劇場公開日 2025年9月5日

遠い山なみの光のレビュー・感想・評価

全424件中、381~400件目を表示

4.0自分を通すことの、代償と報酬。

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

知的

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にっく

3.0ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に...

2025年9月5日
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鑑賞方法:映画館

難しい

ノーベル文学賞受賞作家カズオ・イシグロが自身の出生地・長崎を舞台に執筆した長編小説デビュー作を映画化したヒューマンミステリー。日本・イギリス・ポーランドの3カ国合作による国際共同製作で、「ある男」の石川慶監督がメガホンをとり、広瀬すずが主演を務めた。
1950年代の長崎に暮らす主人公・悦子を広瀬すず、悦子が出会った謎多き女性・佐知子を二階堂ふみ、1980年代のイギリスで暮らす悦子を吉田羊、悦子の夫で傷痍軍人の二郎を松下洸平、二郎の父でかつて悦子が働いていた学校の校長である緒方を三浦友和が演じた。2025年・第78回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品。

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てかる

4.5美しい映像と感動的なドラマにミステリー要素も織り込んで、最後まで映画的な面白さを堪能できる一作

2025年9月5日
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予告編からも明らかなように、この映画は光の使い方、構図がとても美しく、どのシーン、というかどのショットも見事な一幅の絵画のようです。映像だけでも十分スクリーンで鑑賞する満足感を与えてくれます。

加えてカズオ・イシグロ原作だけに、ドラマの中にある種の違和感を忍ばせ、そこから作品全体を覆う「謎」を明らかにしていく過程がスリリングです。母娘の織りなすドラマが本作の物語的な柱ではあるんですが、そこに加味されるミステリアスな展開は、物語の面でも鑑賞意欲を高めてくれます。

後にカズオ・イシグロの代表作の一つとなる、ある作品にも共通した叙述上の技法を使っていることもあり、作品の「謎」が何なのか、察しの良い人なら途中で気づくかも。とはいえ本作は、母(広瀬すず・吉田羊)と娘(カミラ・アイコ)を軸に、悦子と友人、長崎とイギリス、戦前と戦後…といったいくつもの折り重なった二項対立的構図から浮かび上がってくるものを実感する作品となっているので、謎解きで作品の面白さが左右されることはあまりないと思います。

本作では長崎の原爆被害については様々な形で言及はあるものの、直接的な描写はありません。その点で先般公開の『長崎 ~閃光の影で~』(2025)は、長崎の被爆状況を描いた作品として、本作の主人公、悦子らがどんな体験をしてきたのかより深く理解できる作品です。もし機会があれば、併せての鑑賞をおすすめ。

カズオ・イシグロ原作、あるいは彼が脚本を担当した映画には良作が多いので、本作で彼の作品に興味を持った人はどの作品からでもあたってみるとより楽しめるかと思います。

また石川慶監督の作品でも、『ある男』(2022)は物語的に本作とちょっと通じるところがあるので、こちらも関連作としておすすめです!

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yui

5.0ゆがめられた記憶

2025年9月5日
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ノーキッキング

4.51982年のニューオーダー

2025年9月5日
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石川慶監督「遠い山なみの光」物語は当然、広瀬すず と 二階堂ふみ が演じる主人公2人を中心に進むんだけど、全ての登場人物が戦争と原爆による深い傷を抱えていて、その傷を抱えたまま変われない人たち、希望を糧に変わっていこうとする人たちを描いたある意味群像劇の側面もある映画でした。

それを象徴するのが、古い価値観を捨てきれない三浦友和演じる緒方と、新しい時代を作ろうとする渡辺大知演じる重夫が対峙するシーンで、このシーンはスリリングで残酷で切なくて素晴らしかったです。

他の雑感

・序盤でいきなりニューオーダーが流れて噴いた。

・終盤のトリッキーな展開は賛否分かれるんだろうな。個人的にはOK、つーか、そこはあんまり重要ではないんじゃないかな。

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ピンボール

4.5大傑作!

