劇場公開日 2025年9月5日

遠い山なみの光のレビュー・感想・評価

全400件中、181~200件目を表示

3.5戦争映画と思わせて~

2025年9月11日
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鑑賞方法:映画館

怖い

レイトショー強化月間

この作品 ただの戦争回顧映画かと思いきや
とんでもない ホラーサスペンスでしたよ

実は、 三浦友和目当て。
ギャラの嵩みそうな役者の中、
けっこうな分量が割かれていたのも
興味深い。

渡辺大知とのシーンでは戦中の教育者の
心情を 緻密に演じていて、さすがに
一筋縄ではいかない
うーむ。上手いぞ

それと 初見の役者としては 子役の鈴木碧桜が
良かった。
彼女の演技力が無かったら ここまでの
ホラーサスペンス味は醸されなかっただろう。

先月見た「美しい夏」でも感じたのだが
ここ数年 映画制作の中の「カラリスト」の
仕事の比重がとても大きく感じる

この作品も 主に佐知子と万里子の
居住エリア周辺での色調補正・
画像エフェクト&音響効果で
怖さ倍増。

あと 本編ストーリー以外では
匂いたつようなオムレツ調理の
シーン。
あえてだし巻き玉子ではなく
フライパンで作るオムレツ。
なるほど あの時代バイオリンを
習えるだけの資力のある
家庭環境に育ったんだなぁと
主人公の背景が伺える。

※エンドロールでスタッフを
チェックしたら飯島奈美のクレジットが!
もう、すぐわかるよね!

どおりでロンドンに帰る娘に
持たせる瓶詰は佃煮とかではなく
「チャツネ」 !!
この辺も芸の細かさが出ている。

実はこの作品
札幌市内の映画館全てで
(あのシアターキノ・サツゲキでも!)
上映しているというとても珍しいケースだった
こんなことってあるんだな
そんなに 皆が見たがる映画なのか!!
まあ、面白かったけど。

是非、レイトショーで見ることをおすすめしたい

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虎吉

5.093点☆4.3

2025年9月11日
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鑑賞方法:映画館

今作はとても敷居が高く、完全に理解するには原作を読まないと追いつかない点が多く、軽い気持ちで観るような作品ではないことが評価に繋がらないという点で、残念な想いがある。

