劇場公開日 2025年9月5日

遠い山なみの光のレビュー・感想・評価

全400件中、81~100件目を表示

3.0全ての人間は心も身体も戦っている!

2025年9月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

斬新

この作品のテーマをものすごく考えた。
結論、こーなった。

テーマ ::原爆投下の実在とその回帰

つまり、イシグロカズオのご母堂の鎮魂歌(録)、且つ、自身への讃歌(録)
である。

図式で表すと、悦子>=景子=原爆投下の実在
である。

景子は悦子から見ると存在していた、?
しかし、それは景子が人物像として描かれていた。実は、景子は実際には人物では無く、原爆その物であった。(メタファー)
何故景子の部屋を見る事に、ニキが躊躇い、何故開いた部屋にも踏み込まないのか、
また、その部屋の中はかつて景子が勝ち取ったであろうピアノの賞🏆、たくさんの写真、
これらを総合してもシナスタジア的比喩として(原爆投下の爆撃音)を表しているかのようだからだ。

だからこそ、佐智子、万里子は、投影であって然るべき、景子も人間像では無い。
ただ、ここで映画の色彩においては異様なまでのホラー感が冴え渡る。途中から(悦子が団地から向こうのあばら屋を見つけた時から)の場面も美しい。

また、
[A Pale View of Hills], 直訳すると、(丘丘の青白き眺望)となる。決して未来への光を表しているとは思えない。いや、寧ろそうであるような表現の仕方、これは著者イシグロ氏に尋ねたい。それは、自己の過去への決別とともに未来への(人々への)迎合だったのか?それとも、
亡きご母堂の自らの決別だったのか?
それとも、事実はご母堂の目を借りてご母堂を悼んだのか?

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Sasha

5.0受け継がれ受容される記憶

2025年9月18日
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マロン

1.0意味不明

2025年9月18日
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ちびぶ

4.5団地妻は河川敷を覗く

2025年9月17日
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長崎で戦中戦後を暮らしていた一人の女性の決断と、その決断が家族にもたらしたものを回想する物語。

物語は1980年代、若きライター・ニキが、1950年代に日本からイギリスへ移住してきた母・悦子に、渡英前の日本での暮らしを語るよう促す形で始まる。ヨーロッパでは反核運動における女性達の活躍が注目されており、ニキは主体的に英移住を決めた悦子も自立した女性であると語り、母がこれまで言葉を濁してきた渡英のきっかけを打ち明けさせようとする。

登場人物達は、戦地から戻って来た人も、国内にいた人も、若者たちを戦地へ送り出していた大人も、戦中戦後それぞれの傷を抱えている。暮らしの糧も世間の価値観も激変する中、時に身を寄せ合い、時に押しのけ合いながら、誰しも何かしら後ろめたい物を持ちながら生き抜いていることが示唆される。復興という言葉の陰にある、大きくは語られない戦後の個人史を題材にした点が興味深かった。

予告やイントロダクションの時点で『嘘』がある物語だということは明かされている。あえて嘘を選んだ部分もあれば、嘘と真相の境界をぼかしてある部分もあり、記憶が錯綜しているように描かれている部分もある。いずれにせよ、悦子が一人称で語らなかった部分と、嘘の中にあっても言葉にしなかった箇所には、彼女達の不安定な生活の壮絶さがうかがえる。悦子の言葉や表情の端々から、女性でなければ味わわずに済んだかも知れない苦しみや、母の生きづらさが子を生きづらくする無念が伝わってきて胸が痛んだ。

書割や模型のような1950年代の長崎の光景と、広大な河川敷が異様だった。悦子の心象風景や回想の不確かさを表現するため、意図的にそうしているのだろう。あの不気味さからは、悦子の語り手としての不確かさだけではなく、他人の記憶や心の中を覗き見る行為の落ち着かなさを感じた。
イギリスの風景は時に瑞々しく描かれるが、劇中の行動範囲はごく狭く、悦子の安息の場所の少なさを物語っているようだった。

本編は、母と心を通わせたニキを希望として終わる。ニキは果たして生きづらさの再生産から抜け出せるのだろうか。

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うぐいす

3.5昭和の女性は強い

2025年9月17日
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泣ける

楽しい

難しい

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machndct

3.51シーン、ひと言で見方が一変しました。(大幅に修正しました。)

2025年9月17日
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かばこ

2.0ふせんかいしゅうしてくれー

2025年9月17日
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れお

3.0世情

2025年9月17日
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難しい

驚く

1952年の長崎から始まる。
つまり終戦後7年。未だ被爆の記憶も新しい。
この時代も、2011年3月以降も、
放射能被爆への差別は変わらない。
情報が氾濫している現代の方が、
その差別は昔より度を超えているかもしれない。

それでも当時も、
長崎で被爆した人を「バイキン」の様に扱い、
駐在するアメリカ人を「宇宙人」の様に蔑む。

当時の世情はよく分かった気がする。

でも何が言いたい話なのか分からない😳

どんでん返し、というか、
何でひっくり返ったのかが分からない。
全て夢の話なの?

