも、確実に鮮やかになってはいる。おかげでアクションシーンの残虐さは増し増しになっているし、悲壮感も比じゃない。前作よりも心がグッと沈むのを感じたし、こりゃ真生版として劇場公開して大正解。そしてちゃんと劇場で見て本当に良かった。このサイトに通常版との比較が分かりやすく書かれていました。【通常版と何が違う?真生版ではこんな演出が加わった!映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 真生版』レビュー|鮮明になる色、真生版でより深まるゲ謎の世界【※ネタバレあり】】
4DXで鑑賞したのだけど、それまた良かった。血飛沫を直に感じたのは、4DXの効果もあったのだろう。通常版を見ていた時から感じていたけど、やはりこの作品との相性は抜群。アクションがとにかくカッコイイアニメ映画だから、座席の揺れは没入感をより高めてくれるし、恐怖も倍以上になっていた。通常版よりも時間があっという間だったのも、この上映形態のおかげ。いやぁ、お金儲けの仕方が上手いね〜。(言い方悪)こりゃ見ちゃうし、見入っちゃう。毎年やってくれねぇかな笑
内容に関することは去年書いたから今更明記しないけど、鬼太郎誕生の物語としても、ジャパニーズホラーとしても、申し分ない見応えと面白さ。傑作揃いだったからマヒしていたのかもしれないけど、これはあまりに完成度が高い。
配信しているとはいえ、劇場で見た事ない人は是非ともこの機会に見るべきだし、見た人でも損は絶対しないと思う。この映画のおかげで、最近少し失いかけていた映画見たい欲が加速した。やっぱ映画っておもしれぇ。
鼻血の色。
内容は変わってないがたぶん血と、背景、陰影なんかがリテイク(アニメだからリテイク、映画だと合成、コンポジットやり直し)されたんだと思う。あと音か。
色々クッキリして話もわかりやすくなった気がする。
血が赤くなってレイティングを12から15に変える必要が有ったかどうかわからない。
夜の回だったんだけどまあまあ混んでて、私以外全員女性客で鬼太郎ファンの層の厚さを感じた夜でした。
ゲゲ郎と水木の奇妙な冒険
感想というか、オタクの雑な自分語り。
去年見れなかったゲゲゲの謎。
見れた。
ヤバイ。何これ?
ワイの人生すべてのオタク道の集約
思ってた100倍感動してるンゴ!
明日から生きていける気がしてきた
生きてて良かった
人生一度の感動やもしやぬ
円盤欲しいなんて滅多にない
一秒残らず吸い取りたい
ザッツ ジャパニメーション!
ザッツ ジャパニーズホラー!
日本でしか描けない作品ンゴねぇ。
ブラボー
※ネタバレに感じる人もいるかなぁ?
→
・連想した作品
横溝正史 江戸川乱歩 蟲師 エヴァンゲリオン 民俗学 水木しげる 妖怪 京極夏彦 修験道 鬼滅の刃 笑う標的 ゲゲゲの鬼太郎 鋼の錬金術師 帝都物語 陰陽師
・概要
アクション、物語、人物、音楽、エンディングテーマ、演出、作画、キャラクター造形、キャラクターデザイン、声優、反戦、時代背景、人間心理、妖怪デザイン、ラスボスにあの妖怪を選ぶセンス。
エンディングテーマがしびれた!
歌も頭で再生。
ラストのあのシーン。
原作も何パターンかあるンゴねぇ。それを、あーしてこーして、そう終わる。
もう、水木しげる先生へのリスペクトハンパない。人生一番感動。
今年は「光る君へ」「虎に翼」「ラストマイル」「新宿野戦病院」「ビリオン✕スクール」と心に響く作品が多いんやけど、オタク人生のすべてが詰まった作品ンゴね。
グロ表現マシマシ
普通版?は見ているのでストーリーも全部分かっているが、グロい表現がありのまま描いてある感じでこっちの方が大人向けと言うか真生版だと言うのも納得。
こっちの方がいい感じになっているので本来描きたかったのはこっちと言うのが伝わってきました。
恐怖と涙の傑作、再び。初心者の方もぜひ劇場へ
初心者の方向けに軽く紹介をしつつレビューを。
本作は2018〜2020年にかけて放映されたテレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」第6期と世界線を同じくする作品。日曜朝9時枠で放映されていたが、そうは思えないほどの現代社会への風刺とダークな展開が魅力的なアニメだった。本作はその作風を継承しつつさらに対象年齢を引き上げた、極めてダークかつハードな物語となっている。
そんな作風の為昨年の公開当時は大々的に宣伝される事もなく、制作側ですらも「ひっそりと上映されひっそりと終わるつもりだった」との事。しかし、あまりにも高いクオリティから高評価が相次ぎ大ヒット。鬼太郎ファンのみならずアニメオタク層等のご新規さんすら取り込んだ大ブームとなり、日本アカデミー賞優秀アニメ作品賞など数々の快挙を成し遂げ、そして再上映の現在に至る。