ノーベル賞作家カズオ・イシグロの長編デビュー作『A Pale View of Hills』を、石川慶監督(『ある男』で日本アカデミー賞作品賞受賞)が映画化。

主演の広瀬すずは、今年すでに三本の主演作をこなし、本作でも繊細な感情の揺らぎを体現。

謎めいた女性を妖艶に演じる二階堂ふみ、老年期の主人公を重厚に演じ切る吉田羊が脇を固める。

舞台は、カズオ・イシグロの出生地でもある原爆の記憶が残る1950年代の長崎と、1980年代のイギリス。

二つの時代を往還しながら、母娘の絆と秘められた嘘を描き出す叙事詩的な物語。

家長制度が色濃く残り、女性が家庭に縛られていた時代。

戦後復興の兆しを見せる長崎で、主人公・悦子(広瀬すず)は謎めいた女性・佐知子(二階堂ふみ)と娘・万里子と出会う。

佐知子は表向きは軽やかで自由だが、その奥には生き抜くための必死の覚悟と、現状を打ち破ろうとする烈しい衝動を秘めている。

その姿に触れることで、悦子は「自分の幸せとは何か」という問いに直面していく。

一方、1980年代のイギリス。

悦子の次女ニキは、姉の死をきっかけに母の過去を探る。

物語は時間軸を行き来し、人物の背景や時代の文脈が複雑に交錯する。

そのため一度の鑑賞では全てを掴みきれないかもしれない。

しかし、その難解さこそが悦子という女性の複雑な生き様を映し出す装置となっている。

石川監督の演出は、単なる「悲しみを隠す嘘」という枠を超え、あの時代を生きた女性たちの孤独と強靭さを鮮烈に描く。

佐知子の正体、悦子の選択、原爆の傷跡が残る街での暮らし、姉との関係、なぜ長崎を離れなければ行けなかったのか、次女ニキが辿り着いた真実とは。

嘘が明るみになり絡み合う瞬間、大きな愛に包まれ優しい風が吹く。

「どうして嘘をつくの?」と問いかける娘ニキ

それは、もう二度と大切な人を失いたくないから。

壮絶な人生を生き抜いた母の、娘を想う偽りの物語の先に、光を見る。

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映画感想ドリーチャンネル

5.0影の鏡像

2025年9月11日
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全編にわたる会話の緊張感がすごい。
義理ではなく血を分けた家族であっても
お互いの本心を明かさずに暮らしている。

消したい過去を深層心理の中に閉じ込める。
そして時間や空間も跳躍して自分自身の内面の影と対峙する。

観終わって振り返ると多層的な構成で、
完全な種明かしはされずに謎の残る部分も多いが、
それゆえに半端ない余韻。

人間にとっての過去は、整合性云々でなく、
各人の心の中にしかないものが唯一の真実だと語っているようで深い。

俳優陣ではとくに二階堂さん、三浦友和さんが印象に残った。

「ある男」の石川監督と聞いて納得。

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HK

3.5Ceremony

2025年9月11日
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ブレミンガー

3.0解説ほしー!

2025年9月11日
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あ

2.5難しい

2025年9月10日
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知的

難しい

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ななな

4.5内容は・・・

2025年9月10日
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圧倒的な、
広瀬すずさんの所作の美しさに
見入ってしまいました

もうそれだけです

ココロが作り出す幻影なのか
わかりませんが

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かざ

5.0えっ!?

2025年9月10日
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悲しい

知的

驚く

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ミチリン

2.0よく分からなかった

2025年9月10日
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難しい

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よこ

3.5謎は謎のまま置いていかれた

2025年9月10日
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広瀬すずと二階堂ふみのミステリアスな美しさ、時代が移り変わる時に女として生きる困難さ。時代や国を行き来しながら描かれる謎めいた物語に引き込まれていたのだがラストが謎のまま終わってしまった。旦那や義父の存在や川の向こうとは何ぞや。粗末な小屋にギリギリ生きてる割りにはオシャレ過ぎるのは妄想だったのか?抽象画観賞のようなフランス映画のような感じで靄に包まれたまま終わった。

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木曜日

4.0生きたいようにできるか…できないか…

2025年9月10日
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知的

難しい

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トラトラの虎オタ

2.5原作読んでないと意味不明

2025年9月10日
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ライブラ

5.0唖然とする美しさ

2025年9月10日
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スゲー残酷なおはなし
グサグサ刺さりまくり、痛い!

なんとなく感じていたことが、ラストに結びつく。
やっぱりそうか!

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たっちゃん

3.5Theカズオ・イシグロ

2025年9月10日
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楽しい

難しい

ドキドキ

戦時中の長崎を生きた悦子が娘に語る「気になる女性」のこと。
回想パートがあまりにも作り物感すぎたのと80年代パートの娘の設定が必要かな?と思わされましたが、広瀬すずの演技が良かったので作品としては高評価。

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ふれいく

4.0変わりゆく女性は美しい

2025年9月10日
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原作は既に内容を覚えていないのだがこんな衝撃がラストに用意されていただろうか??

1982年に描かれた小説をほぼ忠実になぞったとしたら、戦後の復興からの40年足らずの物語だが現代にも通じる様な斬新なプロット!

悦子と佐知子の容姿、言葉遣い、所作の美しさは同時に当時の困難を生き抜く強い女性を表現していて、やはりカズオ・イシグロだなあと感心せずにいられない

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Sheeta

4.5封印して来た過去の記憶と向き合う事こそが、新しい未来に向けて『私達も変わること』に繋がっていく

2025年9月10日
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泣ける

悲しい

知的

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ミオミオ

4.5三浦友和翁に最優秀主演男優賞を!