2025年9月5日
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大傑作。
カズオイシグロの原作は未読だが、知らないまま観られて良かったと思う。信頼できない語り手ものであり、また切実な嘘の物語でもある。
美しい舞台と撮影、意図的な構図の作り方と色彩。すべてが高いレベルでバランスされており、画を観ているだけでも陶然となってしまう。
そこに配される役者がみなはっきりと意図を持って演技をし、眉や唇をほんの少し動かすことすらなにかの表現である。二階堂ふみが演じる絶望と強さ、広瀬すずが表現する弱さと決意。この二人の共演を観るだけでも素晴らしいが、吉田羊も三浦友和も素晴らしかった。
パンフを読むと、こうしたすべてがきちんと意図を持って(あるいは意識的に検討されて)演出されており、石川慶監督の才能と誠実さを感じた。
「国宝」といい、今年は邦画の当たり年だな。本作は監督が映画を学んだポーランドとイギリスと日本の合作だけど。

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ぱんちょ

5.0混乱の果てに残るもの

2025年9月5日
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ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロのデビュー作を映画化したヒューマンミステリー。途中から理解が追いつかなくなりつつも、「誰かが嘘をついているらしい」と気づき、最後は混乱したまま幕を閉じました。
わからなさが残りパンフレットを購入して知ったのは、イシグロ氏は5歳で日本を離れており、1950年代は幼少期の日本、1980年代はイギリスでの生活を重ね合わせて描いているということ。過去と未来を交錯させた表現なのかもしれません。
原作を読まずに鑑賞したので、次はぜひ小説で味わってみたいと思います。

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kazu

3.5「驚きの真相」は楽しめるものの、疑問に感じることが多過ぎる

2025年9月5日
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tomato

3.0一番の「嘘」は。

2025年9月5日
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日本は「戦争」に負けたのか、「原爆」に負けたのか。
あれは「教育」なのか、それとも「洗脳」なのか。
日本から出て行った原作者の日本に対する考え方が色濃く出ている作品ではありますが、気付けばミステリアスに進行する物語に引き込まれ、いつの間にか主人公と同化して戦後の長崎を生きているような錯覚が味わえました。

最初、戦後の日本を生きる主人公広瀬すずさんが過去を回想する主人公吉田羊さんと同一人物に見えなかったのですが、段々と違和感がなくなり、広瀬すずさんの微かに笑う口元でさえ吉田羊さんに見えてしまいました。
更に物語がクライマックスへと近付くと広瀬すずさんは二階堂ふみさんへと「同化」していきます。

一番の「嘘」は一体何なのか。
読者の想像に任せている原作に答えは出るのか。
もう一度、劇場で確かめたくなりました。

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かもしだ

4.01950年代の長崎、いろんなエピソード。時代そのものが主人公。

2025年9月5日
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知的

1950年代の長崎と、1980年代の英国の田舎。
原爆から復興していく中で、河原に住む母と子、アメリカに移住すると。
英国に渡った女は結婚して子を生す。
日本での旦那の義父は戦争中に教師で戦争推進したことを、教え子に非難され、納得いかない。 一応、 英国に渡った女の 半生を 軸にした物語だが、
いろんな 別々エピソードが 入る。
結局、 あの時代、価値観も 変わっていくなか 生きた。時代そのものが主人公。
当時の長崎と英国の情景も良い。

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東條ひでき

4.5点と点が線で繋がる

2025年9月5日
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終戦後の長崎と、1980年代のイギリス。
二つの時代を行き来する形の構成で、悦子を中心に周りの人々の"あの頃"の世界との向き合い方が描かれていた。
意外な方向に話が進んでいき、最後一本の線に繋がる感覚が心地良かった。

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Sugi

3.0遠い山なみの光

2025年9月5日
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ん~、設定も、きっと彼女がそうなんだろう、もわかった(つもり)だけど、ノーベル賞を取る様な先生の作品は、私如きには刺さりませんでした。
つまらないわけじゃありませんよ。
ただ、この尺に収めるには難しい作品じゃないのかな、と思います。
3時間とかなら、もう少し良作になったのかな?
ま、私の理解力不足です。

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映画館難民

4.0【「哀しきCeremony」今作は1952年被爆地、長崎と30年後の英国を舞台に、戦争の傷跡と当時の女性の生き方と願望をアーティスティックに描いた作品であり、解釈を観る側に委ねる作品でもある。】

2025年9月5日
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悲しい

知的

幸せ

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NOBU

3.0複雑でかなり難しいストーリー!

