劇場公開日 2025年9月5日

遠い山なみの光のレビュー・感想・評価

全422件中、161~180件目を表示

4.0被爆とジェンダー

2025年9月14日
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鑑賞方法:映画館

なかなかの問題作でした。
まあ骨としては女性の自立なんでしょうけれどもいろいろな問題が絡んでいます。
女優さんが綺麗に撮れていました。

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立丸

4.0団地とオムレツとそしてバイオリンと憧れと

2025年9月14日
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斬新

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よたろう

4.5致命傷から身を守る術としての「嘘」には、「捏造」ではなく「脚色」ということばを充てたい

2025年9月14日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

日本人の母とイギリス人の父を持ち、大学を中退して作家を目指すニキ。彼女は、戦後長崎から渡英してきた母悦子の半生を作品にしたいと考える。娘に乞われ、口を閉ざしてきた過去の記憶を語り始める悦子。それは、戦後復興期の活気溢れる長崎で出会った、佐知子という女性とその幼い娘と過ごしたひと夏の思い出だった。初めて聞く母の話に心揺さぶられるニキ。だが、何かがおかしい。彼女は悦子の語る物語に秘められた<嘘>に気付き始め、やがて思いがけない真実にたどり着く──(公式サイトより)。

痛みを伴った記憶が自分だけの中にある時、それはとらえどころのないぼんやりとした断片的ななにかだが、だれかにそれを伝えるためにことばを与えた瞬間、「断片的ななにか」は形象化され、輪郭を伴った塊になる。

前者によってもたらされる痛みが黴や腐食のようにじわじわと長きにわたって蝕んでくるのに対して、後者のそれは刃物や鈍器のように瞬発的な攻撃性で向かってくる。致命傷から身を守る術としての「嘘」には、「捏造」ではなく「脚色」ということばを充てたいが、本作は戦後の被爆地・長崎で男尊女卑の社会の中で懸命に生きるひとりの女性の「脚色」の物語といえる。

直接的な映像表現や説明的な科白を排し、余白とメタファーに満ちた映画らしい映画で、生活力のある母性にあふれつつもうっすらと影を纏う吉田羊と、九州男児に連れ添い、自責と悲観を抱えながらもまっすぐな眼で母であり女性であることに光を見出そうとする広瀬すずがシームレスに連なっていた見事だった。「わたしとあなたは似ている」と呟く得体のしれない垢抜けた女性を演じた二階堂ふみも良かった。

本原作は、長崎で生まれ、5歳で両親とともにイギリスに移り住んだ原作者のカズオ・イシグロの長編デビュー作で、本作と『忘れられた巨人』というふたつの作品以外の長編小説はすべて著名な文学賞の最終候補になっているという逸話までついている。しかし、デビュー作からかれの特徴である「信頼できない語り手」の原型がすでにここにあることに驚く。

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えすけん

3.5理解がなかなか追いつかない

2025年9月13日
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難しい

戦争直後の長崎、想像を絶する被害の中で生き残ったとしても違う恐怖があつた。その長崎時代の女同士の友情、広瀬すずさんも二階堂ふみさんも魅力的に演じていた。
その時代を数十年後に娘に語る場面がイギリス、過去の長崎と交互にシーンが訪れる。
正直、悦子の話に違和感を感じつつもきちんと理解できて、見進めていたのかよく分からない。
途中でサイコサスペンス?とまで思ってしまった。
悦子という1人の女性の二面性、そして辛い記憶に蓋をして生きてきた感じ。
文学小説のような映画です。

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たかな

4.0事実と嘘と夢と時の流れ

2025年9月13日
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知的

ドキドキ

私は「嘘」をつくことがあるかもしれない。
正確には「嘘」を重ねて生きてきたと思う。
過去を振り返り他者に自分を語る時、美化したり、かなり湾曲して事実を違った解釈で話す事があるかもしれない。
それは自分本位の現れでもあり、違った解釈にすることにより「事実」に蓋をしてしまう。
いつしか「嘘」が「事実」になっている。
この作品は人間が持つ過去の心の傷や虚栄心の裏側を奥深く描いている。
悦子の過去の心の傷と嘘
佐知子の虚栄心からくる謎
緒方の過去を脱却できないプライド
人は傷や挫折なしには生きていけない。
生き抜く為は「嘘」も必要かもしれない。
しかし必死に時代を生きていた。
生き方に「嘘」はなかった。
この作品は捉え方は観客主体の作品。
好みは分かれるが、見応えのあるエンターテイメントであった。
広瀬すずと二階堂ふみの邂逅は夢か幻か。
見事にスクリーン映えする瞬間であった。
時間があれば再度鑑賞してみたい。