「鬼太郎誕生」というタイトルだが鬼太郎たちの出番はほんの僅か。物語のメインを張るのは血液銀行に勤める男・水木、そして鬼太郎の父(=かつての目玉おやじ)である。「鬼太郎」6期の数十年前を描いた前日譚にあたり、物語も独立している為予習は不要。この映画単体でも十分楽しめる。全く鬼太郎を知らない、という人でも、極論「鬼太郎という、悪い妖怪と戦う男の子がいる」、「鬼太郎には目玉に手足が生えた見た目のお父さんがいる」程度の知識があれば大丈夫だ。
殆どがG指定のアニメ映画においてレーティング(通常でPG12、真生版はR15)指定されている通り、かなりのゴア表現・恐怖描写、そしてシリアスで陰鬱な展開がほぼ終始続く。しかしただ暗い、というだけではなく、「過去を忘れない」「未来へ託す希望」といったテーマをしっかりと描けている。水木や鬼太郎の父をはじめとしたキャラクターも魅力的で、あまり詳細の語られないキャラクターたちにおいてもそれぞれドラマがある事を想像させる。この物語が「鬼太郎」シリーズとしても一本のアニメ映画としても非常に素晴らしく、私は2度目の鑑賞にもかかわらずエンドロールでマスクが濡れるほどにすすり泣きしてしまった。
作画のクオリティも流石の東映アニメーション。キャラクターの可愛さ・カッコよさ、水の流れや咲き誇る花等の美しさなど…非常にクオリティが高い。戦闘描写もかなり見応えがある。
川井憲次を迎えた音楽も非常に素晴らしい。「リング」など数々のホラー作品の音楽を手掛けてきただけあり、本作との親和性は抜群だ。
鬼太郎ファン・水木しげるファンなら気付くであろうオマージュも数多い。原作への大きなリスペクトが感じられる。
総合的に極めて見応えのある作品なので、まだ観ていない方は是非劇場に足を運んで頂きたい。
そしてここからは既鑑賞者向けに。
真生版、と銘打たれているが、飽くまでも「制作陣の作りたかった本来のテイスト」という意味であり、それほど大きな変更は無い。私が鑑賞中明確に気付いたのは血飛沫の色(より鮮やかな赤色)と量程度だったが、公開記念冊子を読んだところ、もう一度1から描き直したカット等もあるそうだ。何度も観ている方であれば気付く事はより多いだろう。どのみち素晴らしい映画である事は変わりないので、もう一度「ゲ謎」を劇場で体験する、という貴重な瞬間の為にも、再びの鑑賞をオススメしたい。
綺麗な血と音響はアニメならでは
水木が名倉村に最初に訪れた時は美しい田園や湖と山の自然豊かな風景が目に焼き付けられる。
それを逆手に中盤から次々と人の怪死を表現するのに生え渡る真っ赤な血はアニメだからこそ自由な表現方法があって悍ましい因習村の末路を見据えるのに丁度良い塩梅に見えました。
ただ正直PG12とR15の違いが分からなかった、去年見た際私の頭の中で補填できていたので「音響が更にクリアになってる」というのが印象です。
Blu-rayは予約しているのでその違いを見比べてみたいものです。
狙いは分かるが造りがやや雑
人里離れた村の旧家における殺人事件がオモテのストーリー。横溝正史ばりの鉄板パターン。見立て殺人はないけど。
ウラで意識されているのは「血」。まずは龍賀家の血脈があって、戦争で流された血。そして龍賀製薬がつくっている血液製剤、主人公の水木が勤めている帝国血液銀行のこともある。昭和31年の話で売買血というのは普通にあった。完全になくなるのは薬害エイズ事件後となる。
余談だが、今は「血税」という言葉を税金のこととして普通に使うでしょ。「血の滲み出るような苦労をして収める税金」というニュアンスで。あれは誤用。血税というのは、おカネの代わりに血であがなう税ということで徴兵を本来は指す。
水木しげるさんの漫画の原点はこの血税で、兵隊として行ったニューギニアにあります。この映画では主人公にわざわざ水木という名前をつけているんだから当然、原作者を投影している。
でも戦争体験はほんのカタチだけなぞっている程度なんですね。他のモチーフもそうで、血液製剤のこと、幽霊のこと、妖怪のこと、裏鬼道、神社の儀式、龍賀家のそれぞれの人物造形なんかも、バラバラ出てくる割にいずれも彫り込みが浅い。
さらにいえば、この映画は、空間設定がとても甘い。旧家の構造は入り組んでいて深く暗い。そこをきちんと見せることによって怖さや謎めいた感じが出てくるのですができていない。鬼太郎父と長田が死闘を繰り広げる洋館ベランダは中盤になって突然出てくる。屋敷全体との整合性がよくわからない。屋敷の地下と、湖上の島とはつながっていて、そこに秘密があるという設定なのだが、入り口や出口がほとんど出ず突然、地下道の映像になってしまう。都度都度の場面で全体像がみえない。だから世界観が構築できていない。
一時が万事。細部にかなり雑さがあると言わざるを得ない。水木と鬼太郎の父の人物造形は魅力的なのでつくり方によってはもっと面白くできただろうにね。残念です。
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