映像化には不向きな作品かもしれない。

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クリストフ

5.0黒ずくめの女の悪夢

2025年9月17日
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悲しい

怖い

知的

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PJLBN

5.0上質な映画でストーリーも俳優陣もミステリー性もすべて良かった。

2025年9月17日
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 長崎の原爆がこの物語の始まりであり、1950年代長崎と1980年代イギリスを行き来する。
 ちょうどこの日に、広島・序破急の蔵本純子さんの「シネマでトーク」でも紹介され、「広瀬すずの演技がとても良かった。後半???というところもあったが、今年の日本映画ベスト10に入る。ただ、結末はこの映画は見る人に委ねられている」とあり、まさにその通り。
 吉田羊は前編英語での出演、二階堂ふみも一部英語。この二人の英語はとても素晴らしいのに驚いた。広瀬すずの演技だけでなく、二階堂ふみの立ち振舞や素敵な洋服、凛とした言動。こちらはとてもインパクトがあった。
 原作を読んでみたいと思った。
 フライヤーでは、「ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロの傑作と、広瀬すず、二階堂ふみ、吉田洋、豪華共演で映画化」と紹介されている。監督・脚本は石川慶。そして「その嘘に、願いを込めた」と意味深な言葉も添えられている。秘められた記憶に涙あふれる感動のヒューマンミステリー、とあるが、回答を求める内容でもない。

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MJoe

5.0ある視点とはよくいったもの

2025年9月16日
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知的

驚く

正直、積極的に見た作品ではなく、むしろ嫌々見に行ったような感じでしたが、素晴らしい作品でまさにひれ伏しました。演者が良かったのか作り手が巧みだったのか原作が優れていたためなのか─全部だと思います。そしてそれぞれの良さが一体となって見事な作品に─。
敗戦国、被爆国、長崎をナガサキと表記してしまうニッポン人には決して表現できなかった真実やリアルな世界がそこにはあった。確かに神秘的でエスニックな雰囲気はあるとはいえ、確かに存在していたであろう過去を想起させてくれました。それでいてやはり神秘的で滅茶苦茶引き込まれてしまいました。しかもその非現実的な雰囲気は、何気に作品の核心部分につながっていた印象で、しっかりと理解はできなかったものの、途轍もない凄さを感じてしまいました。
美しく儚さを秘めつつ気高くてそれでいて優しくしなやかでなおかつ強い心をうちに秘めているようなまさに理想的な女性・・・過ぎないか!?広瀬すず!という見方は決して間違ったものではないと思ったらもう全部が全部素晴らしいと思っちゃったわけです。
音楽とか音の質とか使い方なんかも効果的だった気がします。
欲を言えばもうちょっとしっかりと丁寧な謎解きみたいなものがほしかったかなーという・・・まぁそれによる危険性も感じる訳なので、この作品に対して何も言うことはございません。
見て良かったし非常に面白い作品でした。

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SH

4.0説明不足ではありますが良作

2025年9月16日
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alias

3.0謎だらけ、結局は後悔をかき消すための嘘・・・?

2025年9月16日
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怖い

難しい

1980年代、イギリス。日本人の母とイギリス人の父の間に生まれ
ロンドンで暮らすニキは、大学を中退し作家を目指している。
ある日、彼女は執筆のため、異父姉が亡くなって以来
疎遠になっていた実家を訪れる。
そこでは夫と長女を亡くした母・悦子が、
思い出の詰まった家にひとり暮らしていた。
かつて長崎で原爆を経験した悦子は戦後イギリスに渡ったが、
ニキは母の過去について聞いたことがない。
悦子はニキと数日間を一緒に過ごすなかで、近頃よく見るという
夢の内容を語りはじめる。
それは悦子が1950年代の長崎で知り合った佐知子という女性と、
その幼い娘の夢だった。

といったあらすじ。

予備知識なしでの鑑賞。
うーん、いろいろと謎だらけで、終盤までモヤモヤしながらの鑑賞。

主人公悦子の性格がまずつかめない。
夫に対する対応、木から落ちた子供に対する対応、など、
時折違う一面が見え隠れする。

そして、長崎で知り合った佐知子との出会いから親しくなる経緯。
いきなりすぎて・・・
この佐知子という女性も性格がつかめない。
そもそも、存在したの?悦子から生み出された人格?
それとも悦子そのもの?