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makoto

3.0辻褄が合わない

2025年9月13日
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難しい

映画館で観て、「何で?!」って思うシーン(皆が思うであろう)があって、ずっと引っ掛かってて、原作を読む。
その原作はもっと謎で、説明が付かない。
手に負えないので、思考を停止してこの映画の深掘り止めました。

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ウィリー

4.0「あの人はあそこにいたらしい」

2025年9月13日
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長崎で生まれ英国で育ったカズオ・イシグロさんの小説の映画化、1952年の長崎と1982年の英国

武力戦争が新型爆弾で終わり世が復興に入る中、いつ終わるともしれない差別との戦争に面する、爆心地で放射能とやらを浴びた皆さん

「あの人はあそこにいたらしい」

ただ日々を、なんら非もなく生きる中にあって、ただ蟻地獄に嵌まる人達がいる、利他と滅私こそ

広瀬と二階堂が炸裂!

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sysr

3.5タイトルなし(ネタバレ)

2025年9月13日
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クロイワツクツク

3.0思い出とは消えていくことである

2025年9月13日
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マルホランド

4.5誰かと語りたい映画

2025年9月13日
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カズオ・イシグロ原作、石川慶監督と言うことで鑑賞(正直、予告映像では観る気がしなかった)

冒頭から淡々と話が進んでいくが、終盤あっ!?となる展開に

宣伝の仕方にもよるが、圧倒的に客層が年配の方々(トイレ人口多し…)

鑑賞後、ナンダカンダ語りたくなる映画

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たれぞう

4.0久々にテーマのはっきりした映画でした

2025年9月13日
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花園の迷宮

4.0そういうことだったのか!という感じでした

2025年9月13日
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悲しい

難しい

斬新

以前、小説を読んで意味が解らなかったので、映像を楽しみにしていました。最後までそのトリックに気がつきませんでした。 もう一度小説にチャレンジします。 カズオイシグロさんは 映画、日の名残りでファンになりましたが、小説が難解で、なかなか味わうレベルに達せず、情けない思いをしていました。このように映像化されるとありがたいです。時代や経験は全く異なりますが、その時代にワープできるし、共感もできました。お勧めしたいです。

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Naotanjr

5.0美しい映像と文学性、それでいてエンタメとしても楽しめる傑作

2025年9月13日
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広瀬すずさんも二階堂ふみさんが揃い踏みで、監督は「ある男」の石川慶さんとあれば、見ないわけいきません。
戦後の長崎を生き抜いた女性が、遠く離れたイギリスの地から当時を振り返る作品。淡々と描かれる現在と過去は微妙に齟齬があり、観ていて何かがおかしいと思いながら、それらを回収する形で物語は結末を迎えます。

映画としては鮮やかに終わりますが、一部に飲み込みにくさもあり、映画を見終わった後のあれこれ解釈を考える要素もあり、余韻も長く楽しめます。ある種のミステリやサスペンスとして楽しめつつも、混乱の最中で過ごした一人の女性の生き様を描いた文学的な香りも感じさせる複合的な傑作の一つかと思います。

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よして

4.02025/9/7 私の頭にはちょっと難しかった(笑) 最後までしっ...

2025年9月13日
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2025/9/7
私の頭にはちょっと難しかった(笑)
最後までしっかり観たけどなんかもやっとな感じ。なんとなくそーかなと思いながら観ていたが、時系列と登場人物のいりくみで混乱してしまったというのが正直な感想。でもカズオ・イシグロの話は割とそんな感じだからいいかなって感じ。ふみちゃんとすずちゃんよかったなぁ

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まりん

4.0冒頭の連続絞殺事件からすでに悪夢=嘘なのか?