2025年9月10日
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観てきました。原作知らないものを観る派。チラシと予告編の情報だけで期待値高めてましたが、期待以上でした。

久しぶりにスクリーンの二階堂ふみさんを観たけど存在感抜群。広瀬すずさんも二階堂さんに共鳴するような演技でとっても良かった。

そして、圧巻は三浦友和翁!これは助演男優賞来るかって思いました(国宝の横浜流星さんはダブル主演で主演枠でお願いします!主演男優賞はあの、2人で争ってこそよ!)。春ドラマの続々最後から二番目の恋でも相変わらずいい味出していたけど、どこまでいってもいいおじさん、物分かりのいい理想のシニアみたいな判で押したような役ではなくて、過去と向き合って、簡単には過去の自分を否定できない、プライドも覗かせてついには爆発する難しい役を見事に演じていたと思います。

吉田羊さんも全編英語での演技、素晴らしかったし、文芸作品由来らしい重厚な、だけど飽きない佳き映画。カズオ・イシグロさんの小説も読みたくなりました。

それでも、下半期No. 1は、海辺へ行く道 ですけどね。点はこっちが高いのに💦

<追記>
二階堂さんと広瀬さんが美しすぎるのは少し問題だったかもしれません。あのお二人を頑張って十人並みの容姿に脳内変換して観たら、夫やうどん屋の男たちのぞんざいな扱いへの違和感は薄くなったかも…

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たずー

2.5役者陣は素晴らしい…

2025年9月9日
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長崎で原爆を体験し、戦後にイギリスに渡って暮らしていた日本人女性の悦子。作家志望の娘ニキに長崎時代の体験を尋ねられて少しずつ語りだすのだが……。

1980年代のイギリスの田舎町に住む悦子が1950年代の長崎を思い出しながら語るという形式をとるのだが、その記憶は一見はっきりしているようで、実はぼんやりとした景色(a pale view)の如く細部は何となく誤魔化されている。

その時代の価値観や差別意識などを何となく匂わせながら、でもオブラートに包みながら描く手法は、好きな人は好きなのだろうが、個人的には鼻につく感じで、正直、自分の趣味ではなかった。

欧米人の日本人への見下しや、女性・被爆者・傷痍軍人等への差別など、古い価値観から抜け出せない人々を糾弾したいのならハッキリと糾弾すればいいのに、雰囲気だけ美しい景色で誤魔化していないだろうか?

それでも救いなのが、登場する役者陣が皆とても達者なこと。2時間みるに耐えられるのは彼らの功績が大きいだろう。

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Tofu

路面電車や長崎駅ホーム車両や橋の欄干などがいろいろ変で画面が雑過ぎです。

2025年9月9日
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悲しい

本筋とは別次元?で違和感がありました。
まず長崎電軌(路面電車)の車両。この時代にこのような明治期のものはありません。
また、国鉄長崎駅のホーム向こう側に停車している車両。どこ?欧州なの?全く当時の日本の客車とは別物でこれはあり得ません。
更に、走り去る路面電車になぜ白色の前照灯が点灯しているのか、、
前照灯は文字通りヘッドライトですから後部になった場合は消灯して代わりに赤色の尾灯を点灯します。これは自動車も同様です。
そして川に架かる歩道橋?にも違和感アリアリでした。
この欄干の模様は1980年代みたいですね。とても戦後すぐにあったものとは思われません。
時代考証が全くなっていません。
団地の台所から居間の間にお弁当などを渡す小窓があるなど部分部分でこだわりがあるのに全体を諦観するとてんでなってません。
そのせいか映画に没頭できず、テレビの安ドラマのような大雑把な製作だなあ、という印象しか残りませんでした。

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masahiro

4.0個人的には割と結末が読めるストーリー展開であった。ちなみに原作は読んでません。

2025年9月9日
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人は常に時代に翻弄される存在なんだなということを丁寧に画いている作品でした。
願わくは悦子さんのような悲劇的な人生を味わう人が絶える世の中であればなと思います。

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ちゆう
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