「ミステリーのお手本!違和感で引っ張る巧妙な脚本と演出!」遠い山なみの光 やまちょうさんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリーのお手本!違和感で引っ張る巧妙な脚本と演出!
原作未読です。
80年代イギリス。戦後間も無く英国に渡った女性が長崎に居た時代の回顧録をめぐるミステリーです。
人の記憶はそもそも曖昧なもので、当人にとって都合よく美化されたり補完されたり、時に改変されたりすることもあると思います。それらの曖昧さを軸にミステリーは巧妙に組みあげられております。
また印象的だったのは、広瀬すずさん演じる若き日の悦子が活躍する長崎時代の回想ですね。まあ、大変清楚で美しいってのが前提の高評価でございます(笑)。
その中で、本来見えない細部を何度もフォーカスしてみたり、また重要と思われるシーンを意図的にブラインドにして観客に見せなかったりする独特な演出が施されておりました。効果的な背景音楽も手伝って不穏な雰囲気、違和感みたいなものが浮き彫りになる演出は、ミステリー以上、ホラー未満という感じで私は、スクリーンに釘付けになりましたよ。
ただ、回想に出演する男性が小さい子供含めてことごとく「愚か、もしくは粗暴」なのは悦子の偏ったアイデンティティが原因なのでしょうか。なにかそこだけひっかかってます。
中高年の男性の私にとってはそれが一番の違和感で、今も引きずってます(笑)。
では。
共感押したつもりが……失礼しまし
た!
息子の出征に歓喜した、元校長の父親。武家のような家柄なんでしょうか “親は、やいばを握らせて人を殺せと教えしや”与謝野晶子。
共感ありがとうございます。
男性の描写のステレオタイプ具合、仰る通り。勝手に戦争起こして!!の怒りが強い、女性目線なんだと思いますが、指の欠損とかざまあみろぽいのはやり過ぎに思えます。
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