また、佐知子の子供である万里子は結局景子?
え?では悦子のお腹の子は??

異国の地で活路を見出すためイギリスに渡るも、そのエゴのため、
景子を自殺に追い込んでしまった、という事実を別の人物を立てた、
ということだろうか。

いろいろと複雑に重ねられた、難しいストーリーでした。

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よっしぃ

4.0名演

2025年9月16日
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日本を代表するアクトレス3人の息を呑む演技に圧倒された!悦子の嘘が顕になるシーンの怪演は圧巻

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カイジラ

4.5あれはどういう意味だったんだろう?がいっぱい

2025年9月16日
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悲しい

難しい

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はまじ

3.5頭の処理が追い付かない

2025年9月16日
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知的

難しい

ラストにネタバレをしてくれるにもかかわらず、それが本当にネタバレなのか、だれが存在して誰が存在しなかったのか、頭が混乱した状態が続いています。

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だっちょ

2.5ストーリー 4 演技 6 芸術 5.5 エンタ 5 総合 5 最後...

2025年9月16日
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ストーリー 4
演技 6
芸術 5.5
エンタ 5
総合 5
最後、訳がわからんようになり映画コメント復習してしもた。難しいなぁもー😤

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林秀吉

2.5難しい。

2025年9月16日
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登場人物が誰が誰?って感じ。
結局は何を描きたかったんだ?

長崎の原爆って広島に比べて軽く扱われてる感じがします。

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あらじん

3.51952年の素晴らしい世界観と女優3人(子役含め)

2025年9月16日
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難しい

1952年長崎の広瀬すずの悦子の世界。
1982年イギリスの吉田羊の悦子の世界。

2つの時代の悦子の秘密は徐々に明かされるにしても、人物関係が分かりにくい。その分かりにくいが秘密に隠されているのなら理解できるが、そうとも思えない所が多いので評価が厳しくなる。

先生或いは父親の(三浦友和)は夫の親だと思うがなんかヨソヨソしい。(広瀬すず)と夫の関係がどう渡英に決意したのか。(三浦友和)の教え子に対して声を荒げるが、それが(三浦友和)の当時の教育観や戦争感に関係するのか。戦後の悦子(広瀬すず)や佐知子(二階堂ふみ)は裕福ではないと思うが、その割に身なりがすごく良い。
(吉田羊)と娘ニキが在英だとしても自宅で英語で会話。実際にはどちらかの言葉になるのかもしれないが、イギリスの夫が出てこないし、しかも吉田羊だから。

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川に沈めた箱が、1982年の(吉田羊)の部屋に(二階堂ふみ)の子 万里子の私物と共にある。3人で乗っていたはずの路面電車に、(二階堂ふみ)が乗っていない。
万里子は悦子だったのか。
それでも佐和子がそれほど自立した女性に思えない。隠したい過去があったのかも不明。

私は小説が読めないので原作と比較できないし、分からない事が多すぎる。

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imaxmax

3.5え?解釈が。ちょっと待って助けて!

2025年9月16日
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知的

難しい

驚く

え???ちょっと待って!?誰か助けて〜。これ分からないまま終わりで正解なの?分からないの私だけ?各自の想像におまかせ?私の理解力の無さはしょうがないけど、この映画がミステリーなのかどうかも不明だよ。すごいの見ちゃったな。困った〜。本とか普段読まないから文学作品的な要素はちと難解だなあ。解釈は色々調べて勉強したいと思います。点数つけづらいよ。
★演技、映画自体はとても素晴らしく、テレビドラマみたいな映画とは明らかに違う独特な空気感、本物の映画を見ている感じがありました。
★追記もしこれが文学小説にありそうな読者にこうだったのか?と面白がらせるための作者がワザと仕組んだトリックだとしたら私には難解すぎて少し過剰だなあ。

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涼たん
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