2025年9月5日
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悲しい

難しい

斬新

広島ではなく長崎の原爆をテーマにしためずらしい作品でした。
しかしいきなり本題に入り込んでいく、予備知識がないと中々ついていくのが難しい作品でした。
被爆者に対する偏見を新しい視点から見たストーリーは魅力的でした。

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けいせいおじさん

4.0「考察」というより「想像力を膨らませる」という表現が似合う

2025年9月5日
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今週の1作目はカズオ・イシグロ原作(エグゼクティブプロデューサーも務める)、石川慶監督・脚本という期待のビッグタイトル『遠い山なみの光』。この組み合わせから言って難解な作品であろうことは鑑賞前から予想していましたが、今回も前情報と言えば劇場で数回トレーラーを観ただけ。原作がAudibleで聴けます(課金なし/期間限定)し、U-NEXTで特別プログラム『謎めぐる旅〜映画『遠い山なみの光』を読み解く5つのヒント〜』も配信中ですが、少なくともこのレビューを書き終えるまではお預け。或いは、それらに手を付ければ再び本作を観直したくなること間違いなしであろう、期待を裏切らない良作でした。
舞台は1952年の長崎と、その時代を振り返る1982年のイギリスにおける、悦子(広瀬すず、吉田羊)という女性を中心にして描かれるヒューマンミステリー。日本人監督として、今やこのジャンルの名手と言っても過言ではない石川監督。いわゆる“商業映画”とは一線を画すようなアート性強めな作品性で、しっかりミステリーでありつつもその「謎」に対して、「考察」というより「想像力を膨らませる」という表現が似合う“作家性にあふれる作品”を世に送り出す、まさに当代きっての逸材。なお、今作も撮影は石川監督が映画を学んだポーランド出身のピオトル・ニエミイスキが担当していて、その美しい画から安定の信頼感と二人の相性の良さを感じます。
ちなみに本作、ストーリーとして「語られず、抜け落ちたままのピース」が少なくないため、中盤以降は「これ、終わるのか?」と不安すら感じることも。ですが、(ちゃんと集中して観てさえいれば)多くを語らずとも察しがつくような「いくつかの示唆」に気づき、終盤に至って「まさか」と感じつつ、どこかで「もしかしたら」と既に気づいていたような気もして、観終われば「然もありなん」と説明不要で素直に受け入れられるのです。いやはや恐るべき構成力。そして、久々の帰郷で顔を合わせる次女ニキとのやり取りに始まり、せがまれて「長崎にいた頃」を語るストーリーテラーを担う悦子役・吉田羊さん。ほぼ全般英語のセリフ、そして情感たっぷりな表情など大変に素晴らしい演技でした。
他にも、三浦友和さん、二階堂ふみさん、カミラ・アイコさん等々、名前を上げ始めたらきりがないほど印象に残る演技とシーンばかりなのですが、やはりこの人のことを言わずに終われない、、、緒方悦子役・広瀬すずさんには「堂堂たる存在感」を感じて本当に圧倒されました。ここ最近は、出演する映像作品が次々絶え間なく発表され続けていてその活躍は言わずもがな。ところが、私の好みとはちょっと違う作品ばかりだったため、彼女の作品を観たのは2023年公開の『水は海に向かって流れる』以来。すずさん、大人になったし腕も相当に上げましたな。。今作は賞レースも期待できるレベルの好演だと思います。こりゃ、再来週公開予定の『宝島』も観ないといけないかな。実にあっぱれで参りました。

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TWDera

4.0記憶とは

2025年9月5日
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原作小説を読んだ後のもやもやした後味が、スーッと晴れたような気持ち。
(新たな謎も生まれるのですけどね)
カズオ・イシグロがエグゼクティブプロデューサーとして名前を連ねているので、
この結末は作者も同意のことなのでしょう。
人は自分の人生を生きるために、理想と現実と空想と嘘のはざまをゆらゆらと漂うものなのかもしれない。
人生の終盤が見えてきた身として、吉田羊が演じる悦子の諦念にググッと惹かれるものがありました。何が真実だったのかは、もはやどうでもいい。のかもしれない。

二階堂ふみが美しい。そして、広瀬すずが圧巻。
年齢を重ね、人生の深みを演じることのできる俳優さんとして
これからも長くスクリーンで拝見したいと思わせる存在感のあるおふたりでした。

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Yoko

4.5セリフが聞きとりにくかったが、芸術的な作品

2025年9月5日
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難しい

驚く

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ゆきとう

3.0時代の変化 戦後の傷跡 フェミニズム ???

2025年9月5日
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あべべ

3.5偽り?真実は?!

2025年9月5日
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難しい

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SAKURAI

4.0広瀬さん他キャストがいい

2025年9月5日
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悲しい

知的

難しい

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ゾイ
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