「10代での出会いと、お互いを思うゆえに」366日 新米エヴァンゲリストさんの映画レビュー(感想・評価)
10代での出会いと、お互いを思うゆえに
連日、大阪ステーションシティシネマは
ほぼ満席で、キャパの大きい箱に移って
ようやく観ることができた。
元になった曲は知っていた。
ある意味ネタバレな映画なわけだけれど、
本編の筋立ては緻密で丁寧だった。
赤楚衛二さんが演じる湊先輩と
その恋人、上白石萌歌さん演じる美海の関係が
丁寧で自然で、
故に別れなければならなかった理由についても
個人的には違和感なかった。
湊先輩が父を亡くし、
母親の看病と最後を看取る経験から
その心を削られる大変さを理解していたからこそ
美海の夢を諦めてほしくなかったからこそ
自身の病気のことを背負わせられない
と思ったことが、辛いなあと。
美海は、氷河期ゆえ
就職が決まらず、
お互いを思いやる余裕がなかった時期と
重なったことも辛いなあと。
映画館は若い人が多かった。
きっと口コミで鑑賞の輪が広がったんだろうな。
しかし上白石さんところは姉妹で凄いなあ。
(広瀬さんところも姉妹で凄いけど)
脚本家の福田果歩さんの年齢が
ちょうど登場人物に近いためか、
背景の描写、出てくる小物にも
違和感はなかった。
脚本の福田果歩さんは、長編映画の脚本が
初めてらしい。
それをパンフレットで見て驚いた。
これから意識して追いかけてみようと思った。
ぜひ観てほしい映画です。
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