2025年9月13日
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知的

難しい

幸せ

ノーベル賞作家カズオ・イシグロが物語の現代パートと同じ1982年に書いた処女作で自らの「移民」としてのアイデンティティを長崎から渡英してきた主人公・悦子(広瀬すず/吉田羊)の娘に作家(インタビューアー)として重ね、悦子が見る悪夢と30年前のあいまいな記憶を混在させて描くミステリーでチラシ等の惹句に「ある女が語り始めた・・・心揺さぶる<嘘>」と明示されているように悦子の話には嘘が含まれていることを承知しながら観客は物語を辿り、長女を失った事情を知るにつけ、そりゃそうだよなと<嘘>を交えなければ語れない彼女の心中を察するのである。被爆者に向けられた差別がテーマの根底にありながら直接的には描いておらず、その非人道的な言葉を発したうどん屋の客にコップの水をぶっかける佐知子(二階堂ふみ)の毅然とした言動にもう一つテーマである女性差別問題とタッグを組んだツープラトンで一気にかましており歴代映画・ドラマの「水ぶっかけ大賞」ものであろう。冒頭、庭に降る雨の音から始まり1950年代の長崎を活写したスチル写真を80年代の英ロックバンド・ニューオーダーの楽曲に乗せて一気に物語の中心に誘ってくれるやり口が見事でアバンタイトルフェチの私としてはたまらなく、広瀬すずが松下洸平の首にネクタイを結ぶアクションカットつなぎを見た段階で石川慶監督への信頼とこの映画の成功を確信した。オーソドックスにして斬新・緻密なのである。松下洸平もそこまで亭主関白でなさそうに見せながら、すずちゃんを土下座させたような靴の紐結び俯瞰アングルに込めて描く巧みさ、「オムレツを作れるようになりたい」と言わせながら戦時中の教育を反省しようとしない三浦友和のアンビバレンツ。そもそも「お茶でも飲んでいかない?」と招く英国夫人的描写にすでに悦子(吉田羊)が匂っており脚本にはカズオ・イシグロも様々なアドバイスをしたというだけにその構成の上手さが見事。そしてなんといっても広瀬すずがあまりにすごくてバイオリンシーンの逆光での落涙は今年の主演女優賞を確定させた。

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たあちゃん

4.5この不穏さ・危うさが魅力的なのだ

2025年9月13日
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怖い

知的

映画の中の女性たちをもっと見ていたいと思った。
不思議な手ざわりを持った映画。
日本映画ではあまり感じることのない質感・空気感。
カズオ・イシグロ原作の繊細で謎めいた物語で、私はとても面白かった。
悦子と佐知子を演じる女優二人(広瀬すず、二階堂ふみ)が素晴らしかったのも快い驚き。
鑑賞後数日経ったが、また観たいと思うし、映画好きな人間と本作をあれこれ話したくなる。これは賞味期限がかなり長い映画だと思う。

「長崎で暮らしていたときのことを話して」
1982年のイギリス。売りに出されようとしている実家に久々に帰ってきた次女のニキ(作家志望)が、母の悦子(吉田羊、好演)に頼む。
この頃夢を見るの… こんな人がいたわ… 悦子は過去を語り始めるが、本作はいわば〝信頼できない語り手が回想する物語〟で、1952年の長崎の場面はすべて「悦子の記憶」の中の長崎である。

映画は序盤からどこか不穏な空気が流れている。
この不穏さ・危うさが魅力的なのだ。
誰もが喪失感や心の傷・痛手を抱えている戦後7年の長崎。
原爆で教え子たちを亡くした悦子、右手指を欠損している悦子の夫・二郎、二郎の父で戦前の軍国主義教育を担ってきた緒方さん(三浦友和好演!)、語り手悦子の長女・景子は、数年前に首を吊って自殺している。

回想には、現実と虚構、記憶と忘却、事実の改変・曖昧化が入り混じり、映画後半はミステリー風味が増してくる。悦子と佐知子は対照的な人物に描かれるが、途中「私たちは似ているところがあるわ」という台詞や、彼女らが怒りを見せる二つの場面で「おや?」となり、(あ、そういうことか!?)という気づきもある、かもしれない …が、謎めいた部分は自分で劇場で観て好きに解釈してほしい。

復興した長崎を見下ろしながら、「希望なら、たくさんある」「私たちも変わらねば」と言って、よりよく生きようとした人々。しかし戦後を思うようにうまくは生きられなかった人たちも多いはずだ。原作は未読だが、イシグロ氏はそうした人たちを描こうとしたのかもしれない。

再度言えば、悦子と佐知子(広瀬すずと二階堂ふみ)のやり取りの場面がとてもいい。すずちゃん相変わらずおメメが大きいが、こんなにいい女優になったのか。二人を見ながら、俳優に「反射してますか」「反射してください」とだけ言っていた巨匠溝口健二のことばを思い出したくらいだ。
素晴らしい〝反射〟が見られるし、石川監督のポーランド時代からの盟友というピオトル・ニエミイスキによる撮影・映像設計もとてもよかったと思う。

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cinemack

4.5とても悲しく、そして美しい物語

2025年9月13日
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悲しい

原爆という巨大な暴力に打ちひしがれても、命は諦めない。ひそやかにたくましく息づいている。
舞台セットのような川べりの小屋、身体性を感じない佐知子、彼女が見えてるのは悦子だけなの?という違和感が収束していく、胸が締め付けられる。

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アメリカの友人

3.0理解できない派でした

2025年9月13日
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じょー

3.0嘘は幸せと平和への願い

2025年9月12日
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悲しい

難しい

ドキドキ

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近大

4.0戦後の過渡期を生きた人々

2025年9月12日
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悲しい

知的

難しい

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